もしも、あの男が残っていたら   作:パワプロ大好き男

47 / 60
第47話 食い止める

8回の裏、明訓高校は1アウト1塁のチャンスをむかえ、打席には岩鬼正美が入った。

 

岩鬼(殿馬を必ずホームまで走らせてやる、茂野こいや。)

 

茂野(ガタイのデケェコイツにだけは絶対打たせない。)

 

2人はにらみ合い、それぞれ構えた。

茂野は初球、スライダーを投げた。

岩鬼は食らいつきながらもファウルとなった。

2球目はカーブを投げ、空振りを取った。

 

岩鬼(チクショー、変化球をチョイチョイ投げてくるからタイミング狂うワイ。)

 

岩鬼はバットを短く持ち、インコースよりのピッチャー側に打席を寄った。

 

貴教(コイツ、ミートする気だな。)

 

貴教は岩鬼の動きに察し、茂野にフォークを要求した。

茂野は素直に貴教のサインに頷いた。

 

茂野(お前を信じるぜ、貴教。)

 

茂野はフォークを投げた。

しかし、茂野の投げたフォークがあまりにも高く浮いてしまい、岩鬼はその球を打ち返したのであった。

 

岩鬼(もらったワイ!!)

 

カッキーン!!

 

貴教(ヤバイ!!)

 

岩鬼の打球はセンターを守る草野の方へ伸びていった。

草野は懸命に追うも打球はぐんぐん伸びていく。

 

草野(絶対にグラブにおさめてやる。)

 

草野はグラブをはめた右手を伸ばしたが、打球はそれよりも上を越えたのであった。

打球はフェンスに直撃し、ボールはコロコロと転がっていった。

草野はフェンスにぶつかったせいでうずくまっていたため、ライトを守る清水大河が中継に入った。

一方の明訓高校は殿馬がホームインし、岩鬼は3塁まで進んだ。

岩鬼はベンチに向かって右手を突きだし、ガッツポーズをした。

 

岩鬼「いよっしゃー!!」

 

岩鬼が大声を出すと、ベンチは盛り上がった。

 

アナウンス「4番キャッチャー山田君。」

 

山田太郎が左打席に立った。

1アウト3塁、5-8と3点差に広げられた状態で茂野は山田と対峙するのであった。

茂野は山田に対し、初球はスライダーから入ったが、ボールとなった。

2球目もボール、3球目もボールとなり、ストライクが入らなくなってしまった。

 

貴教(落ち着け茂野、真ん中に入ってもいいから、思いきって投げてこい。)

 

貴教がジェスチャーすると、茂野はストレートを投げ、ストライクを取ったのであった。

5球目もストライクが入り、フルカウントとなった。

勝負の6球目、茂野はストレートを投げた。

 

山田(犠牲フライでもいい、岩鬼をホームに返す。)

 

カッキーン!!

 

山田の打球はセンター草野の方に打球が飛んだ。

 

貴教「草野ー!!」

 

草野はボールをとり、2アウトとなった瞬間、岩鬼が3塁から全力疾走でホームに向かった。

草野はキャッチャー貴教に向かって投げ、貴教は岩鬼とクロスプレーになった。

 

審判「アウトー!!」

 

3アウトとなり、8回の裏に1点取られたものの、食い止めることが出来たのであった。

 

茂野「いよっしゃー!!」

 

海堂学園高校が盛り上がったのであった。

9回の表、海堂学園高校は逆転することが出来るのだろうか?




投稿ペースが遅くなり申し訳ありません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。