今回はタイトル通りとフォーサイトたちの帰還となります。
物語をどうぞ!!
バルムンクチーム
超激闘が第6階層で繰り広げられていた。戦っているのはバルムンクとセバス。
元々、第5階層で戦っていたが激闘をするにつれて移動しながら第6階層に移動してしまったのだ。
お互いは既にボロボロで超激闘だったのが分かるくらいである。しかしまだ決着はついてなく、お互いがまだまだ戦える。
「さすがセバスだ。予想通りの実力だな」
「それはバルムンク様も同じことです。私の自慢の拳がボロボロですよ」
「フ・・・こっちだって同じことだ。俺の剣もボロボロ、左腕は折れてる」
身体がボロボロだがお互いに今は精神が肉体を凌駕しているので痛みを感じていない。だからこそまだ戦えるのだ。
だがバルムンクもセバスもそろそろ決着をつけようと次の手を考えている。
(さて、回復アイテムを使えばまだ戦えるがセバスがそんな隙をつくらせるわけないな。次で決着をつけたいな)
(バルムンク様はお強い。たっち・みー様のようにお強い。両拳はボロボロです・・・次で拳が砕けようとも決着をつけます!!)
バルムンクは剣を強く握り、セバスは拳を強く握る。もうこれ以上持久戦はできない。
特にバルムンクはシャルティアと戦っていたので連戦である。正直に言ってしまうと次にまた守護者クラスと戦うとなると負けてしまうだろう。
(さて、どうやってセバスに隙を作るかだが・・・難しいな)
バルムンクは剣を見る。自慢の剣だが自分と同じようにボロボロであり、次の一太刀で折れてしまうだろう。
剣を見る。そしてセバスを見る。どうにかできないかと考える。
(ふむ・・・バルムンク様の剣をどうするかが問題です。次の一手で避ける選択は難しいですね)
闘気を発するセバス。その闘気はこの異世界で放つ者はそうそう居ない。だからセバスは自分より上の者を知らない。
我が主であるアインズは闘気とは違う威圧感だが相手として考えていない。
(凄い闘気だな。しかし俺だって負けていない。俺はザワン・シンを倒し、無敵の八相をも仲間と共に倒した。これくらいのものでは圧されないぞ!!)
「・・・なんと!?」
バルムンクもまた闘気を放つ。彼の闘気はゆうにセバスの闘気を超えていた。極限にまで研ぎ澄ました感覚へ更に戦いの空気が混ざれば剣士として当然である。
そもそもバルムンクは歴戦の剣士であり、各上の化け物たちと仲間と共に戦ってきた身である。そんな彼の闘気が小さいはずがない。
(・・・これほどとは)
完璧執事であるセバスは驚いている。それは今までセバスの中で強者に出会ったことが無かったからだ。だから今セバスは人間の強さに驚いている。
つい後ずさりをしてしまいそうであった。アインズは「人間をナメてはいけない」と言っていたことを思い出す。
(確かにこれはアインズ様の言う通りですね。バルムンク様はカイト様の右腕と言うのは間違いでは無い)
汗がタラリと落ちる。こんな人間がいるなんて想像できない。恐らくシャルティアもデミウルゴスも驚くだろう。
(シャルティア様は既に戦っている・・・よくぞ戦ったものです)
(・・・・・上手くいくか分からないがそろそろ動くか。時間も無いのだから)
バルムンクが動き出す。それを見たセバスも瞬時に動き出した。
「行くぞセバス!!」
「はい!!」
バルムンクが取った行動は剣を一直線に投げた。
自ら獲物を手放すとは分からないと考えたが次の行動ですぐに理解した。バルムンクは更に剣を投げてきた。
そしてバルムンクは剣を投げながら走り出す。手持ちの武器が剣1本とは限らない。
「これは!?」
剣が長く横に並んで投げられた。バルムンクは目を鋭くしてセバスの動きを見る。
左右に動くのか、上に逃げるのか。制限させた行動ならば次の一手が予想できる。全ての剣を弾く予想もしている。そこから最善の行動に出る。
「そこか!!」
「くっ!!」
セバスは上に跳んだ。空を飛べないセバスは空中では動けない。そこが狙い目となる。
強者同士にとってほんの少しの隙が勝負を決めるものだ。
「流影閃。無影閃斬。閻魔大車輪!!!!」
相手めがけて突進して刺突する。次にそのまま連続して斬撃を放つ。とどめに無数の円陣を組むようにして敵を斬り刻んだ。
3つの技を連続で発動した剣のスキルである。一瞬の攻防の中での攻撃だ。見切る者はいなく、セバスは全ての斬撃を受けた。
「お見事ですバルムンク様」
「セバスもな」
セバスの拳もバルムンクに届いていた。斬撃の中を決死の覚悟で突き進んで拳を届かせたのだ。その拳はバルムンクの腹部に抉るように届いている。
鎧を砕き、肉に到達している。口からは血が流れていた。「ペッ」と口に広がる血を吐き出す。
「まったく・・・これではカイトたちに追いつけんな」
セバス脱落。勝者はバルムンクである。
「間に合うか分からないが・・・俺は先に進むぞ」
「ご武運を」
時間も無いがバルムンクは先へと歩き出す。
side変更
カイトチーム
闘技場に静かな間が包み込む。それは死の恐怖が過ぎ去ったからだ。ヘッケランたちフォーサイトは今生きていることに実感している。
これも全てカイトたちのおかげといってもよいだろう。実際にそうであり、彼らもそう思っている。
「助かりました」
「困ったときはお互い様だよ」
「俺たちはここから脱出して帝国に報告します。そもそもこれ以上は進めない」
フォーサイトが第六階層まで来れたのも奇跡のようなものだ。彼らの実力では不可能だっただろう。
「カイトさんはこれからどうするんですか?」
「ボクたちはこのまま下へと進むよ。待ってるなんて言われたしね」
「カイトさんは確かに強いです。でもここは撤退した方がよいんじゃないでしょうか」
「それはダメだ。相手は待っていると言った。それは無視したら怒りを買うかもしれないんだ。怒り狂った人は何するか分からないからね」
カイトの言った言葉は正しい。強大な力を持つ相手を怒らせるのは得策ではない。
「ボクらは進むよ。アルシェたちは帝国に戻ってここの事を一刻も早く報告するんだ」
「・・・分かりました。カイトさん。絶対に無事に帰ってきてください」
「うん。また合おうアルシェ」
「はいカイトさん」
乙女の顔になってカイトを見つめるアルシェ。これを見たヘッケランはカイトに腕を回して言葉を放つ。
「うちらの可愛い妹を悲しませたら許さないからな~」
「ハハハ。そんなことしないよ」
笑顔で受け答える。
(うんうん。カイトならうちのアルシェを嫁に出しても惜しくはないな)
(いつからアルシェはあんたの娘になったのよ。でもヘッケランの言う通り彼ならアルシェをやっても良いわね)
(カイトさんはとてもよいお方だ)
アルシェを除くフォーサイトの面々は気の早いことを考えるのであった。そんなことを口に出したら.hackersの一部の女性が黙っていない。
「じゃあ俺たちは脱出しますが・・・」
「どうしたのよ?」
「向こうは手を出さないなんて言いましたが、嘘かもしれない」
「ああ、誰か付いてきてほしいわけね」
「うぐっ。・・・そうだ」
ブラックローズに内心を読まれるヘッケラン。確かに何も分からないフォーサイトにしてみれば.hackersの誰かが付いてきてくれた方がとても心強いだろう。
「その役目ならボクが受けよう」
「エンデュランスじゃない」
「ば、薔薇剣舞!?」
「薔薇剣舞ぅ?」
『薔薇剣舞』は帝国の闘技場で活躍して得られた称号である。彼はフォーサイトを知らないがヘッケランたちは一方的に知っているのだ。
だからブラックローズが「知り合い?」と言ってもエンデュランスは「知らない」と答える。
「まさか薔薇剣舞のエンデュランスがドットハッカーズのメンバーだったなんて・・・それなら納得いく強さだ」
カイトの実力を見たヘッケランたちはすぐにエンデュランスの強さを理解したのだ。それに彼の本気は帝国で見たものではない。憑神の力を遣えば大概の相手は瞬殺なのだから。
なれば、エンデュランスがフォーサイトの守り手に何も文句は無いだろう。
「頼んだよエンデュランス」
「うん」
「もう大丈夫?」
「・・・まだ少し大丈夫じゃない。でもミアはボクの中にいる」
「そっか」
憂いを帯びた顔をしていた。やはり大切な人と別れた気持ちは簡単には消えない。
「じゃあ行こうか。ボクに付いてきて」
エンデュランスにフォーサイト脱落。
ギルド対決も最終局面に進む。カイトたちはナザリック地下大墳墓の第七階層へ。アインズは幾分の戦力を第八階層へと集結させる。
そろそろ決着の時である。
読んでくれてありがとうございました。
感想などガンガン待っています。
今回はバルムンクVSセバスでしたが、どうもセバスは原作でスキルの活躍が少ないので深くバトルを書けませんでした。なので既に激戦の後の話的な感じになりました。
そしてセバスはクライムに圧倒的闘気(殺気)を放っていましたが、自分自身が受ける強者の闘気に驚いている描写を書いてみました(少しだけ)。
補足としては、やはり自分より上の相手と戦うことが無かった弊害かもしれませんね。
バルムンク 「残り時間もわずかだな」
セバス 「時間稼ぎはしましたアインズ様」