もしも、あの男が残っていたら   作:パワプロ大好き男

45 / 60
第45話 逆襲

7回の表、ツーアウト満塁の場面で土屋貴教が左打席に立ったのであった。

スタンドからは貴教に対する声援があった。

 

貴教(分かってるよ、そんなに大きな声を出さなくても期待に応えてやるのがキャプテンなんだから、ここで打たなきゃ誰が打つんだよ。)

 

貴教はマウンドに上がった殿馬一人を見た。

殿馬一人も貴教を見た。

 

殿馬(彼に打たれるわけにはいかないづら。)

 

殿馬一人はストレートを投げた。

貴教は待っていた球を狙い済ましたかのように打ったのであった。

 

カッキーン!!

 

打球はセンターを守る香車一直のところまで行った。

 

香車(先輩方をこれ以上苦しむわけにはいかない!!)

 

香車一直は目一杯走り、グラブを伸ばしたのであった。

打球は香車一直のグラブの中に納まったのであった。

香車一直はフェンスにぶつかりながらも決してボールを離すことはなく、しっかりとボールを捕まえたのであった。

 

審判「アウトー!!」

 

スリーアウトとなり、海堂学園高校は5-4と依然として1点リードのままとなってしまったのであった。

 

貴教「クソッ、あのセンターやるじゃねぇか!!」

 

貴教はセンター香車一直を見たのであった。

一方、明訓高校はセンター香車一直のファインプレーに喜びつつも、うずくまっている姿に心配そうに見ていたのであった。

 

山田「香車、大丈夫か!?」

 

香車「はい、でもこれでいいリズムで攻撃に繋げますよ。」

 

岩鬼「へへっ、無茶しやがって、お前さんアホやな。」

 

香車一直は担架に運ばれ、治療室に向かったのであった。

――――――――――――――――――――――

アナウンス「7回の裏、明訓高校の攻撃は、4番キャッチャー山田君。」

 

山田太郎は左打席に立ったのであった。

 

山田(香車は俺達のために守ったんだ、先輩としてしっかりしなきゃな。)

 

山田はバットを力強く握ったのであった。

その様子を貴教は見たのであった。

 

貴教(ストレートは気をつけろ、ヤツは狙ってるぞ。)

 

茂野(あぁ、分かってるよ、変化球から行くぜ。)

 

茂野はスライダーを投げたのであった。

山田はスライダーを打ったのであった。

 

山田「貰ったー!!」

 

カッキーン!!

 

打球はライトを守る清水大河の方へ飛んでいったのであった。

 

大河(マジか!?)

 

大河は懸命に打球を追うもスタンドに入り、同点に追い付かれたのであった。

 

貴教「マジかよ……」

 

貴教は絶句したのであった。

さらに微笑三太郎、上下左右夫太にもホームランを打たれ、5-7とリードされたのであった。

その後、蛸田蛸、里中智、代打の渚圭一を三振に打ち取り、8回の表の攻撃に備えたのであった。

明訓高校の逆襲は始まったばかりであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。