.hack//OverLord   作:ヨツバ

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3話目です。
また早めに投稿できました!!

では始まります!!


異世界の冒険者

初めてこの世界で出会った4人は予想した通り冒険者だった。彼らは「漆黒の剣」という名前の冒険者チームだ。

真面目そうな好青年がペテル・モーク。陽気で口も性格も軽い感じの人がルクルット・ボルブ。

がっしりとした肉体で優しそうな大男はダイン・ウッドワンダー。最後に最年少の中性的な子がニニャ。

話を聞いてて分かったのは良いチームだと言うことだ。どんなチームかなんて話を聞けば分かる。

 

 

「ボクはカイトでこっちの重剣士がブラックローズ。こっちがミストラルだ」

 

「よろしく。アタシはブラックローズよ」

 

「私はミストラルだよ~☆ヽ(▽⌒*)」

 

 

今、ボクらは街道を歩きながら自己紹介をしている。目指す場所はエ・ランテルという冒険者たちが集まる都市だ。

目的の情報収集としても都市に行けるのは大きな成果だ。それに彼らからも既に話を聞いていくつか情報も得られた。

リ・エスティーゼ王国のことやバハルス帝国、スレイン法国について、それに冒険者などについてだって教えてくれた。都市につけばもっと多くの情報が得られるかもしれない。

 

 

「それにしてもブラックローズちゃんでしたっけ?」

 

「そうだけど? 何?」

 

 

ブラックローズとルクルットが何か話してる。何だろう……ペテルが「あちゃあ……」と言った感じの顔をしている。他の2人も同じ顔をしている、

 

 

「ブラックローズちゃんて凄い装備だよね。なんつーか扇情的な感じで」

 

「そう? つーか何考えてるのよアンタ」

 

 

まあ、ゲームだったら気にしなかったけどリアルで考えたら露出の高い装備だもんねブラックローズは。

キャラエディットの姿をリアルで考えるとぴろし3とかもっと凄いよな……(汗)。

 

 

「一目惚れしました。付き合ってください」

 

 

まさか告白するとは思わなかったな。

 

 

「ワァオ~どうするのカイト(・_・?)」

 

「何でボク?」

 

「貴女の美しさ、強さ、技術に惚れました」

 

「あ、そう。じゃあゴメンね」

 

 

ブラックローズが軽くルクルットの告白を袖にした。容赦無いなブラックローズ……(汗)。

 

 

「友達からで……痛っ!?」

 

「こらルクルット。そこまでだ」

 

 

ペテルがルクルットの頭をビシッと叩いて止めてくれた。手際が良いからいつものことなのだろう。ダインとニニャも代わりに謝ってくれた。

 

 

「気にしてないから大丈夫よ」

 

「そ、それにしてもブラックローズさんは凄いですね。細腕で大剣を軽々しく振るうなんて凄いです。それにカイトさんは速くて剣技が全く見えませんでしたよ」

 

「確かに2人とも凄い強さである。もしかしたらアダマンタイト級並みかもしれぬであるな」

 

 

アダマンタイト級。これは冒険者としてのランク付けで最高峰だと教えてくれた。

冒険者としてのランクは下から銅(カッパ―)、鉄(アイアン)、銀(シルバー)、金(ゴールド)、白金(プラチナ)、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの8種類だ。

何でも最高ランクのアダマンタイト級はこの世界でたった5チームくらいしかいない程らしい。それくらいの強さだと言われれば、この世界の強さで自信がつける。

 

 

「特にぼくからしたらミストラルさんの補助系魔法は本当に凄いですよ!! 全体支援魔法は希少な魔法ですから同じマジックキャスターとして尊敬します!!」

 

「そうですね。アダマンタイト級冒険者チーム「蒼の薔薇」のリーダーも全体支援魔法が使えると噂に聞いたことがあります。それと同じ魔法を使えるミストラルさんも凄いです」

 

「えへへ~そうかな(*^▽^*)ゞ」

 

 

さっきから「漆黒の剣」の4人全員に凄い絶賛されてるな(照)。彼らは冒険者としてのランクは銀(シルバー)。冒険者の実力としたら中の下ってところか。

冒険者としてのボクらは本当に実力があるみたいだ。ならばオルカたちも上手くこの世界で戦っていけるだろう。

 

 

「でもニニャちゃんも凄いよ。だって「スペルキャスター」の二つ名を持つんでしょd(⌒ー⌒) 」

 

「そ、その二つ名は呼ばないでくださいよ。恥ずかしいんですから」

 

「そうかな? カッコイイよ(・ω・)b」

 

「ですよねミストラルさん!!」

 

 

ニニャの二つ名である「スペルキャスター」はペテルがつけたので彼もその二つ名を褒められて嬉しそうだ。

それにしても二つ名か。オルカやバルムンクにもあるな。蒼海に蒼天っていう二つ名がね。

 

 

「でもこっちにもカッコイイ二つ名持ちがいるよ~(*´∇`*)」

 

「そうなんですかミストラルさん?」

 

「うん。ね~カイト(^^)」

 

「え、ボク?」

 

 

まさか振られるとは……まあ流れ的に来るよね。でもボクの場合自分で名乗ってる二つ名じゃないんだよね。

しかもボクって蒼炎の技とか魔法とかそんなに使ってないのに何で二つ名がついたんだろう。それが謎だよ。

 

 

「アタシたちのリーダーのカイトは「蒼炎」のカイトって呼ばれてるのよ!!」

 

 

ニヤニヤとブラックローズが代わりに言ってくれた。

いやあ、本当にどこから蒼炎って言葉が出てきたんだろう?

 

 

「「蒼炎」ですか。ペテルがぼくにつけた二つ名よりカッコイイですね」

 

「こらニニャ。それはどういう意味だ」

 

「そのままの意味です」

 

 

笑いが溢れる(笑)。

やっぱり彼らは良いチームだよ。The Worldでも彼らのように良いチーム(ギルド)はあった。どの世界にも良いチームは存在するみたいだ……当たり前か(笑)。

 

 

「あの、いいか?」

 

「何かなルクルット?」

 

「さっきブラックローズちゃんがカイトさんのことをリーダーと言ったけどそれは?」

 

「ああそれ。アタシらはアンタたちの言う冒険者登録をしてないけど仲間が集まっていつのまにかチーム(ギルド)ができたのよね。その中心にいたのがカイトだからリーダーなのよ」

 

「へえーそうなんだ。オレらは「漆黒の剣」ってチーム名だけどカイトさんたちは?」

 

「ボクらは.hackersってチームなんだ」

 

 

このチーム名はオルカが考えたんだよね。それにまさかThe Worldであんなに有名になるとは思わなかったよ(驚)。

 

 

「ドットハッカーズですか……変わったチーム名ですね」

 

「アハハハ……元々チームとか関係無くてただ集まって旅をしていたんだけどいつしかボクたちの仲間の1人が名づけて、そのまま定着したんだ」

 

「そうなんですか。それに他にも仲間がいるんですね」

 

「うん。今はボクたちと別行動をしてるんだ」

 

 

オルカたちとは途中まで一緒だったけど今頃どこにいるんだろう。なつめや砂嵐三十郎たちもどこかの都市についてるかな。

仲間たちのことを考えていたらエ・ランテルという都市にいつのまにか到着した。なかなか大きい都市だ。三重の城壁に守られた城塞都市って感じだ。

 

 

「エ・ランテルへようこそ。ドットハッカーズ」

 

 

 

side変更

 

 

 

ナザリック陣営。

カルネ村でニグン・グリッド・ルーインというスレイン法国の特別部隊の隊長を潰し、ガセフの抹殺任務も潰した。

結果的にカルネ村とも友好関係を築き、リ・エスティーゼ王国の王国戦士長であるガゼフ・ストロノーフに恩を売ることもできた。

まずまずの戦果だと思う。ナザリックのための第1歩だ。良しっと心の中でガッツポーズをするオレであった。

 

 

(カルネ村はナザリックを、アインズの名前の偉大さを広めるのに大事な拠点の1つとなる。不仲になるのは極力避けたい。ここは「プレアデス」の1人を監視として派遣させるか。……ルプスレギナが適切かな)

 

 

次に向かうのはエ・ランテルという都市だな。オレの名声を上げるために行動しないとならない。そのためにはこの世界の情報網を構築しないといけないな。

でもその前にこの世界お金が無いんだよな……まずは冒険者となって仕事を探すか。

1人でも十分だけど絶対にアルベドとデミウルゴスが賛同しないだろう。やっぱり護衛として1人くらい誰か同行がつくだろうな。

……できればカルマ値がマシなのだと良いな。設定だから仕方ないけど、無駄な争いはしたくないし、友好関係も築くのが難しくなる。目的である情報網の構築だってできなくなる。

 

 

(明日からどうなるやら)

 

 

オレはナザリック内を転移して玉座に。目の前には各階層の守護者や部下たちが大勢集まっている。これからの行動方針を皆に伝えないといけない。

なんだか緊張するけど皆の頂点に立つ存在として堂々と演説しないとな。

 

 

「私は名を変えた。これより私の名を呼ぶときはアインズ・ウール・ゴウン。アインズと呼べ!!」

 

 

アインズ・ウール・ゴウンの名前をこの世界に轟かせるために。

 




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