やわらかボールといちねんせんそう   作:Jどたま

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やわらかボール 大地に立たない

ゴップ「困った。困ったぞ。」

 

後にルウム戦役と呼ばれる会戦で連邦軍宇宙艦隊は数に劣るジオン軍にそりゃあもうコテンパンにやられたのでした。

その上、最高指揮官であるレビル将軍がジオン軍に捕まってしまい、指揮系統も大混乱。

 

ティアンム「うむ。困ったなあ」

 

かわって指揮をとったティアンム中将率いる残存宇宙艦隊がどうにかこうにか必死に抵抗して

ジオン軍が連邦軍本部ジャブローを狙って仕掛けたコロニー落としを阻止したんだけれども

そのコロニーは三つに分かれて北米やオーストラリアやらいろんなところに落ちちゃったので

そりゃあもう、地球は大混乱ですよ。

 

ゴップ「で、連邦議会はジオンの独立くらい認めたったらええやん?って雰囲気で講和条件も殆ど飲む気でいる」

ティアンム「うむ。ジオンのコロニー落としのせいで人がめっちゃ亡くなったからな。議会がビビるのも無理はあるまい」

ゴップ「だが、講和条件を飲んでみろ。ジオン独立どころか地球連邦が瓦解しかねんぞ」

ティアンム「ぶっちゃけ、あれ、事実上の降伏勧告だもんなあ」

 

そうなのでした。先のルウム戦役で大勝利をあげたジオン軍は連邦軍に降伏勧告を行い

大打撃を受けた連邦軍はそれを飲むしかないとおもわれていたのです。

 

ゴップ「とりあえず、ティアンムが出してた連邦宇宙艦隊再建計画は予算通るようにしといたでー」

ティアンム「ゴップまじ有能」

 

そんな中、連邦の降伏という事態を避けようとゴップさんとティアンムさんはマジ頑張っていたのでした。

 

ゴップ「でもなあ。ジオンの開発したあの、ザクとかいうモビルスーツ。あれに対抗できないと戦争続けても負けるんじゃない?」

ティアンム「とりあえず、新型制宙機のセイバーフィッシュなら少しはザク相手でも対抗できるみたいだから、新しく建造する戦艦にはそいつらの空母としての機能も兼ねるよう設計させといた」

ゴップ「ティアンムまじ有能…といいたいところだけど、それだけじゃあ決め手にかけない?」

ティアンム「うむ。そこでちょっと考えがある。この作業用モビルポッドってあるだろ?そいつらに長射程砲を載せただけの兵器を設計した」

ゴップ「ふむ。ハッキリ言って、動く棺桶だな」

ティアンム「こいつら一機一機はとてもザクに対抗できるような代物ではないんだがな?安いし、しかもすぐに大量に作れる。」

ゴップ「なるほど、物量作戦というわけか?」

ティアンム「これをRB-79。ボールと名付けたのだが、セイバーフィッシュでザクを遅滞させている間に、大量に用意したボールで弾幕を張ってザクの射程外から攻撃する。これなら対抗の目もでてこよう」

ゴップ「ティアンムぐう有能」

ティアンム「現状これ以上の案はあるまいよ。レビルのヤツがいてくれれば、また違った策も出せるかもしれんがな」

ゴップ「そうだな。とりあえず、セイバーフィッシュとボールを各軍事工廠で全力生産するよう指示だしておく。予算はどうにかぶんどってくるわ」

ティアンム「ゴップぐう有能」

 

こうして、どうにか戦備を整えることで連邦の降伏を避けようと頑張るゴップさんとティアンムさんでした…

 

 

ゴップ「ちくしょおおおおおおお!どいつもコイツもひよりやがって!?今、講和を結んだらジオンに地球を好き勝手されると何故わからん!!」

先のコロニー落としに恐怖した地球連邦議会は講和派が多数を占めていた。

ゴップ「こうなれば……もう手段は選ばない…。正攻法が通じぬならば正攻法いがいで堕とすまでよ…」

 

後の歴史家はこう語る

ゴップまじ有能 と

彼は、議員一人一人を説得した。

ジオンの危険性を説き、自分達の勝利の可能性を説き、

それでも通じぬ相手にはスキャンダルでもなんでもチラつかせ

ありとあらゆる手段でもって議員達を説き伏せて、講和条約の調印を阻止し、戦時条約の締結のみにとどめたのである

 

レビル「あれ?ワシのジオンに兵なしっていう演説は?」

 

ありません

 

 

どうにかゴップの活躍により降伏を免れた地球連邦

しかし、ゴップの疲労はピークに達していた。

ゴップ「あー…もう癒されたい…。戦争なんかどーでもいい。そういやあアニメすっかり溜めてたなあ。録画消化しよっと」(リモコンピッ

 

ダキシメテー ギンガノハチェマレー!

 

このとき、モニターに映し出された映像にゴップは天啓を見た気がした。

ゴップ「そうだよ…。戦わなくても、相手の戦意を削げばいいじゃん!戦わなくてもいいくらいに…!」

疲労の極限に達していた彼は正常な判断ができなくなっていたのかもしれない。

 

ゴップ「そうだ…。ボール一機と予算がちょびっと残ってたな。これを使って、こうして、こうだっ!」

かくして、ゴップ大将肝いりの計画として『ボールを使って敵の戦意を削ぐ兵器を作れ!』というなんだかよくわからない計画がスタートしてしまったのであった。

 

 

連邦が継戦を決定して数週間。

ゴップとティアンム以下、多くの者の尽力により連邦宇宙艦隊は急速に再建しつつあった。

連邦が継戦を決定したのにも、この生産力とそれを支える資源があったことが大きな理由の一つであった。

そんなある日のこと。

 

博士「ゴップ大将。できましたよ。ボールを使って敵の戦意を削ぐ兵器!」

ゴップ「へ?」

 

ゴップ自身もすっかり忘れていたのだが、そんな計画がありました

 

博士「いやー、苦労しましたよ。ほとんどボールを一から作り直したんですから」

ゴップ「うん?で、どんなんできたの?なんかジオンが地球への降下作戦を開始しそうだからさ、使えるならジオン降下部隊迎撃作戦に投入したいから見せて」

博士「わかりました。おーい、こっち来て挨拶しなさい」

 

( ・ω・)ノ どうもこんにちわ

 

ゴップ「はい。こんにちわ。って何これ?」

そこには直径約13mくらいのまるっこいなにかがいた。

 

博士「はい。これが敵の戦意を削ぐ兵器!その名もッ」

シュババババッ!博士はかっこいいポーズを決めた

博士「やわらかボールです!」

 

( ・ω・) やわらかボールです

 

ゴップ「お、おう」

ゴップは反応に困った。

ゴップ「で、コイt……

博士「やわらかボールです」

ゴップ「やわらかボールは何ができるの?」

博士「やわらかいです」

ゴップ「お、おう」

博士「とりあえず触ってみてください」

 

(*・ω・(( ムニョンムニョン

 

ゴップ「こ、これは…!?なんという弾力!?つきたてのお餅でもこうはいくまい!?しかも、そこはかとなくヌクい!?」

博士「ふっふっふ。これは私が依頼を受けてから5日で完成させた新型装甲、モフチタニウムを使いました!」

ゴップ「それはそれで凄いな!?」

博士「理論上、このもふもふ具合ならザクマシンガンの直撃を受けてもぷにょんと弾けます」えっへん

ゴップ「まじ!?じゃあ今いるボールの装甲を全部そのモフなんとかに…」

博士「モフチタニウムです」

ゴップ「モフチタニウムに換装したら防御面ではかなり強化されるんじゃね!?」

博士「それは無理です」

ゴップ「は…?なんで」

 

柱|ω・) ゴップさんおこってます。こわいです

 

博士「まず、モフチタニウムの原料がもうありません。全部使いきっちゃいました。次に手に入るのは次の木星船団が戻ってきてからですかねー」

ゴップ「oh…」

博士「それに、まだ問題があります。このモフチタニウムは寒冷地ではその柔軟性が失われます。」

柱|ω・) はい。寒いの苦手です

ゴップ「ってちょっとまてーい!それじゃあ宇宙空間では…」

博士「はい。当然ですが活動できません。そんなことしたらやわらかボールがカチコチボールになります」

ゴップ「まじかよ…」

( ・ω・)まじです(えっへん

ゴップ「いや、褒めてないからそんなドヤ顔しないでね」

(´・ω・)ざんねんです

 

ゴップ「で、コイt…

博士「やわらかボールです」

ゴップ「やわらかボールは武装とかあるの?」

博士「ないです」

( ・ω・) ないです

ゴップ「ないのかよ!?って180mm砲はどうした!?」

博士「取り外しましたよ。」

( ・ω・) あぶいです。

ゴップ「取り外しましたよじゃない!?あと、あぶいじゃなくて危ないね!?それより武装なしでどうやって戦う気なのさ!?」

博士「さあ?」

(?・ω・)さあ?

ゴップ「なるほど確かに戦意が削がれる…っていうか疲れる…」

 

とまあそんなおり

 

士官「ゴップ大将!ソロモン宙域に集結していたジオンが地球降下ポイントへ向けて移動を開始しました!」

ゴップ「まじかよこんな事してる場合じゃないわ、迎撃態勢の準備急ぐよう各方面に通達するぞ!」

 

博士「我々は」

( ・ω・)? どうしますか?

ゴップ「君らはサイド6あたりでのんびり…じゃなくって運用テストでもしてなさい」

ゴップ大将もこれ以上彼らの相手をしてるとさらに疲れそうなので、とりあえずサイド6に送っておくことにしました。

ゴップ「あそこは中立コロニーってことになってるから皆と仲良くしてくれ」

(のっそのっそ)。。。。( ・ω・) わかりました。さっそくいってきます

博士「じゃ、行ってきますねー」

 

こうして、やわらかボールはサイド6へと向かうのでした。

 

 

さて、一方その頃

 

オペレーター「ティアンム中将!セイバーフィッシュ隊、押されています!」

ティアンム「ボール隊を後退させつつ引き撃ちさせろ!ボール隊がザクに取り付かれたら終わりだぞ!」

衛星軌道上ではティアンム艦隊が奮戦を続けていた

ティアンム「くっ…!これ以上押し込まれればジオンのHLV突入を許してしまう…。かといって今突撃させればボール隊もセイバーフィッシュ隊も壊滅は免れまい…。」

しかし、奮戦空しくティアンム艦隊は後退を余儀なくされていた。

ティアンム「仕方があるまい。地上に降下したジオンは地上戦力に任せる!艦隊後退!戦線の再構築急げ!!」

 

しかし、なおも襲い来るジオン軍ザク部隊!

 

ザク「ひゃっはー!!蚊トンボどもがあっ!」

セイバーフィッシュ「うわーーやーらーれーたー」

ザク「このまま後ろの丸っこいのをやってやるぜぇ!」

ボール「ひ、ひい!?」

 

ついにボール隊に襲いかかるザク隊!

このままボール隊はザクに蹂躙されてしまうのか!?

…そのとき…!!

 

ザニー「レッ!!ビィイイイイイイイイイイルッ!!」

ザク隊へたった一機突入する一機のモビルスーツ!

ザク「なんだとぉ!?連邦のモビルスーツとでもいうのか!?」

そのパイロットこそが

レビル「そう!それこそがワシ!レビル将軍じゃよ!!」

突然の敵モビルスーツ登場、突然の敵最高司令官の登場に混乱するザク隊

ザク「っていうかレビル!あんた捕まってただろ!?」

レビル「逃げてきた!」

ザク「すげー簡潔すぎんだろ!?」

レビル「あとこっそりザクのデータ連邦に送ってザニー作ってもらっておいた!!」

ザク「見張り仕事しろ!?」

そんなわけで捕虜になってもタダでは起きない男、レビル将軍

 

レビル「ふっはっはっは!喰らえザクども!あたまぁああ…ブゥアアアアアアルカンッ!!」

ザニーの頭部から発射される60mmバルカン

ザク「いてててて、撤退ぃいい、撤退ぃいいい」

突然のレビル将軍と敵MSの登場により撤退していくザク達

 

ティアンム「助かったけど、なんか別な頭痛の種が増えた」

まだ高笑いを続けるレビル将軍をみつつティアンム中将は頭を抱えるのでした。

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