もしも、あの男が残っていたら 作:パワプロ大好き男
2、3年生のスタメン
1(中)草 野
2(二)渡嘉敷
3(三)薬師寺
4(捕)佐 藤
5(投)茂 野
6(右)土 屋
7(一)大 場
8(左)石 松
9(遊) 泉
1回の表、左打席に清水大河が入っていった。
大河は茂野はストレートしか投げないだろうと腹をくくったのであった。
大河(どうせ、茂野先輩はストレートしか持ってないから、あのときの1打席勝負みたいにやればなんとかなるしょ。)
しかし、大河の前にストレートとは違う球が飛んできた。
スパーン!!
審判「ストライク!」
大河(!?)
大河は驚いた。
大河(何だ今の、いや、ただスッポ抜けたストレートかもしれないからな。)
大河は直ぐに冷静に装った。
しかし、またストレートとは違う球が飛んできた。
コレにはさすがの大河も驚いたのであった。
スパーン!!
審判「ストライク!」
大河(いや、やっぱり違う、スッポ抜けたストレートじゃない、確実に変化球を投げている、まさかあの人、変化球を覚えたというのか!?)
大河の中で考えた対策がことごとく狂わされたのであった。
茂野(へっ、いい気味だ、アイツはストレートしか投げてこないだろうと狙い球を絞っていやがる、土屋が教えてくれた変化球をヤツに投げてビックリさせてやるぜ!!)
茂野は決め球にストレートを投げたのであった。
すると大河は空振り三振を喫したのであった。
変化球に意識が行きすぎてストレートに全くタイミングが合わなかったのであった。
大河(そんな………別人だ………信じられない………)
大河は驚きを隠しきれないままベンチに戻ったのであった。
この後、後続が倒れ、1回の表は三者凡退で終わったのであった。
茂野「よし、裏の攻撃に入るぜ!!」
佐藤「今日は調子が良いね、このまま勢いで行きたいね。」
茂野「あぁ、あの生意気野郎もビックリしただろうな、俺が変化球投げるなんて考えもしねぇからな、呆気を取られたヤツの顔を見るのが楽しみだ!!」
佐藤「おいおい、とにかく土屋君に感謝だね。」
茂野「あぁ、変化球に縁のなかった俺だけど、コレで幅が広がったぜ。」
貴教「さぁ、皆、裏の攻撃はアイツらに洗礼を浴びせるためにも気を抜かずに打っていくぞ、いいな?」
全員「オー!!!」
2、3年生のベンチは盛り上がる一方、1年生のベンチは守備に就くのに躊躇していたのであった。
「行きたくないな」「打球速いんだろうな」「俺死にたくないよ」
不安になりながらも守備についたのであった。
大河「クソ、こんなに恐ろしい紅白戦とは思ってもいなかった……改めて海堂学園高校は凄いな……」
大河でさえもビビってしまったのであった。