戦姫絶唱シンフォギアGinga S&GX    作:ベンジャー

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シンフォギアサーガに関連した話。


10Eve 『目覚めよ翼』

時空の狭間……。

 

そこではエタルガーがゼノンとマックスと戦った際に傷ついた城、次元を移動するための「時空城」を内部から修理しているところだった。

 

『ふむ、もう少しで修復するな。 おのれ、マックスとゼノン!! 余計な手間をかけさせてくれる』

 

とはいえ、もう少しで城の修理は完了するため、エタルガーは悪態をつきながらも急いで最後の仕上げに入るのだった。

 

だが、彼は気づかなかった。

 

エタルガーはマックスとゼノンのことで頭に血が上っていたためか、はたまたは城の修理に専念していた為か、彼の立つ少し後ろの方で1人の男性が走り去って行くことに。

 

(ふむ、ここ数日間地球人の姿になって城に隠れ、エネルギーも十分回復した。 これなら1人くらいは……)

 

この男性、その正体は人間の姿へと変身した「ウルトラマンゼノン」であり、彼は以前の戦いで城の外に放り出された際、城の一部にしがみついて内部に侵入することに成功したのだ。

 

しかし、エタルガーとの戦いのダメージからゼノンはウルトラマンの姿に変身することができず、城の中でエタルガーに見つからないようこっそりと十分なエネルギーが回復するのを待っていたのだ。

 

そして今、エネルギーを十分に回復したゼノンはエタルガーの目をかいくぐってティガ、ダイナ、ガイア、コスモス、ネクサス、メビウスが鏡の中に封印された部屋に辿り着くことに成功した。

 

『んっ? 君は誰だ?』

 

それに気づいたコスモスがゼノンに何者かと尋ねるとゼノンはウルトラマンとしての姿に変身し、巨大化、ゼノンは「君たちを助けに来た」と彼等に伝える。

 

『しかし、すまない。 私1人だけの力では1人を助け出すのがやっとなんだ』

『気にすんな。 それにお前が助けた奴が他の奴等を助ければ問題ない筈だぜ?』

 

ゼノンの言葉に対し、ダイナはそう言うのだが、ゼノンは申し訳なさそうに首を横に振る。

 

『無理だ。 君たちの今残されているエネルギーでは他の者達を助け出すことはできない』

『そんな……!! なら、ヒカルさんを……!』

 

1人しか助け出せないのならばウルトラマンティガ……「マドカ・ヒカル」を助け出してくれと頼むダイナだったが、それをティガは首を横に振って拒否した。

 

『いや、アスカ、君が助かるべきだ。 外に出たらエタルガーが次に狙っているというウルトラマンギンガの元に行って彼等の助けになるんだ』

『でも……!!』

『僕も、ヒカルさんには賛成です。 アスカさんは面倒見とか良さそうですし、僕達の中で1番後輩と打ち解けられそうですからね』

 

ティガに続き、ガイアもウルトラマンダイナ……「飛翔 アスカ」が助かるべきだと主張するのだが、それでもやはりダイナはこの中で1番の先輩であるティガこそが助かるべきだろうとメビウスやネクサスにも意見を求める。

 

『いや、アスカさん……君が行くんだ』

『俺も、彼等に賛成だ』

 

メビウスやネクサスもダイナがここから出るべきだと言い、それにダイナは戸惑うが……。

 

『僕達は大丈夫、僕達は君を信じてる!! だから行け、早く!! エタルガーに気づかれる前に!!』

『ヒカルさん……』

 

ティガに強くそう言われて意を決したのか、ダイナは力強く頷き、ゼノンに自分を解放してくれるように頼む。

 

それにゼノンは頷き、あらかじめ右腕に装着されていたマックスギャラクシーに酷似した「ゼノンギャラクシー」を構え、そこにエネルギーをチャージしてそこから光線を発射。

 

光線を受けたダイナの鏡は「パリーン」と心地よい音を立てながら砕け散り、その中から脱出したダイナが地面に着地する。

 

『礼を言うぜ、ゼノン』

『あぁ……。 ぐぅ!?』

 

ダイナはゼノンにお礼を述べるのだが、ゼノンは突然胸を押さえて苦しみながら膝を突き、ダイナは慌ててゼノンに「どうした!?」と尋ねる。

 

『心配するな、まだダメージが少し残っているだけだ』

 

エネルギーがそれなりに回復したと言っても、ゼノンは以前の戦いから完全に傷が癒えた訳ではない。

 

まともな手当ても受けず、ただひたすら身を潜めていたゼノンの身体は既に心身ともにボロボロであり、それを見たメビウスはゼノンに一度故郷のM78星雲に帰って傷の手当てをすべきだと言う。

 

『しかし……』

『あとのことは俺に任せろ』

 

ダイナはゼノンの肩に手を置いて自分の胸を叩き、それを見てゼノンもダイナを信じ、「分かった」と頷くのだった。

 

しかし、その時である。

 

事態に気づいたエタルガーが部屋に入って来たのだ。

 

『ウルトラマンゼノン!! 貴様いつの間に……!! さらにはダイナまで解放してくれるとはな!!』

 

エタルガーは怒りを露わにし、ダイナとゼノンに攻撃を仕掛けようとするのだがダイナはエタルガーの足下に両手を十時に組んで放つ「ソルジェント光線」を放って砂煙を上げ、エタルガーの視界を奪う。

 

『ぐお!? おのれ!!』

 

さらにそこからダイナは両腕を胸の前でクロスさせて広げると青い姿の「ミラクルタイプ」にタイプチェンジし、ゼノンの肩に手を置き、瞬間移動能力「ダイナテレポーテーション」を使い時空城から離脱するのだった。

 

『くっ、しまった!! だが、奴等の行き先は幾つか予想できる。 取りあえずはギンガの世界へと行くとしよう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チフォージュ・シャトーにて。

 

そこでは復活を果たしたキャロルが王座に座っており、彼女はオートスコアラーに指示を出すため立ち上がるのだが……突然彼女は苦しそうな顔を浮かべ、その場に膝を突いてしまう。

 

「マスター?」

「最後の予備個体も不調ですか?」

「負荷を度外視した思い出の高速インストール……、さらに自分を殺した記憶が拒絶反応を起こしているようだ」

 

キャロルはファラの質問にそう答え、レイアはそれを聞いて「いかがなさいますか?」と彼女に尋ねるが、それに対しキャロルは「無論、まかり通る!!」と言い放つ。

 

「歌女どもが揃っている、この瞬間を逃す訳にはいかぬのだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、とある病院にて響は前回の戦いでの肉体へのダメージなどを調べるため、検査入院しており、今は未来が来て彼女の着替えなどを手伝っているところだった。

 

「もぉ~、ただの検査入院なのに大騒ぎしすぎだよ?」

「響のせいで大騒ぎしてるんでしょ?」

 

響の言葉に未来は呆れたように言い返すと……その時、響のスマホから着信が入り、彼女がスマホを取って画面を見るとそこには「お父さん」と名前が出ていたのだが……。

 

響は着信を拒否して切り、彼女は表情1つ変えようとせず、何時もの様子で「検査、行かなきゃ」と未来に心配させまいとしてか笑顔を見せて立ち上がる。

 

「響……」

 

それに心配そうに響を見つめる未来だが……。

 

「へーき」

「へっちゃらじゃない!!」

 

響が無理に明るく振る舞おうとしているのを見据えてか、未来は響にそう言い放ち、響は一瞬立ち止まる。

 

しかし、それでも彼女はうっすらと口元に笑みを浮かべる。

 

「未来がいる、みんなもいる! だからお父さんがいなくたってへっちゃら!!」

 

響は未来にそう言い残してその場を立ち去り、検査のある部屋へと向かうのだった。

 

だが、その途中、丁度響の見舞いに来ていたカイトとランにバッタリ遭遇し、響は何時ものおちゃらけた様子で「あれぇ? 2人ともどうしたの?」と笑いながら尋ね、そんな響を見てランとカイトは顔を見合わせる。

 

「まぁ、見舞いってところだ。 検査今からだったか?」

「うん、そうだよ」

 

それを聞いてランは「そうか」とだけ答え、少しの間沈黙が走るのだが……途中でカイトが戸惑いつつも口を開く。

 

「あの、響さん。 俺達、いつでも相談に乗ります。 だから、頼ってくださいね?」

「遠回りな言い方してんじゃねえ、要するに響の親父さんのことだろうが」

「ラン隊長はちょっと言い方ストレートなのでは!?」

 

敢えてカイトが言葉を濁していたのに「めんどくせぇ!」と言わんばかりにストレートに響の父親のことについて話すラン。

 

そんなランに響は「あはは……」と苦笑しつつも「でも、大丈夫ですから」と言って検査室に向かおうとするのだが、ランにちょっと待てと呼び止められる。

 

「これだけは言わせてくれ。 俺も、まぁ、ちょいと親父とのいざこざがあった経験があるんでな。 なんかアドバイスくらいしてやれるかもしれない。 それだけは覚えておいてくれ」

「俺からも……。 会える内に会わないと、後悔するかもしれない。 だからもし、次にお父さんと会う機会があるなら……」

 

ランとカイトがそこまで言いかけ、2人がこんなにも気にかけてくれていることを嬉しく思った響は2人に対し「ありがとう」と笑いかけるが……やはりその笑顔にはどこか影があり、ランもカイトも心配そうな顔を浮かべていた。

 

「それじゃ、私もう行かないと!!」

「あぁ、分かった」

 

響はそれだけを言って手を振って2人と別れ、彼女は検査室へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ランとカイトがS.O.N.G.本部に帰ると今集められるメンバーは司令室に来るように指示を受け、一同が集まるとオートスコアラーの狙いを探るためにあおいがモニターにある画面を映し出す。

 

「これは……?」

「電力の優先供給地点になります」

 

カイトの質問に朔也が答え、またその画面を見て切歌は「こんなにあるデスか!?」と驚きの声をあげていた。

 

「その中でも一際目立ってるのが……」

「深淵の竜宮……」

 

調と弦十郎が画面を見ながらそう呟く。そこは異端技術に関連した危険物や未解析品を封印した絶対禁区であり、 秘匿レベルの高さからS.O.N.G.にも詳細な情報が伏せられている、拠点中の拠点である。

 

「オートスコアラーがその拠点を割り出していたとなると……」

「狙いはそこにある危険物!!」

 

弦十郎から「深淵の竜宮」の説明を聞き、恐らくオートスコアラーはほぼ間違いなくそこを狙って現れるであろうと翼とマリアは予測する。

 

「だったら話は簡単だ!! 先回りして迎い撃つだけのこと!!」

 

相手が何を狙っているのかが分かれば迎え撃って出れば良いと考えるクリスだったが、そんなクリスに対しコウマは「そんなに上手く行くか?」と疑問を口にする。

 

「それに襲撃予測地点はもう1つある」

 

弦十郎があおいに指示をしてそのもう1つの襲撃地点の場所をモニターに映すとそこは翼にとってとてもよく知る場所であり、それに彼女は驚きの声をあげる。

 

「ここって!?」

 

そこに映し出されていたのは「風鳴八紘邸」……つまりは翼の生家である。

 

「気になる出来事があったので調査部で独自に動いてみました。 報告によると事故や事件による神社や祠の損壊が頻発していまして……」

 

それらの出来事はほぼ間違いなくオートスコアラーによる犯行と思われ、その報告を聞いて零無はそんなことをするオートスコラー達に対して呆れたような顔を浮かべ、溜め息を吐く。

 

「んっ? どうした零無?」

「いや、神社を破壊とか罰当たりなことするなーと思って。 仏様を大事にしない奴は死ぬべきだとか言われても俺知らねーよ」

「誰が言うんだよそんなこと」

 

零無の言葉にコウマは苦笑しながらツッコミを入れた後、2人は再び緒川からの報告の続きを聞く。彼が言うにはそれらの神社にはいずれも明治政府の帝都構想で霊的防衛機能を支えていた龍脈があり、レイラインのコントロールを担っていた要所であるというのだ。

 

「錬金術とレイライン、敵の計画の一環と見て間違いないだろう」

「風鳴の屋敷には要石もある、狙われる道理はあるというわけか……」

 

弦十郎と翼がそれぞれそう口にし、弦十郎は検査入院している響が欠けてしまってはいるが、打って出る好機かもしれないと考え、彼はエルフナインに視線を映すと、エルフナインはそんな弦十郎の考えに同意するように頷く。

 

「キャロルの怨念を、止めてください」

 

真剣な眼差しでコウマ、零無、カイト、ラン、マリア、翼、クリス、切歌、調にそう頼むエルフナインに一同は力強く頷いた。

 

「よし、チームを編成するぞ!!」

 

弦十郎により八紘邸には緒川、ランとマリア、そして翼が行くことになり、深淵の竜宮にはコウマ、零無、クリス、切歌、調が向かい、カイトは市街地などでエクセラー達が行動を起こす可能性を考慮して街に残ることになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風鳴八紘邸……車で一同が目的地に到着すると早速屋敷の中へと入り、ラン達はその屋敷にある巨大な要石を発見。

 

今回の任務はこれを守ること……。

 

するとそこへ翼の父である「風鳴 八紘」がSPの男性達と一緒に現れ、八紘は「ご苦労だったな、慎次」と労いの言葉をかける。

 

「それにS.O.N.G.に編入された君たちの活躍も聞いている」

 

八紘の言葉にマリアとランは少し戸惑いつつも「あっ、はい」と答える。

 

「アーネンエルベの神秘学部門よりアルカノイズに関する報告書も届いている。 あとで開示させよう」

「はい」

 

八紘は緒川に対してそれだけを言い残すと彼はその場を立ち去ろうとし、それを見て翼はハッとなって「お父様!!」と八絋に声をかける。

 

「……っ、沙汰もなく、申し訳ありませんでした」

 

翼はあまり八紘に連絡などを入れられなかったことを謝罪する。

 

しかし……。

 

「お前が居なくとも風鳴の家に揺るぎはない。 務めを果たし次第、戦場に戻るがいいだろう」

 

翼に対して少し冷たい印象を与えるような言い方をする八紘。

 

そんな彼に対し、マリアは「今の言い方はないのではないか」と思い彼女は「待ちなさい!!」とまた立ち去ろうとする八紘を呼び止める。

 

「あなた翼のパパさんなんでしょ!? だったらもっと他に……!!」

「マリア!! いいんだ……!」

「翼! でも……!!」

「いいんだ……」

 

八紘に対し文句の1つでも言ってやろうと思ったマリアだったが、翼に必死に止められ、マリアは黙り込み、そんな彼女等の一部始終を黙って見ていたランは小さな溜め息を吐いた。

 

「全く、どこもかしこも親父とのいざこざ抱えてやがんのな……。 だが、今はそれよりも・・・・・・。 そこにいるのは分かってんだぜ!!」

 

ランはウルトラゼロアイ・ガンモードで、緒川は拳銃を取り出してある方向へと弾丸を放つとそれらを光学迷彩で姿を消していたファラが自分の周囲に緑の竜巻を起こし弾丸を弾いて登場。

 

さらに彼女の隣にテレポートしてきたボルストが現れる。

 

「野暮ね? 親子水入らずを邪魔するつもりなんてなかったのに……」

『フハハ、貴様が言っても説得力がないな』

「あら? 酷いわねボルストさん?」

 

ファラの姿を見て翼は「あの時のオートスコアラー!!」と驚きの声をあげ、ファラは要石を壊してレイラインの解放を宣言し、それを聞いてマリアは「やはり狙いは要石か!!」と声をあげる。

 

「ダンス・マカブル!」

 

そしてファラはアルカノイズとチブロイドを召喚し、ボルストは2体に分身してそれぞれスパークドールズとチブルスパークを取り出す。

 

そのまま2体のボルストはチブルスパークにスパークドールズをリードさせ、1体は金色の竜のような姿をした「宇宙竜 ナース」に、もう1体は「宇宙竜 ドラゴドス」にライブする。

 

『モンスライブ! ナース!』

『モンスライブ! ドラゴドス!』

 

ナースとドラゴドスにライブしたボルストは空中へと浮かび上がり、ドラゴドスがランを挑発するように手をクイクイっと手招きし挑発する。

 

『ウルトラマンゼロ!! 今日を貴様の命日にしてやるぜ!!』

「ハッ! やれるもんならやってみやがれ!!」

 

鼻を親指でこすった後、ランはガンモードのウルトラゼロアイを開いて変形させ、目に装着させる。

 

「デュア!!」

 

するとランは光に包まれて「ウルトラマンゼロ」に変身し、空中へと浮かび上がるとここでは戦うには狭いし、何より要石があるためゼロは「ついてこい!!」とナースとドラゴドスに言い放ち、2体を人気のない場所に誘導しようとその場から離れて飛び去る。

 

『フン、成程……確かにここでは戦いづらいか』

 

ボルストも敢えてそれに乗り、ナースとドラゴドスはゼロを追いかける。

 

そして翼とマリアもファラ達と戦うために「歌」を口ずさみ、それぞれ2人はシンフォギアを身に纏う。

 

挿入歌「Beyond the BLADE」

 

翼は剣型のアームドギアでアルカノイズはチブロイド達を切り裂き、マリアはアルカノイズやチブロイドに短剣のアームドギアを投げつけて突き刺し、続けて短剣を連結させた鞭でアルカノイズやチブロイド達を真っ二つに切り裂いていく。

 

「ここは私が!!」

「うむ、務めを果たせ!」

 

八紘は翼にそれだけを言うとSPと一緒にその場を去り、翼は一瞬悲しげな表情を浮かべたが……すぐに険しい表情に戻り、敵に立ち向かう。

 

「さぁ、捕まえてごらんなさい!」

 

ファラは足下に緑色の竜巻を起こして空中に浮かび上がり、翼に向かって行くが彼女はバックステップでそれを躱す。

 

そして空中にいるファラに向かって翼は大型化させた大剣状のアームドギアを振るい、巨大な青いエネルギー刃を放つ「蒼ノ一閃」を繰り出すが……ファラが武器の「ソードブレイカー」を振るって緑の斬撃を放ち、それを相殺。

 

ならばと翼は空中へとジャンプし、空中で投擲したアームドギアを巨大な刃に変形させ、その後部を蹴り込んで切先で敵に突貫する「天ノ逆鱗」を放つ。

 

「フフ、なにかしら?」

 

しかし、ファラはそれをソードブレイカーで受け止めるとソードブレイカーが突如として赤く光り、巨大化した翼のアームドギアは徐々に錆びていく。

 

「なに!?」

 

次の瞬間、翼のアームドギアは粉々に砕け散り、その際に発生した衝撃に翼は吹き飛ばされる。

 

「剣が……砕かれていく!? うわあああ!!?」

 

吹き飛ばされた翼は地面に激突し、気を失ってしまった。

 

「翼!!?」

「私のソードブレイカーは剣と定義されるものであれば高度も強度も問わずに噛み砕く哲学兵装、さぁ? いかがいたしますか?」

 

ファラは余裕の笑みを浮かべながらソードブレイカーを構え、またそれを見た緒川は強化されたシンフォギアでも叶わないのかと驚きの表情を浮かべていた。

 

「てええええい!!!!」

 

すると今度はマリアが複数の短剣のアームドギアをファラに投げつけるのだが、ファラの放つ風の斬撃によりマリアのアームドギアも「剣」であるが為にあっさり砕かれ、そのまま真っ直ぐ斬撃はマリアに向かって行く。

 

それにマリアは慌てて回避するのだが……斬撃は彼女の背後にあった要石に直撃し、要石は粉微塵に破壊されてしまうのだった。

 

「あら? アガートラームも剣と定義されていたかしら?」

「哲学兵装……。 概念を干渉する呪いやゲッシュに近いのか?」

「フフ♪ ごめんなさい、あなたの歌には興味がないの」

 

するとファラは緑色の竜巻に身を包み込む。

 

「剣ちゃんに伝えてくれる? 目が覚めたら改めてあなたの歌を聴きにいかがいます」

 

ファラはそれだけを言い残すとその場から消え去るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方・・・・・・ナース、ドラゴドスと戦うゼロは・・・・・・。

 

戦闘BGM「ウルトラマンゼロのテーマ」

 

ドラゴドスの放った高熱火炎を巨大な光のバリアを作り出す「ウルトラゼロディフェンサー」でゼロは防ぎ、尻尾を振るって背後から攻撃してきたナースもゼロは尻尾を掴んで振り回し、地上へと叩き落とす。

 

次にドラゴドスは尻尾の回転鋸を振るって攻撃を仕掛け、ゼロはそれをどうにか避けつつ左腕を伸ばしてから額のビームランプから発射する「エメリウムスラッシュ」を発射。

 

『エメリウムスラッシュ!!』

 

それに対してドラゴドスも高熱火炎を吐いて相殺する。ゼロとドラゴドスの間に爆発が起き、周りは煙幕に包まれてしまい、ゼロは視界を遮られてしまう。

 

『ぐっ!?』

 

ゼロは腕を振るって風を起こし、煙幕を一気に振り払うのだが・・・・・・先ほどまで目の前にいたドラゴドスの姿がおらず、「どこに行きやがった!?」とゼロがドラゴドスの姿を探そうとした瞬間・・・・・・。

 

いつの間にか後ろに回り込んでいたナースがゼロの身体に巻き付いて拘束し、動きを封じる。

 

『この!! それならストロングコロナ・・・・・・!!』

 

ならばと思い、ゼロはパワーに優れた「ストロングコロナ」へとタイプチェンジしようとするのだが・・・・・・そうはさせまいとナースがゼロの肩に噛みつき、ゼロはダメージを受ける。

 

『ぐあっ!?』

 

ゼロのタイプチェンジを阻止したナースは素早く拘束を解いてゼロから離れると上空で待機していたドラゴドスが高熱火炎を放ってゼロに直撃させ、ゼロは地上へと落下する。

 

『貴様にタイプチェンジはさせん!!』

『お前が技を繰り出す前にぶっ倒してやろう!!』

 

ドラゴドスは落下して倒れ込んだゼロに向かって再び高熱火炎を放ち、ゼロはバリアを張るのも回避するのも間に合わず、両腕を交差してなんとかドラゴドスの攻撃を耐える。

 

さらにナースも円盤状に変形し、底部から光弾を連射してゼロを攻撃し、2体はゼロに反撃の隙を与えなかった。

 

『ぐあああっ!!? このままじゃ・・・・・・少し、ヤバいぜ・・・・・・がぁ!!?』

『フン!! これでトドメだ!! ウルトラマンゼロ・・・・・・!!』

 

ドラゴドスとナースがゼロにトドメを刺そうと最後の攻撃を仕掛けようとしたその時である。

 

突如として空に巨大な穴が開き・・・・・・そこから1つの光の球体が現れるとそれはナースとドラゴドスに攻撃し、2体を地上に叩き落とす。

 

『ぬおお!!?』

『な、なんだ・・・・・・!?』

『アレは・・・・・・!!』

 

その球体はゼロの目の前にまでやってくると眩い光を放ち、その中から赤と青の身体に金色のプロテクターを身につけた巨人・・・・・・「ウルトラマンダイナ フラッシュタイプ」が現れたのだ。

 

BGM「ヒーロー登場!」

 

『久しぶりだな、ラン・・・・・・ウルトラマンゼロ?』

『お前は・・・・・・ウルトラマンダイナ!? 飛翔アスカか!?』

 

ダイナは倒れ込むゼロに手を差し伸べ、ゼロはその手を掴んで立ち上がる。

 

『お前、エタルガーに囚われてたんじゃ・・・・・・!?』

『話は後だ。 先ずはアイツ等を!!』

 

ダイナは親指をグイッとドラゴドスとナースに向け、それにゼロは「そうだな」と返し、2人は並び立ち、ドラゴドスとナースに向かって行く。

 

『ウルトラマンダイナだと・・・・・・!?』

『フン!! だが敵が増えようが倒せば良いだけのこと!!』

 

ナースとドラゴドスはダイナの登場に驚くが、すぐさまドラゴドスはダイナ、ナースはゼロに攻撃を仕掛け、ナースは空中を飛び回りながら光弾をゼロへと撃ち込む。

 

だが、ゼロは腕に装着したウルティメイトブレスレットから盾・・・・・・「ウルトラゼロディフェンダー」を取り出して攻撃を防ぎ、そのまま槍型の武器「ウルトラゼロランス」に変形。

 

『ルナミラクルゼロ!!』

 

さらにゼロは青い姿「ルナミラクルゼロ」に変身し、テレポートでナースの頭上に現れるとゼロランスを振るってナースを叩き落とす。

 

『シェア!!』

「グルアアア!!?」

 

戦闘BGM「われらのダイナ」

 

ドラゴドスはダイナに噛みつこうと迫ってくるがダイナは即座にアッパーカットをドラゴドスの顎に叩き込む。

 

しかし、ドラゴドスはすぐに体勢を整えて尻尾を振るい、先の鋸でダイナを斬りつけようとするのだが・・・・・・ダイナはエネルギーを鋸状にして投げつける光のカッター「ダイナスラッシュ」でドラゴドスの尻尾を切断し破壊。

 

「グルアア!!?」

『ショワ!!』

 

さらにダイナは続けてドラゴドスの胸部に蹴りを叩き込んだ後、頭部にチョップを炸裂させる。

 

『ええい!!』

 

それを首を激しく左右に振ってドラゴドスはダイナを振り払い、口から火炎を・・・・・・ダイナは両腕を交差して攻撃を耐える。

 

『ぬぐ・・・・・・!!』

『フハハハ!! このまま焼き殺してくれようぞ!!』

『へっ、こんな炎・・・・・・屁でもないぜ!!』

 

するとダイナはドラゴドスの放つ炎を腕を強く勢いよく振るってかき消し、一気にドラゴドスに接近するとダイナはドラゴドスの顔面に強烈なパンチを叩きこむ。

 

「グウウウ・・・・・・!!」

 

それからダイナはドラゴドスの頭を掴みあげると背負い投げを繰り出し、ドラゴドスは地面に勢いよく激突。

 

そこを狙いダイナは両腕を十字型に組んで放つ青色の光線「ソルジェント光線」をドラゴドスに向かって放ち、直撃を受けたドラゴドスは火花を散らして爆発するのだった。

 

『ハアア、ジュア!!』

「グルアアアアア!!!!?」

 

一方ゼロはというと・・・・・・。

 

ゼロは赤い姿「ストロングコロナゼロ」にタイプチェンジしてナースに掴みかかるとそのままナースを竜巻のように高速回転させながら放り投げ、空中で磔にするように拘束する「ウルトラハリケーン」を繰り出す。

 

『ウルトラハリケーン!!』

「グルウゥ!?」

 

そしてゼロは右拳から放つ炎状の強力光線「ガルネイドバスター」をナースに向かって炸裂させ、直撃を受けたナースは火花を散らして爆発するのだった。

 

『ガルネイドォ!! バスタァー!!!!』

「グルアアアアアア!!!!?」

 

その後・・・・・・ナーガとドラゴドスを倒し終えたゼロとダイナはランとアスカの姿に戻り、2人は互いに一通りの事情を説明。

 

「成程・・・・・・ゼノンが・・・・・・」

「あぁ、今はまだ身体へのダメージが残っているから治療のために光の国に帰って貰ってる」

 

それを聞いてランは「そうか、ゼノンもアスカも無事で良かった」と安堵の溜め息を吐く。

 

「けどまだティガ達は囚われたままだ。 早く助け出さねえと・・・・・・」

「あぁ、だが今の俺達じゃエタルガーに勝つのは難しい。 奴がティガ達に手出ししないことは分かっている。 その間にギンガとビクトリーを鍛え上げねえと・・・・・・」

 

最も、今は作戦行動中でコウマと零無はクリス達と共に深淵の竜宮の防衛に当たっている為、今はあの2人を鍛えあげるということができないのだが・・・・・・。

 

アスカはランの言う任務が終わり次第、自分もコウマと零無の2人の特訓に付き合うと約束し、それにランが笑みを浮かべてアスカの肩にポンっと手を起き「感謝するよ」とお礼を述べる。

 

「取りあえず、翼達の元に戻るぞ。 アイツ等も敵と交戦中だ」

「別の世界の翼達か・・・・・・。 興味深いな」

 

ランとアスカはそんな会話をしながら急いで翼達の元へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから・・・・・・緒川はS.O.N.G.本部にいる弦十郎に要石の防衛に失敗してしまったことを報告。

 

それを受け、弦十郎は「2点を同時に責められるとはな・・・・・・」と怪訝な顔を浮かべ、それを聞いて緒川は「2点?」と首を傾げる。

 

『まさか・・・・・・!』

「あぁ、深淵の竜宮にも侵入者だ! セキュリティが奴等を補足している!」

 

深淵の竜宮の監視カメラを通し、コウマ達はキャロル、ベルメ、キューバ、レイアの4人が侵入しどんどん建物の奥へ奥へと入って行く姿を確認し、一同はあの時死んだと思われたキャロルが生きていることに驚きを隠せないでいた。

 

「閻魔様に土下座して蘇ったのか?」

「アイツ土下座するようなタイプには見えないけどな。 多分、例の錬金術云々でそういう方法があったんだろう」

 

クリスの言葉にコウマがそう応え、まだ弦十郎は「奴等の策に乗るのは癪だが見過ごす訳にはいくまい」として彼の指示を受け、コウマ、零無、クリス、切歌、調の5人でキャロル達を止めに行くことに。

 

やがて潜水艦が目的地に到着するとコウマ達は早速深淵の竜宮に乗り込み、切歌と調は興味深そうに辺りを見回す。

 

「ここが深淵の竜宮・・・・・・?」

「だだっ広いデス!」

「ピクニックじゃねえんだ行くぞ」

「そうだぞ、既に敵が来てんだ。 何があるか分からないんだから気を引き締めていかねーとな」

 

クリスと零無が「あんまりはしゃぐな」とでも言うように切歌と調にそう注意するのだが、零無の手にはピクニックなどで使うバスケットがあり、彼はそこからおにぎりを取り出してムシャムシャと食べていたのだった。

 

「「お前が1番ピクニック気分じゃねえか!!?」」

 

それに対して即座にクリスとコウマが零無にツッコミを入れるのだが・・・・・・。

 

「えっ!? いやそんなことないぞ!! だってそろそろ昼時だろ? 腹が減るかなと思って・・・・・・みんなの分もちゃんとあるぞ!? 武士は食わねど高笑い~って言うだろう!?」

「言わねーよ!! それを言うなら武士は食わねど高楊枝だ!! お前がなんか言うと腹立つんだよそれ!!」

 

などと零無は言い訳し、そんな零無に切歌と調は頭を抱えて「はぁ」と溜め息を吐くのだった。

 

「そういうところが、ポンコツなんだよ零無は」

「いい加減自覚持ってほしいデース」

「調はまだしも切歌にだけは言われたくない!!」

 

兎に角、このポンコツ(零無)は放って置いて先に進むことに。

 

一方で弦十郎達は侵入者達であるキャロル達の現在地の補足を行っていた。

 

「キャロルの目的は世界の破壊。 ここに納められた聖遺物、もしくはそれに類する危険物を手に入れようとしているに違いありません」

 

またエルフナインがキャロルが何を狙っているかの予想を弦十郎に伝え、それを聞き、弦十郎は兎に角今はここからサポートしつつコウマ達を信じることにするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んんっ・・・・・・」

 

夕方、八紘邸の寝室にて・・・・・・そこではファラとの戦闘で気を失っていた翼が目を覚まし、彼女は辺りを見回した後、ゆっくりと身体を起き上がらせる。

 

「・・・・・・そうか、私はファラと戦って・・・・・・」

 

ファラとの戦闘で自分が敗れたことを思い出し、「身に余る夢を捨てて尚・・・・・・」と考えながら顔を俯かせる翼。

 

(私では届かないのか・・・・・・)

 

そんな時、外から「大丈夫? 翼?」と彼女を心配してやってきたマリアの声が聞こえ、それに対し翼は「すまない、不覚を取った」と謝罪。

 

「動けるのなら来て欲しい、翼のパパさんが呼んでいるわ。 それと・・・・・・新しい仲間の紹介もしないとね?」

「新しい仲間?」

 

マリアの言葉に翼が傾げていると不意にその部屋の扉が勢いよく開かれ「よっ!」と脳天気そうな笑顔を浮かべながら右手をあげながら挨拶をするアスカが入って来たのだ。

 

「俺の名前は飛翔アスカ・・・・・・又の名を、ウルトラマンダイナだ!! よろしくなこっちの翼!!」

「ウルトラマン・・・・・・ダイナ・・・・・・!?」

 

ウルトラマンダイナと名乗る男性に対し、翼は驚きの表情を浮かべる。

 

するとアスカは「ほいっ!」としゃがみ込んで座り込んでいる翼に手を差し出し、それに対して翼は戸惑いつつも「あ、あぁ」と頷いてアスカの手を掴んで握手をし、彼は「怪我してるんなら無理すんなよ?」と言い残した後、彼女から手を離して立ち上がる。

 

「あ、あの・・・・・・こっちの翼ってどういう・・・・・・」

「あぁ、俺も似たような世界から来たからな。 ちなみに俺とお前は俺の世界じゃ幼馴染みなんで・・・・・・まぁ、気軽に接してくれ!!」

 

笑みを浮かべながらサムズアップするアスカに対し、翼は戸惑いつつも「は、はぁ・・・・・・」と頷く。

 

その後、アスカがその場から立ち去ると取りあえず今は八紘のところに行こうと思い、彼女は私服に着替えてマリア、ラン、アスカ、緒川と共に彼の元へと行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある部屋へとやってきた翼、ラン、マリア、アスカ。

 

そこでは緒川と八紘がおり、机の上にはアーネンエルベが調査したというアルカノイズの攻撃によって生じる赤い粒子についての報告書が置かれていたのだった。

 

ちなみに「アーネンエルベ」とはシンフォギアの開発に関わりが深い独国政府の研究機関の名前である。

 

「報告によると赤い物質はプリマ・マテリア。 万能の溶媒アルカ・ヘステによって分解還元された物質の根源要素らしい」

「物質の根源? 分解による?」

 

八紘の言葉に疑問を浮かべ、首を傾げるマリア。

 

「錬金術とは分解と解析、そこからの構築によって成り立つ異端技術の理論体系とありますが・・・・・・」

「キャロルは世界を分解したあと、何を構築しようとしているのかしら・・・・・・」

「・・・・・・? えっ? ちょっと待て、俺途中参戦だから仕方ないのかもしれないけどさっきから何言ってるのかさっぱり分かんないだけど!! アカンベエとかプリズマとか!! 分かりやすく話をプリーズ!!」

 

緒川やマリアの話をイマイチ理解できず、頭から湯気を出して自分にも分かりやすく説明をしてくれるように頼むアスカ。

 

そんなアスカを見てランは「相変わらず頭弱いんだな」と苦笑し、それに対しアスカも「よくバカって言われてんのは伊達じゃないからな!!」と胸を張ってなぜか自慢げにする。

 

「自慢げに言うことじゃねえぞ。 要するに、キャロルは世界を分解してなんかを作ろうとしてるってことだろ。 ざっくり言うと。 取りあえず今はこれくらい覚えておけば良い」

「おう!! それなら分かりやすい!!」

 

すると八紘は不意に翼の名前を呼び、彼女に「傷の具合は?」と尋ねるとそれに翼は一瞬驚いたような表情を浮かべる。

 

「っ・・・・・・はい、痛みは殺せます」

「ならばここを発ち然るべき施設にてこれらの情報の解析を進めるといい。 お前の守るべき要石はもうないのだ」

 

少々冷たい印象の言い方をする八紘に対し、翼は一瞬悲しげな顔を浮かべた後、「分かりました」と返事をし、彼の言う通りにしようとするのだが・・・・・・。

 

それを見たマリアはそんな八紘の厳しめの言葉に対して苛立ち、彼女は八紘に反発した。

 

「それを合理的と言うのかもしれないけど、傷ついた自分の娘にかける言葉にしては冷たすぎるんじゃないかしら!?」

「いいんだマリア!」

 

しかし、そんなマリアを翼は抑え、マリアは「翼・・・・・・!」と彼女の名を呼ぶが・・・・・・。

 

「・・・・・・いいんだ・・・・・・」

 

翼はそう言ってマリアを落ち着くように説得し、またその光景を見ていたランはアスカにそっと耳元で「お前の世界の翼の親父もあんな感じか?」と尋ねるのだが・・・・・・アスカが言うには、自分の世界の八紘とはあんまり会ったことがないそうでよく分からないらしい。

 

「ただ会う度にいっつも俺のこと睨んでたから、少なくとも俺のことはそんなに好きじゃないんじゃないかな」

「・・・・・・そうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アレはなんだ!! 国家安全保障のスペシャリストかもしれないが家族の繋がりを蔑ろにして!!」

 

先ほどの八紘の態度に対してマリアは怒り、彼女はランやアスカにも「あなた達もそう思わない!?」と問いかけるのだが、話をいきなり振られ、「えっ!?」と困惑する2人。

 

「アスカさんもランもあの父親にしてもあの態度はないと思うだろう!?」

「あー、まぁ、確かにそうなんだが・・・・・・」

「なんつーか、あの人見てるとなーんかデジャヴを感じるというか・・・・・・なんか怒れないっていうか・・・・・・」

 

ランとアスカの返答に対してマリアは「はぁ?」と首を傾げ、アレを見て怒らないとはランもアスカもちょっと八紘に対する評価がそれは甘すぎるのではないかと思うが・・・・・・そんな彼女に対し翼が代わりに「すまない」と謝罪する。

 

「だがあれが私達の在り方なのだ」

 

その後、一同は話の続きは翼の部屋でということで彼女に案内させ、翼が襖を開けると・・・・・・。

 

「っ! 敵襲!? また人形が!?」

「あっ、いや・・・・・・私の不徳だ・・・・・・。 だからって10年間そのままにしとくなんて・・・・・・」

 

そこには散らかしっぱなし翼の10年前から変わらないという汚部屋が広がっており、彼女は顔を赤くし、それを見たランは「やっぱり」と苦笑し、アスカに至っては「やっぱどこの世界でも翼は翼だなぁ!!」と言いながらお腹を抱えながら爆笑していた。

 

「笑われるのは予想できたがあなたはちょっと笑いすぎなのでは!?」

 

それから一同は取りあえずは部屋をみんなで片付けをしながら話をすることに。

 

「幼い頃はこの部屋でお父様に流行歌を聞かせた思い出もあるのに・・・・・・」

「それにしても、この部屋は・・・・・・」

 

マリアは辺りを見回し、翼に「昔からなの?」と疑問に思ったことを尋ねる。

 

「わ、私が片付けられない女ってこと!?」

「そうだよ」

「そうだよ」

「いや、そうじゃないわよ!! 私が言いたいのは翼のパパさんのこと!!」

 

そのことについて、翼は目を瞑り、それについては先ず、自分の祖父のことについて語る必要があった為、それを彼女は話し始める。

 

「私のお爺様・・・・・・現当主風鳴訃堂は老齢の域に差し掛かると跡継ぎを考えるようになった。 候補者は嫡男である父、八紘とその弟の弦十郎叔父様」

「風鳴指令か・・・・・・」

「だが任命されたのはお父様や叔父様を差し置いて生まれたばかりの私だ」

 

それを聞いてマリアは「翼を?」と驚きの声をあげ、ランは「どういうことだ?」と首を傾げる。

 

尚、アスカは元の世界でもそうだったのか、薄々感づいている様子を見せており、表情1つ変えず、ただただ黙って話を聞いていた。

 

「理由は聞いていない。 だが今日まで生きていると伺い知ることもある。 どうやら私にはお父様の血が流れていないらしい」

「なに・・・・・・!?」

「まさか・・・・・・」

 

それを聞き、ランとマリアは驚愕した表情を浮かべる。

 

「風鳴の血を濃く絶やさぬようおじい様がお母様の腹より産ませたのが私だ」

「風鳴訃堂・・・・・・人の道を外れたか!」

「なんて野郎だ・・・・・・」

 

マリアとランは翼の話を聞き、風鳴訃堂に対して激しい怒りを覚える。

 

「以来私はお父様に少しでも受け入れてもらいたくてこの身を人ではなく道具として、『剣』として研鑽してきた。 なのにこの体たらくではますます鬼子として疎まれてしまうな・・・・・・」

 

するとその時、今まで黙って話を聞いていたアスカがガッと翼の両肩を掴みあげ、それに翼は「えっ?」と戸惑う。

 

「それは本当に八紘のおっさんがお前に望んだことなのか!?」

「なにを・・・・・・それくらいしか、私はお父様に受け入れては・・・・・・」

「それを本人が『道具になれ』って言ったのかよ!! お前が勝手に言ってるだけだろ!! そんな不器用な生き方・・・・・・!!」

 

そこまで言いかけてアスカは何かに気づいたかのようにハッとなり、翼の肩を離して「そういうことなのかもしれねえな」と静かに呟き、翼やラン、マリアは首を傾げる。

 

「通りでデジャヴみてーなもんを感じると思ったよ。 やっぱ親子だわ」

「なにを言って・・・・・・」

 

その時である。

 

突然外で大きな爆発音が聞こえきたのだ。

 

「なんだ!?」

「爆発音!?」

「兎に角、行ってみましょう!!」

 

マリアの言葉に他の3人は頷き、一同は急いで爆発の音が聞こえた方向へと一同は走って行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、S.O.N.G.の司令室では竜宮の管理システムにアクセスして、そこにあるデータからキャロルの狙いを絞り込んで対策を打とうという作戦が行われており、その時表示されたデータの1つにエルフナインが目を止めた。

 

「ヤントラ・サルヴァスパ!?」

「なんだ? それは?」

 

弦十郎がエルフナインに尋ねると「ヤントラ・サルヴァスパ」とはあらゆる機械の起動と制御を可能にする情報集積体のことだということを説明。

 

「キャロルがトリガーパーツを手に入れれば、ワールド・デストラクター、チフォージュ・シャトーは完成してしまいます」

 

そこで丁度あおいがヤントラ・サルヴァスパの管理区域を割り出すことに成功し、それを受けて弦十郎はコウマ達は急いでそこに向かわせるように指示するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り・・・・・・そこではファラとボルストが建物の1つを破壊し、その騒ぎを聞きつけ、そこに駆けつけた翼とマリアにアスカとラン。

 

「要石を破壊した今、貴様になんの目的がある!?」

「うふ♪ 私は歌が聴きたいだけ」

 

翼の問いかけに対してファラはそう答え、それを聞いてアスカは「なに言ってんだコイツは?」と首を傾げる。

 

『ちなみに俺様はダイナ!! 昼間の借りを返しに来ただけだ!! お前が来なければゼロを倒せたかもしれなかったのに邪魔をしやがってぇ!! 絶対に許さん!!』

 

ボルストはかなり激怒した様子でアスカを指差し、アスカは自身のアイテムであるリーフラッシャーを構える。

 

『貴様を倒すに相応しいスパークドールズをエクセラーの野郎がくれてね。 こいつで貴様を叩きつぶす!!』

 

そう言いながらボルストはチブルスパークとスパークドールズを取り出し、スパークドールズをチブルスパークにリードさせる。

 

『モンスライブ! ゼルガノイド!!』

 

するとボルストは等身大のダイナを怪獣のような姿にした「超合成獣人 ゼルガノイド」へと変身し、それを見たアスカは目を見開いて驚いた。

 

「ゼルガノイドか・・・・・・。 ラン、お前は翼の父親とかを守っといてくれ。 あいつは俺が相手をする。 どうやら俺をご氏名らしいしな」

「分かった」

 

アスカの言葉に頷いてランはその場を立ち去り、アスカもリーフラッシャーを掲げる。

 

「ダイナーーーーー!!!!」

 

そしてアスカはリーフラッシャーの放つ光に包まれて等身大の「ウルトラマンダイナ フラッシュタイプ」へと変身し、またマリアと翼もそれぞれ「歌」を口ずさんでシンフォギアを纏う。

 

『またイチイチ遠くで戦うのも面倒だからな。 さぁ、覚悟しろダイナ!!』

『そっちこそ、覚悟しろよこのパチモン!!』

 

ダイナはゼルガノイドに即座に跳び蹴りを繰り出し、ゼルガノイドはそれを両腕でガード。

 

腕を広げてゼルガノイドはダイナを押し飛ばすがダイナは身体を空中で後ろに回転させ、着地と同時に両腕に溜めた青白いエネルギーを三日月状にして放つカッター、「フラッシュサイクラー」を発射。

 

同時にゼルガノイドもフラッシュサイクラーを発射。

 

ゼルガノイドはダイナ・フラッシュタイプと同じ技を使用できるが、その威力はダイナよりも強化されているため、ゼルガノイドのフラッシュサイクラーはダイナのフラッシュサイクラーを打ち砕き、咄嗟にダイナは両手を広げて光の壁「ウルトラバリヤー」で防ぐが・・・・・・。

 

あっさりとバリアは破られてゼルガノイドのフラッシュサイクラーが直撃し、ダイナは吹き飛ばされて倒れ込む。

 

『ウグアアア!!!?』

『ギシャアアアア!!!!』

 

そのままゼルガノイドはジャンプしてダイナに馬乗りとなり、ダイナの顔を何度も殴りつける。

 

しかし、ダイナはなんとかゼルガノイドの振るった左拳を受け止め、即座に右拳でゼルガノイドの顔を殴りつけて押し退かす。

 

『グウウ!!?』

『ショワッ!!』

 

殴られてフラつくゼルガノイドに立ち上がったダイナは素早く接近して回し蹴りを叩き込み、さらにゼルガノイドを投げ飛ばそうと掴みかかるが・・・・・・。

 

ゼルガノイドはダイナの腕を振り払って両肩に両手でチョップを叩き込み、連続で横腹に蹴りを炸裂し、蹴り飛ばされるダイナ。

 

地面を転がるダイナにゼルガノイドは両腕を十字に組んで放つ必殺光線「ソルジェント光線」を発射。

 

ダイナもすぐに体勢を整えて両腕を十字に組んで放つ必殺光線「ソルジェント光線」を放ち、2人の光線はぶつかり合うが・・・・・・当然ゼルガノイドのソルジェント光線もダイナのものよりも強化されている為、ゼルガノイドのソルジェント光線がダイナの光線を押し戻してダイナに直撃。

 

大ダメージを受けたダイナは背中を強く地面に打ち付けて倒れ込む。

 

『デヤアア!!!?』

 

挿入歌「銀腕・アガートラーム」

 

またマリアは歌を口ずさみながら翼と共にファラへと立ち向かい、2人で同時に攻撃を仕掛けるが・・・・・・ファラは後方へと飛んで回避。

 

武器のソードブレイカーを振るって緑色の風の斬撃をファラは翼とマリアに放ち、2人はなんとか回避。

 

即座にマリアは携えて振るう短剣のアームドギアの刀身を蛇腹剣のように変化させ、それをファラに振るうが・・・・・・それをファラはソードブレイカーから再び風の斬撃を放ってマリアのアームドギアをかき消し、風はマリアを大きく吹き飛ばす。

 

「なっ、うあああああ!!!!?」

「マリア!! くっ、この身は剣!! 切り拓くまで!!」

 

翼は剣のアームドギアを構えながらファラへと向かって駈け出すのだが・・・・・・。

 

「その身が剣で あるのなら、哲学が陵辱しましょう」

 

しかし、ファラの放った緑の突風によって翼は吹き飛ばされそうになり、なんとか踏み止まるものの、徐々に彼女の纏うギアが破損して行く。

 

(砕かれていく・・・・・・。 剣と鍛えたこの身も歌声も・・・・・・!)

 

そして遂には翼はファラの放った突風により吹き飛ばされてしまい、ボロボロになって倒れ込む翼。

 

「くっ・・・・・・! 夢に破れ、それでも縋った誇りで戦ってみたものの・・・・・・どこまで無力なのだ、私は・・・・・・!!」

 

そんな時のことである・・・・・・。

 

「翼!!」

 

そこへ翼の元へと八紘とランが現れ、ゼルガノイドと戦うダイナは「おい、避難させろって言ったろ!!」と怒鳴るが・・・・・・。

 

「すまん。 でもどうしても翼のところに行くって聞かなくてな。 なんでも、言いたいことがあるそうだぜ? なぁ?」

 

ランの言葉に八紘は無言で頷くと彼は翼に向かって言葉をかける。

 

「歌え翼!!」

「っ・・・・・・。 ですが私には、風鳴の道具にも、剣にも・・・・・・」

 

それに対し、翼は「どちらにもなれない自分は風鳴家の役に立たない」と顔を俯かせ、顔を歪める。

 

しかし、そんな翼に八紘は・・・・・・。

 

「ならなくて良い!!」

「お父様・・・・・・?」

「夢を見続けることを恐れるな!!」

 

その八紘の言葉に、翼は「私の、夢?」と静かに呟く。

 

「そうだ!! 翼の部屋は10年間そのままなんかじゃない!! 散らかっていても散り1つなかった!! お前との思い出を無くさないよう、そのまま保たれていたのがあの部屋だ!! 娘を疎んだ父親がすることではない!! いい加減に気づけバカ娘!!」

 

マリアは翼に向かってそう叫び、またゼルガノイドの攻撃を振り払ってダイナは翼の元へと駆け寄り、ダイナは顔をだけを彼女に向かって振り返り、サムズアップする。

 

『ほらな? 俺の言った通りお前が勝手に言ってるだけだった。 お前の親父さんは・・・・・・お前が道具になることを望んでなんかいなかった』

 

ダイナの言葉を聞き、翼は目尻に涙を浮かべる。

 

「まさか、お父様は私が夢をわずかでも追いかけられるよう、風鳴の家より遠ざけてきた・・・・・・。 それが、お父様の望みならば・・・・・・私はもう一度夢を見てもいいのですか・・・・・・?」

 

涙を流しながら八紘にそう問いかける翼。

 

それに八紘は静かに頷き、それを受け、翼は再び立ち上がる。

 

『アハハハ!! お前等やっぱり親子だな!! 俺が感じてたデジャヴ・・・・・・。 そうか、お前等親子共、不器用過ぎるんだよ!! なぁ、翼・・・・・・知ってるか? やり抜く意思があれば、夢ってのは叶うもんなんだぜ?』

「やり抜く意思があれば・・・・・・夢は、叶う・・・・・・」

 

ダイナに言われた言葉を、翼は繰り返すように口にするとダイナは頷き、翼は胸部に装着されたクリスタルに手をかける。

 

「ならば聴いてくださいお父様!! イグナイトモジュール、抜剣!!」

 

翼はクリスタルを取り外して空中へと投げるとそれが剣の形となり、それは彼女の胸部に突き刺さり、彼女の纏う天羽々斬は黒く染まり「イグナイトモジュール」となる。

 

「味見させて頂きます」

 

挿入歌「Beyond the BLADE (IGNITED arrangement)」

 

歌を口ずさみながら翼はファラへと向かって駈け出し、同時にダイナも再びゼルガノイドへと向かって走り出し、翼はジャンプしてアームドギアをファラへと振りかざすが・・・・・・ファラはそれを真上に飛んで回避。

 

それを追いかけるように翼もジャンプしてアームドギアを横一閃に振るうが、ファラはそれも躱して地面に着地。

 

その瞬間、翼は大型化させたアームドギアを振るい、巨大な青いエネルギー刃を放つ「蒼ノ一閃」を繰り出すのだが・・・・・・ファラはそれをソードブレイカーで薙ぎ払う。

 

そのまま翼は急降下してアームドギアを振るうが、ファラはそれをソードブレイカーで受け止め、振り払う。

 

『ン-、ジュア!!』

 

またダイナは両腕を胸の前で交差させ、赤い姿の「ストロングタイプ」となると殴りかかって来たゼルガノイドの拳を左手で受け止め、右拳でゼルガノイドの顔面を殴りつけてから身体を持ち上げ、ファラに向かって投げ飛ばす。

 

『ハアアア、ジュア!!』

『ウグワアアアア!!!?』

「えっ、ちょっ・・・・・・!!」

 

ゼルガノイドは見事ファラに激突。

 

「くっ、何をしているんですかこの鳥頭は・・・・・・!!」

『ぐっ、うるせえ!!』

 

なんとか立ち上がるファラとゼルガノイド、そこへダイナと翼の2人はファラとゼルガノイドを囲むように動き、翼はゼルガノイドに大型化したままのアームドギアを横振りに振るって叩き飛ばす。

 

『グオオオ!!?』

 

さらにダイナはファラに向かって拳を振るい、ファラは咄嗟にソードブレイカーで攻撃を防ぐものの・・・・・・ストロングタイプのパワーに叶わず粉々に砕け散り、そのまま拳を顔面に直撃し、吹き飛ばされる。

 

「くあっ!?」

 

翼はゼルガノイドに蒼ノ一閃を放つがゼルガノイドは亜空間バリアーを張り巡らせて攻撃を防ぐ。

 

しかし、翼は素早い動きでゼルガノイドの背後に回り込み、バリアが解除されると同時に亜空間バリアーを作り出す背中の突起物をアームドギアで全て切り裂いて破壊。

 

『おのれ・・・・・・!!』

 

ゼルガノイドはすぐさま回し蹴りを翼に喰らわせ、翼は軽く蹴り飛ばされるがそれをダイナが受け止める。

 

『大丈夫か?』

「問題ない!!」

 

再び戦う相手を戻し、今度は翼はファラ、ダイナはゼルガノイドに戦いを挑む。

 

翼は跳び上がって空中から大量の青いエネルギー剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する「千ノ落涙」を放つが・・・・・・新たに取り出したソードブレイカーでファラは風を放ち、翼の技はその風にかき消されてしまう。

 

「幾ら出力を増したところで・・・・・・その存在が剣である以上、私には毛ほどの傷も負わせることは叶わない・・・・・・。 戦う相手を戻したのが仇になりましたね。 ずっとあのウルトラマンに任せておけば私を倒すことができたかもしれないのに」

 

そう言い放ちながらファラはソードブレイカーをもう1本取り出し、翼に向かってソードブレイカーを突き出しながら素早い動きで突撃。

 

『夢を見続けることを恐れるな!!』

『やり抜く意思があれば、夢ってのは叶うもんなんだぜ?』

 

翼は八紘とダイナ・・・・・・アスカの言葉を思い出す。

 

「それはどうかな? 今の私は・・・・・・剣にあらず!!」

 

翼は逆立ちと同時に横回転し、展開した脚部のブレードで敵を切り裂く「逆羅刹」を繰り出し、ファラの突進を弾き飛ばし、ファラのソードブレイカーの刃を完全に破壊し、それにファラは驚愕の表情を浮かべる。

 

「あり得ない・・・・・・!!? 哲学の牙がなぜ!?」

「貴様はこれを剣と呼ぶのか・・・・・・!! 否!! これは、夢に向かって羽ばたく翼!!」

 

両手に携えた刀のアームドギアと脚部のブレードから炎を発しながら、彼女は空中へと飛び立つ。

 

「貴様の哲学に!! 翼は折れぬと心得よおおおおおお!!!!!」

 

そして空中で高速回転しながら相手に突進し、敵を焼き切る「羅刹 零ノ型」をファラに炸裂させ、ソードブレイカーごと彼女は真っ二つに笑いながら切り裂かれるのだった。

 

「あははははは!!!!」

 

翼がファラと戦っているのと同じ頃、ダイナもまたゼルガノイドと激しい戦闘を繰り広げていた。

 

戦闘BGM「FIGHTING THEME-STRONG-」

 

『本当の戦いは、ここからだぜ!!』

 

ゼルガノイドは両腕を十字に組んでソルジェント光線を放つがダイナはそれをジャンプして躱し、右足に全体重を乗せて急降下キックを放つ「ストロングボム」を炸裂させるが、ゼルガノイドは両腕でガード。

 

しかし、ゼルガノイドはダイナの攻撃を防いだものの吹き飛ばされてしまい、地面に倒れ込み、そこへダイナがゼルガノイドの足を掴んで持ち上げ、地面に叩きつける。

 

『ぐあっ!?』

『ショワッ!!』

 

さらにもう1度持ち上げて再び地面に叩きつけ、ゼルガノイドは苦痛の声をあげるがなんとか足を激しく動かしてダイナの腕を振り払って立ち上がり、ゼルガノイドは勢いよくダイナに駆け出してタックルを繰り出す。

 

それをまともに受けてフラつくダイナ、そこにすかさずゼルガノイドがダイナに向かって駈け出し、拳をダイナに繰り出し・・・・・・それと同時にダイナも拳を振るい、2人のパンチが激突した後・・・・・・2人は素早く反対の腕で拳を振るい・・・・・・互いに「クロスカウンターパンチ」を繰り出した。

 

「やったか!?」

 

その戦いを見てマリアがやってないフラグを立てる台詞を言うのだが・・・・・・。

 

『グアッ・・・・・・』

 

ゼルガノイドの拳は後一歩というところでダイナに届いておらず、逆にダイナの拳は見事にゼルガノイドの拳にクリーンヒットしており、膝を突くゼルガノイド。

 

そのままダイナはゼルガノイドを持ち上げて空中へと投げ飛ばし、胸の前で両拳を合わせて前方に気力を発生させ、それを凝縮して超高熱の赤色破壊エネルギー光弾に変え、右パンチで放つ「ガルネイドボンバー・シューティングバージョン」を放ち、直撃を受けたゼルガノイドは空中で爆発するのだった。

 

『ハアアア、シュアア!!』

『グアアアアアア!!!!!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、竜宮では・・・・・・ヤントラ・サルヴァスパを手に入れたキャロルの元に、等身大のギンガ、ビクトリーにそれぞれ変身したコウマと零無、シンフォギアを纏ったクリス、切歌、調が彼女等と戦闘を繰り広げているところだった。

 

それに対し、キャロル達も当然ギンガ達に応戦し、キューバとベルメは前回と同じくアルギュロスとアパテーにモンスライブし、迎え撃つ。

 

『ショウラ!!』

 

ギンガの放つ蹴りをアパテーは右腕で受け止め、アルギュロスは右腕をキャノン砲に変え、キングジョー・ランチャーを装着したビクトリーと激しい銃撃戦を繰り広げる。

 

またレイアは切歌の攻撃を躱しつつコインの弾丸を投げつけ、そしてクリスはミサイルをキャロルに撃ち込むが・・・・・・彼女はそれをバリアを張って防ぐ。

 

「・・・・・・っぐ!?」

 

しかし、突如として彼女は苦しみだし、バリアが解除され・・・・・・その隙を見逃さずアームドギアから小型鋸を大量に発射する「α式 百輪廻」を繰り出し、キャロルの持っていたヤントラ・サルヴァスパを弾き切断。

 

「ヤントラ・サルヴァスパがっ!?」

『おい!! それ切り裂いて良かったの!?』

『敵の手に落ちるくらいならぶっ壊した方が良いんじゃ無い?』

 

ビクトリーの言葉にギンガがそう答え、そしてその隙を見逃さないとガトリングガンと腰部ミサイル射出器の展開に背部に大型ミサイルを左右に各2基、計4基を連装する射出器を形成し、ミサイルを発射する「MEGA DETH QUARTET」をクリスが放ち、それをレイアがコインを撃ち込んでミサイルをなんとか防ごうとする。

 

「その隙は見逃さねえ!!」

「地味に窮地!!」

 

それでも、全てのミサイルを相殺することはできず、撃ち漏らしたミサイルがキャロルへと迫る。

 

「マスター!!」

 

だが・・・・・・。

 

そこへ突然、誰かがキャロルの目の前に現れ・・・・・・そのミサイルを片手で受け止める人物が現れたのだ。

 

「フハハハ・・・・・・。 久方ぶりの聖遺物、この味は甘くとろけて癖になるぅ~!」

『ゲェ・・・・・・まさかアイツは・・・・・・!』 

「なっ、嘘・・・・・・」

「嘘、デスよ・・・・・・」

 

クリスやギンガも、その人物を見て驚きの表情を浮かべるが・・・・・・2人以上に、ビクトリー、切歌、調が驚きの声をあげ、その人物は自分の髪を勢いよくかき上げる。

 

「嘘なものか。 僕こそが真実の人ォ・・・・・・!! ドクター・ウェルウウウウウ!!!!!」

 

 

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