デビルサバイバー 巫女と共に歩む男   作:北河静

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皆さんこんにちは。今回は主人公のステータスというか、スキル紹介のお時間です。
ついでに主人公の初期悪魔も登場。

詳しいことはあとがきにて。

ではどうぞー


Day before 4

ルイ・サイファーとの邂逅の翌日。真っ昼間から俺は自室にてCOMP内に保存してあったメールを読み耽っていた。

 

「悪魔召喚プログラム、ハーモナイザー、アナライズ機能……そして、悪魔全書と。これがCOMP内に入っている機能の全てになるのか……それにしても、とんでもない事になってるな……」

 

ルイ・サイファーが残したメールは全部で5通。そのうち、COMP機能についての解説が3通。残りの2通は、正直目を疑うものだった。

 

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From:Lucifer

 

Subject:君の身体について

 

さて、これより前のメールではCOMPの説明だったが、このメールでは君の身体について説明しようと思う。黙っているのも面白いかとも思ったのだが、私のちょっかいでより厄介な事態になっている為、最低限の解説くらいはしておこう。君は鬼神によって潜在的な能力を開放していたようだが、それに加えて、私が流し込んだ魔力をも制御しきった今の君は、純粋な人間とは言えない存在になっている。言わば半人半魔と言った所か。

君本来の力より強大な力を行使出来るようになっているが、その分制御が難しくなっているだろう。気をつけたまえ。また、私の魔力を通して悪魔が使う技や魔法の知識が流れ込んでいると思う。魔力を制御出来るようになればそれらも使いこなす事が出来るだろう。とはいえ、君は物理系の方の素質が高い為、そちら系のスキルがメインになるだろうがね。

ついでに言うと、君はハーモナイザーの影響下になくとも悪魔との戦闘が可能ではあるが、耐久性は格段に下がるので、そこは注意するように。

君には期待している、祭りに向けて頑張りたまえ。

 

 

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From:Lucifer

 

Subject:悪魔について

 

君に残すメールもこれで最後になるのだが、このメールには君が使役する事になる悪魔について説明しようと思う。本来ならば、COMPを起動した際に現れた悪魔、君の場合は魔獣ガルムを使役する事になるのだが、私の力の一端を宿している人間にあのような雑魚は相応しくない。

そこで君には私が手を加えた悪魔を何体か贈らせてもらった。最初は一体しか使役出来ない様にプロテクトを掛けているが、君の力量に合わせて順次開放される様にしている為、戦力を整えたければ、努力を怠らない事だ。

これにてチュートリアルは終わりだ。後は君次第、君の悲願が達成される事を祈っているよ。

 

 

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このメールが真実ならば、俺は無意識ながらもヒトである事を捨てた事になるが……まあ別に構わない。別に人間じゃなくなったというのに思うことが無いわけじゃない。だが、悪魔に近付いたという事は、よりアマネを助ける可能性が上がったという事だ。結果オーライと言えるだろう。それよりも重要なのが、俺のCOMPに宿る悪魔達だ。ルイ・サイファーが手を加えたという所に不安しか感じないが、そこそこ期待しているのも否めない。何にせよ、召喚して見るしかないだろう。

 

COMPを操作し、召喚プログラムを起動する。COMPの画面にはいくつか項目があるが、そのほとんどが文字化けしており、選択できるのがひとつしか無かった。

 

「これがメールにあった、現状で俺が使役出来る悪魔か。えーと《幻魔 フロストエース》?取り敢えず、召喚してみるか……」

 

フロストエースと書かれた項目を選択する。すると、目の前に魔法陣の様なものが現れ、輝き始める。そのまま見ていると、うっすらと影のようなものが現れ始め、光が収まると、その姿がハッキリと見えるようになったが、その姿に俺は驚きが隠せなかった。

 

『ヒーホー!!フロスト族の永遠のヒーロー、フロストエース見参だホー!!これからよろしくだホ、サマナー!!』

 

目の前にいたのは、おおよそ120cm程度の大きさの手足がついた雪だるまだった。それだけならまだしも、そいつが鎧を着込んでいるのだ。驚くなという方が無理がある。あと、あのジジイ今度あったら絶対殴る。

 

「お、おう。よろしく……でいいのか?フロストエース……?」

『そうだホー。オイラ達は閣下の命令でサマナーの所に来たんだけど、サマナーから感じる力が思ったより凄かったから、オイラはサマナーの命令に従うホー』

「……因みに、俺が弱かったら、どうしてた?」

『悪魔の世界は弱肉強食。サマナーぶち殺して自由の身になってたホー』

「そ、そうか………」

 

全く意識していない所で命のピンチだったらしい。……釈然としないが、あのジジイには感謝しておくべきなのだろうか?いや、感謝するならビシャモンテンの方にしておこう。彼が俺の力を目覚めさせてくれなかったらあのジジイも寄ってこなかっただろうし。

 

「ま、まあそれは置いといて、フロストエース。お前の他の悪魔について、知っている事は無いか?今は少しでも情報が欲しい所なんだが」

『ホ?そんな事でいいのかホ?それなら簡単だホー。皆、オイラと同じフロスト族だホー!!それ以外の事は知らないホー』

「ああ、そう………」

 

本気で死ねばいいと思う、あのジジイ。そんな事を思いながらCOMPに目を落とす。

そこにはガルムの時と同じ様にフロストエースの情報が映されていた。

 

幻魔 フロストエース LV35

 

耐性 打 炎 氷 雷 風 魔

── 無 弱 無 ─ ─ 耐

 

スキル フロストパンチ マハブフ メディア 氷結強化 物理強化 2分の活泉etc.

 

……これを見るに、そこそこ強いんじゃないか?こいつ。思いがけず、強さに見た目は関係ないっていうのを思い知らされる形になったな。

 

「………これを見る限り、お前のレベルが35となっているが、少なくとも俺はそれより強いって事だよな?」

『そうだホ?確かCOMPでサマナー自身の情報も見れた筈だホー』

「本当か?えーっと……ああ、これか」

 

適当にCOMPを弄ると、ステータスと書かれたアイコンが現れたので、それを開く。そしてそこに書かれた自身のステータスに目を疑った。

 

人魔 黒瀬隼人 LV40

 

耐性 打 炎 氷 雷 風 魔

── 耐 耐 耐 耐 耐 無

 

スキル ライジングアッパー ソニックパンチ キルラッシュ 物理激化 勝利の雄叫び 真・全門耐性 貫通 etc.

 

「なあフロストエース……このレベルってMAXはいくつなんだ?」

『ホ?確か……99だったと思うホー』

「つまり今の俺は、中の下辺りになるって事か……」

 

……あのジジイの魔力を取り込む前がどれくらいだか知らないが、ちょっと可笑しくないか?ほんの1週間前までただの学生だったのに、もう中級クラスだと……?まあ力があるに越したことはないが……あと、種族の所が人魔となっているが、これがメールにあった人間ではなくなった証明なのだろう。

 

「ま、悩んでいても仕方がないか……フロストエース。次はいつ召喚するかは分からないが、これから宜しく頼む」

『こちらこそ、よろしくだホ。サマナー!!』

 

その言葉を最後にフロストエースは姿を消す。……取り敢えず、自身の置かれている状況の把握は何となく出来たし、後は力の制御に精を出すとするか。

 

「……取り敢えず学校の課題を先に片付けるか。流石に真っ昼間からあんな事するわけにもいかないしな」

 

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時は流れて、時刻は18時を半ば程過ぎた頃、課題を粗方終わらせた俺は晩飯を買いにコンビニへと足を運んでいた。ついでに保存食になりそうなものも買い込んでおく事にする。カロリー○イトにソ○ジョイ、あとカップラーメン系を買い込んでおけば何とかなるだろう。

あのジジイが言っていた新たな魔王が産まれる祭り。そんなものが起きる以上、普段通りの生活は望めない筈だ。なら万が一に備えておくべきだろう。アマネの件で多少の蓄えはあるが、それも持って2日分程度だ。せめて2週間は持つくらい補給しておこう。

 

「……今度サバイバル用品も買いに行くか。携帯用コンロとポット、サバイバルナイフ位は持っておいて損は無いだろ」

 

そうこうしているうちにコンビニへと辿り着いたので、籠を手に目的の物を適当に放り込もうとした所で手を止める。……コンビニで買うよりスーパーで買った方が安いよな?なら保存食もサバイバル用品買いに行く時でいいか。

そう思い直し、弁当と飲み物だけを購入して帰宅する。……そういえばあの公園、あのクソジジイの影響出てたりしないよな?今すぐ確認に行っても良いのだが、どうせまた夜に訓練に行くつもりだし、その時でいいか。

 

 

 

昼食を終えてから数分後、俺は部屋で胡座をかいて、精神統一の真似事をしていた。昨日ガルムと闘った時、それまでよりかなりスムーズに力を引き出す事が出来た一方で、力の加減が全く出来ずに、戦いの間はずっと全力で力を振るうしか無かった。言ってしまえば常にゲーム機の電源を点けた状態で放置しているようなものだ。そんな事をしていれば、たちどころに充電を消耗してしまう。俺の力にも同じ事が言えるだろうし、今後戦う時にそんな状態で戦っていれば、いざという時に電池切れ、なんて間抜けな結末を迎えかねない。そんな事態を引き起こさない為にも、こうして何もしない状態で力を引き出す訓練をしている。実際に動くことでしか、正確な力の上昇具合は測れないが、引き出す力の強弱をつけるくらいなら、この訓練でも十分だろう。

 

最大まで力を引き出した状態から、少しづつそれを抑える。1割ほど抑えたら暫くその状態を維持。そしてまた力を抑える、維持、抑える。これを繰り返し、力の引き出す割合を大体十分割にする。それが出来れば次は1割の状態から7割に、7割の状態から3割にとバラバラな割合で力の強弱をつける。目標としては、0.1%単位での力の調節だが、まだそこまでは出来る筈もなく、それどころか十分割ですら、かなり大雑把な状態なので、気の遠くなる目標だ。

そして、この訓練をしている時に新たに発覚したことが一つあり、全力状態だと、俺の容姿に若干の変化が表れる事が分かった。普段は、黒に若干赤の混じった、言ってしまえば血が乾いたような色の、目にかかる程度に切りそろえた髪に、灰色の目なのだが、全力状態だと、目が蒼と紅の2色が入り混じった様な状態になり、それに加えて両腕に黒い茨の様な刻印が表れてしまうようだ。……正直な所、何処の中二病発症者だと思わざるを得なかったが、まあ力の代償として、我慢する事にした。

 

この様な訓練を大体2時間ほどこなした後は、2割ほど力を引き出した状態で筋トレ。これだけでも何もしないよりは格段に制御力が向上するだろう。アニメ何かでは容易く新しい力を使いこなしていたりするが、俺にその様な主人公補正染みたものなど持ち合わせていないため、この様に泥臭い真似をする必要がある。……とはいえ、こうした努力自体嫌いではないので、そこまで苦にはならないが。

「……とはいえ、せめて祭りとやらが始まるまでには力を使いこなさないとな」

 

まあ何時になるか分かったものじゃない事柄を気に病むくらいなら、1日1日の努力をした方が自分の為になるだろう。

そう結論付けてトレーニングにより一層意識を集中させる。千里の道も一歩から、今日の努力が明日の成功に繋がるように頑張るとしますかねっと。

 




はい、という訳で主人公及びフロストエースのスキル紹介でした。

今作では、主人公及びその悪魔達はデビサバ時空のスキルシステムには縛られません。
理由?その方が面白いからって言うのと、デビオク、邪神の館、悪魔全書、スキルクラック、マッカボーナスがない代わりです。

また悪魔を自由作成出来ないのはかなりの痛手になるので、その代わりに装備スキル無制限という仕様に。

そして主人公の種族、人魔について。明言は避けますが、要は悪魔に近くなった人間という解釈でオナシャス。

そのほか疑問点等があれば、感想、若しくはTwitter等でどうぞ。感想での質問は少しネタバレにならない程度にしますが、Twitterの場合は隠し設定まで説明するかもです。

でわ次回。本編前最終回になります。さあさあいよいよ開幕ですよー
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