.hack//OverLord   作:ヨツバ

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こんにちわ。
今回はヘルバVSアルベドです。
チートの女王とヒドインと言われてる美人悪魔の勝負はどうなる!?
それは物語を見れば分かります。

どんな内容でも生暖かい目で読んでってください!!


闇の女王VS慈悲深き純白の悪魔

ヘルバ・アルベドチーム

 

 

ヘルバの 隔離作戦は成功した。彼女の目の前にはアルベドがいる。しかしアルベドはヘルバを見ないで別れてしまったアインズを心配している。

 

「アインズ様ぁぁぁぁぁ!!」

 

心配と言うよりも大事な主人から離されたペットのようにも見えると思ったヘルバであった。

 

「安心なさい。わたしを倒せばこの隔離結界は解けるわ」

 

ピタリと叫ぶアルベドが止まる。目を見ると容赦なく叩き潰すと言うメッセージが伝わる。

 

「あらあら恐いわね」

「私は貴女のことを不気味に感じるわ」

 

お互いに嫌みを言いながら優雅に微笑む。補足だがカイトとアインズは何か恐いものを感じ取ったと隔離結界の外から言うのであった。

 

「アルベド。貴女は心に何を抱えてるのかしら?」

「何を言ってるのかしら。私には分からないわ」

「そう」

 

ヘルバはアルベドの心の中にある闇に感づいていた。詳しくは分からないがきっと良いものでは無い。しかし、ヘルバはカイトのようにお人好しでは無く、自分に降りかかる火の粉は早めに祓っておきたいと思う性格だ。

 

「私は早くアインズ様の下に戻りたいの。こんな邪魔な壁を消させてもらうわ」

「消したいなら私を倒すことね。フフフ・・・」

「余裕そうね。気に入らないわ」

「だって私は強いもの」

 

ピシリと凍るような空気。そんな空気はアインズとカイトはきっと耐えられない。何せ二人は凍るような空気の中で笑顔なのだから。

 

「同盟としては渋々認めるけど貴女は苦手だわ。何故か全てを見透かされてるよう」

「そうかしら。私は嫌いじゃ無いわよ」

「・・・・・・そう」

「ええ」

 

会話の途中だが魔法を発動したヘルバ。そして防ぐアルベド。それでも笑顔な二人。

ヘルバは元々チート性能を持つ存在だ。火力もとんでもないのだ。逆にアルベドは防御性能に優れている。その堅牢さはナザリックのメンバーがよく知っている。

最強の矛と無敵の盾がぶつかるようなものだ。

 

「全く・・・人間の癖にあり得ない火力ね」

「なら、逆にそっちは固いわね」

 

限りない攻防戦が続く。

 

「ファバクドーン」

「パリィ」

 

巨大な火球がアルベドに襲いかかるが攻撃反射のスキルで押し返す。

 

「カウンターアロー!!」

「あら、私の魔法が反されたわ」

「自分自身の魔法で身を滅ぼしなさい」

 

巨大な火球がヘルバへと向かってくるが彼女は余裕の表情である。そんなの自分自身の放った魔法をどうにかできないわけ無い。

水属性の魔法である「ファリウローム」を発動。荒れ狂う水の竜巻が巨大な火球を全て消し去る。

 

「死ね」

「魔法を相殺している間に攻撃が来たわね。そりゃそう来るわよね」

 

いつの間にか手にしていたハルバードが容赦なく振るわれるがヘルバ愛用の杖で防ぐ。

ガキィンと金属音が響き、ギリギリと競り合う。

 

「片手で杖持って防ぐとか、どんだけ馬鹿力よ」

「私にそんな力は無いわ」

「今この瞬間が何よりの証拠よ」

「フフフ。これは強化された力よ」

 

強化ではなくチート。そもそもヘルバ自体が反則の存在だ。だから容姿を見て油断なんてすれば負ける。

 

「この人間じゃない人間め!!」

「失礼ね。私は人間よ」

「ふっ!!」

 

ハルバードで杖を流すように回転させて弾き飛ばす。それでも「あら」っと余裕そうな声。

 

「死ね」

 

ズザンっと斬られる。斬られるのだがすぐに回復魔法である「オリプス」で回復。

 

「次は首を飛ばす」

「それは怖いわ。ファジュゾット」

 

ヘルバの周りから樹木が生えて無数の鋭利な枝が別れる。槍や弓矢の如くの攻撃。アルベドはヘルバに接近していたので避けるのに間に合わない。

 

「ふん。ヘルメス・トリスメギストス」

 

アルベドは悪魔如き禍々しい鎧を装備する。さらにスキルを発動してダメージを全て鎧に流した。

3回。3回だけ鎧にダメージを流して無傷でいられるのだ。

 

(後2回ね。残り2回の間に倒す)

(・・・なんて考えてるかしら?)

「切断!!」

 

ハルバードを真横に一閃。正確にはバルディッシュと言う武器だ。人のことが言えないが彼女もまた軽やかに暴力的に振るう。

 

「全く殺す気マンマンね」

「勝負に不慮の事故はつきものよ」

「隠す気が無いわね。まあ悪魔だから仕方ないか」

 

バルディッシュと杖がまた交わる。

 

「私はこれでもマジックキャスターだから接近戦をする気は無いわ。ジュローム」

「パリィ」

 

魔法を放つがアルベドは反射のスキルを使用しながら接近してくる。このままでは時間が過ぎる一方で終わらない。

 

「・・・勝負に出てみましょうか」

 

右手をかざすと紅い光球が出現する。

 

「新たな魔法。でも全て反射してあげるわ」

「できるかしら?」

 

紅い光球が上空に上がった瞬間に巨大な光球へと変化した。エネルギー密度が計り知れない。その力は普通の存在では対処できないだろう。

 

「何!?」

 

まさかのありえないエネルギー体には予想外。

 

「イージス。ウォールズ・オブ・ジェリコ!!」

「耐えられるかしら?」

「下等種があぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

紅く巨大な光球がアルベドに落ちる。しかし、アルベドはスキルを全開にして防ぐしかなかった。

 

「このおぉぉぉぉ。ヘルメス・トリスメギストス!!」

 

更に鎧まで装着。完全に耐えきる姿勢を見せる。たかが人間如きに負けるかという強い思いがヒシヒシと伝わってくるものだ。

 

「ウフフ。やりすぎたかしら」

 

紅く巨大な光球がアルベドを完全に飲み込み大爆発を起こす。それはまるで全てを灰塵にへと化すほどの威力だ。

ナザリック地下大墳墓の荒野にクレーターが出来上がる。

 

「生きてるアルベド?」

「・・・・・・・・・」

「ん?」

「・・・騎獣召還。ウォーバイコーンロード!!」

「これは」

 

どうやら生きていた。そして何かを召還した。

 

「召還獣か」

 

ヘルバに向かって戦用双角獣王が突撃してくる。アルベドのとっておきだ。召還魔法はThe Worldにあったからユグドラシルにもあるだろうと予測していたが、まさか幻想種とは少し驚く。

 

「・・・やるわね。流石は守護者統括」

 

ズドオオン。重い重い突進が肉体に伝わり、後方へと一直線。そのまま隔離結界へと衝突した。

 

「終わりね」

「・・・・・・あらまだよ」

「何!?」

 

ヘルバもまた無事である。これには「不死のスキルでもあるの?」と呟いてしまう。

 

「まだまだ終わらな・・・と思ったら決着のようね」

「何を言ってるの。まだ私には余力が」

「私たちの決着じゃないわ。リーダー同士の決着よ」

 

隔離結界がピシリと亀裂が走る。

 

「・・・アインズ様!?」

「流石にデータドレインは隔離結界で防げないわね。どっちが勝ったのかしら?」

 

隔離結界が破壊されて、壁の向こう側が露になる。そして2人が見た光景は意外なものだった。




読んでくれてありがとうございました。
感想などガンガン待っています。

今回の戦いですがヘルバは終始余裕で戦うイメージがあったのでこうなりました。
アルベドはまだまだ隠されたスキルがあると思うので実は余力がいくらでもあるって感じですね。

そんでもって最後に彼女たちが見たものとは一体!?

ヘルバ 「久しぶりの勝負だったわ」
アルベド「このチートめ」

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