もしも、あの男が残っていたら 作:パワプロ大好き男
春のセンバツ高校野球が1回戦で終わり、学校のグラウンドに戻った海堂学園高校野球部員たちは寮に戻ったのであった。
茂野と佐藤と土屋は同じ部屋だったが、土屋はただ1人落ち込んでいた。
江頭にムリやりピッチャーをやらされ、しまいには左肩を疲労骨折してしまったのだ。
そのせいでチームは春のセンバツ甲子園で1回戦負けを喫してしまったことに責任と怒りを感じたのであった。
土屋「なぜ、江頭は茂野をライトに回し、ライトの俺をピッチャーに回したのだろう……それがイマイチ理解できない……」
茂野「あぁ、全く理解できねぇよ!!」
佐藤「こんなことを江頭がするなんて絶対許せない、吾郎君、早乙女監督に言おうよ!!」
茂野「あぁ、寿也の言う通りだ、全くふざけた監督だよ!!」
土屋「いいんだ……たとえどんなに言い訳しても試合に負けてしまっては何の説得力もない……悪いのは……俺なんだから……」
土屋は負けてしまったことを悔やんでいた。
そして、涙も流れた。
土屋「本当に……すまない……俺の……せい……で……」
茂野「バカヤロウ、お前はちっとも悪くねぇよ、悪いのは全部アイツのせいだ!!」
佐藤「江頭はきっと僕達を駒のように扱っているに違いないよ!!」
茂野「だから土屋、泣くことはねぇよ、俺達が説得してやるから気にするな、行こう寿也!!」
佐藤「そうだね、江頭の自由にはさせないさ。」
そう言って茂野と佐藤は早乙女静香の元へ行ったのであった。
土屋「茂野……寿也……」
土屋は泣きじゃくりながら2人の姿を見届けたのであった。
一方、外では眉村含め1軍メンバーが数人いた。
眉村「土屋は?」
茂野「未だ自分を責めてるよ。」
眉村「そうか、アイツはまだ責任を感じているのか。」
薬師寺「いくらキャプテンでも、あの江頭のやり方は許せねぇ!!」
草野「そうだよ、皆でボイコットしよう!!」
佐藤「皆、協力してくれるの!?」
眉村「あぁ、アイツは堅苦しい部分もあるが、それでも努力を怠らないキャプテンに相応しい人間だからな。」
薬師寺「それにヤツがいつまでも落ち込んでいたらチームに影響するしな。」
草野「彼の気持ち分かる気がする、だからこそ行こうよ!!」
茂野「よし、行くか!!」
こうして茂野たちは早乙女静香監督の元へと行ったのであった。
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4月に入り、茂野たちは3年生になり、新入生が入ってきたのであった。
さらに、早乙女静香と早乙女泰造の兄弟の父である故、早乙女義治の代わりに土屋貴教の兄、土屋大介が現れた。
茂野「よかったな、左肩も治ったから兄とキャッチボールが出来るじゃん!」
土屋「よせよ~。」
茂野「それと、あの小僧、やっぱり来たぞ。」
土屋「あぁ、1打席勝負したあの子な。」
そう、それは清水薫の弟、大河のことであった。