もしも、あの男が残っていたら 作:パワプロ大好き男
祝賀会の会場で海堂ナインはバイキングを楽しんでいた。
土屋「いや~、バイキング最高だな、寿也。」
佐藤「そうだね、おいしいよ。」
しかし、茂野はよそわなかった。
考え事をしているかのように腕組をしていた。
佐藤「吾郎君、よそわないの?」
茂野「あぁ、あとでな。」
土屋「どうしたの茂野?」
土屋が尋ねると茂野は真剣な眼差しで答えた。
茂野「本当に自分の力でセンバツを手に入れたと思うか?」
土屋「えっ?」
茂野「俺はそう思わないね、江頭と早乙女兄弟が作ったマニュアル野球に操られた状態でセンバツを勝ち取るなんて、ちっとも嬉しくないね、それに、マニュアル野球だけじゃ限界があるし、センバツでいい成績を残せるとは思えないね、マニュアル野球から脱却しないとダメな気がするんだ、マニュアル野球に縛られるようでは強くはなれないと思うね、海堂に戻った意味がなくなっち舞うよ。」
佐藤「確かに…」
土屋はうつむいた、確かにその通りだと思った。
草野「随分と偉そうに言うじゃないか、マニュアル野球がそんなに信用できないというのか?」
茂野「いや、マニュアル野球がダメって訳じゃない、ただマニュアル野球に頼ってるようじゃ、さらに強くはなれないと言っているだけだよ、レベルアップしたいならマニュアル野球に依存しないで、マニュアル野球にさらにプラスαの練習しなきゃ強くはなれないということだ。」
渡嘉敷「俺達はマニュアル野球を尊重してセンバツを勝ち取ったんだぞ、文句いうやよ。」
茂野「勘違いすんなよ、マニュアル野球に頼っているお前たちを見て、疑問に思ったから言っただけの話だ、マニュアル野球だけじゃなく、ワンランクアップの練習を加えなきゃセンバツで勝てないと忠告しただけの話だ。」
薬師寺「言わしておけば、言いたい放題言いやがって。」
茂野「俺の意見を聴けないなら、野球で決闘するか?」
薬師寺「なに?」
茂野「マニュアル野球に頼っているだけでは限界ということを証明してやろうか?」
薬師寺「いいだろう、テメェが負けたら転校してもらうからな。」
茂野「上等だぜ、その代わり、お前らが負けたら、俺の言うことを聴いてもらうぜ。」
薬師寺「ふん、マニュアル野球の凄さを証明してやるからな。」
そう言って薬師寺たちは会場を後にした。
結局、茂野を支持したのは佐藤と土屋とその他だった。
佐藤「吾郎君………」
茂野「寿也もあっちに行くか?」
佐藤「なに言ってんだよ、吾郎君の球は誰が受けるんだよ、僕は吾郎君の味方だからね、吾郎君と一緒にいるよ。」
土屋「俺もだ、薄々気づいていたんだ、マニュアル野球だけじゃムリだってことをな、アイツらに見せつけてやろうぜ。」
こうして、薬師寺率いるマニュアル野球賛同組と反対組による紅白戦が始まるのであった。