魔法少女リリカルなのは ~現れた赤龍帝~   作:断崖

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ようやく第一話です。



現れた赤龍帝

陸サイド

 

 

「ここは何処だ?」

 

俺は途方にくれていた。

どうしてこんな所に自分がいるのかを。

地平線の彼方まで岩と砂しかない。

あらゆる生物が死に至った砂漠の世界。

俺、藤田陸はたった一人ぽっんと立っている。

ーーーっておかしいだろ!地平線が見えるなんて!!

ついさっきまで夜の九時で、俺は実家にいた筈だ。

間違いない!

携帯を取りだし、確認。

うん。間違いなく九時だ。

 

「でも太陽線が痛いんだよな……..……………………。」

 

真上にある二つの太陽。

俺が住んでいた世界ではあり得ない光景。

今自分が立っている星が地球ではないことを物語っている。

家を出たら砂漠って。

いつから家のドアが『ドコデモドア』に

なっちまったんだ?

未来からきた青い猫型ロボットなんてしらねーぞ。

混乱する俺に、ドライグは。

 

『落ち着け相棒。

混乱するのはまずは目の前の事を解決してからにしろ』

 

(そうだけどさ。俺もそう思うんだけどさ。)

 

チラリと横を見る。

そこには空か降って二人の女性。

それぞれが武器、黒いデスサイズと赤い剣、連結剣を構え俺を警戒している。

一体何に警戒しているのかがまったくわからない。

だから、とかあえず自身の姿を確認。

 

(う~~~ん?別に普通の格好だと思うんだが。

ドライグはどう思う?)

 

『普通だと思うぞ。』

 

(だよな。)

 

何でだ?

俺の今日の格好は。

黒い髪を短く切り揃え。

整った顔つきで格好いい部類に入る顔(自分は思ったている。)

まあ、鋭すぎる目付がすべてを台無しにしているとも言われるが。

洋服はガラモノのTシャツにジーンズ姿。

何処にでもいる普通の男性の筈。

 

(それなのになんで?)

 

女性の警戒が解けないんだ?

改めて二人を観察。

右側の女性。

年はおそらく俺と対して変わらない。

二十歳前後ぐらい。

デスサイズを持っている女性は、太陽の光りを浴びて輝く金色に髪。

その髪をツインテールに纏め、整った綺麗な顔をしている。

 

(グラマーな体つきだな。さぞ異性にモテるだろう。)

 

『顔ではなく、体に注意がいくんだな。』

 

(それりゃ、…………俺も男だからね。)

 

左側の女性。

剣を俺に突きつけている女性は、ピンク色の髪をポニーテールで括り。

こちらも、金色の髪をした女性に負けないほどの美人だ。

この二人、街中を歩いていればさぞ絵になる光景だろう。

 

(俺ならナンパするね!!)

 

『一度もしたことがないチキンな相棒がか?』

 

(グッ!??!)

 

図星を突かれて言葉がでない。

まあ、そんな些細なことはおいといて。

この二人の格好は少し、大いにおかしくないか?

笑ってしまうレベルだ。

 

(いい歳してコスプレでもしてんのかねこいつらは。)

 

金色の方は、黒を基準とした王子様ルックの服装。

白いマントをなびかせ、腕には機械式の手甲にデスサイズ。

桃色の髪は中世ヨーロッパで出てくる騎士とドレスを足した格好。

手にしている剣は、連結式の機械剣。

スゲー気合いが入っている。

こんな気合いの入ったコスプレ、夏と冬に開催される有明の即売会。

コスプレ天国の秋葉原でも滅多に見れない高さだ。

俺は興味がないからどうでもいいが。金を取れるレベル。

ジーっとみる俺の視線に気がついたのか。

ますます警戒心があがっていく。

 

(どうするドライグ!!何かしらのヒントをくれ!)

 

『ドラゴンが女性の機微がわかる筈があるまい。

自分で考えてくれ相棒。』

 

薄情者!!

様々な戦いを一緒に超えてきた俺達の友情は!

俺達の絆はこんな物だったのかよ!!

クソッ!とりあえず一般論を言おう。

 

「えーっと、お二人さん。

親御さんから無闇に人に刃物を向けるなって教わらなかったか?」

 

「「…….…….………….……」」

 

武器を手にした二人の女性は緊張しているのか無言を貫く。

どうしてだよ!

返事ぐらいかえしてくれよ。

悲しくて泣きたくなってくるわ!!

 

 

陸サイド終了

 

 

フェイトサイド

 

 

この頃多発している反応。

『次元漂流者』がいることをロングアーチから聞かせれ、

シグナムと一緒にその場所に向かった世界。

砂と岩しかない世界にひとりの男性。

愛想よく笑っているけど、この人は普通の人間とは思えない。

なぜならーーー

 

(どう思うシグナム、危険な人にはみえないんだけど。)

 

(わからんな。ただこの男の戦闘力はなみではない。)

 

(そう…………だよね。)

 

念話でシグナムと話す。

私達は見てしまったから。

男性の周囲に散乱している金属製の部品。

私達がガジェットと呼んでいるロボットを素手、

正確には赤くガンレットを装着して破壊していた。

Aクラスの魔導師でも苦戦するのに。

それを苦もなく破壊した男性。

 

(でも、悪る人には見えないよね。)

 

ガジェットを倒した

彼の『力』は最低でAAクラス、悪ければSクラスはある。

リミッターをしている状態で戦闘になれば、絶体に勝てない。

けれど、不思議に怖くない。

彼の雰囲気からは悪人という感じさせない。

むしろ『気さくで優しいお兄さん』的な印象的な男性。

大丈夫だよね。

 

「あのさ、黙っていないで少しぐらい答えてくれないかな?」

 

ニコニコと笑いながら話しかけてくる彼に。

私は警戒をとく。

 

「……………………………はい。わかりました。

私に答えられる質問なら。」

 

笑顔で答える。

バルディッシュを待機状態に戻す。

着ている服装もバリヤジャケットから、管理局の制服に戻る。

武装を収めたのは、『貴方と戦う意思はない。』

精一杯の私の誠意を彼に伝える為。

その対応にシグナムは

 

「おい、テスタロッサ。」

 

「シグナムもお願い、武器を収めて。」

 

「だがなーーー」

 

「私達は戦いにきたんじゃない。

『次元漂流者』の彼を保護するためにきたんだから。」

 

「…………………………….」

 

沈黙が場を包む。

数秒が経過すると、シグナムはため息をつく。

私の頑固さに諦めたシグナムはレヴァンティン腰に収める。

バリヤジャケットを解かないのは、実に彼女らしい。

 

「なんだテスタロッサ。言いたいことでもあるのか?」

 

「ううん。貴方らしいなって思っただけ。

 

「ふん」とそっぽを向くシグナム。

僅かに頬が赤い。

照れ隠しを隠す姿がとても可愛らしい。

暫く見ていたいな~~~。

と思っていると。

 

「すまないが、もう質問してもいいかな?」

 

 

フェイトサイド終了

 

 

陸サイド

 

 

「すまないがもう質問してもいいかな?」

 

手を上げて質問する。

この二人、人を無視して自分達の世界を造っやがる。

ユリユリな空気を創るのはホント勘弁してほしい。

見ているこっちにはご褒美ーー、

もとい羨ましいーーー

違う違う、眼に毒だ。

 

「あっ?!は、はい。なんでもどうぞ。お願いします。」 

 

顔を真っ赤にして答える金髪の彼女

若干言葉使いがおかしいのは、余程恥ずかしいせいか。

顔も、サクンボとみまちがうほど赤く染まっているし。

こっちが変な気分になっちまう。

 

(なあ、ドライグ。)

 

『どうした相棒。』

 

(あの子を見ていると、なんか、その、ゾクゾクしてくる。) 

 

『やめる相棒!!その扉は開けてはいけない扉だ!!!』

 

ドライグに渇をくらい、正気に戻る。

ヤバいヤバい!!

危うく行ってはいけない世界に踏み込むところだった。

フゥーと深い深呼吸したのちに。

真剣な表情を造りあげ。

 

「多くの事を質問したいんだが、いいか?」

 

「構いません。出来る限りお答えます。

私達も聞きたい事がありますから。」

 

「なら、お互いに一問一答していこう。」

 

こくりと頷く二人。

反対意見はないようだ。

さあ、ここからが本番だ。

しっかりやらなきゃないけない。

 

(ーーー聴力拡大ーーー)

 

耳に神経を集中させる。

そこまで遠くまで拡げる必要はない。

だいたい五メートルまで拡げればーーー。

ドクンドクンと二人の心音と脈拍が聴こえる。

どんな人間でも嘘をつけば、僅かに、心音もしくは脈拍が乱れるものだ。

 

(嘘をつくとは思いにくいが、一応。)

 

『相変わらず疑い深いな相棒は。』

 

生憎俺は、出会ったばかりの人間。

しかも、戦闘中の俺を盗み見ていた奴等を、美人だからって

信じるほど馬鹿ではないよ。

そんな頭の中で生クリームを作っているほどお人好しではない。

準備はバンタン!

質問する。

 

「まずは君達の名前を教えてくれないか。」

 

「はい。私が次元管理局機動六課ライトニング隊長

フェイト・ハラオウンです。それで、こちらは副隊長の」

 

「シグナムだ。」

 

「なんて呼べばいい?」

 

「私は『フェイト』と呼んでください。」

 

「『シグナム』でいい。」

 

愛想よく笑っているのがフェイトで。

怖くて、無愛想なのがシグナムか。

シグナムのほうとは仲良く出来そうにないな。

個人的には正しいとは思うけど。

 

「貴方の名前を教えてくれないかな?」

 

「藤田陸だ。一介の大学生で、呼び方はすきに呼んでくれ。」

 

「…………‥…それだけ?できれば他のことも」

 

「悪いが質問はこちらの番だ。」

 

言いきるより早く割り込む。

 

「フェイト『次元管理局』って言ったか?それはなんだ。

聞いたことのない組織名なんだが。」

 

「管理局、本当にしらないの?」

 

「しらん。」

 

天使、悪魔、堕天使の組織名ならだいたい覚えている。

昔、仲間で一人で情報報がばか高い女の子がいた。

ある能力のおかげで電子の世界に入る事が可能にした彼女。

彼女のせいで、知りたくもない情報から、得をする情報まで。

すべて彼女から教わった。

そいつが教えてくれていないのだから、俺が知るよそもない。

胸を張って無駄に偉そうに答える俺。

フェイトは笑顔で教えてくれる。

 

「管理局って言うのはね。

数多くある次元世界を管理、維持をしている組織のことだよ。」

 

「次元の警察、感じでいいのかね。」

 

「うん。そー「悪いが、次はこちらからの質問だ。」」

 

会話に割り込むシグナム。

 

「貴様の腕に装着していたガンレットはなんだ?

デバイスではないことはわかっている。」

 

「デバイスなんだそれは?」

 

「これのことだよ。」

 

フェイトが出した手のひらを覗き混む。

そこには、黄色い色をした三角形の形をした部品。

 

「これがデバイス?」

 

「そうデバイス。」

 

じーっと観察する。

綺麗な色をした部品だ。

彼女がどれだけ、大切に扱っているかが伝わってくる。

大切な思い出が詰まっているんだろう。

だが、特別な魔法器具ではないな。

『神眼』で調べたが、何も見えなかった。

 

「この世界ではキーホルダーをデバイスって呼ぶのか?」

 

「違うよ。こうするんだよ。バルディッシュお願い。」

 

【yessir】

 

返事をする部品。

黄色い光に包まれ、みるみるうちに形態を変えていき。

三角形の部品は、でかくて黒いデスサイズに姿を変えた。

 

「なるほどね。これがデバイスか。」

 

フェイトの手に収まっている大鎌。

形状は見たまんまの武器。

喋ったということはAIも組み込まれいるのか。

理解はできた。

デバイスというのは、所有者の補助と武器を兼任する道具の名称だろう。

なら違うな。

 

「すまないが俺の武器はデバイスではない。

神器(セイクリット・ギア)だ。」

 

「「神器(セイクリット・ギア)?」」

 

「あ~~~~簡単に言えば、『特定の人間の身に宿る規格外の力』

って感じかな。」

 

いまいち理解出来ないのか。

クエスションマークを浮かべるフェイトとシグナム。

二十歳前にもなって、上手く説明出来ない自分が情けなくて涙がでる。

どう言えば納得してもらえるのか考えていると。

 

 

ーーーーーーー『見つけた』ーーーーーー

 

 

声が響く。

聞き覚えのある声。

二年前に戦争した奴の声。

マジか。あの時、きっちり殺した筈。

拳に確かな手応えもあったし。

あの態勢から避ける不可能だった。

死体がなかったのは、消滅してしたんだと。

フェイト達にも聞こえたのか。

周囲に眼を配り、声の出とこを探っている。

無駄だ。アイツは空間系の魔術が得意だし。

こっちにくるなら『神眼』の外から跳躍してくる。

そもそも、隠れる場所ねーから!!

 

『相棒、来るぞ!!警戒しろ!!』

 

(当然だ!!)

 

神器『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア』を右腕に装着。

シグナムは剣を中段に構え。

フェイトも王子様ルックな服装に戻り、大鎌を構えてる。

横目で緊張しているフェイト達も心配していると。

 

 

ーーーーーー空間に亀裂が走る。

 

 

十メートル先にある岩に亀裂が生まれた。

あたかも世界そのものに傷をつけたかのような亀裂。

その亀裂が少しずつ、左右に裂けていく。

俺は全身の魔力をいき渡らせる。

強い。間違いないく二年前より格段に力を増していやがる。

禁手もすべきか迷う。

鎧の姿を見せいいのか?

今までのやり取りで二人の心音、脈拍に乱れはなかった。

嘘はついていない。

どうする?どうする?どうする?

 

「めんどくさく!!」

 

考えてるのをやめる。

とりあえず守ればいいんだろ!!

歩き、

 

「えっ?」

 

「なっ!!」

 

フェイトとシグナムの前に進む。

二人を守る為に。

万が一にも二人に危害が及ばないように。

すぐに、逃げれるように。

この二人では、戦っても勝負にならない。

瞬殺されて終わりだ。

 

「来たぞ。じっとしていろよ。」

 

亀裂が完全に開き。

中から、白い龍が出てきた。

 

 




動き出した運命はどうなるのか。
第二話『白龍皇』で!!
感想がありましたら、ガンガンください。
心が折れない程度で。
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