ついに『カオスゲヘナ』の決着がつく。
カイトは新たな力で変身する!!
では、始まります!!
カイト、アインズチーム
メイガスはついに倒された。分子分解のように消えていくメイガスを見てゴレは舌打ちをする。自分の策である要が消えて面白くないのだ。
ギョロリとカイトを見るゴレ。そして地上から黒いウィルスバグが登ってくる。
「ドウし%た。なゼ英傑姫が無zナノだ?」
「……イリーガル$邪魔者ガいた#ダ。おカげデ策にオオキナ変更がAった」
「邪魔者ダト?」
「アア。あの男は危険だ……オソラク8番目と同ジ」
ゴレはボコボコとウィルスバグを滲み出し、ついに完全な姿へと変える。
2枚の黒いひし形。ギョロリとした目に大きな口が目立つ。その姿こそ第五相の策謀家ゴレであった。
「策は急激ナ変コウ。我々が前線にデテ潰ス」
「異論はナイ」
カイトたちの周りをグルグル回るゴレ。
「さあて、決着の時だ」
「うん。倒そう!!」
カイトとアインズがゴレに立ち向かう。相手は物理耐性を持つゴレと魔法耐性を持つゴレだ。
2人は自分の戦うゴレを見極めて突撃するのであった。
「無双隼落とし!!」
「ヘルフレイム!!」
剣撃と魔法撃の応酬である。だがゴレも攻撃を受けているだけでない。反撃するのは当たり前であった。
「「策謀の風刃」」
ランダム属性攻撃である「策謀の風刃」。カイトたちの周りを回転して切り刻む。
身体が引き裂かれそうだが、耐え抜きゴレに攻撃を続ける2人。目の前にいるゴレさえ倒せば『カオスゲヘナ』は終わる。
この戦いの元凶を倒せば終わりなのだ。
「「ウィルスバグよ!!」」
ゴレがウィルスバグを呼びかけると無数の触手のように襲い掛かってくる。
双剣で切り刻み、魔法で消し去る。紋章砲であらかた殲滅したとは言え、まだまだ多い。だが、メイガスを倒したことで戦局は変わったのだ。カイトたちにとって良い方向にだ。
ウィルスバグの群れに槍が貫通する。その槍は神槍ヴォータン。
神槍ヴォータンを持っている仲間はガルデニアだ。地上を見るとガルデニアと寺島良子がいて無事であることが分かる。
(良かった)
今度は聖なる投擲槍がウィルスバグを貫く。今のは清浄投擲槍。シャルティアのスキルだ。
下を見るとシャルティアとソリュシャンがいる。アインズも仲間が無事であることを心から安心した。
よく見るとオルカやセバスたちもいる。蒼の薔薇やガゼフたちは気絶しているらしいが無事のようだ。
「「おNoレえええええ!?」」
ゴレは面白くないと思う。せっかく順調に進んでいた『カオスゲヘナ』が全て台無しになっていく。
「「クウアアアア%’((%$アアアアアAKH&A)%$A!!!!!」」
ゴレは身体から大量のウィルスバグを噴出する。噴出されたウィルスバグは王国を包むように蠢く。そしてウィルスバグはひし形へと変化する。
その姿はゴレであった。上空一面には複数のゴレによって埋め尽くされていた。
「うげえ……ゴレがいっぱい」
上空に埋めつくされたゴレの正体はメイガスによって増殖された劣化版のゴレだ。劣化しているとはいえ、凶悪なウィルスバグで変わりない。
「「「「策謀の風刃」」」」
ゴレは回転し始める。カイトたちを一掃するために王国ごと切り刻もうと考えたのだ。
不気味な声を上げながら高速回転を始める。だが、この戦いの戦局は既に変化している。
「ジュデッカの凍結!!」
ゴレが凍り、動きが止まる。このスキルを使う者をアインズは知っている。連絡がつかず心配していたが全て吹飛んだ。
「デミウルゴス!!」
「アインズ様。申し訳ございません。出撃が遅れました」
「「バ鹿Nあ……なぜDa。お前ハ消したHAZUだぁぁ」」
「悪魔は殺せないってことですよ」
眼鏡をクイッと掛け直す。デミウルゴスの腹部には風穴が無い。
ゴレはすぐさま思う。「あの邪魔者が手助けをした」と。
「「「あのさぁ……アイツらむかつくんだよねぇ」」」
「「「そうだよねぇ……」」」
「「「殺ってしまいましょう!!」」」
ゴレの最大のスキルが発動する。
「「「爆炎の共謀」」」
凶悪なる光線がカイトたちを襲う。だがカイトとアインズは恐くない。仲間たちが見ている。
アインズは凶悪なる光線を飲み込む魔法発動する。
「ブラックホォォォォォル!!!!」
爆炎の共謀を飲み込む暗黒の穴。
「オレだってウィルスバグと戦える……倒せる!!」
「アインズさんのおかげでボクは助かった。みんなのおかげで助かった。ならボクはみんなの為に応えよう!!」
カイトの身体が蒼炎に包まれる。決着へと物語は進む。
蒼炎がカイトの姿を変化させる。カイトXthフォーム。
赤が目立つ服装であり、手元には弓矢になる双剣を持つ。彼の姿からは大きな騎士団のリーダーを思わせる。
「ありがとうヘルバ」
Xthフォームはヘルバから貰った力だ。カイトは彼女に感謝する。
だが、使いこなすのは自分自身。
ならば使いこなしてみせる。貰った力だが今はもう自分の力だ。使いこなせないことは無い。
双剣を弓矢に変形させる。そして矢を強く引き、いっきに放つ。
蒼炎の矢がゴレを貫く。その一撃は劣化版のゴレには耐えられない。
「はあああああああああ!!」
蒼炎の矢を連続で放つ。全てが劣化版のゴレを貫き、消滅する。
「「「コッチmデータドレイン$撃’&!!」」」
「させないよ!!」
カイトが先に黎明の腕輪を展開させる。この一撃で全てを決める。黎明の腕輪は大きく広く鮮やかに展開していく。
この戦いを終わらす。『カオスゲヘナ』は壊滅させる。全ての思いをこのデータドレインに乗せる。
「ドレインハート!!」
データドレインの最上級に位置するスキル。カイトの切り札とも言えるスキルだ。
蒼く光るベクトルの閃光が無数に発射され、王国の上空を埋め尽くすゴレを全て撃ち抜いた。
メイガスによって増殖された劣化版のゴレは全て消滅する。そして本体のゴレもプロテクトごと破壊され、消滅するのであった。
「馬Kaな……我々ゴレがaaaあ!?」
「そんな。私タチGa……どうして……」
ゴレはバラバラになりながら消滅していく。
「「まda策&あっタ+ニ……ザwン・sン……A@D#……反&*ク%ア……%”W(’)’=”~#(&%!!?!」」
ゴレは最後に分からない断末魔の悲鳴のような言葉を叫びながら完全に消滅した。
これで八相の破片データを取り込んだウィルスバグは残り3体となった。
「ボクたちの勝ちだ!!」
カイトは力を使い果たして地上に落ちていくがアインズが支えてくれる。勝ったことを確認し合うように拳を合わせる。
だが完全勝利では無い。『カオスゲヘナ』の元凶は倒したが、王国を侵食するウィルスバグは消えていないのだ。
「勝ったけど……まだ終わりじゃない」
「ええ。もう一踏ん張りです」
王国を侵食するウィルスバグを見る。でもここから先はカイトたちの出番では無い。女神の出番である。
「カイト。ここからは私が戦う」
女神アウラの声が聞こえる。彼女は王国の上空に降臨していたのだ。
読んでくれてありがとうございます。
ついにカイトたちはゴレを倒しました!!
異変を解決する姿はやはり勇者ですね。
そしてついにXthフォームへとなったカイト。カッコイイ!!
いやはや・・・本当にカッコイイです。もっとXthフォームのカイトを活躍させよう。
カイト 「Xthフォーム!!」
ブラックローズ 「ま、カッコイイんじゃない?」←素直に言えない
アインズ 「カッケー!!」←素直に言う