戦姫絶唱シンフォギアGinga S&GX    作:ベンジャー

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12Eve 『託されたものを胸に』

コウマ達が竜宮から帰還しようとしている時のこと。

 

同じ頃、S.O.N.G.本部の潜水艦に朔也がこちらに向かって急速接近して来る巨大な物体の存在を確認しており、それを弦十郎に報告しモニターに出すとそこには巨大な人影・・・・・・レイアの妹が映っていた。

 

「いつかの人型兵器か! コウマくん達の脱出状況は!?」

 

現在、コウマ達は丁度潜航艇にに乗り込んで潜水艦に戻って来たところであり、弦十郎は即座に潜水艦を浮上させるように一同に指示を送る。

 

「緊急浮上!!  油圧を切りつつ振り切るんだ!!」

 

弦十郎の指示により、潜水艦は浮上していくが・・・・・・当然妹は逃がさず追いかけてくる。

 

そして潜水艦はなんとか浮上することに成功したのだが、同時に妹も海上から顔を出すように出現し、潜水艦に向かって大きく振りかぶり、チョップを叩きこもうとする。

 

『ウルトライブ! ウルトラマンジョーニアス!』

『ショワッ!!』

 

しかし、それを星形のカラータイマーに額に星形のマークがあるのが特徴的な巨人、「ウルトラマンジョーニアス」にウルトライブし、変身したコウマがそれを両手を交差して受け止め、そのまま妹に膝蹴りを叩きこむ。

 

『ショワッ!!』

 

さらに怯んだところに妹の顔に拳をジョーニアスは叩き込んで潜水艦から引き離し、ジョーニアスは「今だ!!」と潜水艦の方を振り返って叫ぶ。

 

すると潜水艦からまだイグナイトモジュールを発動させている状態のクリスが飛び出し、アームドギアをロングボウのように形成し、矢の形をしたミサイルで相手を射貫く「ARTHEMIS SPIRAL」を放ち、矢はレイアの妹の身体を見事に貫き、妹は火花を散らして爆発。

 

『やったな、クリス! 本部には傷1つついてないぜ!』

 

ジョーニアスはそう言いながらクリスにサムズアップし、それにクリスも笑みを浮かべてサムズアップを帰そうとするのだが・・・・・・その時・・・・・・。

 

「キシャアアアア!!!!」

 

海中から突如、チョウチンアンコウのような触覚が生えた海蛇のような怪獣「深海獣 ディプラス」が、竜宮や海上で散々騒いだ影響で眠っていたところを目を覚まして出現し、潜水艦に襲いかかって来たのだ。

 

ディプラスは潜水艦に勢いよくその巨大な口を開いて噛みつき、そのまま噛み砕こうとする。

 

「なっ!」

 

突然のことにクリスは驚き、反撃ができず、バランスを崩して海に落ちそうになるがジョーニアスが慌ててディプラスに掴みかかって引き離し、クリスもなんとかバランスを保つ。

 

『シェア!!』

 

ジョーニアスは潜水艦から離れた位置に向かってディプラスを放り投げ、海面に叩きつけられるが触覚から放つ「赤色破壊光線」という光線を発射し、ジョーニアスは直撃を受けて怯む。

 

『グッ、ショワッ!!』

 

しかし、なんとか耐えきって空中に飛び立つとそのままディプラスの頭上に急降下キックを叩きこむ。

 

一方、S.O.N.G.の司令室では先ほどディプラスに攻撃された際、船体が大きく揺れ、それによってあおいの頭上にあった天井の一部が落ちて来たのだ。

 

「危ない!!」

 

だが、それをエルフナインが身を挺して庇い、彼女に覆い被さって代わりに天井の一部を身体に受けてしまったのだ。

 

「うっく・・・・・・エルフナインちゃん!?」

「僕は・・・・・・、誰に操られた訳でもなく・・・・・・」

 

エルフナインはそれだけを言い残すと気を失い、そこへ丁度切歌と調、零無の3人も帰って来て彼女等2人の元に急いで駆け寄る。

 

「大丈夫デスか!?」

「早く手当てしないと!!」

「こりゃ下手に動かさない方が良いかもな。 包帯とか急いで持って来る!!」

 

そう言って零無は急いで医務室へと駆け出し、包帯などを持って来ることに。

 

『シェア!!』

 

一方、ジョーニアスはディプラスに向かって掴みかかるが、触覚から放つ放電攻撃を行い、掴みかかってきたジョーニアスの身体に電撃を流し込んでダメージを与える。

 

『グッ!?』

 

さらにディプラスはジョーニアスの肩に噛みついて身体を持ち上げ、水面に叩きつける。

 

『ウオッ!!?』

「コウマ!!」

 

そこでクリスがアームドギアをクロスボウに変形させて矢を放ち、援護するのだがディプラスは意に返さずジョーニアスに再び噛みついて水中の中へと引きずり込んでいく。

 

『グアッ!?』

「あっ、クソ!! 水中に入られたら迂闊に攻撃できねえ・・・・・・!! どうすれば・・・・・・!!」

 

ディプラスはジョーニアスは深海の底にまで叩き伏せると一度離れ、倒れ込んだジョーニアスに向かって触覚から破壊光線を発射。

 

それをなんとか立ち上がったジョーニアスは後方にバク転して回避し、額のアストロスポットから放つ、星型光弾「スタービーム」を発射し、ディプラスに直撃させて怯ませる。

 

その隙にジョーニアスは跳び蹴りをディプラスに放つのだが、ディプラスはそれを避けてジョーニアスの身体に巻き付き、締め付ける。

 

『ゥオワアア!!?』

 

ディプラスはかなりのパワーでジョーニアスの身体を締め付けており、なんとか振りほどこうとするが全くその気配はなく、ジョーニアスの胸スターシンボルが黄色くなり、その後赤に変わる。

 

『ぐっ・・・・・・こんなところで・・・・・・負けていられるかぁ!!』

 

しかし、ジョーニアスにライブしているコウマは気合いを入れ、ジョーニアスはディプラスに巻き付かれた状態のまま海上に向かってディプラスごと飛行する。

 

『グゥ、ショワッ!!』

 

戦闘BGM「ザ☆ウルトラマン インストゥルメンタルバージョン」

 

それに対してディプラスは放電を行い、ジョーニアスを苦しめるが、ジョーニアスは苦痛に満ちた声を上げながらもなんとか海上へと飛び出す。

 

「出てきた!!」

『クリス、頼む!!』

 

ジョーニアスの言葉にクリスは頷き、背部に形成した射出器に左右それぞれ6基、計12基もの大型ミサイルを連装して生成、一斉掃射を繰り出す「MEGA DETH INFINITY」を発射。

 

それらを全てディプラスの身体に命中させると僅かにディプラスの力が緩み、ジョーニアスは脱出。

 

そのままジョーニアスは手裏剣のように連射する光弾「ウルトラレーザーショット」を発射し、ディプラスの触覚を破壊。

 

「グルアアアアア!!!!?」

 

続けざまにジョーニアスは両手の拳を突き合わせてエネルギーを溜め、生み出した光球を放出する「ロッキングスパーク」を放ち、直撃を受けたディプラスは火花を散らして爆発するのだった。

 

『ハアア、ショワッ!!』

「グアアアアア!!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、響はせめてもう1度ということで・・・・・・彼女は前回も訪れたレストランに来ており、父親の洸と会っており、又もや響が奢る形で食事をしていた。

 

「悪いな、腹減ってたんだ」

「・・・・・・うん」

 

一方、また響が洸と会うことをあらかじめ未来から教えられていたカイトも、どうしても彼女のことが気になって心配だった彼は遠くの席に座って帽子を被り、サングラスをして変装した格好でその様子を見つめており、また娘にご飯を奢らせている洸を見て苛立っていた。

 

(あの野郎、また響さんに飯を奢らせてるのか・・・・・・? 俺が前言ったこと、忘れてそうだな・・・・・・)

 

今すぐ出て行って洸に怒鳴るくらいはしてやりたいと思うカイトだったが、ぐっと今は堪えて今はまだ様子見することに彼は専念。

 

響は一瞬、スマホの画面を見るとそこには未来から送られて来たメッセージに「へいき、へっちゃら」という文字が書かれており、それをほんの少しだけ見つめると彼女は意を決した表情を浮かべて洸に話しかける。

 

「あのね、お父さん!」

「どうした?」

「本当に、お母さんとやり直すつもり?」

 

その響の問いかけに洸は「ホントだとも!」と頷いて答える。

 

「お前が口添えしてくれたらお母さんも・・・・・・」

「だったら!! 始めの一歩は、お父さんが踏み出して? 逃げ出したのはお父さんなんだよ? 帰って来るのも、お父さんからじゃないと・・・・・・」

 

響の言うことは尤もだろう、逃げたのは自分なのだから帰って来るのも先ずは自分からでなくては筋が通らない。

 

しかし、洸は「それは、嫌だなぁ・・・・・・」と暗い表情を浮かべながら答える。

 

「何より俺にも、男のプライドがある」

 

その瞬間、その言葉が耳に入ったカイトは「はっ?」と眉を寄せ、唇を噛み締める。

 

(何がプライドだよ!! 娘に飯を奢らせて、その上家族と歩み寄ろうとする最初の一歩すら響に頼ろうとしているのに、プライドもクソもないだろ!!)

 

カイトは物凄く今すぐにでも先ほど思ったことを洸に言ってやりたかったのだが、マックスの「今は堪えろ、カイト」という言葉を受け、カイトはなんとか自分の気持ちを落ち着かせる。

 

「私、もう1度やり直したくて勇気を出して会いに来たんだよ? だからお父さんも、勇気を出してよ!!」

「響・・・・・・。 だけど、やっぱり俺1人では・・・・・・」

 

響は自分は勇気を出して洸に会いに来たのだから、洸も勇気を出して家族と向き合うべきだと訴えるが、それでもやはり洸は臆病風に吹かれてか、勇気を出すことが出来ないでいたのだ。

 

そんな彼に、響は残念そうな顔を浮かべる。

 

「1度壊れた家族は、元に戻らない」

「っ・・・・・・あっ・・・・・・」

 

洸はそんな響に何か言おうとするのだが、言葉が見つからず、黙ったままになってしまう。

 

その時、何気なく外の方に顔を洸が向けるとそこには親子連れがおり、男の子の手には風船が握っていた。

 

しかし、そこで男の子がつまずいて転んでしまい手に持っていた風船が男の子の手から離れて空中へと飛んでいってしまう。

 

その空に浮かんでいく風船を洸が目で追っていると・・・・・・突然、空にヒビが入り、空間が割れたのだ。

 

「なっ、なんなんだ!?」

『空が割れた・・・・・・まさか、ヤプールか!?』

 

空が割れるという現象を目撃し、驚きの声をあげる洸と、その光景を見てまさか「ヤプール」と呼ばれる存在が現れたのかと思うマックス。

 

しかし、そこから現れたのはヤプール等ではなく巨大な城のような存在、「チフォージュ・シャトー」である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チフォージュ・シャトー内部にて。

 

そこではキャロルと、ウェルが異形となった左腕・・・・・・そのネフィリムの左腕で何かの装置に触れており、小さく何かを呟きながらどうやらその装置を起動させているようだった。

 

「ワールドデストラクター、セットアップ。 シャトーの全機能オートモードに固定」

 

ウェルはそう呟き終えると左手を装置から離し、不敵に不気味な笑みを浮かべる。

 

「ウヒヒヒ!! どうだ!! 僕の左腕はトリガーパーツなど必要としない!! 僕と繋がった聖遺物は全て意のままに動くのだぁ!!」

「オートスコアラーによって、呪われた旋律は全て揃った。 これで世界はバラバラに噛み砕かれる・・・・・・!」

 

そんなキャロルの言葉を聞き、「あん?」と顔をキャロルの方に向けるウェル。

 

「世界を、噛み砕く?」

「・・・・・・父親に託された命題だ」

 

ウェルにそう答えると彼女は目を瞑り、父の「生きて、もっと世界を知るんだ」という言葉を思い出す。

 

「わかってるって!! だから世界をバラバラにするの!! 解剖して分解すれば万象の全てを理解できるわ!!」

 

突然、狂ったかのように何時もとは違う雰囲気でそう語り出すキャロル。

 

だが、ウェルはそのことに対して特に気にせず、彼はあることをキャロルに尋ねる。

 

「つまりは至高の英知!! ならばレディ? その知を以て何を求める?」

「何もしない」

 

その問いかけの答えに対し、「あぁ?」と怪訝な表情となるウェル。

 

「父親に託された命題は世界を解き明かすこと。 それ以上も以下もない」

「Oh・・・・・・! レディーに夢はないのか? 託されたもの『なんか』で満足してたら底もてっぺんもたかが知れる!!」

 

そんなウェルの言葉を聞いた瞬間、キャロルの中で何かがキレ・・・・・・彼女はウェルを睨み付ける。

 

「『なんか』・・・・・・と言ったか?」

「・・・・・・あっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃エクセラーの宇宙船にて・・・・・・。

 

そこではまたしても任務失敗したばかりにエクスラーに正座させられているベルメとキューバがおり、ボルストもいたのだが彼の場合は腕組みして偉そうに立っている。

 

一方でエクセラーは空中に映し出したモニターには以前、ギンガ達がルギエルと最後に戦った場所である「バビロニアの宝物庫」の風景が映し出されており、そこには大量のノイズとルギエルの胸部の巨大なクリスタルのようなものが映し出されていた。

 

すると、突然ルギエルの胸のクリスタルから赤いエネルギーが大量に放出され、周囲に漂うノイズ達が次々にそれに巻き込まれて焼き尽くされていく。

 

『ファンタスティック!! 眠っているだけであのパワー、完全復活したらどうなるのでしょう?』

 

エクセラーが少しずつバビロニアの宝物庫に送っていたビクトリウムの力によってそれを吸収したルギエルのエネルギーが僅かだが放出していたのだ。

 

尚、本来バビロニアの宝物庫は「ソロモンの杖」が無ければエネルギーを送るなどといった行為は不可能に近いのだが、エクセラーはビクトリウムのエネルギーのみを宝物庫に送る装置を既に完成させており、それを使いルギエルにエネルギーを送っていたのだ。

 

『はぁ、そんなことは良いから早くもっと強い怪獣を寄越しやがれ!! 今度こそウルトラマン共を倒してやる!!』

 

ボルストは苛立った様子でエクセラーに新しいスパークドールズを寄越すように要求するのだが、それにボルスト以上に苛立ったエクセラーは「黙りなさい!!」と怒鳴りあげる。

 

『そのような言葉は既に聞き飽きました。 私は早くグランドマスタールギエルが目覚めるところが見たいんです。 それなのにあなたは何時までもダラダラと・・・・・・フン!!』

『なんだと?』

 

エクセラーはそう言うと右手をボルストにかざし、するとボルストの胸につけていたチブルサーキットが紫の光を放ち、ボルストは苦痛に満ちた声をあげる。

 

『ぐあああああ!!? な、なんだこれは・・・・・・!! 身体の自由が、効かねえ・・・・・・!!?』

『え、エクセラーくん!? 彼に一体なにを・・・・・・!?』

 

そのことにベルメやキューバも驚き、エクセラーは不敵な笑みを浮かべる。

 

『思う存分戦って来てください。 あなた自身の身体で・・・・・・』

『ぐあああ!!? き、さまぁ・・・・・・!!』

 

そしてボルストの目が青から赤く染まると彼の身体は完全にエクセラーに支配され、エクセラーはボルストにウルトラマン達を倒すように指示をするとボルストは無言で頷いて出動するのだった。

 

またエクセラーはベルメとキューバの方へと振り返り、それを見てベルメ達は「ひっ!?」と小さな悲鳴をあげる。

 

『ベルメ!! 急いでこいつを外すんだ!!』

 

キューバはすぐさま自分達もつけているチブルサーキットを取り外そうとするが、全く外れる気配はなく、エクセラー曰く「チブルサーキットは私の意思でしか取り外すことはできません」とのことでその言葉を受けたキューバとベルメの顔は青ざめる。

 

『た、頼むエクセラー!! いや、エクセラー様!! 最後に、最後に俺達にチャンスを・・・・・・!!』

『そ、そうだよエクセラーく・・・・・・エクセラー様!! 僕達にチャンスを・・・・・・!!』

『ふむ、まぁ、あなた方は反抗的なムッシュ・ボルストと違って私に素直に忠実でしたからね。 良いでしょう、最後のチャンスをあげましょう』

 

エクセラーはキューバとベルメの2人にそう言うと、彼等2人は「分かった」と頷き、急いで出撃の準備を始める為、そこを立ち去るのだった。

 

『フン、あんな奴等に果たしてウルトラマン共が倒せるとは思えないがね』

『誰だ!!?』

 

突然、不意に背後から声が聞こえてエクセラーが振り返るとそこには等身大サイズとなったエタルガーが立っており、エクセラーはチブロイド達を呼び出してエタルガーを取り囲む。

 

『まぁ、そう警戒はするな。 俺はお前に協力を仰ぎに来ただけだ』

『ほぅ? と言いますと?』

 

エタルガーは空中に自分の力を示す為かティガ、ガイア、コスモス、ネクサス、メビウスが封印された鏡をエクセラーの目の前に出現させ、それを見たエクセラーは「これは!?」と驚きの声をあげる。

 

『俺の名はエタルガー。 お前と手を組みたくてここに来た』

『ほう? それは何故でしょうか?』

 

チブロイドに囲まれているが、それに対してエタルガーは特に臆することもなく自身の目的をエクセラーに話し始める。

 

『俺の目的は、9人のウルトラマンを捕えること・・・・・・』

『ウルトラマンを捕える?』

 

エタルガーが言うには、自分の目的は最低でも9人のウルトラマンを鏡の中に封印し、そのエネルギーを全て奪い取って消滅させ、より強大な力を手に入れることなのだという。

 

『俺の力は対象の相手が最も恐れるものを幻、または『エタルダミー』というものにさせて実体化させて操ること・・・・・・。 しかし、エタルダミーはオリジナルよりも劣った存在になってしまう。 しかも出て来たエタルダミーが何かは私にも分からないし、出現したエタルダミーよりももっと強い奴と戦ってるのにそいつよりも弱い奴が出て来る、なんてこともある。 だがそこで9人のウルトラマンが必要となってくる訳だ』

 

曰く、対象の相手がいなくてもエタルダミーを実体化させる為、エタルダミーを本物同様の力を持つ存在にする為、相手の記憶からより強大な存在を呼び出す為、9人のウルトラマンの力が必要であり、彼等の力と記憶を自身に取り込むことでエタルガーは自分の能力を強化させるつもりなのだと言う。

 

尚、9人という限定的な人数なのはそれ以上だと自身の身体が耐えきれなくなってしまうからだとか。

 

『そうなればお前にとって邪魔なウルトラマンも消せる。 良い話ではないか?』

『成程・・・・・・確かに良いお話ではありますが・・・・・・』

 

確かに良い条件ではあるのだが、エクセラーはイマイチ信用していない様子。

 

それにエタルガーは「はぁ」と溜め息を吐き、さらに説明を続ける。

 

『この世界にはマックス、ゼロ、ギンガ、ビクトリー・・・・・・そして俺のところから脱出に成功したダイナがいる。 つまり、獲物が大量にいるんだ。 だが、流石に俺でもこの人数をまとめて相手にできるかは分からん。 そこで貴様の力を貸して貰いに来たのだ』

『それは理解しましたが・・・・・・ならばコツコツと他のウルトラマンを捕えに行けば良いのでは?』

 

エクセラーは最もな疑問を口にし、エタルガーにそう問いかけると彼は「確かにそうだな」と頷く。

 

『だがチマチマ集めるのも面倒だ。 それに奴等はかつてガタノゾーア、グランスフィア、ダークザギ、エンペラ星人、ウルトラマンベリアルと戦ったことのある連中だ。 そいつ等を自由に呼び出すことが出来れば・・・・・・素晴らしいと思わないか? 勿論、その力を使ってお前の邪魔をしようなんて思わないし、世界の1つや2つお前の好きにすれば良い。 それにこの世界にはあのダークルギエルが眠っているのだろう?』

『正確にはバビロニアの宝物庫に・・・・・・ですがね』

『ルギエルの力を借りれば、奴等を捕えるのも捗るというものだ』

 

そんなエタルガーの言葉を受け、エクセラーは少し考える素振りを見せる。

 

『しかし、私の最終目的はグランドマスターを復活させること。 ウルトラマンは倒したいですが、グランドマスターさえ復活させれば・・・・・・』

『手を組むに当たってお前に用意したものがある』

 

エタルガーがエクセラーの言葉を遮って右手をエクセラーの前にかざすと空中にモニターのようなものが映し出され、そこには巨大なキャノン砲が映し出される。

 

『これは『ビクトリウム・キャノン』、とある世界で地球人共が作ったという、破壊兵器だ。 俺がかっさらって来た。 こいつはビクトリウムプラントと呼ばれる場所からビクトリウムのエネルギーを取り出し、キャノンの攻撃力として利用することで敵を殲滅する破壊兵器・・・・・・。 最もこれを使うにはビクトリウムクリスタルが必要だが・・・・・・』

『ほほぅ? 中々魅力的な兵器のようですがビクトリウムクリスタルはグランドマスターに・・・・・・』

『最後まで話を聞け。 このビクトリウム・キャノンとルギエルの肉体を融合させることでルギエルは以前よりも強大な力を手に復活させることができる』

 

エタルガーの話を聞き、エクセラーは「そんなことが?」と首を傾げる。

 

『最終的には融合させるのだから、キャノンにビクトリウムを振り分けても問題はない。 だが、それにはまだ後1つ足りないものがある。 ビクトリーの相棒であるシェパードンとか言う怪獣だ。 あの怪獣のエネルギーを使えればルギエルはより最強の存在となるだろう』

『成程、中々興味深い話ですねぇ。 それが本当かどうか私の方でも念のためにシュミレートするので少々返事はお待ち頂きたいのですが・・・・・・』

『構わん。 好きにしろ。 ビクトリウム・キャノンも好きに調べると良い。 シェパードンも俺の方でどうにか調達してやろう』

 

エタルガーは時空城に行く為の異空間を開き、それを受けエクセラー「ではそうさせて貰いましょう」と言って護衛のチブロイド達を引き連れて時空城へと向かうのだった。

 

(そろそろグランドマスターも復活する、エタルガーの言ってることも本当なのだとしたら・・・・・・グフフフ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所はカイト達のいるレストランへと戻り・・・・・・。

 

「響さん!!」

「あれ!? カイトくんなんでここに・・・・・・」

 

緊急事態、ということもあり、カイトは帽子とサングラスを外して響の元へと駆け寄り、響はなんでここにカイトがいるのだろうかと首を傾げて疑問に思う。

 

「ごめん、どうしてもお父さんとのこと気になって・・・・・・響さんが心配でこっそり様子見してたんだ・・・・・・」

 

カイトは両手を合わせて響にこっそりと様子見していたことを謝り、それに響は笑って「良いよ別に」と彼を許し、彼女は「それよりも今はアレを・・・・・・」と言いながら空に浮かぶチフォージュ・シャトーを見つめる。

 

その時、あおいから響とカイトのスマホに通信が入り、2人は慌てて電話に出て「はい!」と返事をする。

 

そのことから通信回路に異常がないことをあおいは弦十郎に報告し、弦十郎は現在の状況について響に説明する。

 

『手短に伝えるぞ。 周到に仕組まれていたキャロルの計画が最後の段階に入ったようだ』

「えっ!?」

『敵の攻撃で、エルフナインくんが負傷。 応急処置を施したが、危険な状態だ』

「エルフナインが!?」

 

そんな時消え入りそうなエルフナインの声が2人に聞こえてるくる。

 

『僕は・・・・・・、大丈夫です・・・・・・』

「声苦しそうだぞ、ホントに大丈夫なのか? そこにコウマとかいないのか? コウマならギンガのエネルギーが無くても他の空飛べる奴にライブすれば・・・・・・」

 

カイトはコウマの持つギンガスパークの力ならば例えギンガに変身するエネルギーが無かったとしても他のスパークドールズを使って病院まで一気に運んで貰えないのだろうかと言うのだが・・・・・・。

 

エルフナインが自分の怪我をティプラスを倒し終えたコウマに伝える前に、彼女はコウマに現場に向かって欲しいと通信で強く頼んだのだ。

 

なので彼は先行してこちらに向かっているらしく、他のみんなもコウマを呼び戻してエルフナインを病院に送ろうと言ったのだが・・・・・・彼女は決意は固く、そこから意地でもテコでも動こうとしないのだ。

 

そんなエルフナインに彼女の意思を尊重し、彼女はここに残っている。

 

「分かった。 でも、本当に無理はするな」

『はい、ありがとうございますカイトさん』

 

また弦十郎達も現場である東京に急行中らしく、ラン達もこちらに向かっているらしい。

 

『全員合流次第、君たちは迎撃任務に当たって貰う。 それまでは・・・・・・』

「はい! 避難誘導に当たり、被害の拡大を抑えます」

 

響は弦十郎にそう言葉を返し、洸にも避難誘導を頼もうとするのだが・・・・・・。

 

「お父さん! みんなの避難を・・・・・・!!」

「こういう映像って、どうやってテレビ局に売れば良いんだっけ? 売るならやっぱりKCBとかが良いかな?」

 

洸はスマホの動画機能を使い、シャトーを撮影していたのだった。

 

「お父さん・・・・・・」

 

それの光景にカイトは呆れ、大きな溜め息を吐く。

 

(本当にこの人響さんの父親なのか?)

 

カイトはそんな洸の姿を見て、彼は本当に響の父親なのかと疑問を抱く。

 

響とは出会ってまだ間も無いが・・・・・・それでも彼女が正義感の強い娘であることはよく分かっている。

 

なのに外見こそ面影はあるが、こんな人が本当に響の父親なのかとカイトは疑いたくなってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、シャトー内部。

 

「父親から託されたものを、『なんか』とお前は切って捨てたか!?」

 

キャロルはウェルの言葉に怒り、彼を睨み付ける。

 

「冒したともさ! ハァンッ! レディがそんなこんなでは、その命題とやらも解き明かせるのか疑わしいものだ!!」

「・・・・・・なに?」

 

ウェルからの返答にキャロルはさらに不快な顔を浮かべるのだが、ウェルはそんなことを気にせず、意気揚々と言葉を続ける。

 

「至高の英知を手にする等、天工を破れるのは英雄だけぇ!! 英雄の器が小学生サイズのレディには、荷が勝ちすぎる!! やはり世界に英雄は僕1人ぼっちぃ・・・・・・! 2人と並ぶものはなぁぁい!!」

 

ウェルは興奮気味にそう叫び、キャロルの後ろの方へと歩いて行く。

 

「やはり僕だ!! 僕が、英雄となって!!」

「・・・・・・どうするつもりだ?」

「無論人類の為!! 善悪を超越した僕が、チフォージュ・シャトーを制御してぇ~!!」

 

ウェルがそこまで言いかけたその時・・・・・・、突如、「ズブリ!!」という音が鳴り響き、それにウェルが目を見開き、自身の腹部に目を向けると・・・・・・。

 

そこには、「ダウルダブラ」の鋭利な部分がウェルの背中から突き刺さって腹部をキャロルによって貫ぬかれていた。

 

「支離にして滅裂・・・・・・。 貴様のような左巻きが、英雄になれるものか・・・・・・」

 

キャロルはそう言うとダウルダブラを引き抜き、左手をかざして緑の紋章を浮かび上がらせるとそこから突風を起こし、ウェルを吹き飛ばし、彼は手すりのある部分に背中からぶつかる。

 

「ぬう、うあああ!!? う、うあ、ダメじゃないか・・・・・・。 楽器を、そんなことに使っちゃ・・・・・・」

「シャトーが起動し、世界分解のプログラムは自立制御されている・・・・・・。 ご苦労だったな、ドクター・ウェル」

「うっ、ああ・・・・・・」

 

キャロルはそう言うとダウルダブラを掲げ、それをウェルに向かって振りかざす。

 

「世界の腑分けは、俺が1人で執刀しよう!!」

「顔はやめて!!? ってうわっ!!?」

 

しかし、キャロルが振りかざすと同時にウェルは驚きのあまり手すり部分から落ちてしまい、そのまま彼はその先の奈落の底のような場所に真っ直ぐと落下してしまうのだった。

 

「あぁ~!!? 嘘ぉ~!!?」

「・・・・・・廃棄予定がいささかに早まったか」

 

キャロルは落ちていくウェルを冷ややかに見つめながらそう呟くと、その時・・・・・・彼女は突然、胸を押さえて苦しみ出す。

 

「うっぐ・・・・・・! くっ、立ち止まれるものか! 計画の、障害は・・・・・・例外なく、排除するのだ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ、マズいかな? あはは・・・・・・」

 

苦笑しながら洸はスマホをポケットにしまい、あまり悪びれた様子のない父の姿に、響は「いい加減にしてよお父さん!!」と怒鳴らずにはいられなかった。

 

「・・・・・・ほう? そいつがお前の父親か?」

 

不意に背後から声が聞こえ、振り返って響やカイト、洸が空を見上げるとそこには空中に浮いたキャロルの姿があり、響は「キャロルちゃん・・・・・・!?」と驚きの声をあげる。

 

「終焉の手始めにお前の悲鳴を聞きたいと馴染まぬ身体が急かすのでな」

「ここでアンタが出てきたってことは、あの城はお前のか!?」

 

カイトの問いかけに対し、キャロルは「いかにも」と応える。

 

「あれこそが俺の城、チフォージュ・シャトー。 アルカノイズを発展応用して世界をバラバラにする解剖機関でもある」

「世界を・・・・・・あの時も、そう言ってたよね?」

 

響はキャロルと初めて出会った時のことを思い出しながら、その時も今と似たことを言っていたのを思い出し、そのことについて改めて問いかける。

 

「あの時、お前は戦えないと寝言を繰り返していたが、今もうそうなのか?」

「・・・・・・っ!」

 

キャロルの言葉を受けて一瞬戸惑いの色を見せた響だったが、すぐさま険しい表情を浮かべ、ペンダントのような形状をした待機状態のガングニールに手をかける。

 

そのことに少し意外そうな顔をしたキャロルだったが、彼女は響にガングニールを纏わせまいと突風を放ち、響が手に持ったペンダントを吹き飛ばし、ペンダントは彼女から離れた位置に落ちてしまう。

 

「っ!?」

「響さん!! お前!! 変身中の攻撃は普通NGだろう!!」

「知るか! そんなの誰が決めたルールだ!! 俺はもうギアを纏わせるつもりは毛ほどもない!!」

 

そう言い放ちながらキャロルは右手を空中に掲げ、緑の魔法陣のようなものを浮かべる。

 

それを合図にするかのようにボルスト、キューバ、ベルメの3人が空から降って来るようにして出現。

 

『僕達も参加させて貰おうかな?』

『俺達自身、もう後も無いのでな!! せめて貴様等を1人でも今度こそ倒してやる!!』

『ウウゥゥ・・・・・・!!!!』

 

突如現れた3人の宇宙人に対し、キャロルは「邪魔だけはするなよ?」と釘を刺すと、彼女は視線を響に戻し、それに対し、響は生身でも立ち向かおうと身構える。

 

「な、なんだよ今度は・・・・・・!?」

 

宇宙人達の出現に洸が驚くのを余所にベルメとキューバはそれぞれチブルスパークと1体のスパークドールズを取り出すと、スパークドールズをチブルスパークにリードさせる。

 

『モンスライブ! ラゴラスエヴォ!』

『モンスライブ! ハイパーゼットン!』

『ウグウオオオオオ!!!!』

 

ベルメは昆虫的なゼットンのフォルムがより洗練され、両腕は剣のような突起となり非常にスタイリッシュな姿になった「宇宙恐竜 ハイパーゼットン・イマーゴ」へと変身し、キューバは全身が赤熱化し、胸部には「マグマコア」と呼ばれるものが露出し、肩から角が生えた「進化怪獣 ラゴラスエヴォ」に変身。

 

さらにボルスト自身が巨大化し、それに対してカイトもマックススパークを構えるが・・・・・・。

 

「っ・・・・・・!!」

 

自分が怪獣達と戦いに行けば、響は生身で戦わなければいけなくなる。

 

そんな考えがカイトの頭を過ぎり、それに洸もいる為、カイトは変身すべきか一瞬迷うが・・・・・・。

 

「行ってカイトくん!!」

「響さん・・・・・・でも!」

「私は大丈夫だから・・・・・・信じて!」

『この場合、止むを得ないか・・・・・・!! カイト!!』

 

響に力強くそう言われ、洸の目の前で変身することもマックスは承諾し、カイトは「ああくそ!!」と悪態をつきつつもマックススパークを左腕に装着し、「ウルトラマンマックス」に変身する。

 

『シェア!!』

「なっ、あの少年が・・・・・・ウルトラマン!!?」

 

当然、カイトがマックスになったことに驚く洸だが、今はそんなことを気にしている場合では無いとマックスはハイパーゼットンに向かって駈け出して行き、ジャンプして跳び蹴りを放つがハイパーゼットンはテレポート能力、「ハイパーゼットンテレポート」を使い、マックスの背後に回り込んで「暗黒火球」という強烈な威力を持つ火球を背中に撃ち込む。

 

『ヌアア!!?』

 

火球を受け、倒れ込んだマックスに対し、ラゴラスエヴォが足を振り上げて蹴り上げ、蹴り飛ばしたところをボルストが両腕を突き出して放つ光線の直撃を受けて地面に倒れるマックス。

 

『グウウウ!!!?』

『ゼットン・・・・・・!』

『グルアアアア!!!!』

『ウガアアア!!!!』

 

ハイパーゼットン、ボルスト、ラゴラスエヴォの3体は並び立ち、フラつきながらも立ち上がろうとするマックスに向かってハイパーゼットンは火球を連射、ラゴラスエヴォはマグマコアからの火炎弾を冷凍光線と同時に発射することで相手に急激な温度差を発生させる技「超温差光線」を発射。

 

『ハアアア、シュア!!』

 

咄嗟にマックスは左腕のマックススパークにエネルギーを集め、腕を逆L字形に組むことで放つ必殺光線「マクシウムカノン」を発射するが・・・・・・それはあっさりと破られてマックスに直撃し、マックスは大きく吹き飛ばされてしまう。

 

『ウアアアアッ!!!?』

『ウガアアアア!!!!』

 

そこからボルストが跳び上がって地面を転がるマックスの元まで行くとマックスの身体を押さえつけ、首を掴み無理矢理立ち上がらせてあげて締め上げる。

 

『グオオッ・・・・・・!!? なんてパワーだッ・・・・・・!!』

『僕達もこれ以上ヘマすると、エクセラーくんに何されるか分かったものじゃないからね! 今回はより強力な怪獣達を使わせて貰うよ!』

 

さらにマックスを苦しめようとハイパーゼットンとラゴラスエヴォはゆっくりとマックスに近づいて来るのだが・・・・・・その時。

 

『ストリウム光線!!』

 

ハイパーゼットンとラゴラスエヴォに1つの光線が撃ち込まれ、それに慌ててハイパーゼットンは「ハイパーゼットンアブソーブ」という技で光線を吸収し、撃って来た相手・・・・・・空中にいる「ウルトラマンギンガストリウム」に撃ち返す。

 

『ウルトラマンジャックの力よ! ウルトラバーリア!』

 

ジャックの力で光の壁を作ってギンガはなんとか攻撃を防ぎ、ギンガはマックスの首を締め上げてるボルストの首筋に向かって急降下キックを叩き込み、マックスから引き離す。

 

『待たせたな! 大丈夫か!?』

『あ、あぁ・・・・・・。 助かる。 今回はかなり強力な怪獣を使ってるらしい。 それに、あの宇宙人も・・・・・・なにか様子が変だけど、凄く強い』

 

ギンガは方膝を突くマックスに手を差し伸べ、マックスはそれを掴むと立ち上がり、2人はハイパーゼットン、ボルスト、ラゴラスエヴォに立ち向かっていく。

 

一方で、響はと言うと・・・・・・。

 

「俺は、父親から託され た命題を胸に世界へと立ちはだかる!!」

「・・・・・・お父さんから、託された・・・・・・」

「誰にだってある筈だ!!」

 

キャロルのその言葉に、響は僅かながらも動揺し、それを受け・・・・・・彼女は目を瞑り、「私は何も・・・・・・!!」とどこか悲しそうな、悔しそうな、そんな感情が入り交じった顔を浮かべる。

 

「・・・・・・託されていない」

「何も無ければ耐えられまいて!!」

 

次の瞬間、キャロルは右手を響に振り下ろしてそこから突風が放たれ、突風は響に襲いかかるが・・・・・・それを洸が咄嗟に彼女を抱きしめて自分事キャロルの攻撃を躱し、洸は響に覆い被さるようにしながら彼女の名を必死に呼びかける。

 

「おい響!! 響!!」

『・・・・・・っ!』

 

その様子を見て、一瞬マックスは動きを止める。

 

『余所見とは余裕だなぁ!!』

 

そんなマックスの隙を見逃さず、ラゴラスエヴォの突進をマックスは受けてしまい、攻撃を受けてよろめくマックスをボルストがさらに羽交い締めにする。

 

『グッ、しまった・・・・・・!!』

 

その隙にラゴラスエヴォが突進して来るが、マックスはなんとか肘打ちをボルストに喰らわせ、ジャンプして攻撃を回避。

 

そのままラゴラスエヴォはボルストに突進を喰らわせ、ボルストは突き飛ばされてしまう。

 

『ヌアアア!!?』

「グルアアアア!!!!」

 

ラゴラスエヴォは自分の背後に着地したマックスに振り返りざまに口から冷凍光線を放ち、マックスは咄嗟に躱し、頭部に収納されている「マクシウムソード」をラゴラスエヴォに投げつける。

 

マクシウムソードは見事ラゴラスエヴォの頭の角の片方を切り裂き、マクシウムソードを頭部に戻したマックスはラゴラスエヴォに向かって駈け出し、殴りかかるのだが・・・・・・。

 

ラゴラスエヴォを庇うようにボルストが立ち塞がり、両手から相手を拘束する光線を放ち、マックスの動きを封じる。

 

その間にラゴラスエヴォは胸部のマグマコアから火球を発車し、直撃を受けたマックスは身体中から火花をあげる。

 

『ウアアア!!!?』

 

一方でギンガはハイパーゼットンに拳を叩き込もうとするのだがテレポート能力「ハイパーゼットンテレポート」によって姿を消し、ギンガの背後に出現。

 

『っ! ショウラ!!』

 

すぐさまそれに気付いたギンガは後ろ回し蹴りを放つがハイパーゼットンは再びテレポートで回避するとまたギンガの背後に出現し、胸部から発射する火球、「暗黒火球」を放ち、それを背中に受けてしまうギンガ。

 

『ウアアアア!!!?』

『ゼットン・・・・・・! ピポポポ・・・・・・!』

 

膝を突くギンガの目の前に今度はハイパーゼットンが突如出現し、足を振り上げてギンガの顎を蹴りつけ、ギンガを吹き飛ばす。

 

さらにハイパーゼットンは空中に投げ出されたギンガの元にテレポートし、大きく振り上げた右腕を振り下ろしてギンガを地上に叩きつける。

 

『グアアア!!?』

 

地面に叩きつけられながらもなんとか立ち上がろうとするギンガだが、ハイパーゼットンは空中から容赦なく暗黒火球の雨を降らせ、ギンガにほんの少しの反撃すら許さなかった。

 

『ウアアアアア!!!!? なんて、野郎だ!!』

『フン、これぞ僕の切り札!! 『ハイパーゼットン』!! 奥の手は最後まで隠しておくものさ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、キャロルは響の父親である洸に狙いを定め、右手をかざし、黄色の魔法陣のようなものを出現させる。

 

それに気付いた洸は怯えた表情を浮かべ、「う、うわああ!!?」と情けない声を出しながら響を放り出して逃げ出してしまったのだ。

 

「・・・・・・お、お父さん・・・・・・?」

「た、助けてくれぇ!! こんなの、どうかしてやがる!!」

 

そんな父の背中を見て、響はかつて家を出て行った洸の姿を思い浮かべ・・・・・・彼女はまた、「自分を置いて逃げ出すのか」と思い、目尻に涙を浮かべる。

 

キャロルはそんな風に逃げる洸を追いかけるように、光弾を撃ち込んで行く。

 

「あははは!! 逃げたぞ!! 娘を放り出して、身軽な男が駈けていきおる!!」

 

やがて洸は尻餅を突き、キャロルは洸の目の前にまで降りてくる。

 

「ひっ!? く、来るな!! 来るなぁ!!」

「大した男だなぁ? お前の父親は? 俺の父親は、最後まで逃げなかった!!」

 

洸はどうにかこうにかその場から立ち上がって再び逃げ出し、キャロルは光弾を再び洸に撃ち込もうとする。

 

そして、響はキャロルの言葉に何も言い返すことができず、顔を俯かせるが・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右下腕部に装着して使用する武器、「マックスギャラクシー」を装備したマックスはマックスギャラクシーから放つ新たな最強光線「ギャラクシーカノン」を発射。

 

『ハアアア、シェアアアア!!!!』

 

それと同時にラゴラスエヴォは火炎弾を冷凍光線と同時に発射する「超温差光線」を放ち、またボルストも両手から光線を放ち、ラゴラスエヴォとの合体光線を繰り出す。

 

それにより、ギャラクシーカノンはあっさりと弾かれ、2体の光線の直撃を受けて身体中から火花を散らし、倒れ込むマックス。

 

そのままマックスギャラクシーも装備が解除され、弱まっていくマックス。

 

『ウアアアアアア!!!!?』

 

またギンガは「ウルトラマンエース」の力を使い、「エースブレード」という日本刀に似た刀を出現させ、ハイパーゼットンをすれ違いざまに切り裂こうとするがハイパーゼットンは両腕でそれをガードし、押し返すと同時に暗黒火球を撃ち込んでギンガを吹き飛ばす。

 

『ヌアアア!!?』

 

吹き飛ばされたギンガは地面に激突し、カラータイマーも激しく点滅。

 

マックスもまた胸のパワータイマーが点滅を始め、ギンガもマックスも簡単には立ち上がれないほどのダメージを受けてしまう。

 

(・・・・・・このまま、負けてしまうのか・・・・・・?)

 

マックス・・・・・・否、カイトの意識は朦朧とし、出来ることなら、響と洸の仲を取り持ってあげたかったな・・・・・・なんてことを思い浮かべていた。

 

最も、洸の態度に怒ってばかりでちゃんとそんなことが自分が出来たかどうかなんて自信は無いが・・・・・・。

 

それでも、「まだ」親も子も生きているなら、なんとか仲直りして欲しいとカイトは願った。

 

(俺には、もう喧嘩する親すらいないからさ・・・・・・)

 

カイトの両親は既に、この世から去っていた。

 

カイトの両親が亡くなった日、その日は両親が自分を喜ばせようとカイトには内緒で誕生日プレゼントを買うために出かけていた。

 

その帰りに、彼の両親は交通事故に合い、そのまま2人は・・・・・・。

 

そしてカイトは両親が出かけた理由を知り、カイトは自分自身を責めた。

 

両親は自分の誕生日プレゼントを買いに行ったから、自分のせいで両親は死んだのだと・・・・・・。

 

その後、カイトは親戚に暖かく引き取られ、今ではなんとか立ち直ったカイトではあったが・・・・・・、両親を失った彼だからこそ、洸の態度に苛立った。

 

だが、それでも響と洸が仲直りして欲しいとも思った。

 

自分とは違い、親が生きているのなら・・・・・・しっかりと親子として2人には向き合って欲しかった。

 

響はまだしも、洸には特にそう思わずにはいられなかった。

 

「響ぃ!! 今の内に逃げろぉ!!」

(・・・・・・っ!)

 

そんな時、洸の叫ぶ声が聞こえて来た。

 

それを聞いた瞬間、カイトの意識はハッと戻り、マックスも顔をあげ、洸と響の方に視線を向ける。

 

「壊れた家族を元に戻すには、そこに響もいなくちゃダメなんだ!!」

 

洸は、決してキャロルから逃げていた訳では無かったのだ。

 

むしろその逆、洸は自分を囮にして響の為に時間を稼ごうと・・・・・・彼なりに娘を守ろうと自分なりにキャロルに立ち向かっていたのだ。

 

しかし、キャロルの放った光弾が洸の目の前で爆発し、彼は吹き飛ばされて地面に倒れ込む。

 

「うわあああ!!!!?」

「っ!!? お父さん!! お父さん!!!!!」

 

そんな洸はボロボロになりながらも、苦しそうにしつつも彼は口元に笑みを浮かべ、響を見つめながらある「言葉」を口にする。

 

「これくらい、へいき、へっちゃらだ」

「・・・・・・っ!!?」

 

それは響が口癖としてもよく使う言葉・・・・・・。

 

その言葉を洸自身の口から聞いた時、響は昔・・・・・・洸が包丁でじゃがいもの皮を剥いていた時のことを思い出した。

 

その時、洸は包丁で親指を少し切ってしまい、血を少し流す洸を見て幼かった頃の響は心配そうな顔を浮かべる。

 

『お父さん、大丈夫?』

『へいき、へっちゃらだ』

 

そんな響に対し、洸は笑みを見せながら彼女の頭に手を乗せ、笑う洸に対し、響も笑顔を見せるのだった。

 

『成程な。 アンタはアンタなりに、真剣に家族と向き合おうとしてたのかもしれないな。 あのふざけた態度も、不器用なだけだったのかもしれない・・・・・・!! ったくもう・・・・・・!!』

 

マックス・・・・・・カイトはそう呟きながらボロボロの身体に鞭を打ってなんとか立ち上がり、ラゴラスエヴォとボルストに立ち向かおうとする。

 

『響さん!! その人は、今、家族と向き合おうとしてる!! 今度は、あなたも!!』

(・・・・・・っ!! そうか、あれは・・・・・・いつもお父さんが言っていた・・・・・・!)

 

マックスは響に対してそう言い放つと、再びラゴラスエヴォとボルストに向かって駈け出し、それに対してボルストもまたマックスに向かって駈け出す。

 

ボルストは右拳を握りしめてそれを突き出すが、マックスは僅かにしゃがみ込んでそれを避け、ラリアットをボルストの腹部に喰らわせる。

 

「・・・・・・逃げたのでは無かったのか?」

 

また、キャロルは怪訝な顔をしながら、洸に逃げたんじゃないのかと問いかけると洸はフラつきながらも立ち上がりながら応える。

 

「・・・・・・逃げたさ! だけど、どこまで逃げても、この娘の父親であることからは逃げられないんだ!!」

「・・・・・・お父さん」

「俺は生半だったかもしれないが、それでも娘は本気で壊れた家族を元に戻そうと勇気を出して向き合ってくれた! だから俺もなけなしの勇気を振り絞ると決めたんだ!」

 

洸はそう言い放ちながら、近くにあった大きめの石を掴んでキャロルに幾つも投げつける。

 

そして、そんな洸の姿を見て、響もまた立ち上がり、その時の彼女の顔は・・・・・・どこか吹っ切れたような力強いものに変わっていた。

 

「響ぃ!! 受け取れえええええええ!!!!」

 

実は、洸がキャロルに石を投げていたのは「フェイント」だった。

 

それでいて実はワザと石を全て外していた洸はどさくさ紛れに手に取ったペンダントを響に放り投げ、それにキャロルが気付いた時にはもう遅く、響はペンダントを・・・・・・洸、父から受け取ったのだ。

 

「~♪」

 

そして歌を口ずさみ、キャロルはギアを纏わせまいと光弾を放ち、響は煙の中に消える。

 

「響いいいい!!!!」

 

しかし、煙の中から・・・・・・ガングニールを纏った響の姿が、現れる。

 

「へいき、へっちゃら」

 

挿入歌「リトルミラクル」

 

「・・・・・・響?」

「私、お父さんから大切なものを受け取ってたよ。 受け取っていたよ?」

 

それは、ツヴァイウイングのライブでノイズに襲われ、大怪我をし、リハビリをして何度もつまずいた時。

 

『へいき、へっちゃら』

 

学校でノイズに襲われ、生き残ってしまった為に起こった悲惨ないじめの時。

 

『へいき、へっちゃら』

 

その頃の彼女を支えていたのは、未来やコウマだけではない。

 

「お父さんは、何時だって挫けそうになる私を支えてくれていた。 いつも、私を支えてくれていた。 ずっと、守っていてくれたんだ!!」

「・・・・・・響・・・・・・」

 

自分の名を呟く、洸に響は頷くと「歌」を口ずさみながらキャロルへと立ち向かう。

 

それと同時に、マックスは倒れているギンガの元に駆け寄り、彼の腕を掴んで起こさせる。

 

『いつまで寝てんだコウマ!! 俺達も、行くぞ!!』

『寝てねえよ!! けど、あぁ!! 俺達も、へいき、へっちゃらさ!!』

 

ギンガの言葉にマックスは頷き、2人のウルトラマンは並び立ってハイパーゼットン、ラゴラスエヴォ、ボルストに向かって走り出す。

 

同時に響もキャロルに向かって拳を握りしめて向かって行き、対するキャロルはアルカノイズやチブロイド達を召喚し、数体のチブロイド達が光線銃を構えて銃撃。

 

だが、響は銃弾を全て躱し、アルカノイズと纏めてチブロイド達を殴り飛ばす。

 

さらにそこから彼女は腰のブースターを使って身体を高速で回転させて竜巻を起こし、数体のアルカノイズとチブロイドを粉々にした後、空中へと跳び上がり、腕部のユニットを変形させて炎を噴出し、加速しながら飛行型のアルカノイズを貫き、そして地上にいるアルカノイズやチブロイドも貫き、破壊する。

 

(じゃあ、やっぱり・・・・・・あの時の女の子は、響だったのか・・・・・・)

 

響の戦う様子を見ながら、洸はフロンティア事変の時、その戦いが世界中で中継された際に洸もその映像を見ており、彼はその時映っていた少女が響であることを確信した。

 

(逃げるばかりの俺と違って、お前は何があっても踏みとどまって・・・・・・ずっと、頑張ってきたんだな・・・・・・)

 

洸は戦う響を見つめながら、そう思っていると・・・・・・。

 

「ぐああ!!?」

 

キャロルの放った突風に響がビルの壁に叩きつけられ、洸は「響!!」と彼女の名を叫ぶ。

 

「く・・・・・・うぅ・・・・・・」

 

そのまま彼女は気を失い、地上へと落下して行くのだが・・・・・・。

 

「負けるなああああああああ!!!!!」

 

洸は響に精一杯の声援を送り、そんな彼を鬱陶しく感じたキャロルは小さな結晶のようなものを洸の足下に投げつける。

 

「っ!!?」

 

だが、次の瞬間・・・・・・父の声を受けた響は目を覚まし、地面に着地するとそのまま勢いよくキャロルに向かって突っ込み、右腕のユニットをブーストさせて加速し、洸に視線を映していたキャロルの大きな隙を見逃さず、彼女の腹部に全力のパンチを炸裂させたのだ。

 

「ぐあああ・・・・・・!!!!!?」

 

挿入歌「ウルトラマンマックス」

 

同じ頃、マックスは殴りかかって来たボルストの拳をしゃがみ込んで躱し、逆に腹部に拳を叩き込み、さらに蹴りを放つがボルストは2人に分身して躱す。

 

『っ!?』

 

そして2体のボルストは両腕から相手を拘束する光線を放ち、マックスの動きを封じる。

 

『ヌアッ!?』

 

だがマックスは拘束された状態で空中に飛び上がり、さらに急降下して地面に降り立ち、ボルストを勢いよく地面に叩きつけ、その衝撃で分身体のボルストは消滅。

 

『シェアアアア!!!!』

『『ガアアア!!!?』』

「グルアアアアア!!!!!」

 

だが、今度はそこにラゴラスエヴォがマックスに向かって駈け出し、ジャンプしてドロップキックを繰り出すが・・・・・・マックスはそれを正面から受け止めようと両腕を広げ、胸部にラゴラスエヴォの蹴りを喰らい、吹き飛ばされそうになるがなんとか持ちこたえ、ラゴラスエヴォの両足を掴みあげる。

 

『デヤアアアアア!!!!!』

 

そのままマックスはラゴラスエヴォをジャイアントスイングしてボルストに向かって投げ飛ばし、2体は激突して倒れ込む。

 

『「グアアアアア!!!!?」』

『シェア!!』

 

一方でギンガは両腕を十時に組んで放つ必殺光線「スペシウム光線」をハイパーゼットンに撃ち込む。

 

『ウルトラマンの力よ! スペシウム光線!』

 

しかしハイパーゼットンはスペシウム光線を吸収し、増幅して撃ち返す「ハイパーゼットンアブソーブ」を繰り出し、ギンガは直撃を受けて吹き飛ばされる。

 

『ウアアアアア!!!!?』

 

地面を転がるギンガに向かってハイパーゼットンは高速移動とも思えるスピードで一気にギンガに接近し、ギンガを踏みつける。

 

『ぐっ!!』

『あははは!! これで終わりだよギンガ!! トドメだ!!』

 

ハイパーゼットンは一度足を退けるとギンガに掴みかかって彼を無理矢理立ち上がらせ、胸部から放つ「暗黒火球」をゼロ距離で発射し、ギンガは身体中から火花を散らしながら吹き飛ばされて倒れ込む。

 

『ウアアアアアアア!!!!!?』

 

大地に倒れ、動かなくなったギンガを見てハイパーゼットンは勝利を確信。

 

『それじゃ、キューバ達の手助けでもしてくるかな。 ちょっと手こずってるみたいだし』

 

そう言ってハイパーゼットンは倒れるギンガに背を向けて立ち去ろうとするのだが・・・・・・。

 

『待てよ・・・・・・』

『んっ? なに!?』

 

しかし、既にボロボロの状態でフラつきながらも、それでもギンガは立ち上がり、それを見たハイパーゼットンは激しく動揺する。

 

『あの攻撃を受けてまだ立ち上がれるのか!?』

『当然だ!! まだカイトが!! 響が!! みんなが戦ってんだよ!! 俺だけウカウカ寝てる訳にはいかねえだろうが!!!!』

 

挿入歌「ウルトラマンギンガの歌」

 

ギンガがそう言い放つとギンガはハイパーゼットンに向かって駈け出し、跳び蹴りを放つがハイパーゼットンはそれをテレポートで躱し、ギンガの背後に現れる。

 

『ギンガファイヤーボール!!』

 

しかし、即座にギンガは全身のクリスタルを赤く発光させ、自分の周囲に隕石「ギンガファイヤーボール」を振らせることで背後に立っていたハイパーゼットンに幾つか直撃させる。

 

『ぐああ!!? なに!? 攻撃が、当たっただと!?』

『後ろかぁ!! ギンガセイバー!!』

 

さらにハイパーゼットンが後ろにいることに気付いたギンガは今度はクリスタルを白く発光させ、右腕のクリスタルが出現させた光の剣、「ギンガセイバー」を振り返りざまに振るってハイパーゼットンの胸部を斬りつける。

 

『グウウウ!!? おのれぇ!!』

『ショウラ!!』

 

そこからさらに後ろ回し蹴りをすかさずハイパーゼットンにギンガは叩き込み、ハイパーゼットンはそれに怯む。

 

『コウマ、よく言ったな!!』

『タロウ・・・・・・?』

『奴に光線技は通用しない。 だが、ウルトラ兄弟の技が1つになった最強の技がある! 仲間達と共に成長した君なら、その力が使える筈だ!!』

 

ストリウムブレスに宿るタロウからの声を聞き、コウマ・・・・・・ギンガは頷く。

 

『よし、分かった!!』

 

そう言うとコウマはストリウムブレスのスイッチを押し、ウルトラ兄弟の力を1つにする。

 

『ウルトラ兄弟の力を1つに!!』

 

するとゾフィー、ウルトラマン、セブン、ジャック、エース、タロウの幻影がギンガと重なり、伸ばした右腕から下の身体全体から発射する宇宙最強の光線「コスモミラクル光線」をギンガは放つ。

 

『コスモミラクル光線!!』

『ハイパーゼットンに光線技は効かないよ!!』

 

それに対してハイパーゼットンは「ハイパーゼットンアブソーブ」を発動させるため、光線を吸収する為のバリアを張ってコスモミラクル光線を吸収して撃ち返そうとするが・・・・・・。

 

『オリャアアアア!!!!!』

『なっ!? 吸収・・・・・・しきれない!!? ぐあああああ!!!!!?』

 

コスモミラクル光線は強引にハイパーゼットンのバリアを打ち砕き、ハイパーゼットン自身に直撃・・・・・・身体中から火花を散らして倒れ、爆発するのだった。

 

『そんな・・・・・・バカなあああああああ!!!!!?』

 

そしてまた、響はキャロルを思いっきりぶん殴って空中に浮かばせ、そのまま空中へと飛んだ彼女に向かって腰のブースターを使って響は突っ込む。

 

「ヘルメス・トリスメギストス!!」

 

するとキャロルは何重ものバリアを張り巡らせ、彼女の攻撃を防ごうとするが・・・・・・。

 

「知るもんかああああああ!!!!」

 

響は強引に拳でバリアを打ち砕き、そのままキャロルの顔面を殴りつけて地面に叩き落とす。

 

「ぐあっ!!?」

 

そのままの勢いで響は真っ直ぐラゴラスエヴォに向かって行き、もう1度拳を構えてラゴラスエヴォの胸のマグマコアに拳を叩き込む。

 

「グル!?」

「ウオリャアアアアアア!!!!!」

 

さらにそこから何発も連続で拳を響は叩きこんでいき、ラゴラスエヴォにライブしているキューバは「無駄なことを!」と彼女のその行為を嘲笑うが・・・・・・。

 

次の瞬間、『ピシィ!』という音が鳴り響き、ラゴラスエヴォの胸部のコアにヒビが入ったのだ。

 

『なに!? バカな!!?』

「そりゃああああ!!!!」

 

そこからさらに響は勢いをつけた後ろ回し蹴りを繰り出し、それを受けたラゴラスエヴォのマグマコアの半分ほどが砕け散ったのだ。

 

「ガアアアアア!!!!?」

「今だよ!! カイトくん!!」

 

挿入歌「NO LIMITED」

 

響の言葉を受け、マックスは頷いて左手を天に向かってかざすと再び「マックスギャラクシー」を召喚し、短剣のような形に変形させて右腕に装着させ、そこから光の刃を出現させた形態、「マクシウムソード」にさせ、さらに頭部の「マクシウムソード」を左手に持ち、ラゴラスエヴォに向かって駈け出して行く。

 

それに対してラゴラスエヴォは「超温差光線」を放とうとするが、マグマコアが破損している為不発に終わり、その間にマックスはすれ違いざまにマクシウムソードとギャラクシーソードでラゴラスエヴォを斬りつける。

 

「ガアアア!!!?」

『シェアアア!!』

 

マックスの攻撃を受けて膝を突くラゴラスエヴォ。

 

そこへ今度はボルストがマックスに向かって跳び蹴りを放って来たのだがマックスはマクシウムソードを投げてボルストを斬りつけ、身体から火花を散らすボルストは地上に落下。

 

その際、ボルストの胸につけられていたチブルサーキットが衝撃で外れ赤くなっていたボルストの目が元の状態へと戻る。

 

『んっ? 俺は、一体なにを・・・・・・』

 

そしてマックスは一度マクシウムソードを頭部に戻すと、ギャラクシーソードの刃を伸ばしてそれをラゴラスエヴォに向かって振りかざし、ラゴラスエヴォは冷凍光線を口から放つがラゴラスエヴォは光線ごとギャラクシーソードによって真っ二つに切り裂かれ、ラゴラスエヴォは火花を散らして倒れ爆発するのだった。

 

『ハアアア、シェアアアアアア!!!!!』

『ガアアア、ギシャアアアアア!!!!!?』

 

ラゴラスエヴォ、ハイパーゼットンは倒され、ヨロヨロとしながらもギンガがマックスの元に駆け寄る。

 

『やったな!』

『今回は結構、ヤバいのばっかだったな。 でも、まだアイツが残ってる!』

 

マックスは視線をボルストに向け、マックス、ギンガは身構えるが・・・・・・。

 

『待て。 お前等と戦うつもりはない。 どうやら俺は、お前達に助けられたようだな。 俺はエクセラーの野郎に操られていたようだ・・・・・・。 おのれぇ!! よくもこの俺様を・・・・・・!!』

 

そう言ってボルストはギンガ達と戦う意思がないことを伝え、そんなボルストを見てギンガ、マックスは一体どうなっているのか訳が分からず首を傾げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やった!」

 

響はマックス、ギンガが2体の怪獣を倒したことを喜ぶのだが・・・・・・その時、洸の悲鳴が聞こえ、視線を声のした方に向けるとそこにはキャロルの召喚したアルカノイズに囲まれている洸の姿が・・・・・・。

 

「お父さん!!」

「お前も父親を力と変えるなら、まずはそこから引いてくれる!!」

 

キャロルの指示に従い、アルカノイズ達は触手のようなものを伸ばして洸を炭化させようとするのだが・・・・・・。

 

突如、複数の赤い矢が雨のように降り注ぎ、アルカノイズのみを貫いたのだ。

 

それに驚きつつもキャロルは響に向かって駈け出そうとするが・・・・・・それを阻止するかのように今度は大剣が彼女の目の前に突き刺さり、その尻柄部分には翼が仁王立ちしていた。

 

「チッ・・・・・・ん?」

 

気付けば、とあるビルの上にシンフォギアを纏ったクリス、マリア、調、切歌、ラン、零無、アスカがいつの間にか駆けつけており、またその間に車に乗った緒川がやって来て「ここは危険です!!」と言って洸を車に乗せて安全な場所まで避難させる。

 

「待たせたなお前等ぁ!!」

 

そしてそう言いながらビシッと決めポーズを取るアスカだが・・・・・・。

 

『『「「「「・・・・・・」」」」』』

「んっ? どうしたお前等? そんなに俺の顔を見つめて?」

『『「「「「いや、アンタ誰(デス)!!?」」」」』』

 

コウマ、カイト、零無、切歌、調、クリスの6人はアスカとは初対面である為、全く知らない奴が仲間面して当然のようにいた為、驚かずにはいられなかった。

 

「あー、そういや、翼とマリア以外まだ会ってなかったな。 こいつは飛翔 アスカ、ウルトラマンダイナ。 エタルガーの城から仲間達の力のおかげでなんとか逃げ出せたらしい」

「おう、よろしくな!!」

 

しかし、そんな彼等を余所にキャロルは空中に浮かび上がりながらダウルダブラを構え、未だに戦う意思を見せる彼女に響は「もうやめよう!! キャロルちゃん!!」と呼びかけるが、それに応えるほどキャロルは甘くはない。

 

「本懐を遂げようとしているのだ!! 今更やめられるものか!! 思い出を、何もかもを焼却してでも!!」

 

キャロルはそう言い放ちながらダウルダブラの弦を弾くと彼女は大人の姿となり、シンフォギア似たギア、「ファウストローブ」を身に纏う。

 

「ダウルダブラの、ファウストローブ・・・・・・!! その輝きは、まるでシンフォギアを思わせるが・・・・・・?」

「フン、輝きだけではないと、覚えて貰おうか!」

 

挿入歌「殲琴・ダウルダブラ」

 

『エクセラーを倒す前に、ついでに先ずは貴様から片付けてやろう!!』

 

マリアの言葉にキャロルがそう返すと彼女は「歌」を口ずさみ、ボルストはそんな彼女に向かって駈け出して攻撃を仕掛けるが・・・・・・4つの金色の竜巻がボルストに向かって放たれ、その竜巻はボルストの身体をあっさりと貫く。

 

『ガアアアア!!!!?』

『おい!』

 

それによりボルストは身体中から火花を散らし、自分がやられたのが信じられないといった様子を見せながら片膝を突く。

 

『バカな・・・・・・!! 俺は宇宙最強の・・・・・・!!』

『いい加減鬱陶しいなぁ。 消えろ雑魚』

 

その時、今度はボルストの身体を赤い光弾のようなものが貫き、ボルストは断末魔を上げながら爆発、消滅したのだ。

 

『ぐああああああ!!!!?』

「アイツは・・・・・・!! 遂に来やがったか、エタルガー!!」

 

そこに現れたのはエタルガーであり、ボルストはエタルガーの放った光弾によって倒されたのだ。

 

さらには空中にエタルガーの城である「時空城」も出現。

 

エタルガーの姿を見て、ランはウルトラゼロアイ、アスカはリーフラッシャーとそれぞれの変身アイテムを取り出し、ランは「ウルトラマンゼロ」、アスカは「ウルトラマンダイナ フラッシュタイプ」に変身する。

 

「あいつが、エタルガー・・・・・・!」

 

エタルガーの登場に驚きつつも、零無もビクトリーランサーを取り出してランサーモードに変形させて構えるとビクトリーのスパークドールズが現れ、それを掴み取って中央部分にリードさせると先端の矢尻部分が開きビクトリーの顔を象った彫刻が現れる。

 

『ウルトライブ! ウルトラマンビクトリー!』

 

するとビクトリーの姿がビクトリーランサーから飛び出し、零無が光に包まれるとその光はあるカラータイマーの中へと入り、零無は等身大の「ウルトラマンビクトリー」へと変身を完了させる。

 

「ほう、貴様がエタルガーか。 エクセラーから話は聞いている。 今までの奴等とは格が違うようだな」

『俺も、エクセラーから聞いているよ。 君がキャロルだな? あぁ、ウルトラマンの方は俺に任せろ』

 

キャロルは一瞬だけ視線をエタルガーに向け、彼女はウルトラマン達の相手をエタルガーに任せると自分は奏者達に今度は視線を映し、再び歌を口ずさんで攻撃を開始する。

 

『気をつけろ、コウマ、零無、カイト! こいつは強敵だ』

『けどな、今度は負けはしないぜ!!』

 

ゼロとダイナはそう言いながらギンガとマックスにエネルギーを分け与え、ギンガ、ビクトリー、ゼロ、マックス、ダイナはエタルガーを囲み、身構える。

 

『流石に俺だけでは貴様等5人を相手にするのはキツいな。 だからこうしよう!』

 

そう言うとエタルガーは右腕を空中に向かって振るい、紫の光弾を放つと光弾は幾つもの雨のようになって降り注ぎ、避難所にいる人々やここから離れた場所にいる人々に向かって直撃するが・・・・・・人体に影響は無かった。

 

『なにをした!?』

『フフ、現れよ! 人間共の最も恐れる宿敵よ!!』

 

すると超巨大化した黒い鎧を纏ったような巨人、かつてギンガ達に倒された「暗黒の魔神 ダークルギエル(エタルダミー)」が出現したのだ。

 

『ダークルギエル!』

『あれは! ダーク・・・・・・!!』

『ルギエル・・・・・・!!』

 

ギンガとビクトリーはルギエルの出現に驚き、ゼロは「アレが奴の能力だ」と動揺するギンガとビクトリーに説明する。

 

『対象とした相手が最も恐れる存在を生み出す力、それがエタルガーの能力だ』

『だからダークルギエルが・・・・・・!』

 

そうこうと喋っている間にエタルガーとダークルギエルはギンガ達に攻撃を仕掛け、一同は2体の攻撃を避けつつルギエルはギンガ、マックスが、エタルガーはダイナ、ゼロ、ビクトリーが相手に戦い合う。

 

『ストロングコロナゼロ!!』

 

ゼロは赤い姿「ストロングコロナゼロ」となると右拳に炎を宿し、エタルガーに向かって拳を叩きつけると同時に炎の光線「ガルネイドバスター」を零距離発射。

 

『ガルネイドバスター!!』

『ぬうう!!』

 

しかし、エタルガーはほんの僅かに怯んだ程度ですぐさま後ろ回し蹴りを繰り出してゼロを蹴り飛ばす。

 

『ウルトランス! キングジョー! ランチャー!』

 

今度は右腕を「キングジョーランチャー」にしたビクトリーが銃弾をエタルガーに向かって発射し、ダイナも両腕を十時に組んで放つ「ソルジェント光線」を放つ。

 

『その程度の攻撃!!』

 

エタルガーはそれを敢えてワザと受け、直撃を喰らったのだがやはりエタルガーは平然としており、赤い光弾を飛ばしてダイナとビクトリーに直撃させる。

 

『『ウアアアア!!!!?』』

 

一方でマックスは「ギャラクシーソード」の刃を伸ばしてルギエルを斬りつけようとするが、ルギエルはその刃を掴んでヘシ降り、マックスを蹴り飛ばす。

 

『ヌアアアア!!!?』

 

またギンガは空中に飛んで光の槍、「ギンガスパークランス」を構え、それをルギエルに向かって振り下ろすのだがルギエルはハエを叩くように腕を振るってギンガを弾き飛ばし、ギンガとマックスの2人は地面に倒れ込む。

 

『ウウ・・・・・・!! 俺達自身消耗してるってのもあるんだろうけど・・・・・・偽者でもやっぱり強いな。 ダークルギエル・・・・・・!!』

 

ギンガ達がエタルガーやルギエルと戦っているのと同じくして・・・・・・。

 

キャロルはウルトラマン達の相手をエタルガー達に任せ、自身は再び金色の竜巻を発生させて響達に放ち、攻撃。

 

彼女等はなんとかキャロルのその攻撃を避けるが、それでもその衝撃は強烈であり、翼はその威力はまるで・・・・・・と驚愕した顔を浮かべる。

 

「すっとぼけが効くかよ。 こいつは絶唱だ!!」

 

絶唱、それは本来ならば強力な技なのだが・・・・・・同時にそれを使用する者の肉体に大きな負担がかかるというリスクがある。

 

しかし、キャロルは特にそういった様子が見受けられず、彼女の使う絶唱はつまり、ただの「通常攻撃」なのだ。

 

「絶唱も負荷もなく口にする・・・・・・!」

「錬金術って言うのはなんでもありデスか!?」

 

調や切歌もその事実に驚く他無く、彼女等はなんとかキャロルの放つ竜巻を避ける。

 

「だったらSC2Aで!!」

「寄せ!! あの威力、立花の身体が持たない!!」

「でも・・・・・・!!」

 

響の言葉に対して翼は彼女の肩を掴んで引き止め、ならばどうすれば良いのかと考える響。

 

「翼!! アレを!!」

 

その時、マリアがシャトーの方を見ながら何かに気付き、一同も彼女と同じ方向に顔を向けるとそこではシャトーが緑色に点滅するように光っており、音符のような音が聞こえていた。

 

「明滅、鼓動、共振・・・・・・!?」

 

それは城塞全体が音叉のようにキャロルの歌に共振、エネルギーを増幅させており、シャトーから突然緑の光が地上に向かって降り注ぐとその光刃地球全体を包み込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この軌道は、まさか!?」

「フォトスフィア・・・・・・?」

 

司令室では弦十郎やキャロルが衛星カメラで今の地球の様子を伺い、それを見て一同は驚愕した顔を浮かべる。

 

そんな時、司令室に洸が入って来た。

 

「いけません!! ここは!!」

「頼む!! 俺はもう二度と娘の頑張りから目を逸らしたくないんだ! 娘の、響の戦いを見守らせてくれ!!」

 

緒川の制止を振り切り、司令室に強引に、せめて響の戦いを見守らろうと入って来る洸。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが世界の分解だぁ!!」

 

場所は戻り、キャロルは高らかにそう叫ぶとそこへ響がキャロルに向かって拳を放って来る。

 

「そんなことぉ!!」

 

しかし、キャロルはワイヤーで響を拘束して動きを止め、そんな彼女を見て不敵に笑うキャロル。

 

「フン、お前にアームドギアがあれば届いたかもな?」

 

その時、マリアがシャトーに向かってジャンプし、それに翼は「マリア!?」と驚きの声をあげる。

 

「私はあの巨大装置を止める!!」

 

それに続くように今度は切歌と調も飛び出し、調はアームドギアから巨大な円状の刃を形成し、内側に乗り高速で移動する「非常Σ式 禁月輪」を発動させ調は切歌の左手を掴んで彼女も内側に乗せ、調は左手でマリアの手を掴んで彼女も刃の内側に乗せる。

 

「リンカー頼りの私達だけど」

「その絆は、時限式じゃないのデス!!」

 

そんな調と切歌の言葉に、マリアは笑みを浮かべ、3人はシャトーに向かって行く。

 

『切歌! マリア、調・・・・・・! アレを壊しに行ったのか?』

『おい零無!! お前も行って来い!』

 

シャトーに向かう3人を見て、ビクトリーはマリア達がシャトーを壊しに行ったのかと考えていると後ろからポンっと基本形態に戻ったゼロに軽く背中を叩かれる。

 

『零無、お前も行け!』

『ゼロ、だけど・・・・・・!!』

『こっちは心配すんな! 良いから行って来な!』

 

ゼロはビクトリーの背中を押し、それにビクトリーは躊躇うが・・・・・・少し考えた後、ビクトリーは「分かった」と頷き、両腕を交差して等身大になると飛行してマリア達を追いかけるのだった。

 

『なっ、待て!! ビクトリー!!』

『さて、こっちも・・・・・・』

 

エタルガーはそんなビクトリーを追いかけようとするが、ゼロは左腕の「ウルティメイトブレスレット」を光輝かせると銀色の鎧に、右腕に剣、「ウルティメイトゼロソード」を装備した「ウルティメイトゼロ」に姿を変え、エタルガーはゼロに阻まれる。

 

『ウルティメイトゼロ!! 行かせねえよ!!』

『チッ!』

「フン、例えウルトラマンが加勢しようと、シャトーの守りは超えられない。 俺を止めるなど能わない!!」

 

またキャロルはワイヤーで拘束した響を弾き飛ばし、後ろから剣のアームドギアで斬りかかって来た翼の攻撃も躱し、ガトリング砲に変形させたアームドギアで銃弾を撃って来たクリスも銃弾を避けつつ金色の竜巻で彼女を吹き飛ばし、翼と響が繰り出した同時攻撃もワイヤーで防いで弾き飛ばす等・・・・・・キャロルは響達の攻撃を全く寄せ付けなかった。

 

「世界を壊す、歌がある!!」

 

またゼロはゼロソードでエタルガーの右肩を斬りつけ、それを受けてほんの少しだけフラついたエタルガーに向かってドロップキックをダイナが繰り出すが、エタルガーはそれを両手で受け止めてジャイアントスイングをしてゼロに投げつける。

 

『ハアア!!』

『『ウアアア!!!?』』

 

投げられたダイナはゼロにぶつかり、2人は倒れ込むが・・・・・・ゼロはすぐに立ち上がり、ジャンプして右足に炎を宿して繰り出す「ウルトラゼロキック」をエタルガーに叩きこむ。

 

『ウルトラゼロキック!!』

『ぬお!!?』

 

それによって軽く吹き飛ばされそうになるエタルガーだが、耐えきって赤い光弾をゼロに向かって幾つも飛ばす。

 

それを起き上がったダイナがすぐさまゼロの前に出て光の壁を作り出す「ウルトラバリヤー」でダイナが光弾を防いでゼロを守り、2人は肩を並べてエタルガーに向かい駈け出す。

 

さらにダークルギエルは黒い闇の槍型の武器である「ダークスパークランス」をギンガ達に振りかざし、ギンガはギンガスパークランス、マックスはギャラクシーソードで防ぐのだが・・・・・・2人は身体の半分が地面にめり込んでしまい、身動きが取れなくなってしまった。

 

『なに!?』

『動きが・・・・・・!!』

『フン、ハアアアア!!!!』

 

ルギエルはダークスパークランスを振り上げると地面にめり込んだギンガとマックスを容赦なく蹴り飛ばし、2人は空中に放り出されるように吹き飛ばされ、地面に激突する。

 

『『ウアアアアア!!!!?』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方でシャトー内部に侵入できそうな場所を見つめたマリア、切歌、調、ビクトリーの4人は早速乗り込もうとするのだが・・・・・・。

 

それを妨害するかのように複数体のチブロイドやアルカノイズが出現し、行く手を阻む。

 

『パーティー会場は、どうやらここで合ってるらしいな』

「えぇ、行くわよ!」

 

マリアの声を合図に、4人は一斉にアルカノイズ、チブロイド達に攻撃を開始し、突破口を切り拓くとそのまま4人は床に空いてある床からシャトー内部に侵入。

 

そしてみんなが戦っている光景を司令室で見つめながら、洸は目を背けず、響達の戦いを見守っている。

 

「・・・・・・二度と、目を反らすものか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んんっ・・・・・・?」

 

それから・・・・・・シャトー内部に侵入したマリア達は倒れ込んでおり、マリアが目を覚ますと目の前には・・・・・・。

 

マジックペンを持って今にも自分の顔に落書きしそうな零無の姿が。

 

「あっ」

 

そんな零無の顔面をマリアは無言で殴りつけ、(ギアを纏っているのでかなり手加減している)額に青筋を浮かべながら「こんな時に何してるのよあなたは!!?」と怒鳴りつける。

 

「ぐふっ・・・・・・! いや、なんか・・・・・・使命感的なものが・・・・・・」

「っていうかなんで変身解いてるのあなた?」

「エネルギーの温存だよ!」

 

マリアは零無に呆れた視線を向けていると、零無の後ろの方に何かロボットのようなものが立っていることに気付き、それに「んっ?」とマリアが自分の後ろを見ていることに気付いた零無も後ろを振り返ると、そのロボットは変形して車椅子のような形になる。

 

「あれ、なんか・・・・・・見覚えのある車椅子が・・・・・・」

 

そして、その車椅子が零無達の方に振り返ると・・・・・・そこには零無達が「マム」と呼んで母親のように慕っていた女性・・・・・・死んだ筈の「ナスターシャ教授」がいたのだった。

 

「「・・・・・・マム?」」




尚、ここでエタルガーが出てきたのはギンガ、マックスが消耗しており、尚且つシェパードンセイバーをビクトリーが出したところを狙ってシェパードンを奪う為です。
出来ればウルトラマンも封印したいと考えていますが、1番の狙いはシェパードン。
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