もしも、あの男が残っていたら 作:パワプロ大好き男
11月に入り、明かりも暗くなり始めたこの時期、海堂学園高校では、センバツへ向けて、練習に力を入れていた時のことだった。
茂野「なぁ、アンチマニュアル野球を導入したのは良いけどよ、練習試合とかないの?」
佐藤「吾郎君、そう焦らなくても大丈夫だよ、そのうち監督から知らせが来るんだから、練習しようよ。」
茂野「練習したことを試合で生かさなきゃ意味ねぇよ、監督といったって現場監督にすぎねぇし、総監督である早乙女なんか全然顔出さねぇし、どうなってんだよこの学校は?」
土屋「言われてみれば、全然見たことないな。」
するとそこに江頭がやって来た。
何やら神妙な顔つきだった。
眉村「どうしたんですか江頭さん、何かあったんですか?」
江頭「実は、早乙女兄弟の父でもあり、総監督である早乙女義治さんが、心筋梗塞で亡くなったんだ、家族葬で早乙女静香と早乙女泰造は忌引だ。」
茂野「え………じゃあ練習試合は?」
江頭「申し訳ないが、自粛させてもらう……本当に済まない。」
茂野「そんな………」
土屋は茂野に肩をあてた。
土屋「仕方ないよ茂野、こうなってしまった以上、練習試合どころじゃないよ、江頭さんの意見に従おう。」
茂野「そうだな、おくやみ申し上げないとな。」
後日、海堂学園高校野球部全員で早乙女義治の出棺を見届けたのであった。
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練習試合が中止になって1週間後、グラウンドに見知らぬ人物がやって来た。
背は低く、小柄な男性が1人だった。
???「ヘェ~、ここが海堂学園高校のグラウンドか、良い場所じゃん。」
茂野「おい、誰だお前、勝手に入ったら駄目だろう!」
茂野が注意した。
すると、その男は茂野の方を向いた。
???「あなたが茂野先輩ですか、うちの姉貴が世話になります。」
茂野「姉貴?」
するとそこへ茂野の彼女、清水薫がやって来た。
彼女は海堂学園高校に新しく出来たソフトボール部に入部した女だった。
薫「よう本田、悪いね、うちのバカ弟が勝手にグラウンドに入っちゃってwwwww」
茂野「え………まさか」
薫「そう、コイツが私の弟、大河だよ。」
茂野「えぇ~!!?」
大河「どうもっす。」
そこへ佐藤と土屋が来た。
佐藤「ヘェ~清水さんの弟さんが見学に来たんだ。」
土屋「言われてみればそっくりだな。」
大河「俺、来年ここに来るんでよろしくお願いします。」
茂野「で、何しに来たんだよ。」
大河「茂野先輩と1打席勝負したいんです。」
茂野「ホォ~、良いだろう、土屋、審判やってくれ。」
土屋「ホーイ( ̄0 ̄)」
なんと清水大河が茂野に宣戦布告をしたのであった。
茂野は大河を打ち取ることが出来るのだろうか?