戦姫絶唱シンフォギアGinga S&GX    作:ベンジャー

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14Eve 『明日を懸けた激闘』

『流石に10人ウルトラマンを纏めて相手にするなど、幾ら俺でもキツいか。 全く、こんなヘマをしてしまうとは情けない。 仕方が無い、エクセラー! 聞こえるか!?』

 

エタルガーは捕えていたウルトラマン達が復活し、ウルトラマンが10人も揃ったことに驚愕しつつもエクセラーに通信を行い、状況の説明を行う。

 

『おやおや、どうかいたしましたかムッシュ・エタルガー?』

『予想外の事態が起きた。 地球人共の力で、俺が捕えていたウルトラマン共が復活してしまった』

『ほう、とんだヘマをしてくれたもんですねぇ。 ただでさえギンガ達で手こずっているというのにあなたが捕えていたウルトラマンが全員復活するとは・・・・・・』

 

エクセラーはあれだけ啖呵切っていたエタルガーがギンガ達を倒し、封印するどころかこんなヘマをしてウルトラマンの数を増やしてしまったことに苛立ちを見せるが、それに対してエタルガーは「だが、朗報もある」とエクセラーに伝える。

 

『例のシェパードンのスパークドールズは手に入れた。 こちらからそちらに向かうつもりだったが、こんな状況だ。 奴等は俺をそう簡単には逃がしてくれまい』

『成程・・・・・・つまり、我がグランドマスターの肉体を持って地球まで来い・・・・・・ということですか』

『そうだ。 その間、奴等を足止めしつつビクトリウム・キャノンの準備を行っておく。 俺とさらに強化されたルギエルの力を合わせれば・・・・・・奴等を倒すことも容易い筈だ』

 

エタルガーからの説明を受け、エクセラーは「成程」とニヤリと笑うと、「分かりました」と頷く。

 

そして宇宙船内にいるエクセラーは「さぁて・・・・・・」と呟くと、目の前にボードのような装置を出現させ、それのスイッチを押すと宇宙船の目の前に時空の穴が出現し、そこから生命活動を停止した状態の本物のダークルギエルの肉体が現れる。

 

『フフフ、面倒なことにはなったものの・・・・・・。 エタルガーの言うことが本当なら確かにグランドマスターの力があれば10人程度のウルトラマンなど・・・・・・! 機は熟しました! 我がグランドマスターよ、いざ、地球へ!!』

 

エクセラーがそう言い放つと、紫の電撃を宇宙船からルギエルへと放ち、ルギエルの身体は地球へと向かっていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君、大丈夫か!?」

 

S.O.N.G.司令室にて。

 

洸は荒い息をするエルフナインを支え、声をかけるもののエルフナインは一向に倒れたまま目を覚まさず・・・・・・。

 

その時、エルフナインの目から一粒の涙が流れ、それに洸は目を見開く。

 

「涙・・・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

「単騎対六騎・・・・・・」

 

一方、同じ頃・・・・・・エクスドライブモードとなった響達奏者は空中でキャロルと対峙していた。

 

「錬金術師であるならば、彼我の戦力差を指折る必要もないであろう?」

「オマケにトドメのエクスドライブ! これ以上はもうしまいだぁ!」

『クリス、それフラグじゃ・・・・・・』

 

エクスドライブへとイグナイト以上のパワーアップを果たした響達。

 

それが6人もいることからマリアや翼はもうキャロルに勝ち目は薄いと感じ、出来ることならキャロルに降伏して欲しいと願う。

 

また、状況的にクリスも余裕のある台詞を吐くのだが・・・・・・遠目の方から様子を伺っていたギンガがそれパワーアップしても苦戦するフラグではないかとツッコまれてしまうのだった。

 

「フン、奇跡を身に纏ったくらいで俺をどうにかできるつもりか?」

 

しかし、やはりというべきかキャロルは降伏などする気など毛頭無く、逆に響達を挑発する。

 

「みんなで紡いだこの力を!」

「奇跡の一言で片付けるデスか!?」

「片付けるともッ!! 奇跡など、あの日、蔓延する疫病より村を救った俺の父親は、衆愚によって研鑽を奇跡へとすり替えられた」

 

キャロルの言葉に反発する調と切歌だったが、キャロルは即座に切歌達の言葉・・・・・・奇跡というものを否定する。

 

「そればかりか資格無き奇跡の代行者として、刎頸の煤とされたのだ……!」

「お父さんを・・・・・・」

「万象に存在する摂理と術理。 それらを隠す覆いを外し、チフォージュ・シャトーに記すことがオレの使命! 即ち万象黙示録の完成だった……! だったのに……!」

 

キャロルは唇を噛み締め、目尻に涙を浮かべて心の底から苛立ち、悔しそうな表情を浮かべる。

 

「キャロルちゃん、泣いて・・・・・・」

「奇跡とは、蔓延る病魔に似た害悪だッ!! 故に俺は殺すと誓ったッ!! だから俺は、奇跡を纏う者だけには負けられんのだ!!」

 

キャロルがそう叫ぶと、彼女は複数の小型のアルカノイズと巨大なアルカノイズ、飛行型アルカノイズに大量のチブロイドを召喚。

 

「まだ、キャロルは……」

「これほどまでのアルカノイズを……」

 

司令室でその光景を見ていたあおいと朔也は未だに諦めぬ尽きぬキャロルの闘志に驚愕し、そのことに弦十郎も驚きを隠せないでいた。

 

「チフォージュ・シャトーを失ったとしても、世界を分解するだけなら不足はないということか・・・・・・!」

「この状況で、僕達に出来るのは……」

「響……。響ッ!」

 

そこで洸が司令室から響に通信で声をかけ、突然聞こえて来た父の声に驚く響。

 

「その声、お父さん!?」

「響、泣いている子が・・・・・・ここにいる!」

 

洸はエルフナインの流す涙を見つめながら、そのこと響に伝え、それを受けた響もキャロルの顔を見つめ、彼女の流す涙を見ると彼女は笑みを浮かべ、響は今・・・・・・自分が1番やらなくてはならないことに気付く。

 

「泣いている子には、手を差し伸べてなくちゃね!」

「何かも、壊れてしまえばあああああ!!!!」

 

だが、次の瞬間キャロルのその言葉を合図に、アルカノイズ達とチブロイド達は暴れ始め、街を破壊し始めたのだ。

 

「翼さん!!」

「分かっている、立花!」

 

翼、クリス、マリア、切歌、調は響がキャロルに手を差し伸べようとしていることを理解し、彼女達は快くそのことに協力する意志を見せ、その為にも先ずはアルカノイズやチブロイドの殲滅を優先する為、翼達はそれぞれのアームドギアを取り出す。

 

「スクリューボールに付き合うのは、初めてじゃねえからな!」

「その為にも散開しつつアルカノイズやチブロイドを各個に打ち破る!!」

『キャロルに手を差し伸べる役目は、そっちに任せたぜ!! 俺達は・・・・・・!!』

 

ギンガ達はキャロルの相手を響達に任せることにし、ギンガは時空城を見上げるが・・・・・・。

 

『お前達の相手は俺ではない。 お前達が最も恐れる宿敵だ・・・・・・!』

 

時空城から戦いの様子を伺っていたエタルガーは指をパチンッと鳴らすと、ギンガ達の目の前にファイヤーゴルザ、メルバ、超コッヴ、ガンQ、レイキュバスの5体の怪獣が合体した「超合体怪獣 ファイブキング」と紫色の身体に頭部に鶏冠状のパーツが装着された人型ロボ、「対カオスヘッダー殲滅兵器 ヘルズキング改」がエタルダミーとして出現。

 

『ファイブキング!』

『ヘルズキング改!』

「グルアアアアア!!!!!」

『こいつは・・・・・・!』

『ファイブキング!?』

 

ファイブキングの出現に驚きの声をあげるギンガとビクトリー。

 

またファイブキングの特徴からティガ、ダイナ、ガイアはファイブキングが即座にかつて自分達が戦ったことのある怪獣であることに気付く。

 

『それに、ヘルズキング改か・・・・・・』

 

それと同時に、コスモスもまたヘルズキングの姿を忌々しそうに見つめる。

 

『俺達が戦った怪獣達が、合体してんのか・・・・・・! フン、上等だ! 本当の戦いは、ここからだぜ!』

『コウマ、零無、君たちの地球は君たち自身で守るんだ!』

『真の勇者である、君たち自身の手でね・・・・・・』

『忘れるな、ギンガ、ビクトリー。 どんな絶望の中でも・・・・・・人の心から、決して光が消え去ることはない!』

 

ダイナ、ガイア、コスモス、ティガがギンガとビクトリーに自分達の言葉を伝えると、2人は「はい!!」と頷き、この場を響達、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモスに任せ、ギンガ、ビクトリー、ゼロ、メビウス、マックス、ネクサスは時空城へと向かって飛び立つのだった。

 

戦闘BGM「ティガ登場!〜光を継ぐものの闘争」

 

『さあ!! 俺達も!!』

『行くぞ!!』

 

ティガ、ダイナ、ガイアは一斉にファイブキングに、コスモスはヘルズキングへと向かって行き、途中で襲いかかって来る巨大アルカノイズをなぎ倒しつつダイナとガイアがそれぞれ右腕、左腕に掴みかかって動きを封じると即座にティガのチョップがファイブキングの頭部に叩きこまれる。

 

だが、ファイブキングは両腕を大きく振るってダイナとガイアを振り払い、レイキュバスの右腕から冷気と火炎を同時発射し、それをダイナに直撃させて軽く吹き飛ばす。

 

『ショア!!?』

 

続けてファイブキングはガイアを左腕で殴りつけて怯ませ、ティガにはゴルザ、メルバ、超コッヴのパーツの部分から光線や光弾を連続で発射するが・・・・・・。

 

翼の放った空間から大量の青いエネルギー剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する「千ノ落涙」でそれらを全て相殺され、翼はティガに対して頷くとティガもそれに対して頷き返す。

 

『チャア!!』

 

ティガはファイブキングに向かって駈け出して行き、腹部にストレートキックを叩きこむ。

 

戦闘BGM「光の巨人、再び」

 

だが、ファイブキングは右腕のハサミを振るってティガを斬りつけ、もう1度ハサミを振るってティガを斬りつけようとするがダイナの飛び膝蹴りがレイキュバスの右手に当たり、それによってバランスを崩したところを狙われ、ガイアに顔面を殴りつけられる。

 

「グルアアアアアア!!!!」

 

一度ファイブキングと距離を取るとダイナは両腕に溜めた青白いエネルギーを大型の三日月状にして放つ光のカッター「フラッシュサイクラー」を放つが、ファイブキングは左腕のガンQの盾で光線を吸収してしまう。

 

「ガアアアア!!!!」

 

ファイブキングは光線と光弾を散弾するようにティガ、ダイナ、ガイアに向かって放ち、それらの攻撃によって3人は怯むが・・・・・・。

 

「おおおおりゃあああああ!!!!」

 

響が殴り飛ばした巨大アルカノイズがファイブキングに激突し、それによって攻撃が中断されたところを狙い、ガイアがジャンプして跳び蹴りを放ち、ファイブキングの頭部に直撃させて脳を大きく揺れさせる。

 

戦闘BGM「逆転のクァンタムストリーム」

 

『デュア!!』

 

ガイアは光の剣、「アグルブレード」を出現させるとそれを振るってガンQの左腕を切り裂いて切断し、破壊。

 

「ガアアアア!!!?」

『ダアア!!』

 

そのまま後ろ回し蹴りを喰らわせ、続くようにダイナの拳がファイブキングの胸部に叩きこまれ、さらに続いてティガがファイブキングに飛びかかるとティガはファイブキングの頭を抑えつけて膝蹴りを喰らわせる。

 

『チャッ!!』

「グアア!!?」

 

そこでガイアは両手の間に作り出した赤い破壊光球「リキデイダー」を放ち、ファイブキングに直撃、火花を散らしてファイブキングはダメージを受ける。

 

戦闘BGM「エクリプス誕生」

 

ヘルズキングは両腕に装備されたソアッグビーム砲から強力なビームをこちらに向かって駈け出して来るコスモスに向かって発射するが、コスモスはそれを跳び上がって躱し、跳び蹴りをヘルズキングの喉に叩きこむ。

 

『ヘアアッ!!』

 

それによって身体が揺れるヘルズキングだが、すかさず右腕を振るってコスモスに攻撃を繰り出し、コスモスはそれを左腕で受け止めると右の手の平をヘルズキングの腹部に押し当て、勢いよく突くことでヘルズキングを後退させる。

 

『フウウ、ハアアアア!!』

 

ヘルズキングと距離を取るとそこからコスモスは一定のポーズを取った後、赤い姿・・・・・・「コロナモード」へと姿を変える。

 

コロナモードに姿を変えたコスモスはヘルズキングに向かい走り出すと、ヘルズキングの喉元を殴りつけ、腹部に膝蹴りを喰らわせる。

 

『シェア!!』

 

続けざまにコスモスはもう1度ヘルズキングの喉を攻撃しようと拳を放つが、ヘルズキングはその腕を掴んで背負い投げを繰り出し、地面に激突しそうになるコスモスだが、コスモスは地面に激突する直前に空中で停止し、ヘルズキングからそのまま距離を取る。

 

『ハアアア、シェアアア!!!!』

 

ヘルズキングと距離を離したコスモスは両腕に宇宙エネルギーを集結させ、L字型に組んで放つ破壊光線「ネイバスター光線」をヘルズキングに放ち、同時にヘルズキングも両腕からビームを発射し、両者の光線が激突し合って互いに相殺される。

 

そこでコスモスは先ほどとは違う一定のポーズを行うと、赤と青の模様が混じった強さと優しさ、そして勇気を兼ね備えた姿・・・・・・「エクリプスモード」へと変わる。

 

『ハアアア!!!!』

 

コスモスは高速でヘルズキングに詰め寄ると、ヘルズキングの喉元を何度も素早い動きで殴り続け、ヘルズキングはなんとか反撃しようと腕のソアックビーム砲をコスモスに向けようとするが、それに気付いたコスモスは後ろ回し蹴りを喰らわせることでヘルズキングの攻撃を阻止するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

時空城、第一階層。

 

そこへ辿り着いたギンガ、ビクトリー、ゼロ、メビウス、マックス、ネクサス。

 

すると彼等の目の前には悪魔のような姿をした黒い巨人、エタルダミーとなった「闇の巨人 ダークメフィスト」が現れる。

 

『ダークメフィスト!』

『奴の相手は俺がする』

 

そこでネクサスが一歩前に出ると、自らがメフィストの相手をすると宣言し、ネクサスはギンガとビクトリーに視線を向ける。

 

『光は絆だ。 誰かに受け継がれ、再び輝く』

 

戦闘BGM「ネクサス-Heroic-」

 

メフィストは鉤爪型の武器、「メフィストクロー」を構えながらネクサスと対峙し、お互いに身構える両者・・・・・・。

 

少しの間互いに睨んでいると、先に動いたのはメフィストの方であり、メフィストはクローを振るってネクサスに斬りかかるが、ネクサスは両手でメフィストの右腕を掴んで攻撃を阻止し、腹部に膝蹴りを叩きこむ。

 

『グゥ!?』

 

攻撃を受け、多少怯むもののメフィストはすぐに攻撃に切り替え、クローをネクサスに突き立てようとするが、ネクサスはクローを両手で掴んで受け止め、押し返すと両腕に装備された刃、「アームドネクサス」でメフィストの胸部を斬りつける。

 

『ヘアッ!!』

『ガア!?』

 

さらに攻撃の手を緩めず、ネクサスはメフィストの胸部に勢いをつけた拳を叩き込み、大きく吹き飛ばされるメフィスト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時空城、第二階層。

 

今度はそこへと辿り着いたギンガ、ビクトリー、ゼロ、メビウス、マックス。

 

『スラン星人!』

 

そこでは「高速宇宙人 スラン星人」がエタルダミーとなって出現し、マックスと一体化しているカイトは「成程な」と納得する。

 

『確かに俺はちょっとトラウマ持ってるかも、こいつに』

『私もだ』

 

スラン星人が相手となればとギンガ達みんなの前に出て、ファイティングポーズを取るマックス。

 

『地球の未来は、君たち自身の手で掴んでくれ』

 

戦闘BGM「ウルトラマンマックス2」

 

マックスはギンガとビクトリーにそれだけを言うと、マックスはスラン星人に向かって行き、スラン星人は両腕から発射する怪光線を放つが、マックスは両腕を交差して攻撃を防ぎながら突っ切り、光線をかき消すとスラン星人の顔面を殴りつける。

 

対するスラン星人も負けじと左拳でマックスの顔面を殴りつけるが、マックスは怯まずスラン星人の胸部に2度拳を叩き込んだ後、スラン星人の両肩を掴んで巴投げを繰り出し、投げ飛ばされたスラン星人は壁に激突して地面に倒れ込む。

 

『シェア!!』

 

だが、すぐに起き上がったスラン星人は超高速でそれによって残像を作り出し、マックスの周囲を囲み、両腕から放つ光線をマックスに直撃させる。

 

『ウアアアッ!!?』

 

それを受けて片膝を突くが、マックスは頭部に収納されてある「マクシウムソード」を複数に分身させて相手に投げる「マクシウムソード分身シュート」を繰り出し、残像を作り出すスラン星人全てにほぼ同時にマクシウムソードを直撃させ、それは見事本体に命中し、スラン星人は火花を散らして倒れ込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は第三階層へと辿り着いたギンガ達。

 

『フッハッハッハ・・・・・・!』

『エンペラ星人!』

 

次に待ち受けていたのは黒いマントを羽織り、禍々しいオーラを纏った「暗黒宇宙大皇帝 エンペラ星人」であり、そのエンペラ星人と対峙するのはメビウス。

 

『最後まで諦めず、不可能を可能にする! それが、ウルトラマンだ!!』

 

戦闘BGM「メビウス!」

 

この場をメビウスが引き受けると、メビウスはエンペラ星人に戦いを挑み、メビウスは蹴りをエンペラ星人に繰り出すが、エンペラ星人はそれを受け流してメビウスの腹部に手の平を押し当て、そこから黒い衝撃波のようなものを放つ。

 

『ウアア!!?』

 

それによって後ろに後退し、身体のバランスを崩したところを狙い、エンペラ星人は右手をかざして強力なサイコキネシスを発動させるがメビウスはそれを受ける前にエンペラ星人の頭上を飛び越えて背後に回り込み、そのままエンペラ星人の背中を蹴りつける。

 

『タアア!!』

 

そこから左腕に装着された「メビウスブレス」から光の剣、「メビュームブレード」を出現させるとそれを振るってエンペラ星人に攻撃を仕掛けるが、エンペラ星人はメビウスの攻撃をことごとく躱し、ブレードを右手で掴みあげる。

 

『セアッ!!』

 

だが、メビウスはブレードを掴まれた状態のまま右拳によるパンチをエンペラ星人の胸部に炸裂させるが、エンペラ星人は多少怯んだだけですぐにブレードを離すと同時に左手の爪を振るってメビウスの胸部を斬りつけ、吹き飛ばす。

 

『ウアア!!?』

 

地面に倒れ込むメビウスだが、すぐに起き上がるとメビウスはメビウスブレスのエネルギーを開放した後、腕を十字に組んで放つ必殺光線「メビュームシュート」をエンペラ星人に発射。

 

エンペラ星人は両腕で交差し、防ぐものの耐えきれず軽く吹き飛ばされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時空城、第四階層・・・・・・。

 

『ウルトラマンベリアル!』

『ベリアル・・・・・・!』

『ウオオオオオ!!!!』

 

そこでは鋭い目つきの黒い巨人、エタルダミーとして現れた「ウルトラマンベリアル」が待ち構えており、どこか複雑そうな視線をビクトリーがベリアルに向ける中、今度はゼロがベリアルと対峙する。

 

『コウマ、零無、この星の未来、お前等に託したぜ?』

 

ゼロはそう言うと右手をギンガに向けてかざし、そこから一筋の光がギンガのカラータイマーの中へと入ると、ギンガのインナースペース内にいるコウマの手にストリウムブレスに似た1つのブレスレット、「ウルトラフュージョンブレス」が現れる。

 

『これが、ゼロが言っていた究極の力・・・・・・』

『だけど、俺達はまだ・・・・・・』

『フン。 弱気なこと言ってんじゃねえよ。 お前達なら、きっとこの戦いで使いこなせることが出来る筈だ。 信じてるぜ』

 

ゼロの言葉を受けて、戸惑うギンガとビクトリーだったが・・・・・・ゼロの言う通り、弱気になっていてはダメだと感じ、ギンガとビクトリーは互いに顔を見合わせた後、「あぁ!!」と力強く頷く。

 

そしてこの場をゼロに任せ、ギンガとビクトリーは最上階にいるエタルガーの元へと向かい、ゼロはベリアルに近づいて両者は互いに強く睨み合う。

 

『フハハハハ・・・・・・!!』

『・・・・・・ベリアル・・・・・・。 行くぜ!!』

 

戦闘BGM「ウルトラマンゼロのテーマ」

 

ゼロは拳、ベリアルは蹴りを繰り出して両者ほぼ同時に攻撃が当たると両者は互いに怯むが、ゼロはすぐさま足に炎を纏わせた連続蹴りをベリアルに繰り出し、ベリアルは両腕でそれを受け流す。

 

『シェア!!』

 

するとベリアルはゼロの右足を掴んで持ち上げるとそのまま地面にゼロを叩きつけ、苦悶の声をあげるゼロ。

 

『ぐぅ!?』

『フハハハ!!』

 

倒れ込んだゼロにベリアルは自身の爪をゼロに向かって突き立てようとするが、ゼロは額のビームランプから放つ「エメリウムスラッシュ」をベリアルに直撃させ、ベリアルを自分から遠ざけることに成功。

 

『エメリウムスラッシュ!!』

『ウオッ!?』

 

勢いよく立ち上がるとゼロは頭部の「ゼロスラッガー」を手に取って構え、ベリアルも両手から伸びた赤い爪を伸ばして敵を切り裂く「カイザーベリアルクロー」を発動し、ゼロとベリアルは互いに激しく斬り合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時空城最上階にて。

 

そこへギンガとビクトリーが辿り着くと同時に2人はエタルガーが不意打ち気味に放った幾つもの赤い光線の直撃を受け、身体中から火花を散らして片膝を突くギンガとビクトリー。

 

『『ウアアアア!!!!?』』

『来たか。 ウルトラマンギンガ、ウルトラマンビクトリー・・・・・・』

 

エタルガーの攻撃によってフラつきながらもギンガとビクトリーはなんとか立ち上がり、コウマはフュージョンブレスを使おうとストリウムブレスを外し、早速フュージョンブレスを自身の左腕に装着しようとする。

 

『エタルガー・・・・・・!! 零無、今こそ、ゼロから託されたこいつを使うぞ!!!』

『あぁ!』

 

しかし、フュージョンブレスは腕に装着しようとした瞬間「バチィ!!」という音を立ててコウマの腕から弾かれてしまい、それに目を見開くコウマと零無。

 

『そんな・・・・・・!』

『やっぱり、俺達にはまだ使えないのか・・・・・・!』

 

それを受けて、ギンガはゼロが自分達を信じてフュージョンブレスを託してくれたのにと悔しそうに地面を殴る。

 

『なんだか知らぬが、来ないならこちらから行くぞ!!』

 

しかし、エタルガーはそんな自分達の都合など待ってはくれない。

 

『だったら、タロウ! 行くぞ!!』

『あぁ! ギンガに力を! ギンガストリウム!』

 

フュージョンブレスが使えないならばとギンガは「ギンガストリウム」に強化変身すると、ギンガとビクトリーは共にエタルガーへと立ち向かい、ギンガはエタルガーの胸部に連続で何発もの拳を叩き込むが、エタルガーはビクともせず、逆にギンガの顔面を殴りつけ、ギンガは空中を一回転しながら地面に倒れる。

 

『ウアアッ!?』

『ツェア!!』

『ウルトランス! EXレッドキング! ナックル!』

 

今度は「EXレッドキングナックル」を発動させたビクトリーがエタルガーを殴りつけるが、エタルガーは左手でEXレッドキングナックルを掴み上げるとビクトリーの横腹に強烈なを蹴りを入れ、さらに近距離から複数の赤い光線をビクトリーに撃ち込む。

 

『ウアアアッ!?』

 

さらにその光線はそのまま地面に倒れ込んでいたギンガに直撃し、大ダメージを受ける2人のウルトラマン。

 

『グゥ、ビクトリウムシュート!!』

『セブンの力よ! ネオ・ワイドショット!!』

 

どうにか立ち上がったギンガとビクトリーはV字を描いて形成したエネルギーを右腕に集めてから両腕をL字型に組んで放つV字型の必殺光線「ビクトリウムシュート」を、ギンガは両腕を広げより多めにエネルギーをチャージして放つ「ネオ・ワイドショット」をエタルガーに向かって同時に放ち、直撃を受けたエタルガーは爆発の炎に包まれるが・・・・・・。

 

エタルガーは右腕を振るって炎をかき消すと同時に赤い光線を複数発射し、ギンガとビクトリーに直撃させてダメージを与える。

 

『『ウアアアアア!!!!?』』

 

膝を突き、自分達の攻撃がまるで通用しないことに息を切らしながら驚愕するギンガとビクトリー・・・・・・。

 

『俺達の攻撃が、効かない・・・・・・!』

『それでも、俺達は・・・・・・!! 諦めない!!』

 

それでも、立ち上がろうとするギンガとビクトリーだったが・・・・・・。

 

エタルガーはそんな2人を見てほくそ笑むと、「そろそろか」と呟き、空を見上げる。

 

『なんだ・・・・・・?』

 

エタルガーのその行動にギンガ達が疑問を感じていると、エタルガーは不意に指を「パチン」と鳴らし、時空城の端の方に1つの砲台・・・・・・「ビクトリウム・キャノン」が出現する。

 

『フハハハ・・・・・・』

『あれは・・・・・・! お前! シェパードンに何をした!?』

 

ビクトリウム・キャノンが出現した瞬間、ビクトリーはその中からシェパードンの気配を感じ取り、一体シェパードンに何をしたのかと彼はエタルガーに問い詰める。

 

『フハハハ・・・・・・』

 

しかし、エタルガーは笑うだけで何も答えず、ビクトリーは「返せ!!」とビクトリウム・キャノンに向かって手を伸ばすが、その手をエタルガーが掴み取り、腹部に蹴りを入れるとギンガの方へと投げ飛ばし、2人は激突して倒れ込む。

 

『ウアア!?』

『ガアア!!?』

『シェパードンに何をしたのか、その答え・・・・・・今から教えてやろう』

 

エタルガーがそう言うと親指をクイッと上に向け、ギンガとビクトリーが空を見上げると・・・・・・。

 

『あれは・・・・・・!』

『まさか!!』

 

そこには青い炎の巨大な球体が迫って来ており、その中で薄らと見えた存在に驚愕するギンガとビクトリー・・・・・・。

 

やがてそれはエタルガーの用意したビクトリウム・キャノンに直撃するとビクトリウム・キャノンは青い光を纏い、エクセラーの宇宙船からは今までエクセラーが集めていたビクトリウム鉱石のエネルギーが放出され、それがビクトリウム・キャノンに降り注がれる。

 

そうしてシェパードンのスパークドールズ、ビクトリウム鉱石、ビクトリウム・キャノン、そしてルギエルの肉体が1つとなって合わさり・・・・・・ビクトリウムキャノンはやがてダークルギエルを怪獣化させたような姿・・・・・・「超咆哮獣 ビクトルギエル」へと変化したのだった。

 

『ダークルギエル・・・・・・なのか?』

『ダァーッハッハッハッハ!!! その通り!!』

『っ、その声・・・・・・チブル星人か!』

 

ビクトリウム・キャノンと融合した影響か、ビクトルギエルの身体の中にはコックピットに当たる広い空間が出来上がっており、その中にエクセラーが乗り込むと、エクセラーはビクトルギエルを操り、遂に念願だったルギエルの肉体、しかもより強化されたものを手に入れたことを喜んだ。

 

『宇宙最強の肉体と、宇宙最高の頭脳! それが1つになった究極の生命体・・・・・・その名も、『ビクトルギエル』!!』

 

ビクトルギエルは胸部から「ビクトリウム・キャノン」を出現させると、そこからエネルギーをチャージし・・・・・・一気にそれを発射する巨大な光線を放つ。

 

『早速見せてあげましょう、この力ァ!! ビクトリウム・キャノン、発射ァ!!』

『不味い!!』

『避けろぉ!!』

 

咄嗟にギンガとビクトリーが左右に躱すことで直撃避けられたものの・・・・・・光線は2人の背後にあった山に直撃し、直撃を受けた山は跡形も無く消滅。

 

『っ! なんだよ、あれ!! あんなのをまともに喰らったら・・・・・・!』

『あの武器を使うために、シェパードンのスパークドールズを・・・・・・!!』

 

ギンガもビクトリーもビクトルギエルに備えられたビクトリウム・キャノンの威力に驚愕。

 

『ムッシュ・エタルガー? ここまでして頂いたお礼です。 ギンガとビクトリーは、この私が倒し、あなたへと献上させて頂きましょう。 ビクトルギエルの力も試したいところですしね?』

『良かろう。 ならば俺は、その光景を見学させて貰おうか』

 

エクセラーの言葉を受けて、エタルガーは後ろに下がり、ギンガ達が戦う相手をビクトルギエルと交代させるとビクトルギエルは雄叫びをあげながらギンガとビクトリーに向かって行く。

 

『ショウラ!!』

 

同時にギンガもビクトルギエルに向かって行き、胸部に何発も素早く連続で拳を叩き込むが、ビクトルギエルはビクともせず、右腕を振るってギンガを殴り飛ばす。

 

『ウアアア!!?』

『ウルトランス! キングジョー! ランチャー!』

 

ビクトリーは右腕を「キングジョー・ランチャー」に変えると、ランチャーを構えて幾つもの銃弾を発射。

 

しかし、ビクトルギエルは銃弾を受け続けている状態にも関わらず、真っ直ぐビクトリーへと向かって行き、ビクトリーの首を掴みあげると持ち上げてそのまま地面に叩きつける。

 

『ウアア!!?』

『零無!!』

 

それを見てギンガは後ろからビクトルギエルに飛びかかるのだが、ビクトルギエルはビクトリーを蹴り飛ばし、振り返りざまに左腕の爪を振るってギンガを斬りつけ、ギンガは火花を散らしながら吹き飛ばす。

 

『ウアアア!!!!?』

 

そこでなんとか立ち上がったビクトリーは全身のクリスタルからエネルギー弾を連射する「ビクトリウムエスペシャリー」をビクトルギエルに向かって放ち、同時に片膝を突きながらも「ウルトラマンジャック」の力を発動させて右腕を突き出して放つ必殺光線「ウルトラショット」を放つギンガ。

 

『ビクトリウムエスペシャリー!!』

『ウルトラマンジャックの力よ! ウルトラショット!!』

 

2人の技はビクトルギエルに見事直撃・・・・・・しかし、2人のウルトラマンの必殺技をまともに喰らったにも関わらず、ビクトルギエルは掠り傷1つついておらず、そのことに驚愕するギンガとビクトリー。

 

『こいつも身体が硬いのかよ・・・・・・!!』

『どうすれば・・・・・・』

 

 

 

 

 

 

また響、翼、クリス、マリア、切歌、調の6人は「歌」を口ずさみながらアルカノイズやチブロイド達に対して次々と攻撃を加えていた。

 

挿入歌「始まりの歌」

 

響は右腕に巨大な槍を装備して空中にいるアルカノイズ達を一気に貫くとそのまま地上に向かって突っ込み、槍で数体アルカノイズやチブロイド達の身体を貫くと、その時に発生した衝撃で他のアルカノイズやチブロイド達が吹き飛ばされる。

 

『あの子も、あたし達と同じだったんデスね・・・・・・』

『踏みにじられて、翻弄されて・・・・・・だけど、何とかしたいともがき続けて・・・・・・!』

 

調と切歌はアームドギアを合体させ、鋸の回転と鎌を利用したギロチンマシンでアルカノイズとチブロイド達を一度に纏めて一気に切り裂き、クリスはチブロイド達から放たれる銃弾を躱しながら、複数のレーザー砲でアルカノイズやチブロイドを撃ち抜く。

 

『救ってあげなきゃな。 何せ、あたしも救われた身だ!』

『その為であれば! 奇跡を纏い、何度だって立ち上がって見せる!』

 

翼は2本の刀のアームドギアを構え、両足ブレードを大型化させて空中にいた巨大な飛行型ノイズを切り裂くが、彼女の目の前にいつの間にかやってきたファイブキングが迫る。

 

「っ!?」

『ショア!!』

 

だが、そこへと割って入ってやってきたダイナの鋭い蹴りがファイブキングの頭部に直撃し、バランスを崩したところを狙い、翼はファイブキングの真横に回り込んでレイキュバスの右腕を切断。

 

「グアアアアア!!!!?」

 

ダイナは翼に対してサムズアップを行うと、翼もそれに応えるかのように頷く。

 

『その為に私達は、この戦いの空に・・・・・・歌を歌う!!!!』

 

響はアルカノイズ達を右腕に装備した槍で貫きながらそう言い放ち、マリアはコスモスと戦うヘルズキングの援護へと向かい、彼女は幾つもの短剣を空中に浮かばせるとそれをピットのように操り、短剣からレーザーを発射。

 

先ほどからずっとコスモスがヘルズキングの喉ばかりを狙っていたことからマリアはヘルズキングの弱点が喉であると理解した為、レーザーはヘルズキングの喉元に集中放火。

 

すると僅かにヘルズキングの喉にヒビが入り、そこをコスモスは見逃さず、拳をヘルズキングの喉に喰らわせる。

 

『ハアアア!!!』

 

エクスドライブとなった響達にとってアルカノイズ、チブロイドなどもはや相手にはならず・・・・・・。

 

さらにファイブキングやヘルズキングの存在があるとはいえ、この2体も徐々に押され始めている上、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモスは未だに余裕のある様子だった。

 

また、この戦いを司令室で見ていた緒川も、「これなら!」と勝利を僅かに確信するが・・・・・・。

 

「エクスドライブのパワーであれば・・・・・・!」

「だが、同等のパワーを備えているのがキャロルだ」

 

しかし、弦十郎は未だ油断を許しておらず、気付けばキャロルの周囲には幾つもの魔法陣のようなものが出現しており、エネルギーを増幅させていたのだ。

 

「さっきのアルカノイズやチブロイドは時間稼ぎ!?」

「残った思い出丸ごと焼却するつもりなのか!?」

 

キャロルは血の涙を流しながら、何もかも壊れてしまえと・・・・・・怒りのまま叫ぶ。

 

「何もかも壊れてしまえ・・・・・・。 世界も、奇跡も、俺の思い出もォ!!!!」

 

キャロルがそう叫んだその瞬間、キャロルから眩い光が放たれると同時に強い衝撃波のようなものが放たれ、響達はなんとか吹き飛ばされそうになるのを堪える。

 

それと同時に、その放出されたエネルギーの波はエネルギーの波を受けたファイブキングやヘルズキングにもなぜか影響を与え、切断されたファイブキングの両腕が復活し、ヘルズキングの喉も元に戻ってしまったのだ。

 

なぜファイブキングやヘルズキングの傷が治ったのか、それはもしかすれば響達がキャロルのフォニックゲインを受け止め、そのエネルギーを放出させてティガ達を復活させたのと同じ原理なのかもしれない。

 

『なに!?』

『そんな!?』

 

当然、そのことに驚くティガ達。

 

ここまで追い詰めておいてまさかの再生に4人のウルトラマンは激しく動揺し、ファイブキングは身体の怪獣達の各パーツ部分から光線や光弾、冷気と炎、ヘルズキングは両腕からのビームを放ち、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモスは爆発の炎に包まれる。

 

『『『『ウアアアアアア!!!!?』』』』

「ウルトラマン達が・・・・・・!」

「翼! 私達はキャロルを! あの娘を救うと誓った!!」

 

翼は吹き飛ばされるウルトラマン達の身を案じるが、自分達はキャロルを優先しようとマリアは彼女に言い放ち、翼はそれに頷く。

 

「分かった! 共にかけるぞ、マリア!!」

 

すると翼とマリアの二人は重なり、六本の剣を束ねてドリルのように回転してキャロルへと突っ込んでいく。

 

しかし、それはキャロルの張ったバリアに防がれ、翼とマリアはあっさりと弾かれてしまった。

 

「「わあああああ!!!?」」

「先輩!!」

「マリア!!」

 

すると、キャロルは幾つもの弦を伸ばすと、彼女はそれを操り、自身を繭のように包むとやがてそれは形を変え、緑の外装に金色の角のある獅子のような姿・・・・・・。

 

『すべてを無に帰す・・・・・・。 なんだかどうでもよくなってきたが、そうでもしなければ臍の下の疼きが収まらん・・・・・・!!』

 

思い出のほぼ全てを焼却することで、キャロルは「碧の獅子機」となったのだ。

 

『なんだあれゾ〇ド?』

『いや、多分違っ・・・・・・』

『そんなのどうでもいいから! 来るぞ!』

 

そんなダイナとガイアの会話のやり取りを注意しながら、ティガはこちらに向かって来るファイブキングとヘルズキングに警戒する。

 

ファイブキングは素早くダイナに迫ってくると右腕のハサミでダイナの首を掴みあげ、首を掴まれたダイナは苦悶の声を漏らすがそれをガイアが膝蹴りをファイブキングの右腕に喰らわせることでダイナを解放させることに成功。

 

『チャッ!!』

 

その間にティガがファイブキングの左腕を掴みあげ、頭部にチョップを叩きこむ。

 

「ガアアアア!!!!」

 

ファイブキングは左腕を大きく振るってティガを突き放し、腹部から光弾をティガに撃ち込んで直撃させる。

 

『ダアア!!?』

 

一方でコスモスは両腕をクロスして溜めた宇宙エネルギーを右腕を伸ばして放つ必殺光線「コズミューム光線」をヘルズキングの喉元目がけて放ち、直撃を受けるとヘルズキングは大きく吹き飛んで背中から地面に強く激突して倒れ込む。

 

だが、ヘルズキングは両腕だけをコスモスに向け、ビームを発射。

 

それを喰らったコスモスは今度は自分が大きく吹き飛ばされ、地面に倒れ込んでしまうのだった。

 

『ウアアア!!? グゥ・・・・・・!?』

 

またティガ達の戦いと平行して・・・・・・。

 

緑の獅子機は口から強烈な炎をクリス達に吐き出し、クリス達はなんとか上昇することで攻撃を躱すことが出来たが・・・・・・その炎はビルを幾つも貫いて破壊し、大爆発を起こし、その光景を見たクリス達は驚愕の表情を浮かべる。

 

「あの威力、どこまで・・・・・・!!」

「だったらやられる前に、やるだけデス!!」

「おい!!」

 

それならばと切歌と調は撃たれる前にこっちから仕掛ければ良いと判断し、クリスの制止も聞かず、切歌は鎌のアームドギアで獅子機に斬りかかり、調はヨーヨーのアームドギアで獅子機を何度も殴るが・・・・・・獅子機の装甲は硬く、逆に少し獅子機が咆哮をあげただけでその衝撃によって2人は吹き飛ばされてしまう。

 

「「わあああああ!!!!?」」

「あの鉄壁は金城。 散発を繰り返すばかりでは突破できない!!」

「ならば! アームドギアにエクスドライブの全エネルギーを収束し、鎧通すまで!!」

 

そして、そのエネルギーの収束を行うために、翼を中心に、マリア、切歌、調、クリスが地上に降りて彼女達は一箇所に集まる。

 

「身を捨てて拾う、瞬間最大火力!!」

「ついでにその攻撃も同時収束デェス!」

「ご託は後だ!! マシマシが来るぞ!!」

 

獅子機の口かが輝くと、そこから幾つものレーザーのようなものがクリス達に放たれるが・・・・・・それを響が右腕に装着した槍で受け止め、みんなを守る。

 

「ぐぅ、私が受け止めている間に!!」

「やるぞ!!」

 

響が獅子機の攻撃を受け止めている、その隙にとクリス達はそれぞれの身体に装着されたアーマー部分を外すとそれは空中で1つとなり、5つの光輝く塊となる。

 

そしてクリス、翼、マリア、切歌、調が同時に右手を獅子機に向かってかざすと、それは獅子機に真っ直ぐ向かって行き、獅子機に直撃。

 

その攻撃は獅子機の装甲を破るには十分だったのだが、獅子機に乗り込んでいたキャロルには一切のダメージはなく・・・・・・。

 

「アームドギアが一振り足りなかったな」

 

そのことに、キャロルは余裕の笑みを浮かべるが・・・・・・。

 

「っ!?」

 

キャロルの目の前には、槍を掲げて、その一点に拡散したみんなのエネルギーを集める響の姿があり、キャロルはその光景に目を見開き、驚愕した。

 

そう、一度目の攻撃は獅子機の装甲を破るためだけに繰り出した技・・・・・・本命は、響による攻撃だった。

 

「奇跡は殺す!! 皆殺す!! 俺は奇跡の殺戮者にィ!!!!!」

 

キャロルはその光を忌々しげに睨み付けながら、彼女は獅子機の口から光線を吐き出させ、響に攻撃を繰り出し、その光線の直撃を響は受けてしまう。

 

「立花ーーーーー!!!!」

 

それを見て翼は響の名を叫び、キャロルは不敵な笑みを浮かべるが・・・・・・。

 

「繋ぐこの手が、私のアームドギアだぁ!!」

 

そこにはみんなの力を貰ったことで、右腕に装着された巨大な槍を、誇大な腕へと変化させ、キャロルの放った攻撃を受け止めている響の姿があり、その右手は光線を握りつぶしてかき消す。

 

「当たると痛いこの拳、だけど未来は、誰かを傷つけるだけじゃないって教えてくれた!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

挿入歌「英雄の詩」

 

未だティガ、ダイナ、ガイアと互角に戦うファイブキング。

 

しかし、徐々にファイブキングは再び3人のウルトラマンに推されて行き、空中へと飛び立ち、空から攻撃を行おうとするが・・・・・・それを見たティガ、ダイナ、ガイアはそれぞれ姿を変える。

 

ティガは身体が紫色でスピードに優れた「スカイタイプ」に。

 

ダイナはパワーに優れた赤い姿「ストロングタイプ」に。

 

ガイアは自分の持つ大地と海の力を最大限にまで解放して赤と青の形態、「スプリームヴァージョン」にヴァージョンアップ。

 

『チャア!!』

 

ティガはファイブキングを追いかけるように空へと飛び立つと一気にファイブキングよりも高く空中へと飛び、急降下しながらのキックをファイブキングの頭部に喰らわせ、それによってファイブキングは身体のバランスを崩して地上にまで落下。

 

『ガアアア!!!!?』

 

ファイブキングが地上に落下したところでガイアがファイブキングの尻尾を掴みあげ、ジャイアントスイングを繰り出して豪快に投げ、地面に激しく激突する。

 

『ハアアア、ダアアア!!!!』

「グルアアアアア!!!!?」

 

フラつきながらも、なんとか立ち上がるファイブキングだったが、直後にダイナのエネルギーを左手に集めて赤熱化させ、敵に突進してパンチを食らわす「ストロングパンチ」をファイブキングは腹部に受けて身体中から火花を散らす。

 

『ハアア、デヤアア!!』

「グアアアアアア!!!!?」

 

そしてティガを中心にダイナとガイアが並び立つとダイナは胸の前で両拳を合わせて前方にエネルギーを発生させ、それを凝縮して超高熱の赤色光弾に変えてからの右パンチで放つ必殺技「ガルネイドボンバー・シューティングバージョン」を放つ。

 

同時に、上体を後ろに反らし腕にエネルギーを溜め、それを前に持ってくると、合掌した右手を下にずらして自身の持つ最強の必殺光線「フォトンストリーム」をガイアは発射。

 

最後に両腕を胸の前で交差させたあと瞬時に左右に伸ばしてから上にあげてエネルギーを集約し、両手を左腰に置いてから手裏剣を投げるように素早く光弾を放つ必殺技「ランバルト光弾」をティガはファイブキングに向かって放つ。

 

「グルウウウウ!!! ガアアアアア!!!!!?」

 

3人の必殺光線の直撃を受けたファイブキングは耐えきれず、断末魔をあげながら爆発するのだった。

 

『ヘアッ!!』

 

コスモスは右腕にパワーを籠め、敵をストレートパンチで粉砕する「ダイヤモンド・クラッシュ」をヘルズキングに繰り出すが、ヘルズキングはその腕を掴んでコスモスは空中へと投げ飛ばす。

 

だが、コスモスは空中で身体を回転させて地面に着地すると、コスモスの身体が一瞬金色に輝き、さらにエクリプスモードよりも上の強化形態、優しさと強さと勇気、そして「希望」の力が加わった「フューチャーモード」へと変わる。

 

そんなコスモスに向けてヘルズキングはソアッグビーム砲を放つが、青色のバリア「ゴールデンエクストラバリア」を張り巡らせて攻撃を防ぐ。

 

ヘルズキングの攻撃を防ぎきったコスモスはバリアを解除すると同時に一瞬でヘルズキングに詰めより、拳を握りしめてヘルズキングの喉を殴りつけ、その一撃によってヘルズキングの喉に僅かにヒビが入り、コスモスは後ろ回し蹴りを喰らわせる。

 

『ハアア、シェアアア!!!!』

 

そしてコスモスは両手を下向きにクロスさせた後、両腕を広げて右腕を前に突き出して放つ必殺光線「コスモストライク」をヘルズキングの喉に向かって放ち、その部分の装甲が砕け、そのまま剥き出しとなった喉部分を貫くと、ヘルズキングは火花をあげながら爆発するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時空城第一階層では・・・・・・。

 

メフィストは右腕のメフィストクローから黒い光弾を連射する「ハイパーメフィストショット」をネクサスに向かって放つが、ネクサスは鎧を纏ったかのような銀色の姿、「ジュネッスシルバー」に変わるとそれを右腕のアームドネクサスで受け止め、メフィストの放つ光弾を光のエネルギーに変換して一気に撃ち返す「スピルレイ・ジェネレード」を繰り出し、それを喰らったメフィストは大きく吹き飛ばされる。

 

『グアアアッ!!!?』

 

そしてネクサスは空中へと吹き飛ばされたメフィストに向かって両腕を広げてエネルギーを溜め、そのエネルギーを両腕を十字にクロスさせて発射する必殺光線「ネオクロスレイ・シュトローム」を発射し、直撃を受けたメフィストは青い光に包まれて粒子となって消滅するのだった。

 

『ハアアア、シェアアア!!!!』

『ウグアアア!!!!!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

時空城第二階層。

 

マックスはスラン星人を蹴り飛ばすと、左腕を掲げて「マックスギャラクシー」を召喚し、変形したマックスギャラクシーを右手に装着。

 

スラン星人は高速で移動しながら光弾をマックスに撃ち込んでくるが、マックスはマックスギャラクシーに光の刃を伸ばした「ギャラクシーソード」と頭部に収納されているブーメラン型の武器、「マクシウムソード」を手に取ってスラン星人の光弾を全て切り裂いて防ぐ。

 

『ハアア、ダアアア!!!!』

 

さらにギャラクシーソードの刀身を伸ばし、横一閃に振るうことで高速移動中のスラン星人を切り裂き、切り裂かれたスラン星人は爆発するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時空城第三階層。

 

メビウスは身体に炎の模様を描いた「バーニングブレイブ」に変わり、エンペラ星人は黒い光弾をメビウスに向かって放つが、メビウスは跳び上がって躱すと同時にエンペラ星人に向かって自身に炎を纏わせながら身体を回転させて繰り出す跳び蹴り「バーニングメビウスピンキック」をエンペラ星人に炸裂させる。

 

『タアアア!!!!』

『グオッ!?』

 

それにたじろくエンペラ星人の隙を見逃さず、メビウスは全身に炎を宿しながらエンペラ星人にしがみつき、自分諸共相手を爆発させる「バーニングメビュームダイナマイト」を繰り出す。

 

『ハアアア、セアアアア!!!!!』

『ぐあああああああああ!!!!?』

 

その後、メビウスは自身の左腕に装着されたメビウスブレスの力により再生し、見事にエンペラ星人を倒したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

時空城第四階層。

 

ゼロは赤い姿「ストロングコロナゼロ」となると、炎を纏わせたパンチを繰り出す「ストロングコロナアタック」を次々にベリアルを叩き込み、そのまま腕から撃ちだす、高熱エネルギー弾「ガルネイドバスター」をアッパーカットの要領でベリアルに放つ。

 

『ガルネイドォ!! バス!! タアアア!!!!』

『ぐあああああああ!!!!?』

 

そのまま今度は青い姿「ルナミラクルゼロ」に姿を変えると、ゼロは跳び上がってベリアルに向かい、光のゼロスラッガーをつくり、それを無数に分裂させて発射する「ミラクルゼロスラッガー」でベリアルの身体を切り刻む。

 

『ミラクルゼロスラッガー!!』

『うあああ!!!?』

 

それを受けたベリアルは地面に背中から強く激突し、ゼロは通常形態に戻ると左腕の「ウルティメイトブレスレット」を銀色の鎧「ウルティメイトイージス」を纏った「ウルティメイトゼロ」へと変わり、地面に降り立つ。

 

『ウルティメイトゼロ!!』

『があああああ!!!!?』

 

そのままイージスを変形させて巨大な弓矢形態「ファイナルウルティメイトゼロモード」に変形させると、それをそのまま撃ち出す単発チャージ版「ファイナルウルティメイトゼロ」を立ち上がった直後のベリアルに炸裂させ、ベリアルは大きく吹き飛ばされて時空城の壁を突き破り、外へと投げ出される。

 

『ファイナルウルティメイトゼロ!!』

 

そこから左腕にブレスレットが戻ると今度は金色の姿、「シャイニングウルトラマンゼロ」へと変わる。

 

『シャイニングウルトラマンゼロ! これでトドメだ!!』

 

外に放り出されたベリアルに向かってその場からゼロは額のビームランプから放つ通常よりも巨大な光線となったエメリウムスラッシュ・・・・・・「シャイニングエメリウムスラッシュ」が放たれ、それはベリアルの身体を貫き、ベリアルは空中で爆発するのだった。

 

『シャイニングエメリウムスラッシュ!!』

『うぐううう!!? うあああああああ!!!!?』

 

 

 

 

 

 

 

挿入歌「Glorious Break」

 

そして・・・・・・キャロルと響は・・・・・・。

 

「枕を潰すッ!! ぐっ!?」

 

忌々しげに響を睨むキャロルだったが、その時、突如として身体に不調が表れ、「こんな時に拒絶反応!?」と驚きの声をあげる。

 

「あ、あが・・・・・・!? 違う、これは、俺を止めようとするパパの思い出・・・・・・!」

 

身体の不調、それはキャロルを止めようとする父、イザークとの思い出であり、彼女の脳裏に父と楽しく過ごしていた時の映像が流れる。

 

「認めるか、認めるものか!! 俺を否定する思い出などいらぬ!! 全部燃やして力と変われえええええええ!!!!!」

 

しかし、キャロルは遂に残っていた父親との思い出までも焼却し、力と変えてしまうと、獅子機は黄金の光線を口から吐き出す。

 

それと同時に、響は巨大な拳のアームドギアを変形させ、さらに巨大な拳のアームドギアとすると、その拳を振りかざし、響の拳がキャロルに向かって放たれる。

 

響の拳と、獅子機の放つ光線が互いに激しく、強くぶつかり合う。

 

「うおおおおおおお!!!!!」

「うおおおおおおお!!!!!」

 

それを受けて、翼達も残った自分達の力を響に分け与えようと彼女達は響に向かって手をかざす。

 

「立花に力を!! 天羽々斬!!」

「イチイバル!!」

「シェルシャガナ!!」

「イガリマ!!」

「アガートラーム!!」

 

6人のシンフォギアの紋章が響の拳で1つに重なり合うと、それは響の力となり、彼女は一気に獅子機の光線を押し返していく。

 

「うおおおおお!!!! ガングニイイイイイイル!!!!!」

 

そして遂に、みんなの想いを載せた響の拳・・・・・・『Glorious Break』は獅子機を殴りつけることに成功し、獅子機の身体にヒビが入っていく。

 

挿入歌「Exterminate」

 

しかし、それの影響で獅子機の中に満ちる膨大なエネルギーが行き場を失ったことで暴走を始め、S.O.N.G.司令室の計算ではこのまま放っておけばあと60秒で獅子機は爆発し、半径20キロが爆心地となり、3キロまでの建造物は深刻な被害に見舞わるという計算がたたき出された。

 

「まるで、小型の太陽・・・・・・」

 

その光景を見て、緒川は静かにそう例えて呟く。

 

「ふふふ、お前に見せて刻んでやる・・・・・・。 歌では何も救えない世界の心理を・・・・・・」

 

それはキャロルの最後の悪あがきだったが、それでも響は決して諦めない。

 

「諦めない!! 奇跡だって手繰って見せる!!」

 

しかし、響はキャロルの出した弦で拘束され、身動きが取れない。

 

「奇跡は呪いだ、すがるものをとり殺す!!」

 

すると、獅子機の身体の各部から次々と爆発が起き、その衝撃でキャロルは外に放り出されて彼女は元の姿に戻り、吹き飛ばされてしまう。

 

「キャロルちゃん!!」

 

だが、そのおかげで響は拘束から抜け出すことができ、響は急いでキャロルの元へと飛んで向かう。

 

『よし、あの娘達はあそこから抜け出したな!』

 

獅子機の大爆発まであと20秒・・・・・・そこでマルチタイプに戻ったティガが両腕を前に突き出し交差させてから大きく横に広げてエネルギーを溜めた後、両腕をL字に組んで放つ必殺光線「ゼペリオン光線」を獅子機に向かって放ち、光線を受けた獅子機はそのまま宇宙まで押し出され、宇宙空間で大爆発を起こす。

 

「キャロルちゃん! 手を伸ばすんだ!!」

 

それと同時に、響は必死にキャロルに手を伸ばすが・・・・・・キャロルはその手を未だ拒む。

 

「ふふ、お前の歌で救えるものか!! 誰も救えるものかよぉ!!」

 

それを助けに行こうとするガイアだったが、それをダイナが引き止める。

 

『待て! ここは、俺達が手出しするところじゃない・・・・・・』

『でも!』

『ギリギリまで、アイツ等だけで頑張らせるんだ。 ここは・・・・・・』

 

ダイナはガイアにそう言って納得させ、キャロルに右手を伸ばし続ける響は左手で胸部のモジュールに手を伸ばし、イグナイトモジュールを起動させる。

 

「抜剣!!」

『ダインスレーーーーイブ!!!!』

 

その時、この場にいないエルフナインの声が聞こえ・・・・・・イグナイトモジュールを纏った響に、エルフナインの姿が重なり、彼女もまた・・・・・・キャロルに手を伸ばす。

 

『キャロル!』

 

それと重なるように、今度は響の姿に、自身の父・・・・・・イザークの姿が重なり、彼もまた、響、エルフナインと同じようにキャロルを救う為に・・・・・・必死に手を伸ばす。

 

「っ!!?」

『キャロル、世界を知るんだ・・・・・・!」

「パパ!?」

『何時か人と人とが分かり合うことこそ、僕達に与えられた命題なんだ・・・・・・! 賢いキャロルには分かるよね? そしてその為にどうすれば良いのかも・・・・・・』

 

イザークのその言葉を受けて、キャロルは涙を流しながらも・・・・・・遂に、響の、エルフナインの、イザークの手を取ったのだった。

 

「っ・・・・・・!! パパアアアアア!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャロルの手を取った響は彼女を抱きかかえ、ゆっくりと地上に降り立つ。

 

「助けられて、良かった」

「・・・・・・」

 

響はそう言いながらキャロルに笑みを向けるが、キャロルはぶっきらぼうな表情のまま。

 

そこへ丁度翼、クリス、マリア、切歌、調もやってきて翼達は響が無事にキャロルを救えたことにホッと一安心し、安堵の溜め息を吐く。

 

「良かった。 あとはエタルガーの方を・・・・・・」

 

マリアがそこまで言いかけたその時・・・・・・!

 

『『ウアアアアアア!!!!?』』

 

ギンガとビクトリーが時空城の最上階から叩き落とされて来たのだ。

 

「コウマ!?」

「零無!?」

 

それと同時に、時空城からビクトルギエルが地上に降り立ち、ビクトルギエルのコックピット内でエクセラーは意気揚々に「エクセレント!!」と歓喜の声をあげていた。

 

『見たかこのパワー!! 宇宙最高の頭脳は、宇宙最強の肉体に宿る!! 偉大なるグランドマスター、ルギエル!! これであなたの身体は、完全にふっかt』

 

そこまでエクセラーが言いかけた時、突如としてエクセラーの身体が爆発。

 

コトッとコックピットの床に、エクセラーのスパークドールズが落ち、奥から黒い鎧を纏ったかのような存在が、歩いて来たのだ。

 

『・・・・・・ご苦労だった。 チブル星人』

 

すると、外の空間に小さな穴が開くと、そこから等身大のダークルギエルの幻影が現れる。

 

『我が名はルギエル。 ダークルギエル! 我は今、蘇りたり・・・・・・!』

「ダークルギエル・・・・・・だと!?」

 

それは、ダークルギエルの本当の復活だった・・・・・・。

 

エクセラーが利用するためだけの肉体ではなく、正真正面の・・・・・・ルギエルの復活。

 

「そう言えばさっき、時空城の最上階で隕石みたいなのが落ちて来てたような・・・・・・」

「あれがルギエルだったという訳ね・・・・・・」

 

切歌、マリアの順でそう喋り、一同がルギエルの復活に驚いていると、そこへギンガ達の元にティガ・マルチタイプ、ダイナ・フラッシュタイプ、ガイアSV、コスモス・フューチャーモード、マックス、ネクサス・ジュネッスシルバー、メビウス・バーニングブレイブ、シャイニングゼロが駆けつけて集う。

 

『遂に、ダークルギエルの奴が完全復活しやがったか!』

『ぐぅ、ごめん・・・・・・ゼロ。 結局俺達、フュージョンブレスを使えなかった・・・・・・』

『っ、いや、だが・・・・・・これだけの仲間がいれば!!』

 

 

 

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