.hack//OverLord   作:ヨツバ

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こんにちわ。

今回はエントマVS蒼の薔薇です。そこになつめたちも加わります。
原作と違ってなつめは何とかエントマを逃がそうとします。(蒼の薔薇を救うために)
どうなるかは・・・物語をどうぞ

では、始まります。



蟲侍女VS蒼の薔薇

.hackers、蒼の薔薇陣営

 

ついに八本指を壊滅させるために.hackersと蒼の薔薇たちが動き出した。それぞれに分かれて各拠点を襲撃する。彼らにかかれば八本指の拠点は順調に潰せる。

そもそも、ナザリックが先に八本指の重要な拠点を先に潰しているのでいやが上にも順調すぎるのだ。しかし全てが上手くいくとは限らない。中には不幸な事故もあるものだ。

 

「ガガーランさん。何かあの拠点おかしくありませんか?」

「ああ。既に襲撃された痕跡がありやがる。ここは俺たちの持ち場だっつーのに」

 

なつめとガガーランは自分達が襲撃する拠点に違和感を覚える。確かめるために拠点を調べると誰かが資料や資源を強奪していたのだ。

その誰かとはエントマ。彼女はナザリックの戦闘メイドチームのプレアデスが一人。

なぜ彼女が居るかというと、彼女もまた八本指の拠点を襲撃していたのだ。

 

「お前は何者だ!!」

 

ガガーランが武器を構えながらエントマを問い質す。

 

「うん?」

(何をやってるんですかエントマさん!?)

(あ、なつめ。やっほー)

 

なつめはバレないようにメッセージ会話をする。

 

(実は八本指の拠点を潰してたの)

(そうなんですか。実はなつめたちもなのですよ)

 

両方とも同じく八本指を潰すために拠点を襲撃していた。ならば問題無いと思うだろう。しかし、ガガーランからしてみれば謎の人物が拠点を潰していたら怪しがるのは当然である。

 

「お前さんが何者か教えてもらうぞ」

「……んとねえ」

 

エントマからしてみれば関わるのはマズイし面倒だ。ここでガガーランを殺してしまおうと考えたが、なつめがいるため実行は難しい。

 

「黙りなら捕まえて尋問するぞ」

「それは嫌ですわ」

 

仕方ないので逃げることにした。しかし、素早いガガーランの攻撃を受ける。

 

「きゃあ!?」

「逃がさねえぜ」

(エントマさん大丈夫ですか!?)

 

外まで突き飛ばされたが無事である。だが逃げることは簡単じゃなくなった。

 

(うう~……この人間殺して良いかな?)

(ダメです。これでもガガーランさんはなつめたちと八本指を倒すためにチームを組んだのですから!!)

(じゃあどうするのぉ?)

 

この状況を打破するには逃げる隙を作るしかない。なつめがわざと隙を作っても怪しまれる。ならば交戦して自然に逃げるようにフォローするしかなかった。

 

(それしかないみたいね)

(なつめもエントマさんが逃げられるようにフォローします)

(手加減苦手だから間違って殺しちゃったらゴメンね)

(それは恐いです!?)

 

不安ながらもエントマ対なつめ、ガガーランとの戦いが始まった。

先手を打ったのはエントマ。両腕にブロードソードに似たような蟲を装備した。

 

「刀剣蟲」

 

エントマはなつめとガガーランの間に跳びこみ、攻撃する。2人を引き離すように刀剣蟲を振るった。

 

「雷鳥符」

 

符が放電する雷の鳥に姿を変えて襲いかかる。それに対して2人は自慢の武器で打ち払う。

「おらあ!!」

「てやあっ!!」

 

ガガーランは鉄砕き(フェルアイアン)という巨大なウォーピックで潰し、なつめは自慢のスパイラルエッジで切り裂いた。

そして切り裂いた勢いで回転しながら攻撃する。

 

「雷独楽!!」

 

双剣に雷を纏いて独楽のように高速回転し連続斬りをする。

 

「うわわぁっ!?」

 

高速回転で斬りかかるなつめに驚くエントマ。そして追撃するガガーラン。彼女の巨大なウォーピックの一撃は凄まじい。

 

「危ないなぁ~……鋼弾蟲!!」

 

体長3㎝程のライフル弾そっくりな蟲を大量に呼び出して射出する。その攻撃はまるでガトリングガンであった。

大量の鋼弾蟲が銃の如く襲い掛かる。なつめは防ぐために魔法を唱えた。

 

「オラジュゾット!!」

 

弾丸となった鋼弾蟲は地面から生えた鋭利な木片によって防がれる。そのまま枝分かれしてエントマを攻撃する。

鋭利な樹木が広がる。エントマは避けて枝に乗っかる。なつめもまた枝に乗っかる。身軽な2人は枝に飛び跳ねながら剣を打ち合った。

 

「木属性の魔法なんて珍しいですわ」

「そうですか?」

 

双剣と刀剣蟲がまたもガキン打ち合ってその反動で2人は後ろへと跳ぶ。その時になつめはエントマに声を出さずに口を動かした。

 

(うしろぉ?)

 

背後には巨大なウォーピックを大きく振りかぶったガガーランがいつの間にかいた。縦に振りかぶると太い枝ごと叩き潰したのであった。

もしかしたら潰されていたかもしれなかったのだ。死ぬことはないだろうが痛い一撃である。

 

「危ないですわぁ」

「チッ……惜しいな。なつめ次こそはヒットさせるぞ」

「はい!!」

 

なつめは心の中でガガーランに謝る。実はエントマと同盟を組んでいるのを秘密にしているからだ。

こうもヤラセの戦いは真剣に戦っているガガーランに悪いし、申し訳ない。

 

(ごめんなさいガガーランさん)

 

だが仕方ないと気持ちを切り上げる。戦いはまだ続く。エントマは両腕から多くの符を放つ。

 

「雷鳥乱舞符!!」

 

先ほどの「雷鳥符」よりも小さいが多く雷の鳥が貫きに襲い掛かる。

 

「任せてくださいガガーランさん!!」

 

双剣に雷を纏わせて全ての符を細切れにした。

 

「雷舞。雷舞。雷舞!!」

「やるじゃんなつめ。さすがは『紫電刃』だな」

「まだまだ~式蜘蛛符!!」

 

新たな符を地面に貼り付けて大蜘蛛を召喚した。大蜘蛛という名前の通りデカイ。エントマはこの大蜘蛛を囮に逃げ出そうとする。

ゆっくりと蠢く大蜘蛛を見てガガーランはウォーピックを強く握る。武技の『剛撃』を発動。

 

「行くぞなつめ!!」

「は、はい!!」

 

2人は同時に力の限り攻撃する。なつめはつい釣られて攻撃してしまった。

 

「うおうらあああああああ!!」

「裂破轟雷刃!!」

 

先にガガーランの剛撃で大蜘蛛の顔を潰して、なつめが雷を纏った双剣で細切れにした。エントマは「うええ!?」っと思う。おかげで逃げられないでいた。

 

(これじゃあ逃げられないですよぉ!!)

(あ、スイマセン。ついガガーランさんの言葉に釣られてしまいました(汗))

(まあ……でも次の手を打ってますぅ)

(それって注射器のような蟲のことですか?)

 

さっきから飛んでいる注射器のような蟲を指差すなつめ。

 

(あ、やっぱり気付いていたんですね。そうなんですよ。その蟲は麻痺毒を持つんですぅ)

(猛毒じゃないですよね?)

(もちろんですぅ。ただの麻痺毒ですよ)

 

麻痺毒の入った注射器のような蟲が背後からガガーランに近づく。そのまま射そうとするが忍者の武器であるくないが注射器の蟲を切り裂いた。

 

((あ……))

 

2人は同時に切られた注射器の蟲を指差してしまう。

くないを投げたのは蒼の薔薇メンバーであるティアであった。彼女は自分の担当した八本指の拠点を潰した後に距離的に近いガガーランたちの拠点に向かったのだ。

そしてガガーランを射そうとする蟲に気付き、くないを投げたのだ。

 

「油断しすぎ」

「助かったぜティア」

 

仲間が増えてもっと逃げにくくなったエントマであった。

 

「第2ラウンドだぜ」

「むむ~。この人間如きめ」

 

蜘蛛の糸を吐き出し、動けないように狙う。しかしティアの「爆炎陣」で燃やされる。

次に動きを封じるために「不動金縛りの術」を発動。そのままガガーランが攻撃する。

 

「効くかぁ!!」

 

エントマには行動阻害に対する完全耐性があるため「不動金縛りの術」は効かない。

 

「なに……」

「こりゃあ面倒だな」

「面倒なのはこっちですよぉ」

 

ガガーランとティアはコンビプレイで怒涛の攻撃を放つ。

「闇渡り」や「影分身の術」で攪乱してガガーランの剛撃で攻撃する。普通の敵なら圧倒できるがエントマはこの異世界では圧倒的強者。簡単に倒せない。

 

「んも~鋭斬符に衝風符!!」

「危ないティアさん!!」

(邪魔しないでくださいですぅ!!)

(いやいや、さすがにティアさんを殺す訳にはいかないですから!!)

(むむむ!!)

 

エントマは最強の蟲を召喚する。それは大きく、十メートルを超える巨大ムカデであった。怪しく強く蠢くムカデ。

 

(もうとっておきだよ。殺しちゃったらごめんねぇ)

(それは困ります!?)

 

鞭のように巨大なムカデが蠢いて周囲を破壊していく。ガガーランとティアは暴力の中に巻き込まれる。

なつめは2人を守るように双剣で巨大なムカデを弾き返す。

 

(危ないですよエントマさん!!)

(なつめなら平気でしょ)

(ええー!?)

 

ガキンっとまた弾き返す。なつめに守られているだけじゃないと言わんばかりにガガーランも前に出て巨大なムカデを潰すのであった。

蠢く巨大なムカデはエントマが操っているが、ムカデ自身も独自に動くことができる。動きを読むのにも一苦労だ。速いし硬いのもあり、武器が効いていないのではないかとも思う。

だが、困難な状況でもなつめはムカデの動きを察知して弾き返している。まさに強者だと思うティアであった。

 

(そのなつめが慕っているリーダーのカイト。どれほどの強さなのか?)

 

この場にカイトが居れば戦いは確かに変わっていただろう。実力を知ればさらに驚く。きっとあのアダマンタイトチームのリーダーを思い出すだろう。

 

「一双燕返し!!」

「おらあああああああ!!」

 

戦いは続く。だが戦いには何かが起こってもおかしくはない。それが良くも悪くもだ。

ガガーランたちにとっては嬉しい参戦であり、エントマにとっては関わりたくない相手の登場であった。

どこからもなく暑苦しい笑い声が聞こえた。

 

「あっはっはっはっは!!」

「んん?」

「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。鈍き俊足のドーベルマン、ここに見参!!」

 

ぴろし3の登場であった。そして忘れてはならないのが蒼の薔薇の切り札であるイビルアイ。

 

(うげえぇ!?)

 

エントマはぴろし3の登場に膝が折れそうになった。だが何とか耐え切ったのである。

なぜそこまでダウンしかけているかというと簡単だ。エントマはぴろし3に対していろんな意味で勝てないからだ。前に1度、暑苦しいから静かさせるために攻撃したことがあるが全く効いていなかったのだ。

しかも逆に「あつーい愛のボディプレス」といかいうわけの分からない祝福を受けた時は本気で死に掛けたのだ。

その時に関してはなつめは汗を垂らし、カイトは苦笑い、アインズはオロオロしていた。

 

「YAAAAHAAAAA!!」

「うぎゃああああああ!?」

 

跳ぶぴろし3がトラウマなエントマであった。




読んでくれてありがとうございます。
エントマVSなつめみたいな戦いでもありましたね。
蒼の薔薇は真剣でしたがエントマとなつめは同盟関係なので微妙な雰囲気でもありました。
そしていつのまにかエントマのトラウマになったぴろし3の登場でオチました。


ぴろし3 「私が来た!!」
エントマ 「来るなですぅ!?」
なつめ  「ややこしくなりますよ!!」
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