.hack//OverLord   作:ヨツバ

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最終決戦2ラウンド目です!!
葉の形態のコルベニク。厄介なスキルが…きつかったです。


コルベニク2

2回戦開始。

 

コルベニクは再誕の力で第2形態へと転生した。その姿はまさに1枚の葉だ。

種の次は葉なんて予想はできる。

 

「あれが第2形態か」

 

コルベニクは一直線に落ちてくる。あれも『再誕の波動』だ。種の時と違い、3連撃ではなく1撃だが威力は大幅に上がっている。

 

「アアアアアアアアアア!!」

 

蒼炎の守護神が黙って見ているはずもなく、すぐさま動く。もう一度掴み取り、『蒼炎舞百花繚乱』を食らわせようとしているのだ。しかし、ここでウィルスバグの邪魔が入る。

地中から黒い霧のようなウィルスバグが飛び出して蒼炎の守護神を攻撃してきたのだ。

 

「アアアアアアアア!!!」

 

コルベニクは蒼炎の守護神を突破してカイトたちがいる場所へと落ちて『再誕の波動』を発動。衝撃でクレーターが出来たほどの威力である。

 

「とんでもないな!?」

「何よアレは!?」

「種の姿よりも強くない!?」

 

第2形態は種の姿よりも凶悪だ。何せ持っているスキルが恐ろしい。

 

「スキルに気を付けて!!」

「分かってるぜ」

「特にあのスキルはね!!」

「もしかして教えてもらったあのスキルか」

 

カイトたちは十分知っている。アインズたちも教えてもらったから、その恐ろしさを知ったのだ。

そのスキルを知ったアインズと階層守護者たちはゾッとしたほどだ。

 

「アインズ様は私が守るわ!!」

 

アルベドがアインズの近くにくる。彼女のスキルならある程度は防げるだろう。それでも危険なスキルなのだ。

 

「あのスキルよね。HPとMPを吸収して、さらに即死の大ダメージを与えるって反則スキル」

「うう、反則だよね」

「それでも戦うよマーレ!!」

 

コルベニクが高く上昇して急降下する。『再誕の波動』である。種の時と違い、1撃だが威力は上がっている。

その威力は足を踏ん張らないと軽く吹き飛んでしまう。

 

「くっ、この!!」

「行くよ!!」

 

カイトになつめ、ぴろし3、エンデュランスが波動攻撃を耐えて立ち向かう。

 

「百花繚乱!!」

「疾風双刃!!」

「我が正義の槍をくらえい!!」

「ミアと共に!!」

 

斬撃に槍撃が連続で繰り出されるがやはりコルベニクは平気そうに動いている。だがそれでもカイトたちは攻撃を止めない。理由は簡単だ。前回に比べればマシなのだ。データドレインがなかったのだから。

しかし今回はエンデュランスたちがいるし、新たな力を持つアインズたちがいる。絶望的でも心強いものだ。

 

「我々も負けてられんな」

「行くでありんす!!」

「私も援護致します!!」

 

今度はアインズにシャルティア、デミウルゴスが動く。

戦場はどんどん過酷になっていく。

ミストラルやヘルバ、プレアデスたちはコルベニクシードの破壊を終えて、カイトやアインズたちの援護へと回る。

ダメージを受けたものはすぐさま回復魔法で回復に徹する。スキルだって出し惜しみをしない。

 

「はあああああ!!」

「援護するよ♪」

「ありがとう」

 

葉の姿で薄いのに耐久力はピカイチだ。最高の武器や魔法で攻撃しても硬いと実感できる。

 

「私の拳が潰れそうですよ」

「そんな弱気は言ってられないぞセバス。奴は更に硬くなるからな」

「バルムンク様…そうですね。弱気は言ってられません。アインズ様も見ているのですから」

 

セバスとバルムンクは同時にコルベニクに攻撃する。拳から、剣からコルベニクがどれだけ硬いかが嫌でも分かる。

 

「オオオオオオオオオオ!!」

「うおおおおおおおおおお!!」

 

コキュートスと砂嵐三十郎は怒涛の攻撃で攻める。

 

「なつめ。もう一度特攻します!!」

「…参る!!」

「いっくですよぉ!!」

「撃つ」

 

他のメンバーたちも攻撃に移る。再誕を発動させるわけにはいかないので皆は焦りを抑えながら戦う。

だがコルベニクはチョコマカと言う感じに動き回っては攻撃してくるのでカイトたちにとっては戦いにくいだろう。それが時間制限つきだというのなら尚更である。

それにしてもこの攻撃方法は何かが引っかかる。別段、普通に戦闘しているのだが相手の動きが何かを狙ってくるような感じだとつい思ってしまう。

周囲を見た瞬間にその引っ掛かりの意味をすぐさま理解する。

 

「これはまさか!?」

 

カイトたちは気付かないうちに一ヵ所にまとめあげられていたのだ。しかし気付かないのは無理も無い。本当に簡素的にまとめあげられていたのだから。

よく周囲を見なければ分からないほどだ。だが気付いた時には既に遅かった。

 

「うなっ…増えたぁ!?」

 

コルベニクはカイトたちを囲むように分身する。そして全方向から瞬速で突撃してきた。

これは『悪意ある胎動』というスキルである。このスキルに全員にキツすぎるダメージを受けてしまう。

 

「みんな無事!?」

 

カイトが大声を上げて生存を確認する。返ってくる返事を確認して全員が無事だというのを確認した。

ミストラルを筆頭とする援護チームがすぐさま回復に徹する。アインズたちもすぐさま態勢を立て直す。耐えられる威力ではあったが回復しないと動くのは厳しい。

体勢を立て直したらすぐに陣形を変えないとまた『悪意ある胎動』で狙い撃ちさせてしまう。動けるようになった者から一旦、後退するように声を上げる。

 

「陣形を変える。動ける者から後退して!!」

「まとまるな。散らばるんだ!!」

「アインズ様!?」

「カイト!?」

 

いつのまにかアインズとカイトの背後にコルベニクが現れていた。

気付いたアルベドとオルカが2人を抱えながら飛ぶ。そのおかげでなんとか『再誕の波動』避ける。

 

「大丈夫ですかアインズ様!?」

「無事かカイト!!」

「ああ。助かったぞアルベド」

「ありがとうオルカ」

 

何とか助かったがすぐにでも危機は迫る。コルベニクはカイトたちを見据えるように浮かんでいると急に地面へと突き刺さった。

この動作は覚えている。この動作はあの理不尽すぎるスキルの動作だ。

コルベニクが突き刺した地面から根っこが生え向かってくる。

 

「冷酷なる搾取だ!!」

 

迫りくる冷酷な根から避けなければならない。まるで根が生き物のように蠢きながら迫る。

蛇のように蠢きながら近づく。そのスキルを見た全員が退避に専念するようにスイッチを切り替えた。

 

「避けるんだ!!」

 

全員が避けるために散らばるがコルベニクの狙いはアインズであった。

 

「このオレに来たか!!」

「アインズ様!?」

 

アルベドがアインズの前に出たのは彼女の本来の役目を果たす時である。彼女はもともと壁役ともいえるNPCだ。

今この瞬間にアインズの壁役になれるのなら本望であろう。しかし今この瞬間はその役目を果たせなかった。

 

「何!?」

 

コルベニクの根がアルベドの前から消えたかと思ったらアインズの背後に出てきた。これは簡単で、単純に根の進行方向を変えただけなのだ。

 

「アインズ様!?」

「アインズさん!!」

 

ここでアインズを救ったのはアルベドではなくカイトであった。

 

「カイト!?」

「カイトさん!?」

 

カイトはアインズを庇って『冷酷なる搾取』を受けた。それによりカイトは体力と魔力を半分以上も吸い取られた。それはまさに命を吸い取られる感覚。

身体から何もかも全てを奪われたようなものだ。意識が遠退き、視界が暗くなる。何も考えられない。糸が切れた人形のように地面に倒れ込む。

 

「カイトさん!?」

 

ブラックローズが、アインズが、オルカが、バルムンクたちがカイトのそばに急いで駆け寄る。今すぐカイトの容態を確認する。

微かだが息はある。心臓も微かに動いている。まだ絶望してはいけない。

 

「ミストラル、ヘルバ、寺島良子。カイトの回復をお願い!!」

 

ミストラルたちにカイトを預けてブラックローズたちはコルベニクに顔を向ける。

 

「ちょっとアインズさん。敵はまだ健在よ」

「…分かってますブラックローズさん。カイトさんの無事を願うと共にコルベニクを倒す!!」

「そうよ。それにカイトはあれくらいじゃ死にはしないわよ」

 

本当は心配しているという一点で頭が埋め尽くされているが、コルベニクを倒さなくてはならない。ならば闘うしかない。

 

「行くわよ!!」

「ああ。アルベドよ。お前に責はない。役目を果たせなかったと思うなら力を出し惜しみするな」

「はいアインズ様!!」

 

ブラックローズが『サイクロン』で攻撃し、砂嵐三十郎が『叢雲』で一刀する。アインズが『アストラル・スマイト』で、コキュートスは『レイザーエッジ』で、セバスは硬い鉄拳で攻撃した。

攻撃できる者は次々コルベニクに攻撃していく。だが、あんな薄い1枚の葉である存在がこれだけの攻撃に耐えている。本当に馬鹿げているとしか言えない。これだけの集中砲火でも傷が無い。

 

「傷が無いように見えるけどダメージは確実に与えているわ。攻撃の手を休めないで!!」

「分かっている。チェイン・ドラゴン・ライトニング」

 

ナーベラルがブラックローズと共にコルベニクに向かう。仲が良いわけでは無いが相性が悪いわけでもない。倒すべき相手が同じなら共闘くらいできる。

いつも口喧嘩している割には息が合っている。何故かと思うかもしれないが彼女たちに問えば何となくとしか言わないだろう。これには見ている者は意外だと思うはずだ。しかし、そんなことを思っている暇はない。

 

「うらああああああああ!!」

「はあああああああああ!!」

 

無理矢理で力づくの大振りでコルベニクを彼方へとぶっ飛ばす。だがすぐにコルベニクは体勢を立て直して切っ先を向けて戻ってくる。

またも遠距離からの『再誕の波動』だ。これでまたカッツェ平野にクレーターができた。

 

「直撃したら身体がコナゴナになる威力ね」

「コナゴナどころじゃないですよう!!」

 

なつめはヤンヤヤンヤと泣き叫ぶが泣いたところで変わりはしない。なつめは我慢しながら素早く動き回りながら攻める。

 

「なつめさん離れてくれ!!」

 

アインズが叫ぶ。アルベドに護衛を任せて超位魔法の準備ができたのだ。

 

「フォールンダウン!!」

 

失墜する天空と称される一撃がコルベニクに降り注ぐ。アインズがこれでもかと魔力を込めて放った超位魔法だ。

本当に渾身の一撃と言うくらいの魔法。してやったりの顔をするアインズだが、すぐさまコルベニクの姿を見て「馬鹿な」とポツリ。

何故そんな言葉が出たかは簡単である。本当の意味でコルベニクは傷もつかず、ダメージも無かったからだ。

 

「まさかアレが絶対防御か!?」

 

コルベニクの周囲に薄い緑の膜で覆われていた。その緑の膜こそがコルベニクの『絶対防御』。どんなスキルも魔法も攻撃も通じない。

ゲームの世界でも異世界でもこのスキルは反則だ。仕様外のスキルなのだから。仕様外のスキルには仕様外のスキルしか効かない。

これに対抗できる者は数名しかいない。残念だがアインズたちは持っていない。持っているのはカイトたちだ。

 

「くそ!!」

 

今対抗できるのはエンデュランスと八咫のみ。カイトがいれば更に良かったが今は『冷酷なる搾取』からまだ回復していない。

 

「カイトがまだ動けない今はボクたちがどうにかするしかないよ八咫」

「分かっている」

 

エンデュランスと八咫が前に出て紋様を浮かび上がらせる。データドレインをいつでも発動できるようにする。

カイトたちが戦った前回の最終決戦ではデータドレイン無しで戦って苦戦させられていた。その時は諦めずに延々と絶対防御を破壊しようとした。そして女神アウラの助力と仲間たちのおかげで絶対防御を崩したのだ。

だが今回はデータドレインがある。カイトだけじゃなくて自分にも仕様外の力があるのだ。彼だけに負担をかけさせるわけにはいかない。

 

(ボクはミアと共にある。大切な仲間のカイトだけに任せてばっかりはしない)

(我々は最初、カイトだけに無理をさせていた。だが今度は違う。今度は私も戦えるのだ)

 

データドレインを同時に展開してコルベニクを狙う。だがコルベニクもやすやすとデータドレインをくらう気はない。

『冷酷なる搾取』を発動して2人に冷酷な数多の根っこが襲い掛かる。全てを吸い尽くすスキルが迫るためデータドレインを一旦止めて退避するしかなかった。

 

「くっ、これじゃあデータドレインを放つことができない」

「だな。このスキルをくらえばカイトと同じようになってしまう」

「速く起きてカイト…」

「今は我々のできることをしなければならない」

 

根っこはまだ追いかけてくる。相手はどうやら吸い尽くすまで止まらないらしい。最悪だ。

相手は『絶対防御』で完全に守られ、『冷酷なる搾取』で此方を完全に仕留めて回復までしてくる。これでは最大の盾と最強の矛が揃っている状況だ。

アインズやデミウルゴスたちが根っこを止めようと攻撃してくるが止まるわけがない。

 

「無駄だ。『冷酷なる搾取』は止まらない。止めるにはコルベニク自身を止めるしかないぞ!!」

「だが止めようにも止められるのは貴方たちしかいないぞ。ならば私が身代わりになって」

「それは駄目ですアインズ様!!。御身が身代わりなんてさせません!!」

 

アインズが身代わりになると言った瞬間にアルベドは凄い形相で声を荒げる。彼女にとって当然の反応だろう。

そもそもエンデュランスたちもその方法はできれば使いたくない。最も使いたくないと思うが冷徹な判断をするなら最終手段しかないだろう。

 

「私がこの槍で試す!!」

 

ガルデニアが神槍ヴォータンをコルベニクに向けて投擲する。神槍ヴォータンは仕様外の武器。

レプリカとはいえ、少しは効くかもしれない。そう判断して『絶対防御』を発動しているコルベニクに投擲したのだ。

 

「神槍ヴォータン!!!!」

 

神槍ヴォータンをコルベニクへと投げる。神速の如くコルベニクへと到達して穿たれると思ったが弾き返される。

レプリカでは効かないのか、もしくは劣化しているとはいえ八相の力の賜物なのかもしれない。ガキンと弾き返された神槍ヴォータンを掴み取り、ガルデニアはもう一度コルベニクに穿つ。

絶対防御に阻まれ槍が届かない。だがガルデニアは攻撃を止めない。

 

「やはり硬いな…だがこっちはどうだ!!」

 

コルベニク本体から攻撃を止めて神槍ヴォータンを『冷酷なる搾取』の根にターゲットを変える。

強力なスキルだが神槍ヴォータンなら崩すことができる。根を破壊し、エンデュランスたちを追撃する根を止める。

 

「今だ。やれ!!」

 

2人がデータドレインを展開する。照準をコルベニクにセットして一気に放った。

 

「「データドレイン!!」」

 

絶対防御を纏うコルベニクに直撃し、ガラスが割れるような音を立てて絶対防御が完全に破壊された。

 

「総攻撃をかけろぉ!!」

 

オルカの掛け声を始め、全員が総攻撃をかける。魔法がスキルが技が多数繰り出された。

 

「どーだ!!」

 

コルベニクの身体にヒビがピシリと入る。ヒビからは黒い霧状のウィルスバグがにじみ出ていた。

ダメージが少しずつ効いて身体の構造が保てなくなっているのだ。確実にアインズたちの攻撃は効いている。

 

「よし、いいぞ!!」

「攻撃の手を休めるな!!」

 

総攻撃は終わらない。

 

「おらおらおら!!」

「蒼天の剣よ!!」

「行きます!!」

「さっさと貫かれるでありんすよ!!」

「禍々しき波め!!」

「死になさい!!」

「オオオオオオオオオオ!!!!」

 

ジジジジジジジジジジ。空間がノイズで響く。

コルベニクが壊れかけた身体で無理矢理スキルを発動したのだ。『冷酷なる搾取』は全方位に向けて根が向けられた。

狙いはもちろんアインズたちだが、他にも狙いがある。それは有象無象のバグモンスターだ。回復を図るために利用したのだ。

バグモンスターたちは肉体すら残らず消滅していく。そしてコルベニクの崩れた身体が修復されていく。

 

「く、このお。汚いでありんす!!」

(…シャルティアも操られていた時に似たようなことをしていたが、今は置いておこう)

「くそ、これじゃあいくら攻撃しても周りにいるバグモンスター共を餌にコルベニクは何度も回復するぞ!?」

「だけど周りにいるバグモンスターを倒してる暇は無いわよ!?」

「方法があるとしたらコルベニクに回復が追いつかない程のダメージを与えるしかないぞ」

「ならもう一度データドレインを放つ」

 

データドレインを連発で放てば如何にコルベニクでも回復は追いつかないだろう。そう考えてエンデュランスたちはデータドレインを展開しようとした時、空から無数のキューブが収束した巨大な球体がコルベニクに向けて落下した。

 

「何だ一体!?」

「誰がやったんだ!?」

「誰もやってないぞ!?」

「気になるが今は後だ。この隙にデータドレインを放つぞ!!」

 

エンデュランスと八咫がもう一度データドレインを放つ。コルベニクの身体は最早、枯れた葉の状態だ。

ジジジジジジジジジジジジ・・・ジジジ・・ジジジジジジ。

コルベニクは7枚に分裂し、中心に光を収束させながら蕾のような形をとる。そして咲いた。

すると景色がガラリと変わり、、花びらが無数に舞う空間となった。アインズたちの目の前には花のような目のようなコルベニクが現れた。

 

「コルベニク3だ」

「カイトさん!!気が付いたんですね良かった!!」

「ごめん。迷惑かけた」

「それはこちらのセリフですよ。すいません」

「良いんだ。アインズさんが無事でよかった。さあ決めるよアインズさん」

「ああ!!」

 

コルベニク3はギョロリとカイトとアインズを見る。

 

 

side変更

 

 

紅衣聖典陣営

 

「戒めの砲台」

 

黄昏の守護者を召喚して、 砲撃をおこない相手の頭上で巨大な力を作り上げて、 それを落下させて攻撃をするアルティメットスキル。

直撃したコルベニクはボロボロとなっている。このアルティメットスキルは彼女だけが持つ特別なスキルである。

 

「これでいいかな」

「おいおい。俺らが参戦しなくていいのかよ」

「うん。この戦いは彼らが決着をつけるべきだよ。ボクらができるのは手伝うだけ」

 

紅い外套を着た男は槍を肩に担ぎながら戦場を静かに見る。隣には儚げな少年のような少女がいる。

 

「フフ。そう言ってももしものことがあれば私たちも参戦しますよ」

「昴様の言う通り。この戦いは世界がかかっているからな」

 

天使と銀色の騎士も戦場を見る。天使である昴は不安そうな顔をしているので儚げな少年のような少女である司は当たり前に言葉を出す。

 

「大丈夫だよ昴。あそこにいるのは世界と女神を救った英雄だ」

「そうですね」

「ほう。彼を信頼しているのかね?」

「ベア、そうじゃないよ。それくらいしてもらわないと困るだけ」

「カイトも大変だな」

 

青い肌の巨体の男であるベアはヤレヤレとしている。その隣で同じような感想を思う魔術師の女性であるBTもヤレヤレとしていた。

 

「世界の危機だけど私たちも使命があるかねえ。とてもめんどくさいのがね」

「言うなBT。私なんてこの歳で身体を酷使しているのだからな」

「何を言ってんだベア。精神は歳を取ったみたいだが身体はリアルより健康体だろーが」

「言ってくれるなクリム」

「取り合えずどうしますか昴様?」

「まだ見守りましょう銀漢。そして信じましょう彼らの勝利を」

「そうだよ銀漢。熱くなりすぎ」

 

銀色の騎士である銀漢はいつになっても熱い。それは仲間である昴と司は昔から知っている。

 

「お前は歳をとっても熱いのは変わらねえな」

「そう、飄々とした態度も変わらないなクリムよ」

「まあな」

 

カカカっと笑う紅い外套の男であるクリム。

 

「あ、見て。どうやら今度こそ最終決戦に到達したみたい」

「…コルベニクが第3形態になったということですね」

 

戦いは今度こそ最終決戦に入った。




読んでくれてありがとうございます。
感想などがあれば気軽にくださいね!!


さて、最終決戦2ラウンド目です。
コルベニク第2形態。プレイした人なら分かるかもしれませんが中々の鬼門だと思います。『冷酷なる搾取』に『絶対防御』ってなんだよって感じでしたね。


アルベド 「次こそは役目を果たすわ」
司    「ボクたちもやっと少し出番が出れた」
昴    「ですね司」
銀漢   「昴様ぁぁぁぁぁぁ!!」

決着まであと2話!!
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