.hack//OverLord   作:ヨツバ

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こんにちわ。
今回の話で王都編は終了です。

では、始まります。


王都動乱終結

カイトチーム

 

黒く蠢く王国の上空に光が現れる。その正体は女神アウラだ。

ランポッサⅢ世や王国の民たちは奇跡を見た。王国に女神が降臨したのだから。

女神アウラのことも王国の歴史に残るだろう。『ゲヘナ』と『カオスゲヘナ』に続く大事件だ。

大事件というよりも奇跡と言う方が正しい。本当の奇跡だ。きっと国民たちはこの奇跡を生涯語るだろう。

 

「ウィルスバグよ……この王国から消えなさい。ここにいるべきではありません」

 

女神アウラは手を合わせると大きく輝きだす。そして両手を上空にかざす。ハ長調ラ音の音が聞こえた。

王国の民たちは後に『奇跡の音』と言うようになる。

彼女が造り出したワクチンプログラムが王国を大侵食するウィルスバグに放たれる。光り輝く小さなキューブ型のワクチンプログラムの1つ1つがウィルスバグの大侵食を止め、除去していく。

女神アウラのワクチンプログラムはウィルスバグを除去し、飲み込まれた国民たちを救っていく。さらに癒しの力まであるのであった。

 

「暖かく……優しい光だねアウラ」

 

悪夢と言えるような異変は終わる。

カイトとアインズは笑顔でもう一度、コツンと拳を合わせる。ついに、本当に終わったのだ。

ゴレとカイトたちの戦いはカイトたちの勝利だ。

 

「やったねアインズさん」

「はい。我々の勝利ですカイトさん」

 

戦いに勝利したテンションは変に高いものだ。精神安定のあるアインズですら自分がテンションが高いと実感している。

カイトは無意識にアインズの背中に乗っかり首に腕を絡ませる。本当は肩を組みたかったが身長的に無理だったからだ。

この光景は無邪気な友人同士のじゃれ合いみたいなものだ。アインズも嬉しいと思いながらカイトを腕で組むのであった。

みんながみんな勝利を分かち合う。

バルムンクたちとセバスたちが勝利を称える。ブラックローズたちとプレアデスたちも勝利を称える。

賑やかな声が目覚ましになったのか、蒼の薔薇やガゼフたちが目覚める。

それを察知してアインズはモモンへと変身して、デミウルゴスやシャルティアはナザリックへと帰還する。

ここで彼らが居れば絶対に混乱するからだ。混乱なんてせずに綺麗に終わりたいものだ。

 

「無事かラキュース?」

「バ、バルムンク。ウィルスバグはどうなったの?」

「全て解決した。もう戦いは終わったよ」

 

バルムンクはラキュースを抱きかかえる。まるで王子が姫を抱きかかえるような姿である。

 

「あ……あう」

 

その光景を見るガガーランやオルカは思う。「惚れたな」と。

女神アウラによる神秘的な奇跡をバックにバルムンクがラキュースを抱きかかえる。これで惚れるのは仕方ないとオルカは頷く。

 

(こいつは相棒として気になるな。まあ、生暖かく見守ってやるか)

(俺も初期メンバーとしてラキュースの恋路がどうなるか気になるぜ。ところでお前さんは童貞か?)

(いきなり何だ!?)

 

ガガーランの刺激的な誘いに三歩下がるオルカであった。

何でも戦いの後の興奮を異性で発散させるものがあるのを思い出したガガーランは半分冗談、半分本気で口に出したに過ぎない。そしてイビルアイも思い出していた。

「うわああああああ!!」と叫びながらまたカイトに抱きつこうとした。しかしカイトの手前で止まる。

 

「……カイトさま」

 

カイトのXthフォームの姿でフリーズした。カッコイイ王子がさらにカッコ良くなったのだ。恋する乙女なら処理しきれずにパンクしたのだ。

 

「イ、イビルアイ?」

 

フリーズしたのは5秒くらい。再起動したイビルアイは突撃する。

 

「うわあああああああ!!」

「うわっ!?」

 

また突撃して押し倒すイビルアイであった。

これは何が何でも戦いの後の興奮を発散させる相手を自分にしてもらおうとアピールしているつもりなのだ。

彼女はカイトより良い男はいないと確定している。だからチャンスがあるなら逃がすつもりは無かった。

 

「イ、イビルアイ。どうしたの?」

「あうあう」

 

イビルアイはどうするかと考えている。どうすれば相手に選んでくれるのか、どうしたら一緒にベッドを共にできるのか。

 

(どうすれば良いんだ……こんなことなら昔言っていたガガーランのわけの分からない話を聞いておくべきだった)

 

とりあえずキスでもすれば良いかと思っている。もちろん場所は口だ。

 

(よし、少し服をはだけさせて……カイトさまの服も少し脱がして……キスは舌でも入れて)

 

どう駆け引きをすれば分からないイビルアイは大胆な行動を思いつくのであった。

 

(よ、よし。身体の準備だっていつでも完璧だ。本当なら水浴びしてから良いが……カイトさまほどの男なら他の女に狙われる可能性があるからな!!)

 

キスでもして先手を打とうとした時に首根っこを誰かに掴まれる。その誰かとはブラックローズであった。

 

「な、離せ女!!」

「はいはーい。お子様は向こうに行ってなさい」

 

ポイッと向こうにイビルアイを投げ捨てるブラックローズ。

 

「大丈夫カイト?」

「うん。大丈夫だよ」

 

ブラックローズがカイトを起こしてくれる。そして「お疲れ」と言うのに対して「うん。お疲れ」と返すのであった。

そして彼女は照れながらもカイトのXthフォームの姿を褒めるのであった。

 

(ちょ、ちょっとはカッコイイじゃない)

「どうしたのブラックローズ?」

「な、何でも無いわよ!!」

 

照れてるブラックローズとカイトの姿を見て微笑ましいと思うアインズ。そしてこの後の光景も微笑ましく見るのであった。

 

「カイトさんカッコイイです!!」

「とても似合っていますカイトさん」

 

なつめと寺島良子もカイトのところに近づいて乙女の顔をしながら見つめるのであった。

ガルデニアも微笑しながらカイトを褒める。女性陣全員からモテモテのカイトであった。

ここから先は甘酸っぱい青春が始まる展開でも良いかもしれない。でもイビルアイも負けまいとまた突っ込むのであった。

 

「いいかげんにしろ」

「離せ槍女!!」

 

ガルデニアが槍でイビルアイの服を引っ掛けて空中でプラプラさせていた。女の勘であるのかイビルアイは枷を外した獰猛な乙女と感じたのだ。

またポイッと投げるのであった。「まだまだ!!」と諦めないイビルアイ。

 

「本当にモテモテだなカイトさんは」

「まったくだぜ。モモンの言う通りだ」

「うむうむ……青春である。ナーベもモモンに勝利の抱擁でもしたらどうだ?」

 

ぴろし3がナーベを動揺させる言葉を言い放つ。当然狙って言ったわけではない。

 

「な、なななな何を言っているのですこの金蝿!!」

「ハッハッハッハ。構わないぞナーベ」

「モ、モモン様!?」

 

モモンが両手を広げる。それを見たナーベラルは超動揺。

アルベドだったら暴走しながら抱きつくだろう。

 

(アインズも超モテモテだな。まあ……性格に一癖も二癖もある奴らばかりだが)

 

戦いは終わる。身体は痛み、重いが足取りはなぜか軽い。心も軽い気がする。

ガゼフとブレインはお互いに支えながら歩き出す。昔はライバル関係、今もライバル関係。だが、友情が芽生えている。

それを見たカイトたちも同じように歩き出す。モモンはナーベラルに支えられて、バルムンクはラキュースを抱きかかえて歩き出す。

ナーベラルは恐れ多くもモモンを優しく支える。バルムンクはラキュースを優しく抱きかかえている。

 

「ありがとうナーベ」

「いえ恐れ多くも、これくらい当然です!!」

「ラキュースはゆっくりしていてくれ」

「は、はい」

 

いつの間にかラキュースも乙女になっていた。

一方、カイトを支えるのはブラックローズ。もちろん、誰が支えるか口論になったがジャンケンで決めた。

イビルアイは納得できずにいたのだが。

 

「カイトさまを支えるのは私だ!!」

「アンタじゃ支えられないでしょーが」

「支えてみせる!!」

「無理だと思いますよ」

 

ピョンピョン跳ぶイビルアイを掴んでガルデニアの槍に引っ掛けるのであった。

 

「下ろせえ!!」

 

何度も言う。戦いは終わった。

 

 

 

王国はその日から大忙しとなった。

最初はヤルダバオトとウィルスバグによる悪夢の日と決められ、次は女神アウラによる奇跡の日となった。

悪夢と奇跡の混ざった日は忘れられないこととなり、永遠に語り継がれるだろう。そして英雄達も増えた。

カイトたち.hackersとモモンたち漆黒、蒼の薔薇、ガゼフ、ブレイン、クライムたちはその日から王国の英雄である。

 

十三英雄ならぬ、王国英雄だろう。国民たちはカイトたちを「十三英雄の帰還」と言ったり、女神アウラの奇跡から真夜中に光が広がったことから「白夜の英雄」なんて勝手に言われている。

そのネーミングセンスに笑うカイトとアインズ。彼らは国王であるランポッサⅢ世からとても感謝される。

救国の英雄なのだ。王からしてみれば感謝してもしきれないだろう。ランポッサⅢ世は彼らをそれとなくスカウトするのであった。

だが、カイトとアインズたちはやんわりと断る。1つの国に所属するつもりは無く、ウィルスバグを殲滅するために大陸中を旅するからだ。

その返事に「残念だ」とこぼすランポッサⅢ世である。アインズはともかくカイトは竜王国からもスカウトされているので、ここで返事をしたら竜王国のドラウディロンが介入するだろう。

 

「では、気が向いたら返事をくれ。余はいつでも歓迎しよう」

 

蒼の薔薇は元々王国の所属であるが今回の件でさらに重宝されることとなる。ガゼフも同じであり、ランポッサⅢ世は彼に関して信用ゲージがMAX振り切っていた。

クライムは最後まで諦めずにウィルスバグと戦ったのが称賛され、昇進する。ブレインは実力を買われて王国に所属することになる。

 

次は王国の復興である。『ゲヘナ』と『カオスゲヘナ』の影響で王国は相当の痛手を受けたのだ。完全な復興をするには時間がかかるだろう。

そんな状況を無視できないカイトたちは出来る限り王国の復興を手伝う。アインズもまた手伝うのであった。

 

(……八本指を潰すためとは言え、ゲヘナで資源を奪っちゃたしなぁ)

 

後ろめたさは無いが状況としては手伝った方が良いと思っている。所詮、力仕事ならいくらでもできるから構わないのであった。

カイトとアインズたちだけでは無い。蒼の薔薇やガゼフたちも復興に力を入れる。英雄たちが復興に力を入れている姿を見る国民たちも張り切って復興を手伝うのであった。

 

「炊き出しできたよ~(*´∇`*)」

 

ミストラルを筆頭に女性陣が炊き出しを作った。その味は美味いの一言である。リアルでは主婦のミストラルは流石である。

カイトは久しぶりにハンバーグとか肉じゃがとか食べたいと何となく思うのであった。アインズは食事を必要としないが少し羨ましいと思う。

 

(うーん。種族的に仕方ないけど……どうにかできないかな?)

 

今度実験でもしてみようと考える。

 

「バ、バルムンク。炊き出しを持ってきたわ」

「ああ。ありがとうラキュース」

「私も作ってみたけど……どうかしら?」

「美味いぞ。これなら毎日食べたいくらいだ」

「そ、それって!?」

 

ラキュースは乙女の顔をしながらバルムンクに炊き出しを持って行っていた。少しは積極的なのか良い感じに2人で炊き出しを食べている。

その雰囲気を邪魔しないようにオルカとガガーランたちは離れて様子を見る。

 

「あんな鬼ボス初めて見た」

「あんな鬼リーダーにビックリ」

 

ティナとティアはラキュースの乙女姿にクールに驚く。

 

「いいじゃねえか。ラキュースに旦那ができそうで」

「あぐあぐ……んぐ。バルムンクがさっき言ったの殆どプロポーズだな」

「リーダーはバルムンク、うちのちびさんはカイト。本当に蒼の薔薇に春の嵐が吹き荒れやがる」

 

ガガーランたちも春の嵐に乗っておくか思いつき、オルカに質問する。だが彼女たちの好みは少しズレているのだ。

 

「活きの良い童貞とか知らねえか?」

「知らねーよ」

「小さくて可愛い男はいる?」

「いねえな」

「綺麗な女は?」

「異性じゃねえのかよ……」

 

ガガーランたちの好みはオルカでは荷が重すぎたようである。だが、なつめはこっそりと聞いていて何となく思い浮かべる。

彼女たちの好みにあった人物は.hackersのメンバーではなくて、違うギルドのメンバーだ。

 

(ティアさんはパイさんに惚れそう。ティナさんは望さん。ガガーランさんは……ハセヲさん?)

 

最後は微妙な組み合わせであり、疑問形であった。

 

「ところでガガーランたちに聞きたいことがあるんだが」

「なんだオルカ?」

 

今度は逆にオルカが質問する。それは友人に関わることである。正確に言うならば友人の貞操に関わることである。

 

「二日前の真夜中にそっちのイビルアイがうちのリーダーに夜這いをかけていたんだが……知らないか?」

 

イビルアイはカイトたちが王国の復興を手伝い始めてからずっと一緒にいる。正確にはカイトにずっとべったりとくっついていたのだ。

そこまでならまだ可愛いものだ。だが2日前にちょっとした事件が起きたのだ。

オルカとアインズがカイトを誘って夜中の散歩でもしようと思って部屋を開けたらイビルアイがカイトに夜這いをかけていたのだ。その現場を見た2人は一瞬フリーズしたがすぐに再起動して、イビルアイをカイトから引き剥がす。

そして、そのまま外へと放り出した。未遂であったが、このことがブラックローズたちに知れ渡ればある意味恐いので隠蔽はしてある。その時カイトは熟睡していたから真相は知らない。

 

(もし、カイトが朝起きてきて妙にスッキリした感じがするとか言ったら俺はどう返事を返せばいいか困るぞ……)

 

あのままカイトの部屋に行かなかったらどうなっていたか気になるが、恐いのもある。

 

「で、どうなんだ?」

「「「…………」」」

「その長い無言は何だ」

 

実はイビルアイの暴走に関してガガーランたちは知っている。王国の復興中にカイトを夜這いでもかければ責任をとってくれるとティアとティナが吹き込んだのだ。

逆にガガーランはラキュースに冗談半分で吹き込んでいた。ラキュースは「そ、そんなことできるわけないでしょ!?」と否定していたがイビルアイはぶつぶつ呟いていたのだ。

 

(まさか本当に実行したとは……。おいティアにティナ)

((なに?))

(変な薬とか渡してねえよな)

(ギリ渡してない)

(うん。ギリ渡してない)

 

ギリと言う言葉が気になる。だが未遂ならば関わらないと決め付けた。

 

「知らないな。イビルアイは恋ってもんが分からないからな。どうしていいか分からずに本能のまま暴走したんだろ」

「本能のままって……動物じゃあるまいし」

 

オルカの言葉に苦笑いをするガガーランたち。実際のところ、イビルアイは恋に暴走する動物のようなものである。

仲間の恋を邪魔するつもりは無いが奇行に走るつもりなら止めるだろう。

 

「……友人の恋愛事情で胃に穴が開きそうだぜ」

 

その頃、ナザリックではセバスがメイドたちにツアレを紹介した。それをペストーニャにからかわれるのであった。

ナザリックにカイトたち以外の人間がいる。大変かもしれないがツアレは安全だろう。なにせアインズとセバスの名の下に守られているからだ。

カルマ値が極悪な者でも手出しはしないだろう。彼女は最高な守りを得ながらナザリックで頑張るのであった。

ペストーニャはメイド長としてツアレにメイドの技術を優しく仕込むのであった。そして彼女がセバスと結婚し退職をするものだと思っており、それを祝福するのである。

ツアレがナザリックに来てから良い影響があれば良いと思うアインズであった。

 

カイトとアインズは復興をある程度助力したら帰還するのであった。

 

 

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黄昏の旅団陣営

 

ある森の中にて老人が果実をかじっていた。老人の名前はリグリット・ベルスー・カウラウ。

あの有名な十三英雄の一人だ。『死者使い』の二つ名を持ち、ネクロマンサーである。

 

「おお、何処に行っておったんじゃ団長?」

「ちょっと王都まで人助け。あと悪魔助けもあったな」

 

リグリットが団長と呼ぶ男は不思議な魅力を醸し出している。青髪に赤いサングラス、銃剣が目立つ。

 

「王都まで行っとったのか。泣き虫のやつは元気にしとるかのぉ。つーか悪魔助けってなんじゃい?」

「もう終わったことだ。気にするな」

「気になるわい」

 

彼らは森を抜けるため、歩き出す。目的地はアーグランド評議国。ある人物から大事な話があるから来てくれとのことだ。

 

「ツアーのやつめ。大事な話とはなんじゃろうな?」

「さあな。だが彼が大事な話をすると言うのだから集まる価値はある」

「そうかのぅ。……後ろから近付いて驚かしてやろうかのぅ」

「フ・・好きにすると良いさ」

 

団長からの許しを得て、無邪気な微笑みを浮かべるリグリット。どうやって後ろから驚かしてやろうかと考えるのであった。

 

「ところで悪魔助けと言ったが、その悪魔は強かったか?」

「戦ってはいないよ」

「それでもお主なら強さを判断できるじゃろうが」

「……強い悪魔だな。腹部に風穴が空いていたがな」

「風穴って……どんな状況じゃい!!」

 

気になる発言はあったが団長が強いと言った方が気になった。リグリットは英雄級の強さを持ち、異世界では上位に入る実力者だ。そんな彼女でも自分より上がいることくらい理解している。その存在が団長だ。

団長を初めて見たときはまともに戦っても勝てないと思ったからだ。そんな団長が強いと言う悪魔。昔戦った魔神を思い出す。

 

「でも団長なら倒せるじゃろ?」

「それはどうかな」

「ワシはお主が負ける想像ができんぞ」

 

団長は「過大評価だ」と言う。しかしリグリットは「そんなことないわい」と否定する。団長の強さは十三英雄よりも強いと認められているのだ。

 

「そんなことよりもリグリット。君はアーグランド評議国に着いたら彼女にリベンジするのだろう?」

「おお、そうじゃった。前は金を全て取られたからのう。今回は逆に金をぶんどってやるわい!!」

 

リグリットは団員メンバーである蒼の和服を着た黒髪の撃剣士を思い浮かべる。その彼女もまた団長と同じように強者と認めている。

 

「何が『殴られ屋』じゃい。あんなん『当たらない屋』の間違いじゃろうて」

「彼女は今ごろアーグランド評議国に向かうがてら稼いでいるだろうな」

「ワシが思うに大きな屋敷を建てられるくらいは稼いでいると思うぞ」

 

乾いた笑いが森に響く。

 

「それにしても、自分がまた冒険者チームに入るとは世の中分からんものじゃのう。しかもツアーだって黄昏の旅団に入団しておるし」

「彼には副団長として助けてもらっている」

「本体は動いておらんがな」

 

黄昏の旅団の2人はアーグランド評議国に向かうのであった。




読んでくれてありがとうございます。
アウラの活躍は『ドットハックセカイの向こうに』を参考にしました。
今回は戦い後のカイトたちは王都で復興を手伝って、ちょっとした一悶着という話になりました。
しかし、イビルアイを暴走させすぎたかな(汗)

イビルアイ  「カイトさま」
女神アウラ  「じー・・・」
ブラックローズ「一応言っておくけど、余計なことしないでよね」

さて、次回はオーバーロードの原作だと7巻です。
7巻は『大墳墓の侵入者』で、ワーカーたちが登場しますがカイトたちの介入で原作とは大きく変化すると思います。
やったねヘッケランたち。希望はあるよ!!

原作だと『大墳墓の侵入者』ですがカイトたちが介入すると『大墳墓の挑戦者』となります。
どういう意味かは次回をお待ちください。
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