う~むどこで区切るか悩みものですな……
雄二は教卓のところに立つと、思い切り机を叩き皆の注意を集める。
叩いた拍子に「バキ」と音がしたが……大丈夫だろうか?
「さて、皆に一つ聞きたい」
ゆっくりクラス中を見回す雄二。
皆が次の言葉を待っている。
「かび臭い教室。古く汚れた座布団。薄汚れた卓袱台。」
雄二の言葉に皆が自分達の教室を見る。
確かに、これは酷い。
「――不満はないか?」
『大ありじゃぁっっ!!』
Fクラス生徒の魂の叫び、姫路や島田は驚いたのかビクと肩を動かしていた。
「これはFクラス代表としての提案だが――」
「――FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う」
「そのためにまずDクラスを落とそうと思う」
「明久、宣戦布告はしてきたな?」
俺達は雄二の後を追って屋上に来ていた。
ちなみに吉井はDクラスに対する宣戦布告の使者として出向いてボコボコにされていた事も付け加えておこう。
「一応今日の午後に開戦予定と告げて来たけど」
雄二がフェンスの前に段差を降ろし俺はその対角に座る。
「それじゃ先にお昼ご飯って事ね?」
「そうなるな。明久、今日の昼ぐらいはまともな物を食べろよ?」
「そう思うならパンぐらいおごってくれると嬉しいんだけど?」
「何だ、明久は昼飯を食べないのか?」
俺は持参していたカロリーメイトを箱から空ける、ちなみにチョコレート味が一番好きだ。
「いや。一応食べてるよ――――水と塩と砂糖を」
明久の言葉に皆が一斉に暖かい視線を送る。
「……あの、良かったら私がお弁当作ってきましょうか?」
「ゑ?」
「本当にいいの? 僕、塩と砂糖以外のものを食べるなんて久しぶりだよ!」
無邪気に喜ぶ明久、こいつの食生活がかわいそうになって来た。
「ゲーム代とマンガ代を減らせばいいのにな」
訂正、しっかり家計簿をつけるべきだと思う。
「さて、話がかなり逸れたな。試召戦争に戻ろう」
「雄二。一つ気になっていたんじゃが、どうしてDクラスなんじゃ? 段階を踏んでいくならEクラスじゃろう」
「それは、俺も疑問だな、Eクラスから叩いた方が士気だって上がるだろうに」
「そういえば、確かにそうですね」
雄二はコクコクと頷くと。
「もちろん。考えがあっての事だ」