もしも、あの男が残っていたら 作:パワプロ大好き男
5-8と3点ビハインドで迎えた9回の表、海堂学園高校は2アウト満塁の場面で5番キャッチャー土屋貴教が左打席に立ったのであった。
アナウンス「5番キャッチャー土屋君」
アナウンスが流れると同時に球場のボルデージが最高潮にまで達していたのであった。
貴教(絶対に打ってやる!!)
貴教はそう意気込んで打席に立った。
すると明訓高校はピッチャーの渚をセンター、センターの里中をピッチャーに戻したのであった。
里中(これ以上打たれるわけにはいかない!!)
里中も気合いをいれてマウンドに上がった。
里中は初球を投げた。
貴教はフルスイングし、球場を沸かせたのであった。
里中(危なかった、もう少しでホームランになるところだった。)
貴教(チクショウ、スライダーから入りやがって!!)
お互いににらみ合い、里中はカーブを投げ、貴教は空振りをしたのであった。
明訓高校の応援団は、あと1球というコールが流れたのであった。
貴教(何があと1球だ、そう簡単に終わらせはしないぜ!!)
里中は3球目を投げた。
里中はこれで60球目だった。
貴教(絶対打つ!!)
カッキーン!!
貴教の打球はライトスタンド一直線だった。
ライトの蛸田が懸命に追うも虚しく、逆転満塁ホームランを許してしまったのであった。
海堂学園高校「ワーーーーー!!」
ついに9-8と形勢逆転となったのであった。
里中はマウンド上でうなだれたのであった。
山田「まだだ、里中、まだ終わったわけではないぞー!!」
岩鬼「せやせや、落ち込むのはまだ早いやないか!!」
殿馬「次切り替えるづら!!」
明訓高校はピッチャー里中を励ましたのであった。
海堂学園高校は6番サード薬師寺が三振に倒れ、9回の裏の守備に就いたのであった。
代打で出た三宅はライト、ライトの清水大河はショート、ショートの関はベンチに退いたのであった。
大介「守備を固めた以上、この回をしっかり抑えて甲子園にいくぞ、分かったな!!」
全員「オー!!」
兄の土屋大介監督が叱咤激励し、選手全員が鼓舞したのであった。
茂野はマウンドに上がり、明訓高校の最後の攻撃を迎え撃つのであった。
5番レフト微笑三太郎をショートゴロ、6番ファースト上下をキャッチャーファウルフライに陥ったのであった。
そして、7番ライト蛸田を空振り三振に仕留め、海堂学園高校はマウンドに集まり、人指し指を突き上げ、喜びを爆発したのであった。
ワーーーーー!!
スタンドは換気に包まれたのであった。