カイトとアインズはメイガスを倒すために動きました。
そしてバルムンクたちもメイガスリーフを破壊するために動き出します。
でも、簡単にはいかない・・・!!
始まります。
.hackers、ナザリック、蒼の薔薇陣営
バルムンクたちはメイガスリーフの破壊に向かった。彼らの無事と成功を祈る。
そしてカイトとアインズは上空にいるメイガスを倒しにいく。
カイトはアインズから空を飛べるアイテムを貰って一緒に飛ぶ。
「絶対に倒そうアインズさん!!」
「勿論ですよ!!」
モモンの姿からアインズへと戻る。
最高速度でメイガスの許まで飛ぶが邪魔が入る。増殖したウィルスバグは壁となって立ち塞がるのだ。
本体の許に簡単には近づかせてもらえないようだ。
「邪魔だ。ドラゴン・ライトニング!!」
「疾空荒神剣!!」
壁になったり、触手になったりするウィルスバグを殲滅する。確実にウィルスバグを殲滅させているが、焼け石に水のようなものだ。ウィルスバグが多すぎるのだ。何度も攻撃してもキリがない。そのためメイガスにも近づけない。
「これは骨が折れるな。トリプレットマジック。コール・グレーター・サンダー!!」
「それにウィルスバグがどんどん集まってくるよ。ファバクローム!!」
凶悪な雷撃と蒼炎の竜巻でウィルスバグをまた殲滅。それでもウィルスバグはカイトとアインズの周りを蠢き、集まってくる。
「確かメイガスの能力は増殖。本体を討たなきゃ意味無いか」
「増殖で永遠に増え続けるからね」
またウィルスバグが触手のように伸びてくる。
「火炎車!!」
「これでは地味に体力を削られる一方だ。サウザンドボーンランス!!」
「ここはいっきに飛び越えるしかないかな」
「なら私の魔法で道を作りますよ」
アインズが強力の魔法を撃とうとした時、ウィルスバグも察知したのか急激に膨らみ壁となる。
「邪魔だな……ってあれは!?」
アインズはメイガスを見てとても警戒した。なぜならメイガスがデータドレインを展開していたからだ。
カイトも警戒する。しかし、メイガスの照準はカイトとアインズでは無かった。メイガスがデータドレインを撃つ方向は7時の方向。
「駄目だ。7時の方向は!?」
カイトは叫ぶ。
7時の方向はガルデニアと寺島良子がメイガスリーフを破壊しにいった方向である。
実はガルデニアたちは一番にメイガスリーフを破壊していた。その油断を狙われたのだ。
「止めろぉ!!」
叫ぶが遅い。メイガスは無慈悲にもデータドレインを放った。
通信が使えないため、安否が分からない。
「カイトさん……」
アインズはカイトの肩に手を置く。怒りで暴走しないようにするためだ。
「カイトさんには腕輪の加護があります。その効果でデータドレインの威力は半減するんですよね。ならば皆はまだ無事なはずです。早くメイガスを倒して助けましょう」
「……アインズさんの言う通りだ。早くメイガスを倒さないと」
双剣を強く握る。ウィルスバグを突っ切ってメイガスへと近付く。
「今度は10時の方向だと!?」
10時の方向はシャルティアとソリュシャンがメイガスリーフを破壊しに向かった方向だ。
メイガスはまたもデータドレインを展開する。撃たせまいと魔法で攻撃するが大量のウィルスバグに邪魔をされる。
「そんな!?」
メイガスはまたも無慈悲なデータドレインを放った。
(くっそおおおおおおお!!)
アインズは心の中で叫ぶ。声に出すわけにはいかない。自分が最初にカイトを怒りで暴走させないようにフォローしたのだ。そんな自分が怒り暴れるわけにはいかない。
「アインズさん。気持ちは同じだよ」
カイトがアインズの背中に寄り掛かる。これだけでも落ち着くことができた。
強制の精神安定よりも何倍も落ち着く。
「「絶対に倒そう」」
この戦いで分かったことがある。それはメイガスの動きだ。どうやらメイガスリーフを破壊した組をデータドレインで狙い撃ちするようだ。
メイガスリーフを破壊している時にデータドレインを避けるのはできないだろう。
メイガスリーフを破壊しなければ爆発する。破壊したらしたでデータドレインが放たれる。二重の苦だ。
「最悪の策だよ」
「それに本体のメイガスは大量のウィルスバグによって守られているから手を出せない」
早くなんとかメイガスを倒さねばならない。でなければ、仲間がデータドレインの餌食となる。
「こうなったらボクもデータドレインを撃ってメイガスまでの道を作る!!」
「その後はオレが強力な魔法でプロテクトを破壊する!!」
カイトが腕輪を展開しようとした時に真上から殺気を感じる。
「うわっ!?」
「カイトさん!?」
何者かに攻撃を受けてカイトは下へと落ちていく。急いでアインズはカイトを助けに行く。
「おやァ、今ので黄昏ノ勇者ヲ殺せませんでしたねェ」
「誰だ!!」
カイトとアインズの目の前には首からウィルスバグを滲み出した男であった。
「何者だ」
「ワタシはジェミニ」
ジェミニと聞いてシャルティアの洗脳事件を思い出す。だが、ジェミニの次の言葉で全ての敵がウィルスバグと理解する。
「で、本当の名前はゴレ。第五相の策謀家」
現在の『カオスゲヘナ』の元凶が現れた。
そして無慈悲にもメイガスはデータドレインを4時の方向に放つ。
side変更
バルムンク、ラキュースチーム
バルムンクとラキュースはメイガスリーフの目の前に来ていた。しかし破壊することが出来ずにいたのだ。
原因は月をイメージした仮面の男が立ち塞がっているからだ。
「貴方は何者!!」
ラキュースは魔剣キリネイラムを構える。この非常事態に仮面を付けた怪しい男が立ち塞がれば普通では無い。
「ワタシはジェミニでス。このメイガスリーフを破壊サレタラ困りますねェ」
「メイガスリーフを知っているのか。ならお前はウィルスバグか?」
「勘の鋭いモノなら分かりますヨネエ……ワタシはゴレ」
ゴレと聞いたバルムンクは舌打ちをする。戦うことは可能だが勝つのは不可能だ。カイトのデータドレインがなければゴレを倒せない。
(ラキュース。ここはメイガスリーフを破壊することだけを考えろ。オレがゴレを惹きつけるからメイガスリーフを頼む)
(分かりました!!)
「遊ンデあげマス」
ゴレの身体からウィルスバグが溢れる。触手となりて襲い掛かるのであった。食らうまいと触手を2人は細切れに切り裂く。
バルムンクはゴレに突っ込み、ラキュースはメイガスリーフの破壊に走る。
「させマセんヨォ。忍び寄る謀殺」
凶悪な爆発がラキュースを襲う前にバルムンクが防ぐ。そしてゴレの右腕を切り落とす。
「オヤおやぁ……やりますネエ」
「片割れのゴレはどうした?」
「もう1人ノ自分ハ黄昏の勇者を殺しにいきマシた」
「フ……お前がカイトを殺せるとは思えないな」
左腕も切り落とす。トドメに胴体を切断した。
それでもゴレを倒したとは思わない。八相のウィルスバグはデータドレインでないと完全には倒せないのだ。
「クカカ&ジャ%#ハハ!!」
「夜叉車!!」
最後にゴレを細切れにした。だが黒い煙のウィルスバグとなる。
「時&稼ぎハ#きタ。グカカカカカカカカ!!」
ゴレはウィルスバグとなってどこかへと飛んでいく。そしてラキュースを見るとメイガスリーフをちょうど破壊していた。
安心したのも束の間。データドレインがラキュースに向って撃たれたのだ。
「危ないラキュース!?」
「え!?」
バルムンクはラキュースを庇うのであった。
side変更
八咫、ヘルバチーム
.hackersの拠点であるタルタルガで八咫とヘルバは王国でのウィルスバグの大侵食についてすぐさま対処をしていた。
「このままでは王国がウィルスバグに侵食されるのも時間の問題だ」
「ええ。それにメイガスをどうにかしないとウィルスバグの侵食は止まらないわ」
2人は砂嵐まみれのモニターを見る。そのモニターにはカイトとアインズがメイガスを倒そうと奮闘している。
しかし大量のウィルスバグに邪魔されているのだ。特にメイガスを守るように漂うウィルスバグは本当に多すぎるのだ。そのウィルスバグをどうにかしなければメイガスには届かないだろう。
「残りのメンバーを総動員させてウィルスバグを潰すか?」
「いえ……あの量はさすがに多すぎるわ。だから切り札の1つを使いましょう」
切り札の1つ。それは対ウィルスバグ用の武器だ。
「紋章砲か……それしかあるまい」
「紋章砲の準備を!!」
タルタルガの背中から巨大な砲台が現れる。その砲台こそが紋章砲である。巨大なエネルギーをウィルスバグに撃つ。
チムチムがたくさん運び込まれる。時間は少ないので準備は急いで行う。
「紋章砲のトリガーは頼むわね……八咫」
「ああ。任せてもらおう」
ウィルスバグに侵食されるだけじゃない。反撃をする準備を始める。
読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみにです!!
さて、メイガスはデータドレインを放ちます。その威力は誰もが知っている。
メイガスリーフの破壊組はどうなる!?
そして切り札の1つである紋章砲が起動する!!
ヘルバ 「紋章砲を撃つからチムチムを用意して」
八咫 「分かった」
デミウルゴス「チムチムはそんな活用もあるのですね」