もしも、あの男が残っていたら 作:パワプロ大好き男
海堂学園高校は土屋貴教の逆転満塁ホームランで9-8で勝利をおさめたのであった。
歓喜に湧く海堂学園高校、一方の明訓高校は里中をはじめ全員涙を飲んだ。
スタンドからは惜しみない拍手が沸き起こり、両校の栄誉を讃えた。
優勝監督インタビューとして壇上に上がった土屋貴教の兄・大介監督が言った。
大介「これ以上ない戦いっぷりを彼らはやってのけました、彼らには感謝しかないです、弟の貴教、エース茂野、4番の佐藤を中心に勝利に向かって突き進んでくれました、燃え上がってくれました、駆け抜けてくれました、このチームワークは凄まじかったと思います、明訓さんの分まで甲子園で再び暴れたいと思います、スタンドに来てくださった在校生の皆さん、OB・OGの皆さん、保護者関係の皆さん、先生方の皆さん、そして校長先生、本当にありがとうございました。」
こうして海堂学園高校野球部はセンバツでは1回戦負けという悔しい敗戦を晴らすための挑戦が始まろうとしていた。
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球場に出ると明訓高校の監督とキャプテンがいた。
大平監督「土屋君、甲子園出場おめでとう、君の采配は素晴らしかった、是非とも神奈川県を代表して戦ってくれ。」
大介監督「ありがとうございます。」
岩鬼「頼むぜ土屋、ワイはお前さんの味方やからな。」
貴教「あぁ、分かってるよ。」
握手を交わした後、バスに乗り込んだのであった。
バスの中で選手達は余韻に浸りながらも緊張していた。
次は甲子園で戦いを繰り広げるからだ。
大場「かなり重いな、この千羽鶴。」
大場は明訓高校のマネージャーから貰った千羽鶴を見て言った。
渡嘉敷「確かに、皆の想いが詰まった千羽鶴だからな。」
薬師寺「下手なプレーは出来ないからな。」
選手一同は気を引き締め、甲子園に向けて準備したのであった。
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茂野は大介監督に呼び出され、左肩を直すことに専念するようにと言われた。
茂野は左肩を痛めたままマウンドに上がり続けたため、大介監督は茂野に対し懸念していたのであった。
監督室から出ると貴教と佐藤がいた。
貴教「で、アニキから甲子園のマウンドは上がるなと言われたわけか?」
茂野「あぁ、でも仕方ねぇさ、結構無茶したからな、治療に専念するよ。」
茂野が部屋に戻ろうとすると佐藤が言った。
佐藤「吾郎君、しっかり直してよ、肩を直して、またマウンドに戻ってよ!!」
茂野「あぁ、お前も直せよ。」
茂野はそう返事するも、その姿はどこか寂しさが漂ったのであった。