.hack//OverLord   作:ヨツバ

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竜王国でカイトたちは少しずつ仲良くなっています。
そしてセラブレイトの登場です。彼もまた情報が無くて私のオリジナルキャラとなっているので注意です。

では始まります。


ビーストマンとの戦い

.hackers陣営

 

カイト、ガルデニア、寺島良子チーム

 

「そうなんだ。そっちは第一陣が敗れたんだ」

 

カイトが独り言をしている。正確にはアインズからメッセージ会話をしているのだ。

知らない者からしてみれば本当に独り言をしているようしか見えないだろう。寺島良子たちは「アインズさんからの連絡ですか?」と聞くとカイトは指で丸を作る。

どんな内容を話しているかというと現状報告である。カイトは竜王国での状況を話し、アインズは蜥蜴人との戦いの結果を話す。

カイトの竜王国での現状はビーストマンと戦いながらウィルスバグを探索している。未だにウィルスバグは発見ならず。

アインズはコキュートスに任せた軍で蜥蜴人と戦って負けたのを話した。しかしそれはある種計画の1つである。部下の成長のためである。そしてそれは成功したのだ。

ウキウキと部下の成長を喜びながら話すのであった。

 

『それにしてもカイトさんが蜥蜴人の集落への侵攻に反対しなかったのは意外ですよ』

「まあ……確かに思うところはあったけど、ウィルスバグを倒すためには仕方ないって思ってるよ(悩)」

 

本当は納得出来ない部分はある。しかしウィルスバグとの戦いでは犠牲無しで勝てるとは限らないのだ。

だから世の中、きれいごとで片付くことはないものである。

 

『カイトさんは勇者側。オレが魔王側。役割分担はありますよ。悪側は任せてくださいよ』

 

アインズが苦笑しながらカイトを安心させる。極悪ギルドとしてこういう場面で役に立つものだ。

 

「そっか。でも無理しないでねアインズさん」

 

カイトも苦笑する。でも今は自分の役割を全うするのみである。

これからカイトたちはまたビーストマンとの戦いに赴く。これでも既にビーストマンの軍勢を多く倒し、撤退させているのだ。

カイトたちにとってビーストマンは敵ではない。もちろん油断せずに戦っているが本音は楽勝の一言である。

ただ不安なのは数が多すぎるくらいである。さすがに余裕でも数を押し切られるのはマズイのである。しかしその不安な部分は竜王国の兵士たちに助けてもらっている。

何もカイトたち3人でビーストマンの軍勢と戦っているわけでは無いのだ。

 

「竜王国の兵士たちはとっても強いですね。自分よりも強いビーストマンと何度も戦っているわけですから」

「そうだね寺島さん。竜王国の兵士は強いよ」

 

ビーストマンは人間の20倍のスペックはある。それでも負けずに戦っているのだから強いという評価は当然であろう。

それに今はカイトたちという強力な戦力が加わり、さらに拍車が加わっているのだ。

カイトのリーダーシップにより兵士たちは士気が上がる。ガルデニアの美しさと槍捌きにファンになりながらビーストマンを倒していく兵士たち。寺島良子の可憐さと鬼神のごとき戦いを見て崇拝する兵士たち。

どの兵士たちもカイトたちに感化されてビーストマンと奮闘しているのだ。

 

「カイト。兵士から女王が呼んでいると言われた」

「分かったよガルデニア。女王のところに行こう」

 

 

side変更

 

 

竜王国陣営

 

ドラウディロン・宰相チーム。

 

ドラウディロンは最近頭痛が治まってきてすこぶる快調である。それはビーストマンの軍勢に対して勝ちが見えてきたからだ。

それもこれもカイトたちが奮闘してくれているおかげである。本当に今年は運が良い。最初はスレイン法国からの援助が来なくてどうしようも無いと思っていた。しかしその後にカイトたちが来たのだ。

悪いことが起きれば良いことも起こる。まさにそうであった。

 

「おい宰相よ。これならビーストマンに勝てるのではないか!!」

「そうですね。カイト殿たちには驚かされるばかりですね」

 

カイトたちが竜王国に力を貸してからというものの竜王国の兵士たちは本当に士気が上昇しているのだ。

しかもなぜかカイトたちの派閥が出来ている。カイト派閥とガルデニア派閥と寺島良子派閥だ。

カイト派閥に関しては彼のリーダーシップ性や人柄に惹かれた兵士たちが作った派閥である。彼自身はよく兵士たちのフォローもしているのだ。

ガルデニア派閥は彼女の近寄りがたいクールな美しさと鋭い槍捌きの実力に憧れ作った派閥である。ガルデニア自身としては前のファンクラブ同様にうっとおしい。

寺島良子派閥は彼女の可憐さと鬼神の如く戦う姿に崇拝して作られた派閥である。彼女の性格によりどの兵士たちにも優しく接している。

 

「本当にこのまま我が国に所属させたいですね。そうすれば国は安泰ものです」

「まったく宰相の言う通りだ。もしビーストマンの案件が片付いたら本当にカイトたちを竜王国に所属できるように交渉してみるか」

 

本気で考えているドライディロンである。国のトップとして強大な実力を持つカイトたちをそのまま帰すわけは無い。

どうにかして国に留まらせるべく、今のうちに宰相と考えるのであった。

 

「ところで女王陛下はどの派閥ですか?」

「カイトだ」

「セラブレイトのようにならないでくださいね女王陛下」

「なるか!!」

 

自分はロリコンでもなく、ショタコンでもない。そこを強く押すのであった。

彼女自身の好みが年下であって、小さい男の子とは一言も言っていない。

 

「大事なことだからな!!」

「分かっております。それにしてもこのままカイト殿が活躍すれば女王陛下はセラブレイトに身体を渡す必要がなくなりますね」

「おお、そうだな!!」

 

これに関してはドラウディロンは嬉しく思う。ロリコンの相手をしなくてもよいのだから。

セラブレイトという冒険者は決して悪い人物ではない。実力もあり、竜王国(少女姿のドラウディロン)のために戦っている。

そんな彼には悪いが身体を褒美として明け渡すのは困るのであった。

 

「それにもちろん褒美は出すさ。彼には助けられているからな」

「頭をナデナデするか、頬にキスくらいで満足するでしょうね」

「そのまま襲われないだろうな」

「さすがに彼もそんなことはしませんよ。もしそうなったとしてもカイト殿が守ってくれますよ」

「そ、そうだよな」

 

照れるドラウディロン。カイトに助けてくれることを妄想しているのだ。妄想するのは自由である。

 

「やはりカイトはロリコンじゃないから大人の姿が良いよな。兵士から聞いた話だと年下と年上だとカイトは年上と答えたらしいからな」

「ああ、大人形態になるんですね」

「だから形態言うな」

 

しかし宰相の小言も今は気にしない。最近は気分が良くなっているからだ。

 

「このままカイト殿をこの国に留まらせる方法の1番としては女王陛下が婿として招くのが良いかもしれませんね」

「やはりそう思うか!!」

「意外と乗り気ですね。……それにカイト殿は国を助けてくれています。このままいけば英雄として名を馳せます。国を救った英雄を女王が娶る。おかしい話ではありません」

「だよな」

 

ドラウディロンが本当にそんなことをしたらブラックローズたちや女神アウラが黙っていないが、知らぬ話である。

その前に寺島良子やガルデニアの目が光らせている。

 

「さて、今日はカイトたちにセラブレイトを紹介する日だ。でもロリコンのアイツを紹介するのは気が進まん」

「でも紹介します。カイト殿たちとセラブレイト殿が力を合わせればビーストマンとの戦いがさらに有利になるのですから」

 

実力者がお互いに力を合わさせればそれは何倍にも膨れ上がる。竜王国はこのままビーストマンたちと決戦に望めるかもしれないのだ。

そう思えるのはドラウディロンと宰相がカイトたちの実力を本当に信頼しているからだ。どの戦いもカイトたちから予想以上の報告を聞く。なれば実力を強く信頼するのは当然であった。

 

「もしかしたら、ついにビーストマンと決着がつけられるかもしれないな!!」

「そうですね。このまま勝てれば竜王国は安定が得られますね」

 

この後にアダマンタイト級冒険者の会合が始まる。

 

 

side変更

 

 

カイト、ガルデニア、寺島良子、ドラウディロン、宰相、セラブレイトチーム。

 

今、竜王国の王宮にてアダマンタイト級冒険者たちが集合していた。

その1つがチーム「クリスタルティア」のメンバーであり、「閃烈」の二つ名を持つホーリーロードであるセラブレイトだ。

剣の腕前は非常に高く、実力者の1人である。今までビーストマンを戦ってきた実力者だ。

 

「始めまして。ボクは「閃烈」のセラブレイトだ。よろしく」

「ボクはカイト。よろしく」

 

お互いに握手をする。

 

「君が「蒼炎」のカイトか。そして隣にいるのが「麗槍」のガルデニアと「鬼神天使」のテラジマリョーコだね。よろしく」

「ガルデニアだ」

「寺島良子と申します。お願いします」

 

アダマンタイト冒険者同士の挨拶が始まる。それにしてもガルデニアと寺島良子は自分の二つ名に苦笑してしまう。

カイトの二つ名である「蒼炎」は元々であるが、ガルデニアの「麗槍」と寺島良子の「鬼神天使」は活躍しているうちに竜王国の兵士たちが勝手に付けたのだ。

どこから名づけたかというと彼女たちの戦い方である。ガルデニアたちがどう思っているかは不明だが兵士たちはナイスな二つ名と思っている。

 

「うむ。お互いの挨拶が終わったようだな。なぜ呼び出したかと言うと大事な話があるのだ。宰相、詳しい説明をしてくれ」

「はい女王陛下。では説明します」

 

今回の呼び出しの理由はビーストマンの軍勢と大きな戦いがあるからである。調査隊の報告によると大軍勢とも言えるビーストマンたちが侵攻を始めているのという。

その原因は竜王国の攻防が強力になったからだろう。だからビーストマンは数で攻めてきたのだ。

 

「これには非常体制と言うしかありません。ですがこの戦いに勝利すれば竜王国はビーストマンたちの侵攻が無くなるでしょう」

 

向こうが数で攻めてきた。それは竜王国の力を危険視したからである。そして大軍勢を撤退させる、もしくは殲滅さえすればこの戦いに決着が付けられるかもしれないのだ。

今までの軍勢はカイトたちが加わったことで撤退させられている。普通に戦っても勝てない状況となっているビーストマン。そして大軍勢でも勝てなければ侵攻は意味無くなるのだ。

ビーストマンだって侵攻しても無駄に命を落とすなるようなら竜王国の侵攻を止めるだろう。だからこの戦いは決着の戦いだ。

 

「お前たちには任せてばかりだが、この戦いに勝ってもらいたい。竜王国のために頼む」

「任せてくださいドラウディロン女王!!」

 

セラブレイトが逸早く返事をする。その時にカイトは彼の目を見たが、なぜかねっちょりとした視線をドラウディロンに向けていた。

これには「えぇ」と思うのであったが、ここでは追及しないことにした。ドラウディロンもセラブレイトの視線を避けているように見える。

 

(何でしょうね?)

(うーん……分からない)

「カイトたちは力を貸してくれるか?」

「うん。ボクたちも戦うよドラウディロン女王」

「そうか。ありがとう」

 

セラブレイトの視線は避けるがカイトの視線は避けない。

 

「ビーストマンとの戦いはもう少し先です。これから準備を始めましょう」

 

これからビーストマンの大軍勢との戦いに関して会議が始まる。

 

 

side変更

 

 

カイト、ガルデニア、寺島良子セラブレイトチーム

ビーストマンとの戦い関して会議が終わり、カイトたちは廊下をトコトコと歩いている。これから休憩がてら昼食を取るためだ。

 

「それにしてもドラウディロン女王陛下は偉大だ」

「そうだねセラブレイトさん」

「そして可愛くて、柔らかな肌で、天使のようで、素晴らしい」

「え」

 

急に言葉から豹変したセラブレイト。

目もホーリーロードとは思えない目をしている。してはいけない目をしている。

女性陣であるガルデニアと寺島良子は何かを察したのか少し引いていた。

 

「えーと、セラブレイトさん?」

「カイト君もそう思わないか。ドラウディロン女王陛下はとても可愛いと思わないか?」

「た、確かに可愛いよ。女王というよりもお姫様みたいだよね」

「だよなだよな」

 

急にくいつく。この豹変にはさすがのカイトも圧されてしまう。もう「何だ何だ?」と頭に呟く。

それでも最初に出会った真面目そうなセラブレイトは豹変したまま話し続ける。カイトたちは後に気付く。彼はロリコンであると。

 

「ああ。幼い女王陛下とは一緒にお風呂を入りたい……」

「え」

 

今のはカイトの「え」である。

 

「ああ。幼い女王陛下と一緒にベッドを共にしたい……」

「え」

 

今のはガルデニアのである「え」である。

 

「ああ。幼い女王陛下を触りたい……」

「え」

 

今のは寺島良子の「え」である。

 

「「「……」」」

 

同じアダマンタイト級冒険者であり、これからビーストマンの大軍勢と戦う仲間なのだが急に不安になる。

竜王国の兵士たちから聞く評判だと二つ名である「閃烈」に相応しい戦士である。それがこんなロリコンとはギャップがとんでもない。

妄想を続けるセラブレイトと距離を離し、置いていくのであった。

 

「何と言うか……変わった人ですねセラブレイトさんは」

「あれは変わったって言葉で片付けられないかな」

「関わると面倒だ」

 

3人が同意するのであった。

 

そのままカイトたちが廊下を進むとある女性が現れた。

カイトたちの目の前には華麗で豊満な胸をした大人の女性だ。まるで彼女こそが竜王国の女王のようである。

 

「カイトよ。先ほどぶりだな」

「えーと、誰ですか?」

 

相手は知っているようだがこちらは知らない。彼女のように目立つなら覚えているのだが、カイトたちは本当に分からない。

しかし、彼女の正体は本当にこの竜王国の女王であるドラウディロンだ。彼女の能力であり、少女形態でも大人形態にもなれるのだ。

本来の姿は今の華麗で豊満な胸をした大人の女性である。なぜ少女形態だったかというと老若男女に受けがいいとの理由で不本意ながら少女の形態をとっているだけである。

 

「ドラウディロン女王なんですか?」

「そうだ。カイトたちにはこの姿を見せるのは初めてであったな。この姿が私の本来の姿なんだ」

「へえ。とても綺麗ですよドラウディロン女王」

「そ、そうか」

 

頬を赤くするドラウディロン。

なぜ彼女が本来の姿で現れたかと言うと宰相の入れ知恵である。カイトを竜王国に所属させるとしてドラウディロンの婿にさせることだ。

女王である彼女も乗り気であるため、この策は使える。それを今のうちに少しずつ実行させているのだ。

まず兵士たちの情報からカイトは年上が好みということでドラウディロンを大人形態にして接触させたのだ。この第1段階は成功。

綺麗と褒めてくれたことを嬉しく思っている彼女である。さらに好感触に自信を持つ。

 

「どうだ。これから昼食を一緒に?」

「良いですね。一緒に食べましょう」

 

すんなりとカイトの隣に行き、一緒に歩く。肩が接触しそうな距離である。

これも中々成功している。しかし、ここで圧を感じる。その発生源はガルデニアと寺島良子であった。

 

(これは……まさか!?)

 

ドラウディロンは女の直感で理解してしまった。彼女たちが敵であると。仲間であるが敵であると。

寺島良子たちもカイトに迫るように一緒に歩く。謎の圧にカイトは冷や汗がタラリ。

 

(これは作戦を練り直す必要があるかもな)

(カイトに悪い虫を付けるわけには行かないな)

(カイトさんは渡しません!!)

 

この後の昼食は味がよく分からなかったと思ったカイトであった。




読んでくれてありがとうございました。
感想などあればください。

セラブレイトはそのままロリコン的なキャラにしました。彼もまた違和感がなければ幸いです。
そしてガルデニアや寺島良子の二つ名はギルティドラゴンとかで参考にして付けました。変じゃないですよね?


セラブレイト 「ロリコンキャラはあんなで良いのかな?」
カイト    「あれで良いんじゃない?」
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