もしも、あの男が残っていたら   作:パワプロ大好き男

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第53話 あの頃

準々決勝に駒を進んだ海堂学園高校の元に嬉しいニュースが飛んだ。

 

大介「茂野の肩の調子が完全に回復した、いつマウンドに上がってもおかしくはない、だが準々決勝は非常に大事な試合だ、茂野をどのタイミングでマウンドに上げるかは俺が決める、しっかり勝って準決勝に行くぞ!!」

 

全員「はい!!」

 

茂野が帰ってくると聞き、選手全員テンション上がったのであった。

 

眉村「もう大丈夫なのか?」

 

茂野「あぁ、いつでもスタンバイできるよ。」

 

阿久津「いや~助かるよ、お前がいないと貴教が可哀想だぜ。」

 

佐藤「そう言って本当は投げたくないからでしょ?」

 

阿久津「うっ………」

 

全員「アハハ」

 

海堂学園高校に明るいムードが戻ってきたのであった。

――――――――――――――――――――――

準々決勝当日、相手はセンバツで1回戦の時に破れた相手である青道高校と試合をするのであった。

 

御幸「久し振りだな、センバツ以来かな?」

 

貴教「あぁ、でもあの頃とは全然違うぜ、この日のために特訓してきたからね。」

 

御幸「なるほど、楽しみにしてるよ。」

 

貴教「あぁ、あの頃の雪辱晴らしてやる。」

 

こうして準々決勝が始まったのである。

先攻は青道高校、後攻は海堂学園高校。

 

青道高校スタメン↓

1(遊)倉 持

2(二)小 湊

3(左)降 谷

4(捕)御 幸

5(一)前 園

6(右)白 州

7(中)東 条

8(三)金 丸

9(投)沢 村

 

海堂学園高校スタメン↓

1(中)草 野

2(二)渡嘉敷

3(投)土 屋

4(捕)佐 藤

5(三)薬師寺

6(一)大 場

7(左)石 松

8(右)矢尾板

9(遊) 泉

 

試合は投手戦となり、両チームとも点数が取れない状況であった。

沢村は5回まで投げて1安打無失点、貴教は5回まで投げて2安打無失点と互いに好投だった。

6回の表、青道高校の攻撃はクリーンアップの3番から始まるのであった。

大介監督はここでピッチャーを変えたのであった。

 

アナウンス「海堂学園高校のシートの変更を行います、ライトを守ります矢尾板君に変わりまして眉村君が入りピッチャー、ピッチャーの土屋君がライト、3番ライト土屋君、8番ピッチャー眉村君、以上に変わります。」

 

眉村がマウンドに上がり、貴教はライトに回ったのであった。

眉村はクリーンアップをきっちり抑え、6回の裏の攻撃に備えた。

青道高校のピッチャー沢村は6回の裏もマウンドに上がった。

眉村がヒットで出塁するも後続が倒れ、無得点が続いた。

均衡が破れたのは8回だった、8回の表の青道高校の攻撃の時、6回と7回を無失点に抑えた眉村に変わって阿久津がきっちり抑えた直後、8回の裏にノーアウト満塁という絶好のチャンスがやって来た。

ここで大介監督は代打を送った。

 

アナウンス「海堂学園高校の選手の交代をお知らせいたします、8番ピッチャー阿久津君に変わりまして、代打清水君。」

 

清水大河を代打に送り、大河は左打席に立った。

すると青道高校は沢村を下げ、降谷をマウンドに上げた。

 

アナウンス「青道高校の選手の交代をお知らせいたします、ピッチャーの沢村君に変わりまして麻生君が入りレフト、レフトの降谷君がピッチャー、3番ピッチャー降谷君、9番レフト麻生君、以上に変わります。」

 

降谷はマウンドに上がり、大河に向かって投げた。

大河は見逃し、ストライクを取られた。

2球目もストライクを取られ、追い込まれた。

3球目のストレートが甘く入り、大河は振り抜いた。

 

カッキーン!!

 

大河は満塁ホームランを放ち、4点をもぎ取った。

9回の表に茂野がマウンドに上がり、大河はそのままショートに入った。

海堂学園高校は三者凡退に抑え、勝利を手にし、準決勝に進んだのであった。

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