不可能無き狼 〜Hunter・Wolf〜   作:しゃん丸

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第6話 家族?

 

 

さっきの優衣との喧嘩を終えて俺とアリスは地下の訓練場に続くエレベーターに乗る。

「今日の訓練はやる気がでないなぁ」

さっき、少しだけ本気出したし

「やる気なんて頑張って出しなよ」

「めんどくさい、出した所で先輩達の実力を見せられるだけだろ」

「そうかな〜、僕はこの訓練でわかると思うよ」

「なにがわかるんだよ?」

「僕達がどこまで伸びるかってのが」

なるほどな、確かに今の先輩達を見れば俺達がどこまで伸びるかわかるな。

「まぁ、少しだけ本気出すとするかな」

めんどくさくて仕方ないけどな。

「さっ!頑張ろうね」

はぁ、やれやれってやつなのかなこれが、なんて話してると地下についていた。

「行くとするか」

「そうだね」

俺とアリスがエレベーターから降りた瞬間………

「っ!!」

なんだ、この殺気は………

汗?この俺が?………やばいな……これが2年か……少し侮ってたかもしれないな

「アリス……感じるか?」

少し擦れた声で聞くが

「感じるって何を?」

「殺気だ!殺気!さっきからものすごい殺気が向けられてるだろ!」

こんな殺気に気づかないのかよ!アリスよ!

「殺気?殺気なんて感じないよ」

感じない?この鋭い殺気が!?

これは俺に対してのみ向けられているのか……

「もしも誰か死んだら赤飯食えよ」

軽く冗談を言うとアリスが

「死んだらって赤飯は縁起のいい時に食べるものだよ」

苦笑いをしながら返してきた。

「知ってるよ。冗談ってやつだよ」

不可能無き狼(ハンター・ウルフ)が言うと冗談に聞こえないよ」

「確かにな」

俺は出てきた汗を拭いて殺気を気にしないようにして配られたプリントに書いていたP地区に入っていく。

 

P地区の中に入った瞬間に先輩(多分)がこっちを軽く睨んできた。

「何か悪いことしたかな、俺」

軽く苦笑いをすると

「狩られるんじゃないかな」

「狩られる?」

「ほら、先輩達が咲黒を倒して1年たちに見せつけるんだよ」

「ありえそうだな、それ」

1年で1位の俺を倒して他の奴らには勝ち目が無いってのをわからせたいのか。

「とりあえず座ろうよ。僕、少し足痛くなってきたからさ」

足痛くなるの早すぎるだろまじでよ。

「わかった。とりあえず適当に座って待っとくか」

しかし、周りが俺ばっかり見てくると少し気持ち悪いというか変な感じだな。

「何かソワソワしてるけど大丈夫?」

アリスが心配そうにこっちを見て言ってきた。

「何か見られるのになれてないんだよ」

「なら、大丈夫だね」

「大丈夫の基準を教えてくれ」

本当によくわからん基準を作らないでくれよな。

「その内、教えてあげるよ。あっ、優衣ちゃんだ」

とアリスが指さした方を見ると優衣が誰かと話しているところだ。

その誰かってのは瑠璃(るり)さんのことだけどよ。

何か真剣な顔をして話し合ってるな。

とのんびり見てると優衣が瑠璃さんの胸ぐらを掴んでいた。

「おいおい、何やってんだよ。優衣はよ。アリス、止めに行くぞ」

そう言い急いで立つと周りの空気が変わった。

これはさっきのやつかよ。

「面白くなさそうな面してるな、兄貴ってやつは」

「それがいいんだよ」

後ろの方から声がしたから振り返ると中学生ぐらいの男女2人が俺を見ながら話している。

あれ?何でこんな所に中学生がいるんだ?

てか、あの男の方が俺にずっと殺気を向けてるのか。

「お前らは誰だ?」

と俺が問うと

「おぉ!やっと気づいた!」

「遅い!感鈍りすぎ!」

2人とも少し嬉しそうにこっちに来た。

「あれ?ザクロこの子たち知り合い?」

アリスが頭に?マークを浮かべて聞いてきた。

「知ってるわけないだろ」

「そうなんだ。とりあえず優衣ちゃんところ行こっか、何かこの子たちから得体の知れないと強さを感じるし」

そうしようと急いで行こうとした瞬間──

「おい待てよ。自分の素性を知りたくないのか?」

ピクッと俺は反応してしまう。

俺の素性?まさか何か知ってるのか?

「それはどういうことだ?」

「言葉どうりさ、ここじゃなんだし向こうに行こうぜ」

と中学生ぐらいの男が親指をエレベーターに指している。

「アリス、行ってくるわ。とりあえず瑠璃さんだけに連絡しといて」

「ちょっと!どこい「んじゃあ!」」

俺はアリスが何か言いそうなのを無視して走っていく。

エレベーターに乗り地上に戻り人気の無いところに行って、近くの椅子に腰掛ける。

「とりあえず自己紹介しておくな、俺の名前は霧崎 銀我(きりさき ぎんが)だ。とりあえずは記憶に無いと思うけど兄貴の弟だから」

へぇー、霧崎銀我ってのか霧崎って同じ名前だな。

「私は霧崎 尚未(きりさき なおみ)、何年ぶりに会えたねお兄ちゃん」

ニコニコと自己紹介してくれたのは尚未ちゃんか可愛いな…………ダメだな、ツッコまなきゃいけない!絶対にツッコム必要があるな、これは。

「俺の弟に妹って本当か?」

そう聞くと2人は同時に

「「うん」」

同時に頷いた。

まじか、俺にもいたんだ家族が。

「とりあえずさ兄貴、俺と殺り合おうぜ!」

何だ?この馬鹿な弟はよ。いきなり殺り合おうとか言ってさ。誰だに教育されてこんなのになったんだよ。

「とりあえずさ、いきなりすぎるから後でな」

面倒だから絶対に戦わないけどな。

「銀我くん!尚未ちゃん!もう来てたんだね」

と多分アリスから連絡を貰った瑠璃さんが歩いてきて、2人を撫でている。

「やめろ!気持ち悪い!」

「瑠璃姉もっと!」

などと2人はお互いに面白い反応をしめしている。

「瑠璃さん、あなたは誰ですか?」

瑠璃さんは知っているんだ、この2人を………いや、俺の家族構成全てを………あの日、俺と瑠璃さんがあったのは偶然じゃなかったんだ。

「私?私は霧崎家を裏で支えてきた妃村(ひむら)家、その長女の妃村瑠璃って言うの」

頭を抱えてため息をつく。

そりゃあそうだ、話が飛躍しすぎてるぜ瑠璃さん………やめてくれよ。頭がおかしくなるぜ。

「で?俺は何者何ですか?」

俺が最も重要なことを聞くと

「それは私よりもこの2人に聞いた方がいいよ」

と銀我と尚未を指さす。

すると銀我が

「兄貴は霧崎家の長男で次の霧崎家を収める者だよ」

と当たり前のような顔して答えた。

「は?初耳なんだが」

俺が驚いた顔をして口を開けている姿をみて尚未がクスクスと笑う。

「だって、今、言ったんだから初耳に決まってるでしょ、もう!お兄ちゃんはお馬鹿さんなんだから」

と軽くポンポンと俺の頭を叩く。

「やめろよ、気色悪い」

少し良かったきがするけど

「お兄ちゃんも銀我と一緒で素直じゃないね」

悪かったな素直じゃなくてよ。と心の中で悪態を吐く

「素直じゃなくていいよ♪お兄ちゃんはそこが可愛いからね」

あれ?何で俺の思ってる事がわかるんだ?

「私ね人の心が読めるんだよ♪」

「便利だな〜その力」

「そうでも無いんだよね」

軽く尚未が苦笑いをしながら銀我の方に何か合図を送っているようだな。

すると銀我が電話を取り出してどこかに電話をしている。

「もしもし、とりあえず今から帰るから、んじゃ」

銀我電話を切るのを瑠璃さんが確認すると

「とりあえず行こうか」

瑠璃が車を取りに駐車場へ向かった。

「行くってどこに行くんだよ?」

俺はなんとなくわかってるけど銀我に聞いみる

「実家に帰らせる」

そうだよな、お前らが出てきたんだからそうに決まってるよな。

「………」

実家か少し楽しそうだけど面倒だな。

俺は頭を書きアリスに今日はもう帰るとメールしといた。

「これから霧崎家にお兄ちゃんを迎え入れるね」

俺の実家か…………何で俺が戦争地帯にいたかどうかわかるな、そこが1番重要なところだ。

俺が不可能無き狼になった理由……絶対に知らないと……

「尚未ちゃん、銀我くん、咲黒くん、早く乗って」

と言われてさっさと乗る。

「ここからどれくらいかかるんだ?」

俺は向かえ側の座席に座っている尚未に聞くと

「4時間くらいかな?」

うおっ!……長っ!

4時間も乗りっぱなしとか辛いな。

「お兄ちゃんはもう寝たら?子守唄も歌ってあげるよ」

いつの間にか俺の隣に来て俺の胸を軽く撫でる。

「寝るけどそれ以外はいらんから」

と俺は目をつむり直ぐに深い眠りにつく

 

 




どうも!しゃん丸です!
今回も不可能無き狼を見ていただいて誠にありがとうございます!
最近は少し忙しくてあまり投稿できませんがこれからも頑張っていきます!
それと改善点などありましたら教えてください。
それじゃあ次回にまた合いましょう!
See you again!
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