今回は第7階層です。単語としては出ていたエリアですが情報が少ないのでオリジナル設定な感じで物語を進めていきます!!
領域守護者とか魔将とかよく分からないぜ
では、始まります!!
カイトチーム
ナザリック地下大墳墓の第七階層は溶岩のエリアである。暑くて熱くて堪らない。汗がツウーと垂れる。
第五階層は寒すぎたが第七階層は熱すぎる。
「熱いわね!!」
ブラックローズの褐色の肌に汗が艶やかに垂れるなんて雰囲気があるわけもなく、ただただ熱くて汗がダラダラだ。
「ここも早く突破しよう。脱水症状になっちゃうよ」
「そうね。早く突破しましょうか」
「うむ。怒涛のごとく突破するのだあああ!!」
「ヘルバとぴろし3は平気そうね」
ヘルバは何でもありだから平気そうなのは何となく納得してしまう。しかし、ぴろし3はよく分からない。恐らくいつも暑苦しいからだからと勝手に予想する。
「ぴろし3はいつでも何処でも平常運転ね・・・」
「いつもどーり( ̄▽ ̄;)」
「暑い熱い」と文句を言いながら突き進むと一人の悪魔が立ち塞がっていた。その悪魔は間違いなくデミウルゴス。
「ついに来ましたね」
「デミウルゴス」
デミウルゴスが一人。だからこそ周囲を警戒した。策士でもある彼が一人だけとは考えられないからだ。
その様子を見てクツクツと笑う。
「警戒している通り私一人じゃありませんよ」
パチンっと指を鳴らすと溶岩が盛り上がり、カイトたちを引きずりこもうとしてくる。その正体は紅蓮。ナザリック第七階層の領域守護者である。見た目は溶岩スライムだ。
「任せて(^^)d」
「私も手伝うわ」
「私もな」
ミストラル、ヘルバは、八咫はガンボルグで岩の壁を造り防ぐ。そしてオルリウクルズと言う水の魔法で容赦なく攻撃。
その際に多量の水蒸気が発生したが紅蓮は固まる。
「トドメのオルレイザス(^_^)/☆」
光の閃光が紅蓮を貫きバラバラに崩す。ボチャボチャと溶岩の中に落ちていくがスライムだからそのうち再生するだろう。
「水蒸気が・・・」
モウモウと水蒸気が充満するが八たが妖扇で吹き飛ばす。すると前から3体の魔将が突撃してきていた。
「行きなさい」
「ここは任せろおおお!!」
ぴろし3も同じく突撃して3体の魔将に体当たりをして突き飛ばした。いつも通り規格外だと思ってしまう。
「ふむ。彼らは相当の実力者なのですが、それでも突き飛ばすとは。ヤレヤレ・・・規格外ですね」
突き飛ばされた3体の魔将がゆらりと起き上がりぴろし3を囲む。
「こやつらの相手は任せろ!!」
「普通に任せたわ。さて、どうやってデミウルゴスを突破しようかしら」
「それに関しては私に任せてもらおう」
「八咫」
右手を前に突き出す。そして展開される紋様。これはまさしくデータドレイン。
「なっ・・・貴方も使えたのか!?」
「データドレイン」
「くっ!?」
デミウルゴスは八階層への入口を守っている。このまま突っ立ていたらデータドレインの餌食になる。考えた結果、生け贄用の雑魚モンスターを投げつけた。
「これで良し」
「対処としては正解だな」
「やはり来ましたね」
妖扇を振るうが強化された腕で防がれる。その隙にカイトたちを走らせるがデミウルゴスが簡単に通らせるつもりはない。
「出なさい」
八階層の入口から巨大な百足が何匹もウジャウジャと出てきた。
「ウゲッ、百足!?」
「エントマのね」
もしもの時に用意していた迎撃百足だ。でもこれで倒せるとは思っていない。
デミウルゴスの役目は時間稼ぎである。少しでも時間稼ぎと何人か足止めをさせたいと思っている。
「こんなんで止められると思わないでよね!!」
ブラックローズとなつめが百足を全てバラバラに切断する。
「ふう・・・やはり少ししか時間稼ぎできませんでしたか。申し訳ございませんアインズ様。しかし八咫とぴろし3は潰します」
「言ってくれるなデミウルゴス。しかし私はここで君を倒そう」
カイトたちは第八階層へと進む。八咫とぴろし3はデミウルゴスたちと戦う。
side変更
蒼の薔薇陣営
今年も王国と帝国の戦争が始まる。しかし今回は王国側の士気が高い。何せゲヘナとカオスゲヘナを乗り切った勢いが消えていないからだ。
貴族たちもその勢いに釣られて今年も戦争を行おうと画策している。
「で、何故か俺たちが今年の戦争場所であるカッツェ平野を下見してこいだあ?」
「面倒」
「ホントだぜ。んなもん王国の戦士どもにやらせろよ」
ガガーランたちは愚痴を隠す必要無く呟く。
「もう依頼を受けたから仕方無いでしょ。黙ってカッツェ平野に進むわよ。あともう少しなんだから」
「へーへー。ったく、こんな依頼を受けてなきゃ今頃は好みの童貞をナンパしてたのに」
カッツェ平野は王国と帝国の戦争場所であり、アンデットが多く発生する場合。
正直なところ毎年戦争なんてするから死人が出て、恨み辛みでアンデットが発生するのではないだろうか。
「・・・・・・」
「それにしてもイビルアイは最近どこか上の空よね」
「んなもんカイトに会えないからだろ。それならラキュースも寂しいんじゃないか?」
イビルアイもラキュースも正解である。
イビルアイは隠すこと無くカイトに会えないから最近不満なのだ。
「早くカイト様に会いたい」
ラキュースは顔には出さないが彼女もまたバルムンクに会えなくて寂しいのだ。最近、1人でいるときは何時もバルムンクのことを考えている。恋する乙女は好きな人を何時も思うものだ。
「やっぱ今度バルムンクに出会ったら一発ヤれよ。そうすれば熱い思いも少しは落ち着くぜ」
「な、なな、何を言っているのよガガーランは!?」
「あ、一発ヤったら更に燃え上がる系か?」
キャアキャア騒ぎながらカッツェ平野に到着。
「着いた」
「でも・・・何か変」
カッツェ平野を見渡すとある一部分だけ異様な空間があった。そこにはアンデットの屍がゴロゴロと転がっていたのだ。
アンデットが多く発生する場所だが 、あの屍の山は誰かに倒された跡のようである。
「何だこりゃ・・・って誰かいる?」
よく見ると3人ほどカッツェ平野にいる。その姿を見たイビルアイはすぐさま飛び出す。
「カイト様!!」
「あれってカイトじゃねえか。それに両隣りにいるのはバルムンクにオルカか?」
「バルムンク!!」
ラキュースも走り出す。
今まさに噂をしていたカイトたちがカッツェ平野にいた。何故かなんて理由は分からないがすぐに再会しようと駆け寄る。
「カイト様!!」
「バルムンク。どうしてここに?」
何故カッツェ平野にいるかなんて二の次。再会できた方が彼女たちとって重要で嬉しいのだ。
しかし、彼女たちはすぐに顔を蒼白にしてしまう。
「カ、カイト様?」
「え、バルムンクよね?」
勢いで抱き付こうとでも考えたが足が止まる。理由は簡単だ。
「アアァァァァァァァァ・・・」
「ヴヴゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・」
「オオォォォォォォォォ・・・」
彼女たちの目の前にはカイトたちをツギハギにしたような存在がいたからだ。
「嘘・・・」
最悪の予想をしてしまった。それはカイトたちに何かが起こってアンデットになってしまったという最悪で絶望的な予想だ。
「カイト様が、そんな・・・嘘だああああああああああ!?」
「バ、バルムンク。嘘、嫌ああああああ!?」
カッツェ平野ばに響く絶望の叫び。
そして、その絶望の叫びを聞く者はまだいた。
読んでくれてありがとうございました。
今回は八咫VSデミウルゴスが始まりました。
そしてぴろし3も勝手に活躍します。彼って素で強いですからね。
そしてそして、ついにあの『騎士』たちが登場!!
まだ詳しく登場してませんがついに登場ですよ。確実勘違いしているラキュースたち。どうなる!?
デミウルゴス 「ぴろし3は何者です?」
八咫 「一人パロディモードの存在だ」
デミウルゴス 「パロディモードとは何ですか・・・」