デビルサバイバー 巫女と共に歩む男   作:北河静

7 / 10
取り敢えず出来たので投稿。

続き書きながら主人公の設定の細部詰めていたら、エラいチート化してしまったけど、自重は止めない。

なぜなら主人公の最終目的は閣下とのタイマンで勝利することだから…


1st DAY 東京封鎖

7:00 AM 青山

 

先輩達に先んじて目を覚ました俺は、特にする事も無かったので、先輩達から少し離れた場所で、COMPを操作し俺やフロストエース、そしてあいつらのステータスやスキルの確認をしていた。俺とフロストエースには特に変化は無かったのだが、あいつらのスキルに補助スキルが幾つか追加されていた。………そういえば、あいつらを召喚した事は殆どなかったが……いい機会だし、喚んでおくか。

 

「イチゴフロスト、レモンフロスト、来い」

『『呼ばれて飛び出てヒホホホホー!!フロスト族のヒーロー戦隊!!フロストVただ今見参だホー!!』』

「2人しか居ないけどな」

『『五人揃うまでそれは禁句だホ、サマナー!!』』

現在俺が召喚出来る最後の悪魔、《英雄 フロスト(ファイブ)》のメンバーであるイチゴフロストとレモンフロストを召喚したが、こいつらは少々特殊な悪魔で、5体1組としてCOMPに登録されている上に、現在の俺の力量(レベル)に応じて、1度に召喚出来る数が変動するらしい。現状では安定して使役出来るのは2体まで、かなりの無理をして漸く3体召喚出来るのだ。しかしその労力に見合うだけの強さは充分に持ち合わせている。フロストVのメンバーそれぞれが属性魔法に対する耐性を持っており、全員揃えばほぼ全ての攻撃を無力化する事が可能であり、それに加えて魔法の扱いにも長けているので、魔法方面では非常でに頼りに頼りになる存在ではある……が、如何せん非常に喧しいのだ。まあグループとして登録されている以上、致し方無いのかも知れないが。

 

「はぁ………もういいや、とっとと還れ」

『『扱いが酷くないかホ!!?』』

「答えは聞いてない」

 

イチゴフロストとレモンフロストを送還し、COMPを閉じる。喚んでみたはいいものの、あまりの騒がしさに朝から疲れる羽目になりそうだったが、流石にそれは御免というものなので、強制送還させてもらった。

 

「………取り敢えず、今日の予定は13時頃にアマネに会いに芝公園に行くのと、翔門会の連中についての情報収集位かね〜」

 

そう1人呟く。先輩達は多分家に帰るだろうし、COMPがある為、万が一悪魔に襲われたとしても、生き延びる位は出来るだろう。そうなるとわざわざ俺がついて行く必要性はない。……そういえば俺のバイクは無事だろうか?夜の間に霊園の周りを悪魔共が彷徨いているのは見えていたので、八つ当たりや何かで壊されていたら洒落にならない。

 

「確認しに行きたいけど、流石に先輩達をこのまま放置していくわけにもいかないし……」

先輩達が眠っている場所に目を向ける。三人とも昨日は余程疲れたのか、まだ目を覚ます気配は無い。……誰か1人でも起きてくれれば、その人に伝言を残し動き出す事が出来るのだが──

 

「……ま、気長に待つとしますかね」

 

……とそんなことを考えていると、COMPから、メールの着信を知らせる音。

このタイミングなら、十中八九あのジジイからだろう。

 

───────────────────

From:Lucifer

 

Subject:調子はどうかな?

 

まだ君が手こずるような悪魔は出てきていないだろうが、念の為このメールを送らせてもらおう。

 

連絡としては、昨日添付したラプラスメールはもう送らないので、あとは自力でなんとかしたまえ。

一応祭りの会場にはラプラスメールを受信している端末があるようなので、探してみるのも一興だろう。

 

追伸:こういったメールはこれからも送るので、覚えておきたまえ

 

 

───────────────────

 

「あいつ……分かっててこれ送ってきてないか?」

取り敢えず、これからは未来を知るには先輩達のラプラスメールだけが頼りって事か………

先輩達が起きたら、見せてもらうとするか。

───あと、あのクソジジイマジで何時かブッ殺してやる……!!

 

 

 

8:30 AM 青山

 

特にすることもなく、ボーっとする事1時間半。漸く先輩達が起き始めた様で、先輩達が寝ていた場所で人が動き出す気配を感じた。これでやっと自由に動くことが出来るだろう。

 

立ち上がり、先輩達が寝ていた場所に向かうと、先輩達がCOMPを見ながら何か話し合っているのが見えた。アツロウ先輩と峯岸先輩はあまり変わらないように見えるが、谷川先輩の顔色が昨日よりも悪い……何かあったのか?

 

「うっす、おはよーございます。先輩方………よく眠れました?」

「おはよう、ハヤト。イヤ……あんまりだな。どうしても悪魔のことが気になってな」

「まーそいつは仕方無いでしょ。………で、何か話し合ってた見たいですけど?」

「ああ……今日もラプラスメールが届いてな。その内容について話し合っていたところなんだ」

 

ほら、こいつだ。と峯岸先輩がCOMPを差し出してくる。その内容は、なかなかに酷いものだった。

 

──────────────────

 

From:時の観測者

 

Subject:ラプラスメール

 

おハようごザいます。

本日のニュースをお伝えしマす。

 

①全日 東京 山手線内 全域 にて

停電 が 【継続】

復旧 は 不明

 

②全日 東京 山手線内 全域 にて

地下 から 【有毒ガス発生】 の 疑惑

駅施設 の 全て が封鎖

鉄道各線 全て運休

出口 は ナシ

 

③13時頃 千代田区 と 文京区にて

局地的 な 吹雪 の 発生

雪男 に よる 【殺人事件】

 

犠牲者 3名 【死亡】

 

それでハ皆様良い1日ヲ

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

「停電の継続に山手線内の封鎖と来たか……これが本当に起こっているとすると、山手線の外への脱出はほぼ不可能って訳ですね」

「ああ…俺達は全員家が山手線の外だから、このメールが本当かどうか確かめに渋谷駅まで行こうって事で纏まったんだが……ハヤトはどうする?」

「俺ですか?俺は此処に残りますよ。家もすぐそこですし、やらなきゃ行けないことがありますんで」

「そうか……分かった。余計なお世話かも知れないが、気を付けてな」

「先輩達こそ気を付けて。昨日の悪魔が襲って来ないとも限らないんですから」

「う……肝に命じとくよ」

「まあ万が一封鎖から出ることが出来なかったら俺の家まで来てください。食い物と寝る場所位は提供出来ますから」

 

そう言って峯岸先輩に俺の家の住所を書いたメモを渡す。

先輩は礼を言いつつそれを受け取ると、アツロウ先輩と谷川先輩と共に墓場を後にした。

 

「さて、と……取り敢えずバイクの無事を確かめるとしますか」

 

そう呟きつつ、俺も墓場を後にする。

 

 

 

12:00 AM 六本木

 

無事バイクを回収した後、1度家に戻って飯を食い、改めて装備を整えてから山手線に沿ってバイクを走らせること3時間。何処もかしこも自衛隊による厳重な警備の元、封鎖されていた。悪魔の力を使えば突破は可能かも知れないが、それをするには現時点ではリスクが高すぎるだろう。

 

「しっかし……こんなに手際良く自衛隊が動けるもんなのか?今日の朝には封鎖が完了していたみたいだが、少なくとも停電が発覚してから動き出したと考えても凡そ12時間……まるで前もって準備していたみたいだが……まさかなぁ」

 

そんな事を考えながらバイクを走らせると、視界の隅に人だかりが出来ているのが見えた。バイクを道の脇に停め、バイクに座った状態のまま眺めると、どうやら路上ライブでも開催しているようで、この状況下でも人々が賑わっているように見える。

ライブを行っているのは赤い髪のパンキッシュな服装をした女性で、ロック調の歌を歌っているようだ。ポケットアンプという迫力に欠ける機材を用いていながらも、彼女の想いが込められた歌は人々の心を魅了しているようだった。

 

「へぇ……ロックってあんまり聞いたことなかったけど、こりゃまたなかなかどうして……ん?」

 

ほんの一時の間ではあるが、女性の歌に耳を傾ける。……すると、強化されている聴力に聞き覚えのある歓声が聞こえてきた。改めて観客の方を注視すると、ほんの数時間前に別れたばかりの人たちがライブに聞き入っているのがみえた。男2人は静かに歌を聞いているように見えるが、残りの1人谷川先輩が凄まじかった。喉が張り裂けんばかりに声を上げ、女性に声援を送っている……昨日悪魔に怯えていたとは思えないほどのはしゃぎっぷりだ。峯岸先輩のこと以外であの人があそこまでテンション上げているのを見た事がなかったから、かなり新鮮に感じる。

 

「なにやってんだあの人たちは……せっかくだし、俺の方の情報を提供するとしますかねっと」

 

ライブが終わったのを確認してから、バイクから降りて先輩達に近付く。先輩達はライブのライブの余韻に浸っているのか、谷川先輩のテンションが凄まじいことになっている。

 

「ちわっす先輩方。御無事なようで何よりです。……何か進展はありました?」

「うわっハヤト君!!?どうしてここに……」

 

先輩達に声をかけると、谷川先輩がえらく驚いた様な声をあげていた。……そんなに驚かせるような声のかけ方じゃなかったと思うんだが。

 

「俺も状況把握の為に山手線内をぐるっと回ってみたんですけど、何処もかしこもガチガチに固められてて、封鎖の外に出るのはかなり厳しいと思いますね」

「そうか……クソッ、俺達には時間が無いってのに」

「時間が無い……?どういう事っすか?」

「そんなもん、俺達の余命が0だからに決まってるだろ!!お前だってCOMP持ってるんだからわかってるんだろ!!?」

「余命……?何を言ってるかイマイチ理解出来ないんですけど……」

 

アツロウ先輩が叫ぶが、本気で意味が分からない。要はCOMPに余命が見える機能が有るらしいのだが、俺はそんな機能が有ること知らないんだが。

 

「………もしかして、ハヤトのCOMPには余命表示機能がついていないんじゃ無いか?現に俺達の余命が見えていないみたいだし」

峯岸先輩がつぶやいた言葉は、現段階ではかなり可能性の高いものだった。何よりも、あのクソジジイがそんな機能付けているはずが無いという確信に近い予感がする。

 

「……取り敢えず、お互いのCOMPについて確かめ合いません?偉い食い違いがあるみたいですし」

「そうだな……悪ぃハヤト。ついカッとなっちまった」

「いえいえ、こんな状況下じゃ仕方ないですよ」

 

アツロウ先輩の謝罪を受け入れ、お互いのCOMPについて話し合う。その結果、俺のCOMPには無い機能が先輩達のCOMPにはあるらしく、俺のCOMPは完全な戦闘用の代物であるということが分かった。

 

「余命表示機能にラプラスメール、それに加えて悪魔オークションですか……便利そうな機能が山盛りですね。こちとら未来は分からず、余命は見えない。挙句の果てには戦力の補充も出来やしない……踏んだり蹴ったりですわ」

「ま、まぁそう落ち込むなよ。その代わり俺達と違って使えるスキルの制限は無いんだからよ!!」

「そうですかねえ……あ、そう言えば峯岸先輩。俺の余命ってどうなってます?」

 

アツロウ先輩のフォローに返事を返しつつ、ふと気になったことを峯岸先輩に尋ねる。一応今後の指針になり得る情報は早めに仕入れて置いた方がいい。

 

「………2だな。今の所俺が見た限り、1番長くても6日だったから、短い方だと思う」

「あと2日ですか………ありがとうございますね、先輩。……それじゃそろそろ俺は行きますね。こっちでも抜け道が無いか探してみます」

「おう、よろしく頼む……気をつけてな」

「先輩達こそ、気をつけて。特にラプラスメールの事件にだけは注意してください。恐らく、メールとして届いている以上関わることになる可能性があるかも知れないんで 」

 

先輩達にそう言い残し、バイクでその場を去る。アマネのとの約束の時間が近付いているため、少し急ぎ目で、芝公園へと向かうとしよう。




取り敢えず今回はこんな感じで。

いろいろ意見があったら感想欄にでもどうぞ。
続きは早ければ2、3日で、遅かったら半月後になるでしょう。でわでわ
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