もしも、あの男が残っていたら 作:パワプロ大好き男
茂野は部員を全員集め、ビデオを見せた。
茂野「今から甲子園で当たるかもしれない対戦相手のフォームなどを見せるから、しっかり見とけよ。」
薬師寺「その対戦相手とは一体どこだ?」
すると茂野はビデオを入れ、対戦相手の凄さを見せた。
茂野「ワールド高校だよ、俺が小学生の時だ、リトルリーグの世界大会でホームランを打ちやがったジョー・ギブソンJrのいるところだ。」
草野「ジョー・ギブソンJrってあの有名なメジャーリーガーの………」
茂野「そう、ジョー・ギブソン投手の息子だよ、彼は俺のストレートを打ちやがった、悔しかった俺はリベンジしたくて海堂に入ったんだ、1度は退学しようと思ったが、俺1人じゃ勝てやしない、だから海堂の力が必要だと思ったから戻ったんだよ。」
渡嘉敷「なるほど………」
阿久津「ていうかさ、コイツら強すぎじゃね?」
眉村「あぁ、かなり鋭いスイングだな、甘いコースに投げたらスタンドまっしぐらだな、気を付けないといけない。」
薬師寺「確かにお前の言う通りだ、これだけの強打者が揃うと、マニュアル野球だけでは勝てそうにもないな、だがアンチマニュアル野球をするには一体何をすればいいんだ?」
佐藤「まず、今まで僕達は先頭バッターが出塁したら送りバントしていたよね、相手ピッチャーにもよるけど、クイックがあまり速くない人には盗塁してセカンドに進み、バントをして1アウト三塁にしたり、バントをしないでヒッティングで点をとったりする、といったような大胆な作戦にするのもいいと思うよ。」
茂野「要するに今までの常識を覆すやり方で勝負に挑もうということだ。」
薬師寺「なるほど…マニュアル野球もしつつ自分達の頭で考えて行動しろということか…悪くはないな。」
草野「俺達は負けた以上、茂野の言ったことに従うしかないからね、やってみよう、そのアンチマニュアル野球を。」
阿久津「マジかよ~俺も茂野に従うのかよ!?」
茂野「おや、阿久津はやらないのかい?」
阿久津「うっ、うるせー、やればいいんだろう?」
土屋「よし、ビデオ鑑賞終わり次第、練習に取りかかるぞ。」
全員「オー!!!」
こうして海堂学園高校にとって初のアンチマニュアル野球を導入するのであった。
静香「なるほど、茂野君も大胆な賭けに出るのね、悪くはないわ。」
泰造「なかなか良い発想ね、楽しみだわ~」
江頭(そうはさせない、アイツの好きなようにはさせてたまるか。)
江頭が刻々と茂野を退部へと迫っていくのであった。
果たして茂野が考え抜いたアンチマニュアル野球はセンバツで通用するのだろうか?