もしも、あの男が残っていたら   作:パワプロ大好き男

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第52話 トントン拍子

海堂学園高校は2回戦に進出し、いい気分でバスに乗り込み、宿泊先へ向かった。

宿舎に戻ると、ビデオ鑑賞を早速始めた。

選手1人1人の良いところ悪いところを見たり、次の対戦相手の観察をしたりと選手達は休む間もなく野球に打ち込んでいた。

一方で茂野はベンチにはいたもののマウンドには上がらず、治療に専念していた。

 

大介「どうだ茂野、順調か?」

 

茂野「はい、おかげさまでいい感じに来てますよ。」

 

大介「そうか、まぁ最終的に判断するのはトレーナーと俺で話し合って決めるけどな。」

 

茂野「けど治ったらいつでも投げれます。」

 

大介「まぁ無茶するなよ。」

 

茂野「はい、ありがとうございます。」

 

茂野は兄・大介監督に返事した後、すぐにリハビリに励んでいた。

茂野の復帰は果たしていつになるのだろうか?

――――――――――――――――――――――

2回戦の相手はあかつき大学附属高校だった。

スタメンは1回戦の時と同じ。

あかつき大学附属高校の先発は兄の猪狩守、キャッチャーは弟の猪狩進である。

2年生の猪狩進以外は全員3年生である。

先攻はあかつき、後攻は海堂学園高校である。

試合は5回の裏が終わった時点では0-0である。

6回の表に1番の猪狩進にソロホームランを与え、2番と3番を抑えた後、4番の猪狩守にもソロホームランを与え、2-0とリードを許してしまった。

しかし、その直後に逆転し、気がつけば8-2で海堂学園高校が勝って試合を決めたのであった。

 

猪狩守「さすが海堂学園高校、君らの活躍ぶりに僕は脱帽したよ、優勝してこいよ。」

 

猪狩進「お願いします土屋先輩。」

 

貴教「あぁ、任せとけ。」

 

握手した後、海堂学園高校はバスに乗り込んだのであった。

続く3回戦の相手は帝王実業高校である。

先発の犬河とキャッチャーの猫神は小学校1年生の時からバッテリーを組んでいる仲である。

プロ注目の友沢と蛇島の二遊間は鉄壁の守りが武器だがクリーンアップも担う2人である。

センターは肩が異常に強い熱血漢、猛田慶次である。

このチームはセンターラインが充実しているチームであるため容易に得点を積み重ねるのは難しいのである。

先攻は海堂学園高校、後攻は帝王実業高校である。

試合はクロスゲームが続いていた。

1回の表に先制したもの2回の裏に逆転を許した。

3回の表に逆転しても4回の裏に再び逆転される。

そんな状態が続いていたが、9回の裏にクリーンアップを抑えて海堂学園高校が見事に勝利をおさめたのであった。

 

友沢「いい試合だった、君達の努力はきっと報われるときがくる、頑張って優勝してこいよ。」

 

貴教「あぁ、サンキューな。」

 

海堂学園高校はトントン拍子で2回戦と3回戦を突破し、準々決勝に駒を進めたのであった。

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