情報が少なく、オリジナル設定ありありですが生暖かい目で読んでってください。
もちろん蜥蜴人の集落も始まります。
アインズ、ナーベラル、ブラックローズ、ミストラルチーム。
「ったくカイトのやつ~!!」
「落ち着いてくださいブラックローズさん(汗)」
「そうそうモモンさんの言う通りだよ~\(´∀` )」
「モモン様に歯向かうな人間」
なぜブラックローズの機嫌が悪いかと言うとカイトがいないからだ。もしそのことを言えば彼女は否定するだろう。
そのことが分かっているのはモモンことアインズとミストラルである。
このような状況を説明するならば簡単だ。カイトが他の.hackersのメンバーと竜王国に向っているからだ。それは数日前に女神アウラからウィルスバグから情報を得て向っている。
3つの地点を教えてもらって竜王国がカイトたち。トブの大森林がアインズたち。最後に王都リ・エスティーゼがオルカやセバスたちが調査に向っている。
「ブラックローズさんは本当にカイトさんが好きなんですねσ(゚ー^*)」
「そうそうσ(゚ー^*)」
「な、何いってんのよー!!」
テンパるブラックローズ。ここぞとばかりにイジるアインズとミストラル。
だがこうも不満なのはカイトの組むメンバーにだ。そのメンバーとは寺島良子とガルデニアである。くじ引きで決めたメンバーとは言え、恋敵いるメンバーだと気にならないわけがない。
(モテモテですねカイトさんは)
(そうなんだよね~(´ω`*))
恋する乙女をイジるお母さんと魔王であった。
そんな時、アインズの下にメッセージが入る。それは敗北という名のメッセージである。
「そうか……コキュートスに任せた軍が負けたか。ならば直ぐに戻る。態勢の立て直しだ」
「どうかしましたかモモン様?」
「どうかしたの?」
「トブの大森林にてウィルスバグの調査隊(軍隊)を送っていたが、現地の蜥蜴人と交戦となり敗北したそうだ」
負けたがアインズにとっては計画通りであり、ある実験のためである。その第一段階が成功した。これからコキュートスの報告を聞くのが楽しみである。
「へー負けたんだ。確か八咫も調査隊に加わったから余裕かと思ったのに。あと砂嵐三十郎とかも」
「こちらが油断していたということですよ。……それに軍隊はザコのスケルトンばっかりですし」
蜥蜴人の集落へ侵攻は目的としていくつかあるが、本当の目的はウィルスバグの調査である。そんな時に調査する場所に現地の亜人が居れば調査は難しい。
ウィルスバグのことを説明して納得して、蜥蜴人の住処にズイズイ入らせてくれるかは限らないのだ。そんな時に魔王側であるナザリックなら強行的に侵攻できるのだ。
こんな時に極悪ギルドは有効に動けるのだ。悪の肩書きは意外なところで役に立つ。
「悪って意外なところに役に立つなー」
自分のギルドの悪に関してうんうんと頷くのであった。
(不謹慎かもしれないけど……オレもカイトさんと竜王国に行きたかったな)
side変更
.hackers陣営
カイト、ガルデニア、寺島良子チーム
カイトたちはエ・ランテルを旅立ち、東南に位置する竜王国を目指していた。
目指す場所を竜王国にしたのはウィルスバグがいるからだ。そして竜を見てみたいからだ。
しかしそれはできない。竜王国と言っても竜が住んでいるわけではない。人間の国であり、女王が竜の血を引いているだけだ。
「でも元々ドラゴンが興した国だから何かドラゴンに縁のあるモノがあるかもしれないね」
男だったらドラゴンを見てみたい。そんな気持ちを抱いているカイトはワクワクが止まらない。もしかしたらドラゴンを見れる可能性は0ではないのだから。
「私もカイトさんとドラゴンを見てみたいです。どんなドラゴンなんでしょうね」
「そうだね寺島さん。もしかしたらザワン・シンみたいだったりするかもね」
オルカとバルムンクから聞いたザワン・シンを思い出す。虹色の翼があるドラゴンだ。
「ガルデニアはどう思う?」
「さあな。興味無い」
「そっか。じゃあ異世界の花には興味ある?」
「興味ある」
ガルデニアは花が好きである。ならば異世界の花に興味があるのは当然であった。実際に竜王国を目指す旅の途中で花があれば観察していたのである。
「なら時間がある時に異世界にある様々な花を探しに行ってみようよ」
「それなら絶対に行こう」
クールなガルデニアが薄く笑う。
「それなら私も行きます!!」
「いや、カイトと私だけで充分だ」
「私も行きます!!」
「あの~……2人とも落ち着いて」
カイトはブラックローズと寺島良子から同時に誘われたあの時を思い出した。
あの時は虚しい気持ちであった。
「あの虚しさはなんとも言えなかったなあ(汗)。まあ、ボクのせいだったけどさ」
さすがのカイトだって成長すればあの時の修羅場の原因は分かる。女性の気持ちだって分かってきている。
しかし、肝心なところで鈍感力が発動してしまう。だからブラックローズたちは苦労しているのだ。
(カイトさんには直接気持ちを伝えるか実力行使で攻めないといけないと思います。ブラックローズさんもそう言っていましたし)
(そろそろカイトを仕止めないとな。このままでは時間だけが過ぎる)
(なんだろう。背中が寒いな)
色々と渦巻きながらカイトたちは竜王国まで旅をしていると前方から何やら声が聞こえてきた。
それは悲鳴のような、雄叫びのような声であった。
「何でしょうか?」
「行ってみよう。嫌な予感がする。ラプドゥ!!」
全員の移動速度を上昇させる。
走った先には兵士たちがビーストマンと戦っていた。戦局はビーストマンの方が勝っていたのだ。見ていてもビーストマンの方が圧倒的に勝っている。
兵士を噛み砕き、切り裂き殺している。恐らく戦場の血はビーストマンの血よりも人間の兵士の血が多いだろう。
「人間と獣人の戦争だな。規模は一個師団くらいだろう」
目測で10000人から20000人くらいだ。この戦いは恐らく人間側が負ける。だからなのか分からないがカイトたちはすぐに動いた。兵士たちを助けるために。
目の前で人間が殺されていたら何もしないほど薄情ではなかった。
「助太刀する。バグリパルズ!!」
「アクセルペイン!!」
ガルデニアは重槍を片手で炎を纏った槍を回転させながら連続でビーストマンを切り裂く。
そして寺島良子は重斧を回転させて力任せで叩きつけた。
「火炎独楽!!」
カイトは双剣に蒼炎を纏わせて高速回転しながら連続で斬りつけた。
たった3人の追加で戦局は逆転する。兵士たちはカイトたちの助太刀で勝てる希望を見いだした。逆に先程まで圧倒的に勝っていたビーストマンは驚いていた。
「夢幻操武!!」
「アントルネード!!」
「刺々舞!!」
ビーストマンたちは撤退を選んだ。最初はいきなり入り込んだ3人のカイトたちを食い殺せば終わりと思っていた。しかしまさかの圧倒的な力に予想外に驚いていたのだ。何度も突撃したビーストマンたちが簡単に斬り伏せられていたのを見て勝てないと悟ったのだ。数で突撃しても無駄に命を散らすだけとも理解していた。
「撤退したな」
「そうだね。それにしてもこのまま数で突撃したとしたらデータドレインを使うしかなかったかな」
カイトたちも数で攻めてきたら少しヤバいと考えていた。しかし、その時はデータドレインで逆転するつもりであったのだ。使えばビーストマンを倒すことは更に簡単になる。改竄能力でビーストマンをレベル1にしてしまえば兵士たちだって赤子の手を捻るの如くだ。
「大丈夫ですか皆さん」
「助かったよ。それにしても君たちは冒険者チームのようだな。ってアダマンタイト級じゃないか!?」
兵士たちが驚く。やはりアダマンタイト級の冒険者はどこに行っても有名なのかもしれない。
「あのセラブレイトさんと同じ実力ならビーストマンに勝てるはずだ」
「セラブレイト? ……あの被害の方は大丈夫ですか?」
「ああ……良くない。重傷者は多数だ」
「なら任せてください」
カイトは重傷者のところに向かって最上級回復魔法のファラリプスを使用する。実はカイトは支援、回復、蘇生系の魔法を使えるのだ。
「す、凄い。ありがとうございます。仲間が助かる!!」
「優しいですねカイトさん。素敵です」
「照れるよ寺島さん(照)」
兵士の1人がその場所から離れる。それは報告をしに行くからだ。
重大な戦力になるかもしれないカイトたちを竜王国の女王に報告する。
「早く女王に報告しなければ。きっと女王は喜ぶに違いない!!」
side変更
竜王国陣営。
竜王国女王ドラウディロン・オーリウクルス。彼女は人間とドラゴンのハーフである。そんな彼女は頭を悩ませていた。それはビーストマンの侵攻により自国が滅ぼされそうになっているからだ。
自国がビーストマンにとって良い餌場にしかなってないことに日々頭痛が酷くなる。
「あー頭が痛い。お先が真っ暗すぎる」
「その台詞は聞き飽きました。毎日毎日言って顔をしかめていたら少女形態でも老けますよ女王陛下」
「宰相よ。形態言うな」
ドラウディロンの横に居るのは竜王国の宰相だ。滅ぼされそうになっている国をなんとか持ち直しているブレーンである。
宰相は女王であるドラウディロンにズバズバと言う人間であり、他の国なら不敬罪になってもおかしくない。しかし友好関係は悪くないので許しているのだ。
「形態と言わず何と言えばよろしいですか? 少女にもなれるし、大人の女性にもなれる能力なら形態変化でしょう」
明日の朝食に出てくるベーコンの運命を辿る豚を見るような目で見てくる。
「お前な、他国なら不敬罪になって処刑されてもおかしくないぞ」
「私を処刑しますか? したらこの国の惨状を全て女王陛下が背負うことになりますよ」
「うぐぅぅ。まあ、私は寛大だからな」
「寛大な女王陛下で私は感動します」
「嘘つけ」
ため息を吐きながらドラウディロンは宰相にビーストマンと戦っている部隊のことを聞く。戦局は不利であり、援軍を要請していた部隊だ。
「第8部隊ですね。援軍は出しています。しかし間に合うかどうかが問題です」
「そうか。間に合ってほしいものだ」
「ワガママを言うならばセラブレイト殿にも援軍として行ってもらいたいですが、彼も他でビーストマンと攻防戦をしていますから難しいですね」
「セラブレイトか」
今度は違う意味で頭痛が酷くなる。セラブレイトとは竜王国の唯一のアダマンタイト級冒険者だ。「閃烈」の二つ名を持つホーリーロードだ。実力も非常に高いと他国でも有名なほどだ。しかし、彼はロリコンなのだ。
「実力は認めるのだがロリコンなんだよな」
「女王陛下をねっちょりと眺めてきますよね。しかも性的な目で」
「うちの国のアダマンタイト級冒険者はまともなヤツが良かった……」
「それでも彼はこの国の重要な戦力です」
「分かっている。彼にはいつか労わせる」
セラブレイトはロリコンである。ならばドラウディロンは少女の姿で彼の欲望を満たすのも責務だと半ば諦めて覚悟している。
「彼と結婚ですか」
「しないわ!! 身体だって渡したくもないわ!!」
ため息は一層重くなる。
「結婚するなら誠実で真っ直ぐな年下が良い……」
「セラブレイトがロリコンなら女王陛下はショタコンですか」
「誰が小さい男の子と結婚したいと言ったんだ!! ……それにしても何とかセラブレイトに身体を渡さないで良い方々は無いものか」
「頑張っている彼には悪いですが、あるとしたら彼以上の働きをする者が現れない限り無理ですね。あとロリコンじゃない者」
まさにそうだと言わんばかりに頭を垂れる。壁でも見ていろとロリコンに心の中で呟く。
そんな中に兵士が至急、報告したいことがあると連絡がきた。まさか援軍が間に合わなかったという悪い知らせかとドラウディロンは覚悟する。
「どうした?」
「第8部隊なのですが……」
(ダメだったか……)
「第8部隊がビーストマンの軍勢に勝利しました!!」
「本当か!?」
予想外の報告に驚くドラウディロン。詳しく報告を聞くと3人のアダマンタイト級冒険者が助太刀してくれてビーストマンの軍勢を撤退まで追い込んだのだ。
「その冒険者たちを呼ぶのだ!!」
まさかの吉報であった。
読んでくれてありがとうございます。
オリジナル設定でドラウディロンや宰相の性格もこんな感じかなっと思い書きました。
違和感が無ければ幸いです。
ドラウディロン 「私たちの情報が少ないからな」
カイト 「本当はどうなんだろうね?」