もしも、あの男が残っていたら   作:パワプロ大好き男

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第3話 秋季大会へ向けて

9月に入り、海堂学園高校のメンバーは、秋季大会に向けてレギュラー争いをしていた。

 

茂野も練習に加わり、エースを本当に目指していたのだが、いかんせん海堂学園のマニュアル野球を快く受け入れなかった。

 

茂野「ったく、なんで俺がマニュアル野球に従わなきゃいけねぇんだよ、俺は野球を楽しみたいだけなのによ。」

 

茂野がそう言うと、佐藤と土屋がなだめた。

 

佐藤「吾郎君の気持ち分かるけど、マニュアル野球は僕達のことを考えて作ってくれた練習メニューだから、そこはしっかり従おうよ。」

 

土屋「その通りだ、ケガを防止するためにもマニュアル野球に従おうぜ。」

 

しかし、茂野は反対した。

 

茂野「俺はマニュアル野球大嫌いなんだよ、いちいち縛られた監督のサインを従うなんて御免だね。」

 

それを聞いた佐藤と土屋は、ただただ聞くしかなかった。

そんなとき、江頭から連絡が入った。

 

江頭「皆さん、秋季大会が近づいてきましたので、秋季大会に出場する選手を発表したいと思います。」

 

それを聞いたメンバーが、緊張した趣でメンバー発表を待っていた。

 

江頭「背番号1、茂野」

 

茂野「はい!!」

 

江頭「このチームを引っ張っていってあげて。」

 

江頭は茂野にエースナンバーを渡した。

 

江頭「背番号2、佐藤」

 

佐藤「はい!!」

 

背番号3は大場、背番号4は渡嘉敷、背番号5は薬師寺、背番号6は泉、背番号7は石松、背番号8は

草野、背番号9は土屋となった。

監督曰く少しでも打力をあげるために背番号9を背負わせたわけだ。

 

江頭「それから、2年生の皆さんは、全員1軍にしたいと思います。」

 

なんと、江頭は2年生を試合に出させ、経験を積ませようとするのであった。

 

江頭「それでは皆さん、秋季大会に向けて頑張ってください。」

 

土屋は背番号を貰えただけでウキウキしていたが、茂野は釈然としない表情だった。

 

土屋「どうした茂野?」

 

茂野「俺さ、マニュアル野球だけじゃ限界な気がするんだよね、このままじゃ選抜に行けたとしても、すぐ負けてしまいそうな気がするんだ。」

 

土屋「けど茂野、マニュアル野球を否定してたら強くなれないぞ。」

 

佐藤「そうだよ、吾郎君、少し言い過ぎだよ。」

 

茂野「安心しろ、マニュアル野球の他に、夢島で鍛えた野球を、培った経験を活かしたいからな。」

 

茂野は、頑なに茂野の意見を押し付けていた。

秋季大会が迫るなか、茂野の回りで、また大混乱となってしまうのだろうか?

土屋と佐藤は、ただただ聞くしかなかったのである。

 

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