魔法少女リリカルなのは ~現れた赤龍帝~   作:断崖

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時間がかかりすましたが第三話。
読んでくれたら幸いです。


白龍皇

なのはサイド

 

 

岩と砂に支配された寂しい世界。

私とヴィータちゃんは空を高速で駆ける。

 

「フェイトちゃん達大丈夫かな?」

 

「大丈夫だろ。シグナムもいるし。

『次元漂流者』を保護しにいっただけだろ?」

 

「そうなんだけど。

でもねヴィータちゃん。最近頻発している事件知ってるでしょ。」

 

「知ってるけどさ。」

 

 

ーーーーーー『管理局員連続殺害事件』ーーーーーー

 

 

ーーーーーー『次元漂流者誘拐事件』ーーーーーー

 

 

十年前から僅かに発生していて調査していた未解決の事件。

この二つの事件が最近になって、飛び抜けて増加してきていた。

『次元漂流者』

別の世界から事故で迷い込んでしまう人。

その現象自体は稀ではあるが、数年に一、二回だけど発生している。

だからそこまで珍しくもない現状だった。

しかし、ここ数年で『次元漂流者』の数が増加。

一年で百回を越えるほどの『次元漂流者』の反応を管理局は確認され。

どこかの世界に現れている事がわかっている。

だけど、問題になっているのはそれではない。

一つは現れた『次元漂流者』。

その『次元漂流者』が保護しにきた管理局員が何者かに殺害さてしまうっていること。

殺害方法は斬殺、刺殺、殴殺など。

魔法ではなく禁止されている『質量兵器』で殺されていた。

二つ目は、

『次元漂流者』がそのまま誘拐されているのが問題になっている。

管理局も全力で捜査しているけど、手がかりはなく。

難航しているのが現状。

 

「う~~~~ん?なんで『次元漂流者』の人達を拐っていくのかな~~?」

 

わからない事がおおすぎる。

どうして後からくる人は拐っていくんだろ?

拐うだけなら、もっと簡単な方法があると思うんだけどなー。

そもそも、どうやって管理局(私達)より早く発見できるのかな?

思案げに悩む私にヴィータちゃんは。

 

「わからない事を悩んでいたってわかんねーぞなのは。

今は今回の漂流者が拐われるより早く保護する事を考えろよ。」

 

「………………うん。わかったよヴィータちゃん。ありがとね。」

 

「おう。」

 

そうだよね。

今の段階じゃあ情報が少な過ぎるし。

悩んでいて、ミスして怪我したら本末転倒だもんね。

うん。気持ちをきりかえよう。

頭を軽く振り、仕事を確認。

先程のロングアーチの報告によれば、後五分ほどの移動した場所にいるらしい。

現れてた『次元漂流者』の魔力反応は低いらしく。

危険度はないに等しいと言っていた。

フェイトちゃんとシグナムさんが先行して保護。

私達が安全な場所まで護衛する

安全な任務。でも、

 

(なんで何だろう?嫌な予感がする。)

 

胸がざわめく。

とても落ち着かな気分。

どんなに「危険はない」「心配ない」と自分に言い聞かせても、

ヴィータちゃんに「大丈夫だ」と励まされても。

「不安」な気持ちが治まらない。

むしろどんどん大きくなっていく。

フェイトちゃんに会いたい。会って無事か確認したい。

焦りのあまり少しだけど速度をあげようとした時、

異変がおきた。

 

「!!!な、何!この魔力は」

 

「信じられねえ!!こんな魔力があんのかよ!!」

 

突然に出現した魔力。

遠く離れた場所でも、息苦しいほど伝わってくる。

色々な経験をしてきたけど、こんな大きい魔力は感じた事はないよ!

急いで地図のディスプレイを空中に展開させる。

魔力が発生したポイントと、フェイトちゃん達が向かったポイント。

震える指でポイントを重ねる。

 

「嘘、嘘だよね。」

 

声が震えてしまう。

完全に合致するポイント。

だってその場所は、フェイトちゃんが……………

 

「ロングアーチ!今のはなんだ!!説明してくれ!!ロングアーチ!!!」

 

ヴィータちゃんが怒鳴っている。

耳に入らない。

そんな事よりも早くいかなきゃ。

早くいかないとフェイトちゃんがーーーーーー!!

 

「レイジングハート!!!」

 

ガシュンガシュンと二発。

カートリッジが装填され、飛行速度が増加する。

 

「ヴィータちゃん、私先にいくから!!」

 

「あ、おい!なのは!!あぶねーぞ!!」

 

危ないなんて言ってられないよ。

フェイトちゃん、お願い無事でいて。

願いながら、私は速度をあげる。

 

 

なのはサイド終了

 

 

陸サイド

 

 

亀裂の中から白い龍が出てきる。

白い全身鎧。

体の各所に宝玉が埋め込まれ。

顔も鎧に包まれ、表情はわからないな。

背中から生える八枚の光の翼は、神々しいほど輝いていやがる。

似ているな、相変わらず。

俺の鎧姿と。

 

「鎧姿でお出ましとは、威嚇するにも限度があるだろ。白龍皇」

 

「君の前にでるんだから、警戒するにこしたことはないだろ。赤龍帝」

 

完全に姿を顕になる。

ヤバいな。

嫌な予感が確信に変わる。

向かい合っているだけでわかる。

コイツ、相当強さを増しているのが。

二年前にあった慢心、過信がなくなっていやがるし。

立ち方に隙がほとんどない。

魔力も体中にみなぎってプレッシャーも増していやがるし。

それでも俺の方が強いがね。

さあ、どうしたもんかね?

逃げるべきか、戦うべきか悩んでいると。

 

「あうっ。」

 

「グウッッ!!」

 

膝が地面につく音。

フェイトとシグナムのと苦しそうなうめき声。

しまった。

弱い女性にこの重圧はキツイ。

心配で後ろに振り向ーーー!

 

ガキン!!!!

 

金属同士が衝突する。

轟音と共に衝撃波が生まれ、砂煙を巻きおきる。

 

「テメェ、何のつもりだ。女の子を狙うなんて!」

 

突き出された拳。

止める手。

一瞬で間合いを殺して移動した白龍皇。

その拳がフェイトの顔に当たる寸前で、手首を捉えガードする。

至るところで火花が散る。

赤と白の魔力がせめぎあい境界線を創っている。

ギリギリセーフ!!

間に合わなかったらと思うと肝が冷える。

フェイトの頭が柘榴のように飛び散るところなんて見たくない。

 

「ふえっ?」

 

何が起こっているのかわからない顔をするフェイト。

そのままペタンと女の子座りになる。

よし。じっとしていろ、危ないから。

 

「流石だな。部分的にも禁手化できるとは。」

 

「昔からできるわ!!」

 

部分的な禁手。

肩から右腕かけて赤い装甲に包まれている。

分厚い装甲。ドラゴンを模した鋭角なフォルム。

手の甲には宝玉が埋め込まれている

俺は全身鎧だけでなく。

右腕、右足、左腕、左足、頭、胴体。

部分的にも鎧を身に纏う事ができる。

ドライグ曰く

「そんな事ができるのは歴代でも相棒ぐらいな者だ。」

とのこと。

 

「んな事はどうでもいいんだよ。なんで女の子を狙って聞いてんだ!。

………….……返答によっては、」 

 

捉えた右手に力を込める。

赤い装甲が白い装甲にめり込み、メキメキと亀裂が走る。

そんな危機的状況でも奴は微笑み。

 

「今の君の『力』が見たい。それだけだよ赤龍帝」

 

「なっ!!!」

 

驚く俺。

コイツそんな理由で!!

怒りで一瞬握る力が僅かに弛む。

 

「おっと!」

 

伸ばしていた腕を強引に曲げて手首の拘束を強引に外される。

光る翼を羽ばたかせ、後ろに後退していく。

遅い!このまま逃がすかよ!

脚に力を溜め、高速移動術で飛び出そうとした瞬間ーーーー

 

「ダメッ!!いっちゃダメッ!!」

 

悲鳴にも聞こえる声をだして、フェイトが腰に抱きつく。

ええい動けないだろ、抱きつくな。

アイツを逃がす訳にはいかないんだ!!

アイツは知っている。

俺がここに飛ばされた理由を。

これは事故ではなく。

『誰が』人為的におこしていることを。

 

「こどもじゃないんだからわがままを言うな!離してくれ!!」

 

「ヤダッ!!ゼッタイヤダッ!!!」

 

ギュ~~~と力を込めて張り付くフェイト。

言葉だけでは埒があかない!

パンダのように抱きつくフェイトに、嘆息。

白龍皇は空間を切り裂き、中に入り込うとうとしていた。

時間がない!!

致し方ない、多少強引でも引き剥がす。

心を鬼にして、手を置いて引き剥がそうとした時、

 

ムニュリーーー

 

と、何かを掴む。

 

「?肩かこれ?」

 

柔らかな感触が指先から伝わってくる。

おかしいな?

肩ってこんなに柔らかい部位だったけ?

なんだこれ?すげーいい手触りだな。温かいし。

弾力性もあって素晴らしい。

夢中になってムニュムニュと揉みしだく。

 

「ーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

 

突き立てのお餅ような柔らかさ。

本当に凄く柔らかい。

指がめり込んでいくし!

こんな部位、胸以外ありえないな!!

 

 

…….…………ムネイガイアリエナイ????

 

 

血の気が引いていく。

顔が青くなっていくのがわかる。

何を血迷った事をしていたんだ俺は!

不覚だ!!

はじめて感じた感触に心を奪われてしまった。

 

(考えてみれば、こんな柔らかい部位なんて一ヶ所しかないだろ!!)

 

気づいてしまった。

自分が何を遠慮なく掴んでるかを。

脂汗が流れる。

怖くて後ろを振り向けない。

 

(落ち着け落ち着け俺。

まだそうだと決まったわけではない!

ちがう部分だということも十分ありえる!!)

 

『相棒。戦闘中にセクハラはこれはないとおもうぞ。』

 

(黙れ!!)

 

神よ。

祈りながら。

そ~~っと振り向き、固まる。

世界が止まった。

 

「…………………………」

 

豊満な胸をガッシリと揉みしだく手。

いきなり胸を揉まれて硬直するフェイト。

出会ったばかりの女の子の胸を掴む変態の姿(俺)

 

「「…….….……………」」

 

互いに無言の時間が経過していく。

手と胸を何度か確認するフェイト。

しだいに状況を理解しはじめ。

顔を赤く染まり、目には涙が溜まり、肩を震わせはじめる。

わかっていたのだ、自分がどうなっているのか。

わかっていたことだ。

何時までも時間は止まらない。

時は動きだす。

 

「キャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

「うをっ!!!」

 

悲鳴をあげ、俺を突き飛ばすフェイト。

右手で胸を庇い、左手で黒い大鎌構えを俺に向ける。

 

「うう~~~~~~~~っ!」

 

涙目で威嚇してくる。

俺はというと、  

 

「ええっと、その、なんていうか?あの~~。」

 

弁解したいのに言葉にならず。

ただただ混乱して、おろおろしていた。

どうしやいいんだこの状況!

誠心誠意謝ればいいのか?

胸の感触の感想を言えばいいのか?

減るもんじゃないからいいだろと、開きなおればいいのか?

ハハハッと、笑って誤魔化せばいいのか?

わざとじゃない、と事故だと言い張るか?

毎日修行ばかりで、女の子とのコミュニケーション不足が仇になった!!!

どうする?どうすればいい!!

ない頭で悩んでいると、

 

「アハハハハハハハッ!!!」

 

大笑いの声が聞こえ、見ると。

切り裂いた空間の中で白龍皇が爆笑している。

 

『助かったな相棒。』

 

(うるさい!!)

 

心の中で怒鳴る!!

フェイトとの気まずい雰囲気を壊してくれた事は感謝しているが。

敵に助けらたとあっては赤龍帝の恥だ!

きがすんだのか、呼吸を整える白。

 

「ハアッ、君が女性の胸を触っただけでそんなに動揺するなんて。

案外、純粋なんだな君は。」

 

「だから黙れって!!!」

 

全身に魔力を循環させる。

赤い魔力が吹き上がり、燃え盛る。

戦闘準備完了。いつでも『禁手』に入れる。

構える俺に、

 

「悪いけど、さよならだ赤龍帝。

今回はただの挨拶だからね。また何処かで会おう。」

 

なんて、にこやかに微笑み手をふる。

 

「ちょ、ちょっと待て、逃げるかよ!」

 

「勿論。今君と戦うつもりはないからね。

言ったろ「今の君の力が見たい」って。今日はそれだけから。」

 

「ま、待てーーー」

 

亀裂が閉じる。

追うこと不可能だ。 

『神眼』でも空間跳躍の移動は追いきれないしな。

 

「…………………….はぁ~~~~~~~~っ。」

 

ため息をつく。

結局何もわからず仕舞いで終わってしまった。

念のため『神眼』で周りを探査する。

 

「敵はいないな。」

 

力を抜き、肩部分の鎧も解除する。

 

「もう大丈夫だぞ二人とも。」

 

振り向き会心の笑顔を造る俺に、

 

「む~~~~~~っ!!!」

 

頬を紅く染めて、いまだに胸を揉まれ事で警戒するフェイトと。

 

「………………………ハッ!」

 

あまりのことに気絶していたのか目を覚ますシグナム

ーーーっていうか気絶していたのかよ!!

通りで一声も喋らなかったのか。

本当に大丈夫なのかこの二人?

他にもやり方があるにはあるが、時間がかかりすぎる。

不安になるが、今はこの二人に頼るしかないだろ。

俺は二人の傍まで歩き、膝をつく。

ちょうど、子供をあやすような格好になる。

 

「で、フェイトにシグナム、どうすればいいんだ俺は?」 

 

「?????どうすればって。」

 

可愛いく、キョトンと顔を傾げるな!

どきどきするだろうが。

意識してやっているのかよ!と疑いたくなる仕草だ。

 

「俺を保護してくれるんだろ?管理局って所に行こうぜ。」

 

「来てくれるんですか!!」

 

「まあ、他に行くとこもないし。

とりあえず、フェイトのところに世話になるよ。」

 

「!!ありがとう陸。」

 

俺の答えがうれしいのか。

華やかに笑いながら、俺の手を両手で覆うフェイト。

じんわりと暖かいフェイト手に若干ドキドキする。

ボディタッチする時は言って欲しい!!

心の準備をするから!!!

 

「シグナムもよろしくな。」

 

「ふん。」

 

そっぽをむくシグナム。

この人とはおいおい、仲良くなっていこう。

俺は苦笑しながら、俺はフェイトに手を伸ばし、

 

「えっ!!ちょっと、何?」

 

「黙れ、した噛むぞ。」

 

抱き抱える。

俗に言う「お姫様抱っこ」だ。

ふむ。予想通り軽いな。

これなら移動に困る事は無さそうだ。

 

「シグナムは後ろから首に抱きつけ。」

 

「なっ!そんな事、騎士である私ができるわけーーー」

 

「口答えは許さん。後二分ほどでこの場所に二人くる。」

 

「二人?」

 

首を傾げるフェイト。

二人という言葉が気になるのか?

それとも心当たりがあるのか。

………………別にどうでもいいが。

 

「魔力は大したことないから軽くノせるが…………………。

戦うのがメンドイから逃げる。」

 

「面倒くさいって。」

 

ジトーと睨んでくる二人。

お前ら俺を戦闘狂とでも思っているのかよ。

生憎だが、俺は弱い奴と戦うのは好きではない。

戦ってもなにも得られないからだ。

弱いくて経験値を沢山くれるモンスターとならゲームで戦うが。

それ以外は逃げのまくるね俺は。

 

「ほれ、早く掴まーーー、遅かったか。」

 

ヒョイーーー

横にズレル。

後ろから飛来した桜色の魔力弾を華麗に回避。

ドン!!

小さな爆発で、砂漠に穴を空ける。

 

「意外に速かったな。もう少し時間がかかると踏んでいたんだが。」

 

振り向きながら空に視線を移す。

そこには魔力弾を放っであろう女性。

長い茶色の髪を左右に纏めたツインテール。

顔つきは整っている。

フェイトとは違うタイプの可愛い系の顔つきだ。

服装は、これまたコスプレ。

白を基準とした魔法少女。

だから、魔法少女が赦されるのは精々中学生までだって。

歳を考えろ歳を。

フウ~~~~ッ。息を整える。

言いたい事(ツッコミ)は山ほど有るが、先ず一言訪ねないと。

 

「君は誰かな?」

 

と、笑顔で問いかける俺に、

 

「フェイトちゃんを離して。」

 

冷めきった声で簡潔に答え。

同時に桜色の魔力弾を展開した。

 

 

 

 

 

 

 




次は機動六課です。
感想、疑問がありましたらガンガンください。
但し、作者の心が折れない程度でお願い致します。
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