もしも、あの男が残っていたら   作:パワプロ大好き男

39 / 60
第39話 拮抗

アナウンス「2回の裏、明訓高校の攻撃は、8番ピッチャー里中君。」

 

右打席に里中智が入った。

海堂学園高校は2回の表に1点しか入れなかったため、里中智だけは抑えようとしていた。

 

里中(茂野君の速い球には要注意だ。)

 

茂野は里中智に1球目を投げた。

里中智は後ろに反らしたがストライクになった。

続く2球目もストライクとなり、茂野は里中智を追い込んだ。

 

茂野(いけるぞ!!)

 

変化球を立て続けに投げた後、渾身のストレートを投げた。

 

里中(打てる!!)

 

カッキーン

 

里中智の打球はライトを守る貴教の方へ飛んでいった。

 

貴教(同じ過ちをしない、茂野がこんなに頑張っているんだ!!)

 

貴教はフェンスに直撃しながらもグラブを伸ばし、ボールを取ったのであった。

球場全体が盛り上がっていた。

 

里中(凄い…まるで鈴木一郎のようだ…)

 

里中は脱帽したのであった。

貴教のファインプレーに刺激されたのか、他の選手もファインプレーを連発したのであった。

9番センター香車一直の打球をショート関がダイレクトにキャッチ、1番セカンド殿馬一人の打球をセンター草野がスライディングキャッチでピンチを乗りきり、この回は無得点に抑えたのであった。

 

殿馬(凄いづら……ライトといいショートといいセンターといい、このチーム守備が徹底されているづら……)

 

殿馬一人も脱帽したのであった。

 

大介「いいか、貴教や関、草野がしっかりボールを取っていったんだ、このリズムを攻撃に繋げるぞ、いいな?」

 

全員「はい!!」

 

アナウンス「3回の表、海堂学園高校の攻撃は、1番センター草野君。」

 

草野が左打席に入り、里中智の球を食らいついたのであった。

10球粘った末にフォアボールで出塁したのであった。

里中智は動揺したのか、2番セカンド渡嘉敷にデッドボールを与えてしまい、ノーアウト1、2塁とチャンスを作った。

ここで右打席に茂野が入った。

 

茂野(今度こそ、打ち返してやる!!)

 

里中智のストレートを待った茂野はすかさず打ち返したのであった。

 

カッキーン

 

茂野の打球はレフト方向に伸びていき、そのままスタンドに吸い込まれたのであった。

ベンチは大盛り上がりだった。

茂野のスリーランホームランで4-4と同点に追い付いたのであった。

 

佐藤「ナイスバッティング!」

 

茂野「やったぜ!!」

 

3回の表に3点を加えた茂野の周りにはチームメイトが祝福したのであった。

その後、3回の裏は無得点に抑えたのであった。

一方、明訓高校のベンチでは、大平監督が里中智に激を飛ばしたのであった。

 

大平「3回の表、向こうの打順は2周目に突入するから気を付けろと言ったはずだ里中!!」

 

里中「すみません。」

 

大平「お前は相変わらず一人相撲をする癖がある、そんなヤツにマウンドを続ける意味はない!!」

 

里中「……………」

 

大平「お前はサードに入れ、岩鬼、お前が4回の表に抑えてこい!!」

 

岩鬼「はい!!」

 

岩鬼正美と里中智のポジションを入れ替えた明訓高校、果たしてこれが吉と出るか凶と出るかは分からないのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。