ククルス・ドアンの駆るザクと対峙するやわらかボール!
浮き輪|・ω・)ノ どーも。やわらかボールです。
ドアン「どうも。ククルス・ドアンです」
挨拶は大事
ドアン「ふむ。武器を持たずに来たということは争いにきたわけではないのかな?一体何をしに来たんだ。」
浮き輪|・ω・) あそびにきました
ドアン「は?」
浮き輪|・ω・)ノ あそびにきました。あそんでください
ブライト「あ、いや、こちらは休息を取りに偶然この島に立ち寄っただけなんだ。害意はない。」
浮き輪|*・ω・) そういうことです
ドアン「だったら立ち去って欲しい。こちらもザクには乗ってるがジオン軍というわけではない。」
浮き輪|・ω・)?
ドアン「ああ、私はいわゆる脱走兵というヤツなんだ。ちょっと色々あってね。ここで子供達と暮らしている。自給自足の暮らしというヤツだな」
浮き輪|・ω・) ドアンさんえらい
ブライト「なら、取引できないか?コチラは生活物資を供出できる。1日の停泊と情報、それに塩が余っていればくれると助かる。」
ドアン「…詳しい話がしたい。非武装の代表者を寄越してくれ。」
そんなわけで、ドアンさんはブライトさんとお話合いをします。
その間
( ・ω・)ノ こんにちわ。やわらかボールです。
タチ「なんだこの丸っこいのー」
クム「よわっちそー」
チヨ「へんなのー」
(#・ω・) へんじゃないです
タチ「あ、でもコイツすっげーやわらかい!」
(っ・ω・)っ やわらかボールですから。(ふかふか
やわらかボールは島で暮らしてる3人の子供達と遊んでました。
ブライト「ドアンさんと話がついたぞ。」
ブライトさんはドアンさんが脱走兵となって、この島で戦争孤児の子供達と自給自足に近い生活をしていることを知りました。
そして、いくつかの生活物資と引き換えに余剰の塩を交換してもらうことにしたのです。
さらに
ドアン「それだけの塩では心もとないだろう。手造りではあるが製塩施設もここにはあるからな。塩を作って行くといい。」
と、ドアンさんに塩づくりを教えてもらえることになりました。
( ・ω・)ノ お手伝いします
アムロ「お手伝いします。」
リュウ「お手伝いします。」
カイ「お手伝いします。」
ハヤト「お手伝いします。」
ガルマ「お手伝いします。」
セイラ「お手伝いします。」
ドアン「じゃあ、やわらかボールとガルマくんとセイラさんは子供達と薪にする流木を集めてきてくれるかな?」
タチ「しょうがねえな!やわらかいのと前髪とねーちゃんだけじゃ心配だもんな!」
クム「流木がたくさん流れ着くのはあっちの方だよ」
チヨ「やわらかいこー!」
。。。( ・ω・) わかりました(のっそのっそ
ドアン「リュウくん、アムロくん、カイくん、ハヤトくんは私と一緒にまずはこの箱にこの辺りの砂を詰めてくれるかい?」
リュウ「なんだ?海水を沸騰させればいいんじゃないのか?なんで砂なんだ?」
ドアン「うん。まずは濃い海水、灌水を作るんだ。その方が効率よく塩を作れる」
カイ「それと砂がどう繋がるわけ?」
ドアン「この辺りの砂は満潮時に波打ち際になるんだ。今は引き潮で大分時間も経っているから大分乾いていい具合に塩分を含んでいるんだ。」
ハヤト「へえー…。じゃあ次は?」
ドアン「この砂に海水を注げば、さらに塩分濃度の高い海水、つまり灌水が出来上がるのさ。」
カイ「なるほどなあー…。じゃあこの箱の中に砂つめて海水突っ込んで、そっからどうやって水だけとるのさ?」
ドアン「うむ。この箱の下の方にパイプがついていて、そこには目の細かい布で出口をふさいである」
アムロ「もしかして…濾過装置も兼ねてる?」
ドアン「ほう?察しがいいじゃないか。まず砂を敷き詰めた後に小さな砂利を敷き詰めてさらにその上に大き目の砂利を敷き詰めるんだ。そうすると簡易濾過装置になるわけだ。」
リュウ「すごいもんだなあ。ドアンさん。どうやってそんな事を覚えたんだい?」
ドアン「なに。生きるのに必死だっただけさ。さ、薪が来る前に濾過装置とカマドを作ってしまおう。」
一同「おおー!」
一方、薪にする流木を集めている組は
チヨ「いい?打ち上がって乾いたヤツを集めるんだよー?」
ガルマ「ふむ。君は物知りだな。」
タチ「お前がモノをしらなすぎなんだよ。ナヨっちい兄ちゃんっ」
クム「あ、ねえちゃん、でかすぎるヤツは燃えづらいから薪にするのはこのくらいのヤツがいいんだぜ」
セイラ「あら、そうなのね。」
( っ・ω・)っ そして、あつめた薪を運びます
セイラ「やわらかボールは力持ちね」
(*・ω・) てれるぜ
ガルマ「ところでセイラさん。君はシャアと知り合いか何かなのかい?」
セイラ「え、ええ。私の親類かもしれないと思っていました。あなたの話で確信を持ちました。」
ガルマ「そうだったのか…。」
セイラ「今度はこちらが聞いても?シャア=アズナブルの話をするときにやけに辛そうにするのは何故なんです?」
ガルマ「それは…ニューヤークでの戦いのとき、私がガウで木馬に突撃する直前にね…」
ガルマさんはセイラさんにその時、シャアと交わした会話の事を話しました。
セイラ「(兄さんは復讐の為に正体を隠してジオン軍に入ったのね…。)」
ガルマ「シャアとはいい友人のつもりだったのですが…。何か怒らせるような事をしたのかなあ…」
セイラ「(この人ぜんっぜん気付いてない!?)」
ガルマ「しかし、こうして生かしてもらえて感謝しています。あのまま何もわからぬままケンカ別れとあっては死んでも死にきれませんからね。」
セイラ「ガルマさんは、今でもシャア・アズナブルと仲直りをしたいと?」
ガルマ「当然です」
セイラ「そうですか。あなたはとてもいい人なのですね。」
タチ「よーし!これだけあれば足りるだろ!一度もどるぞぉー!」
( ・ω・)ノ はーい
セイラ「また後でお話しましょう。私にも少し考える時間が必要な事ができました」
そうして、たくさんの薪をやわらかボールのリュックに入れてドアンさん達のところに戻ってみると
大きな箱を使った簡易濾過装置と、石で組み上げた簡易カマドが既に出来上がっていました。
ドアン「よし、薪も来たし、灌水を作ろうか。」
カイ「よしきた!ハヤト、やるぞっ」
ハヤト「はい!」
カイさんとハヤトくんの二人は既に汲み上げていた海水を簡易濾過装置に流し始めました。
リュウ「ちなみに、この海水もドアンさんが考えた水質浄化装置を使ってるんだぜ?すげえよなあ」
ドアン「いや、貝殻をまとめた網を防波堤内に沈めてあるだけだよ。」
ガルマ「それがどうして水質浄化に繋がるんだ?」
ドアン「ああ、それは、貝殻についている細かな凹凸が微生物の棲家になって、その微生物が汚れを食べてくれるんだ」
ガルマ「そうなのか…」
リュウ「俺達も最初聞いたときは信じられなかったんだけど、本当の事なんだ」
ドアン「自然の力というのは思っているよりも力強いものだね。」
セイラ「こうしてみると、地球環境を回復させる宇宙移民政策の目的も間違ってはいなかったのですね。」
ドアン「そうかもしれないな。さ、灌水を大鍋にいれて火にかけようか」
それから
( っ・ω・)っ おなべにかんすいをたしたり
つよくなりすぎないように、ひをちょうせつしたり c(・ω・c )
( ・ω・)=3 のんびりしたりします
カイ「しっかし不思議だよなあ」
ハヤト「何がです?」
カイ「いやなに、木が燃えてるのって見てると何かあきねーなと思ってさ」
ハヤト「言われてみればそうですね。コロニーで火なんて燃やしたら怒られますからね」
カイ「環境がどうのこうのーって言われてなw」
ハヤト「地球。いいとこですねー」
カイ「地球。いいとこだなー」
そんなこんなで塩づくりはのんびりと進んで行きました。
ドアン「で、灌水を蒸発させていくと塩が結晶化するから、それを取り出して、天日に晒して残った水分をとばせば一応の完成だ」
リュウ「結構とれるもんだな」
ドアン「途中で灌水を足しながら煮詰めたからね。」
ガルマ「しかし、知識としては知っていたが本当に出来あがるとは…。なんというか感慨深いものがあるな」
ドアン「さ、塩を干し場に運んでくれ。日が出ているうちが勝負だからな」
ガルマ「ああ。わかった。」
アムロ「手伝います。」
ドアン「私も一緒に運ぼう。」
ガルマ「ところで、君はどうして脱走兵になったのかな?」
ドアン「地球降下作戦の際にね。私はあの三人の親を戦闘の巻き添えにしてしまったんだ」
ガルマ「そうだったのか…」
ドアン「そればかりか、私の上官はあの子供達も殺せと命令したのさ。ジオンを恨んで育てば遺恨を残すとか言ってね」
ガルマ「そんなバカな!?民間人への攻撃は南極条約違反になるのに!」
アムロ「ボクたちも元々は民間人だったんですけどね。サイド7ではたくさんの民間人もザクの攻撃で…」
ドアン「私にはあの子供達を殺す事は出来なかった。命令違反で殺されるつもりもない。だから子供達を連れて逃げたのさ」
ガルマ「……ククルス・ドアン。君はあのザクを捨てるべきだ。」
ドアン「だが、ザクがなければ追手を追い払えない。」
ガルマ「あのザクは初期の地球降下作戦で使われたものだろう?それには予定外の場所に着地しても行方がわるよう、発信器を仕込んであるんだ」
アムロ「そういえば、途中でやっつけたザクがいたけれど、アイツはドアンさんを?」
ガルマ「おそらく、発信器を頼りにドアンくんを探しにきたんだろう。既にアムロくんが倒したようだがね」
ドアン「つまり、あのザクさえなければ、もう私達は追われる事もないと?」
アムロ「でも、どうしてそれを?軍機なんじゃあ…」
ガルマ「ドアンくんには世話になったし、地球方面軍司令として迷惑もかけてしまったようだからね」
アムロ「なら、あのザクをホワイトベースで引き取れないかブライトさんに相談してみます!」
ガルマ「よろしく頼むよ。」
そういうわけで、ドアンさんはホワイトベースで留守番してるブライトさんのところに行きます
ブライト「そういうことなら。」
ミライ「無傷のザクを鹵獲できるのはこちらにも嬉しいですが、ドアンさんはザクがなくなって平気なの?」
ドアン「正直言えば、何かあったときに逃げ出す手段がなくなるのはツライな…。」
ブライト「なら、ホワイトベースに備え付けられている海洋用の救難艇を一つ譲ろう。」
ドアン「本当にいいのか?非常に助かるが…」
ブライト「戦闘で失った事にしておくから、連邦軍のものだとわかるような痕跡は消しておいてくれよ?」
ドアン「ああ、わかった。ありがとう」
そうして日も暮れていく頃
リュウ「塩、できたな」
ドアン「うん、上出来だ。」
ヽ( ・ω・)ノ ばんじゃーい
アムロ「やわらか頑張った」(なでなで
(*・ω・)=3 えっへん
アムロ「何か大切な事を、今日学んだような気がするよ」
ドアン「それはよかった。」
アムロ「ドアンさん、ありがとうございました。」
ドアン「私は何もしていないよ」
アムロはドアンさんと固く握手をするのでした。
そして、その日の夜はドアンさんの島でのんびりするホワイトベース一行でした。
そんな夜、ガルマさんはやわらかボールと浜辺を散歩するのでした。
。。。( ・ω・) よるのさんぽ。おとなっぽいです
ガルマ「そうだね。君と一緒だから私の散歩も許可してもらったよ」
( ・ω・)? ところでガルマさん、なにをもっているんですか?
ガルマ「うん。これは空き瓶に手紙を詰めたものなんだ。」
( ・ω・)? おてがみですか?
ガルマ「私の婚約者だった人に手紙を送りたいけれど、この状況じゃあ送れないから運だめしにねっ!」ぽーい
ガルマさんは手にしたビンを海に向かって放り投げました。
ガルマ「運がよかったら、きっとイセリナのところに届くかもしれないね。」
。。。( ・ω・) そういえばおてがみもらったことないです。
ガルマ「そうか…。うーん…そうだなあ…。じゃあちょっとだけ待ってくれないかな?」
ガルマさんは少し立ち止まると持っていた手帳に何かを書きつけてそれを破り取るとキレイに折りたたんで、もう一度そこに何かをかきつけます。
ガルマ「やわらかボールくんにガルマ・ザビさんからお手紙ですよ。」
(*・ω・)おてがみもらいました!
ガルマ「さ、どうぞ。」
ヽ^シ'ω')ノシ よんでもいいですか
ガルマ「もちろん」
『やわらかボールさま
たすけてくれてありがとう。
きみがたすけてくれなかったら、こうして ちきゅうが うつくしいことをしらないままだった。
それにいきていれば まだ できることがたくさんある
だから おれいのおてがみを かきました
もういちど、ありがとう。
ガルマ・ザビ』
ヽ(*・ω・)ノ おてがみうれしい!
ガルマ「そうか。喜んでもらえてよかったよ」
(*・ω・)=3 あとではかせに たからものいれにいれてもらいます
そうして、夜も更けていき
翌朝、ホワイトベースは出発します
アムロ「ドアンさん。上手く言えないけどあなたには大切な事を教わった気がします」
ドアン「私は何もしていないさ。何かに気付いたというならそれは君自身が見つけたんだ。大切にしたらいい」
アムロ「はいっ!」
リュウ「戦争が終わったらまた色々教えてくれよな」
カイ「俺は肉体労働はごめんだけどな」
ハヤト「とかいいつつ、結構楽しそうに作業してたじゃないですか」
ブライト「さあ、そろそろ出発するぞ」
ドアン「みんな気をつけてな」
ドアンさんのお見送りのもと、ホワイトベースは再び旅立ちます。
ドアン「なかなか見どころのある若者達だったじゃないか」
ドアンさんはホワイトベースが見えなくなるまで見送るのでした
そして、ホワイトベース内では
コタツ|・ω・)
ガルマ「ふぅー」
セイラ「あの、ガルマさん、少しお話しても?」
ガルマ「はい、なんでしょう?」
はてさて、セイラさんのお話とは一体なんでしょう?
次回に続くぞ!!
すっかり投稿間隔があいてしまって申し訳ないです
4月は何かと忙しいもので…
気長にお話し書いていきますので、よかったら次回もご覧下さい。