魔法少女事変、キャロル、チブル星人エクセラーが中心となって起こしたその事件はS.O.N.G.の協力やシンフォギア奏者やウルトラ10勇士達が力を合わせたことで無事に解決することが出来た。
しかし、事件は完全に解決したかと言えば、そうではなく・・・・・・。
現在、S.O.N.G.の調査によって「フロンティア事変」「魔法少女事変」に深く関与していたと思われる「パヴァリア光明結社」なる組織が存在することが判明し、彼等はエクセラーの残した怪獣に変身する為のアイテム、「チブルスパーク」や「スパークドールズ」を使用し、怪獣の力も悪用していることから奏者やコウマ達ウルトラマンは今はその対処に当たっていたのだ。
そして・・・・・・つい数日前まで「ウルトラマンマックス」と同化していた青年、「早橋 カイト」も勿論自分に出来ることなら喜んでS.O.N.G.に協力するという姿勢を見せていたのだが・・・・・・。
(・・・・・・寝る以外、することがない・・・・・・)
どこの安眠ばかり求める囚われのお姫様ですか?
自分の家の、部屋のベッドの上でカイトはS.O.N.G.にこれからも喜んで協力すると申し出たは良いものの、そもそもマックスと一体化する前の自分はなんの変哲も無い平凡な高校生なのだから、協力するにしてもやれることは限られていた。
なので今は未来と同じく「民間協力者」という立場にはなってはいるのだが、それで何か特別変わったことがある訳では無く・・・・・・。
そのことに思い悩んで、自分と同じ民間協力者の未来に「あんまり、何も手伝えることがないのって辛くないですか?」と相談したことがあるのだが・・・・・・。
「確かに辛いよ。 でも、私は響が帰って来る場所であり続けること、響の陽だまりであり続けることが、私の戦いだから・・・・・・」
なんて響のヒロインムーヴ吹かせまくってさらに響の正妻感見せつけられるだけで終わってしまい、「カイトくんにも出来ることはあるよ。 カイトくんなりの戦いはきっと」と未来に励まされはしたものの、そう言われても自分なりの戦いなんてすぐには思いつかず・・・・・・。
こんな言い方したら未来に失礼だとは思ったが、やはりマックスと一体化していた時の方がよっぽど「みんなと一緒に戦えてる」感があったと思わずにはいられなかった。
未来と同じように、誰かの支えになれば今の自分の、未来が言うような自分なりの戦い方が出来るようになるだろうかと思ったが・・・・・・。
そんな相手がそもそも自分にはいなかったことを痛感し、カイトはがっくりと項垂れた。
コウマ、零無はそもそもが野郎なので論外、そんなことしたら気持ち悪いししかも2人とも彼女持ち。
クリスと切歌もコウマと零無がいるのでそういう立ち位置の相手は間に合ってる。
マリア、翼は・・・・・・美人で高嶺の花過ぎるということもあって自分が支えようなど何様だという話なのでやはり除外。
残りのエルフナイン、調はというと・・・・・・なんか自分に犯罪臭がしかねないのでやはり無しの方向で。
しかもエルフナインの場合は錬金術やシンフォギアなどの知識が無いと支えどころか手伝いもロクにできないに違いない。
「ちょっと外歩くか」
そんなカイトは部屋に閉じこもって、モヤモヤと考え込んでも仕方が無いと思い、もしかしたら歩いている時に良い方法が思い浮かぶかも知れないと考え、気分転換も兼ねて散歩するためにカイトは家を出て特に当てもなく、ぶらぶらと街中を歩くのだった。
*
「んっ? なんだろう、あれ・・・・・・」
ボーッとしながらカイトが街中を歩いていると、妙に多くの人が密集して何やら騒いでいるところを発見し、「誰か道端で大道芸でもやってるのかな?」とでも思ったのだが・・・・・・。
どうにも密集している人々の様子を見るに、誰かが芸をやっているとかそういったものではないようで・・・・・・兎にも角にも、人々が密集している理由が気になったカイトは人混みをなんとかかき分けながら、何があるのかを確認すると、そこには口が大きく、金色の身体をした成人男性くらいの大きさの怪獣、「コイン怪獣 カネゴン」が項垂れるようにしてその場に座り込んでいたのだ。
「えっ、なにこれ? 怪獣・・・・・・?」
「いやいや、着ぐるみでしょ」
「それにしてはよく出来てる気が・・・・・・」
「でも、どちらにしても可愛いかも・・・・・・」
カネゴンを不思議そうに見つめる人々は、カネゴンが着ぐるみなのか、それとも本物の怪獣なのか分からず、かと言ってもし本物だったら怖いので誰も声をかけようとはしなかったのだが、ウルトラマンマックスとして何度も怪獣と戦ったカイトには分かった。
この怪獣は着ぐるみなんかじゃなく、「本物の怪獣」であると。
しかもカイトはカネゴンという怪獣を見るのは初めてだが、以前コウマ(コウマはタロウから聞いたことがある)からカネゴンについて聞いたことがあった為、彼はすぐにこの怪獣がカネゴンだということが分かり、そのカネゴンがどうしてこんなところに項垂れているのかの理由を察することが出来た。
『お腹が、空いたよぅ・・・・・・』
このカネゴンという怪獣、お腹にあるメーターの数字が「ゼロ」になると、死んでしまい、死なない為にはお金を食べ続けてメーターの数字を可能な限り維持し続けないといけないというなんとも不憫な生体をしている怪獣なのだ。
しかもカイトがそのカネゴンのお腹のメーターを見れば、既に「100」と表示されており、メーターを見た瞬間カネゴンが死にかけてることを瞬時に理解したカイトは、大慌てで手財布を取り出し・・・・・・。
「あわわわ・・・・・・!! 行っちゃってください!!」
『うごぉ!?』
有り金全部カネゴンの口の中に突っ込んだのだった。
*
『ありがと~、君のおかげで命拾いしたよ~』
「いや、それは別に良いんだけど・・・・・・。 いや、まぁ、確かに今月の小遣い全部無くなったけど。 でも、カネゴンの命が助かったなら軽い代償だよ・・・・・・」
緊急事態とは言え、自分の所持金全部カネゴンにつぎ込んだことで、今のカイトは一文無しになってしまったが、それでもカネゴンの命を救うことが出来たのなら軽い代償だと思い、それ以上は特に何かを言うことは無かった。
ただ1つだけ、「これからバイト探そう」とだけは呟いていたが。
そして今、カイトはカネゴンを引き連れて人気のない公園で2人でブランコに乗ってなんでカネゴンはあんなところで生き倒れていたのかとカネゴンの事情をカイトは聞いていたのだが・・・・・・なんでもカネゴンが言うには、「気付いたらここにいた」とのことで自分でもどうしてあんなところにいたのかは分からないらしい。
『ただね~、どこかにお金落ちてないかなぁってお金を探していたらね。 目の前にいきなり人間の心臓・・・・・・? みたいな怪獣が現れたんだ~。 いきなりそんなのが現れて、僕もビックリしたんだけどー。 でも次の瞬間にはさっきの場所にいたんだよねぇ~』
「心臓みたいな怪獣? なんだろう、それも以前コウマから聞いたことがあるような・・・・・・」
『あっ、そうそう、丁度目の前にいる・・・・・・あんな奴』
「えっ?」
カネゴンの言う「人の心臓のような見た目をした怪獣」に思い当たる節のあったカイトは、それが一体なんなのか考え込んでいると、不意にカネゴンがいきなりある方向を指差し、カイトもカネゴンの指の先を目で追うと・・・・・・。
そこには確かに、人間の心臓のような形をした怪獣・・・・・・というよりも物体と言った方が正しいか、そこにドクンドクンと鼓動のような音を発しながら「四次元怪獣 ブルトン」がカイト達の目の前にいたのだ。
「なん・・・・・・だ、あれ・・・・・・?」
その不可解な存在に、カイトはブランコから立ち上がって後退り、急いでS.O.N.G.に通信機で連絡しようとするのだが・・・・・・。
「もしもし!? カイトです!! 街に怪獣が・・・・・・」
しかし、ブルトンの発する「時空を歪める能力」のせいか、ただノイズが聞こえるだけでS.O.N.G.に通信を行うことが出来ず、カイトはどうすればと一瞬悩むが・・・・・・兎に角今はカネゴンを連れて一緒に逃げるべきだろうとその場から離れようとするのだが・・・・・・。
その時、ブルトンが身体からアンテナのようなものを出すとブルトンに背を見せて逃げようとするカイトとカネゴンの目の前にワームホールのようなものが出現し、そこから背中が鋭く赤く尖り、四底歩行の黒い怪獣、「溶岩怪獣 グランゴン」が出現。
さらに続けて両腕が大爪で赤い身体をした鳥のような怪獣、「超古代竜 メルバ」が出現し、立ち塞がった2体の怪獣を前に、カイトは舌打ちした。
「クソ!! なんだってこんな・・・・・・」
『うーん、これは・・・・・・僕がやるしかないかなぁ。 命を救って貰ったお礼もしたいし』
「カネゴン? 何して・・・・・・」
すると、カネゴンはどこからともなく細長く、青い四角い箱のようなアイテム、「バトルナイザー」を取り出すと、カネゴンはそれを頭上にかざす。
『いけー、『ガギ』』
『バトルナイザー! モンスロード!!』
バトルナイザーから音声が鳴り響くと、そこから一筋の光が放たれ、光は 二股に分かれた巨大な爪の間からムチの様な触手が生えており、黄色い角を生やした巨大な怪獣、「バリヤー怪獣 ガギ」となって現れたのだ。
「なっ、えっ、えぇ!? 怪獣を、召喚した!!?」
『よーし、先ずはメルバに触手攻撃だー』
これにはカイトも心底驚き、カネゴンの指示を受けたガギはメルバ・・・・・・ではなく、グランゴンに触手攻撃・・・・・・ではなく、角から放つ光線を放ち、グランゴンに先制攻撃を浴びせる。
「グルアアアアア!!!!」
「ガアア!!?」
「全然言うこと聞いてないけどアイツ!?」
『うーん、やっぱり僕じゃいまいち上手く怪獣を操れないみたい・・・・・・』
取りあえず、ガギがメルバとグランゴンを相手にしている間に幾らなんでもここは危なすぎることもあり、カイト達は急いでその場から離れることに。
そうしている間に、ガギは触手を振るってメルバを攻撃するのだが、メルバは翼を広げて素早く空中へと飛んで回避。
「キュウアアアアア!!!!」
そのまま急降下ドロップキックをガギに浴びせようとするのだが、ガギは頭を下げることで攻撃を回避し、攻撃が空振りに終わったメルバはそのまま地面に着地。
その隙を狙ってガギが右手の触手を振るい、背後からメルバの首を締め上げると触手から電撃をメルバに流し込む。
「キュアアアア!!!!?」
しかし、そこへグランゴンがメルバを助け出すかの如くガギに突進を繰り出し、突き飛ばすとその際にガギはメルバの拘束を解いてしまい、並び立ったメルバとグランゴンはそれぞれ目から発射する山吹色の破壊光弾「メルバニックレイ」をメルバが、口から吐き出す火炎弾をガギに向かって放つ。
「グルルル!! グルアアアアアア!!!!」
しかし、ガギは自身の前方に透明のバリアを張り巡らせることでメルバとグランゴンの攻撃を防ぐ。
「カネゴンの怪獣、強いな・・・・・・」
またガギの戦いぶりを離れた場所で見ていたカイトは2対1という状況にも関わらず、互角以上に戦うガギの強さに感心していた。
「キュアアアアア!!!!」
一方で、光線技ではガギのバリアを突破するのは不可能と考えたメルバは、素早くガギの背後に回り込むと両腕の大爪「スラッシュクロー」でガギの背中を斬りつけることに成功し、それに怯むガギ。
「ガアアアア!!!!」
その仕返しとばかりガギがタックルをメルバにかますと、メルバは吹き飛んでビルに激突。
そこから追い打ちとばかり触手を両方とも引っ込めたガギが倒れ込んだメルバに爪を振り下ろそうとするが、棘のついた尻尾を振るってきたグランゴンの攻撃を受けてガギは吹き飛ばされる。
「グルアア!!? グウウウ・・・・・・!!」
それに怒り、グランゴンとメルバを睨み付けるガギだったが・・・・・・その時、ガギの背中が何者かに斬りつけられ、ガギは悲痛な声を上げる。
「ガアアアア!!!!?」
そこには胸には青いクリスタル、ライフゲージが胸に存在する銀色の人型の怪獣「金属生命体 アパテー(強化装甲状態)」が、ブルトンに新たに呼び出され、そこにいたのだ。
「クオオオン!!」
「新手!?」
「ガアアアア!!!」
「キュアアアアア!!!!」
アパテーに膝蹴りを喰らい、大きく後退ったところにグランゴンの火炎弾とメルバのメルバニックレイが放たれ、バリアの展開も間に合わず直撃を受けるガギ。
「グルアアアアア!!!!?」
さらに腕を剣に変形させたアパテーがすれ違いざまにガギを斬りつけ、ガギは片膝を突いてしまう。
「3対1・・・・・・。 幾らあの怪獣が強くても、これじゃ・・・・・・。 カネゴン、なんとか逆転できないのか!?」
最初こそ、メルバやグランゴン相手に善戦していたガギだったが、アパテーが参戦したことにより、一気に形成は不利となり、カイトは何か他に手は無いのかとカネゴンに訴えるが・・・・・・。
『うーん。 もう1体怪獣を持ってはいるんだけど・・・・・・。 これを上手く使いこなせない僕じゃ、1体しか怪獣を呼び出せないんだよ~・・・・・・。 僕にも『レイオニクス』の素質はある筈なんだけどなぁ』
一応、カネゴンはまだ後1体だけ出していない怪獣がいるというのだが、バトルナイザーを上手く使いこなすことが出来ない自分では呼び出せる怪獣はせいぜい1体が限界らしく、その為に援軍も呼び出すことが出来ないということで、もはや状況は絶望的だった。
せめてコウマか零無、奏者の誰かでも早く来てくれればと思うものの、もしかしたら、ブルトンが時空を歪めてるせいで出動が遅れているのか、一向に彼等が現れる気配は無い。
「クソ、俺に何か出来ることはないのか・・・・・・ッ!」
カイトは唇を噛み締め、拳を握りしめ、今この場にいる自分が、何も出来ないことにもどかしさを感じ、苛立ちを覚える。
『・・・・・・』
そんな風に嘆くカイトを、カネゴンはジッと見つめた後、自分の手に持つバトルナイザーに視線を落とす。
『・・・・・・僕にはこれを上手く扱えないし、一か八か、物は試しだよね』
カネゴンがそう呟くと、カネゴンはカイトの方へと歩み寄り、そっと自分の手に持つバトルナイザーをカイトに差し出したのだ。
「っ、カネゴン・・・・・・? これは・・・・・・」
『君が使ってみて。 上手く使いこなせるかどうかは分からないけど』
「でもこれは、君の物だろう?」
『さっきも言ったけど、僕じゃこれを上手く扱えないんだ。 僕が持ってても宝の持ち腐れだよ。 最も、君に『レイブラッド』の遺伝子が無ければ、どの道扱えはしないんだけど・・・・・・』
「レイブラッド・・・・・・?」
「レイブラッド星人」、それはヤプールやヒッポリト星人さえも恐れた全知全能の宇宙人であり、かつて何万年にも渡って宇宙を支配していた、宇宙の支配者のことであり、同時に「レイオニクス」と呼ばれる者達が競い、争う「レイオニクスバトル」の主催者でもある存在。
「レイオニクス」とはそしてカネゴンのように「バトルナイザー」を用いて怪獣を操る者のことであり、レイオニクスとはレイブラッドが自身の後継者を決めるために宇宙にレイブラッドの遺伝子を撒き、様々な惑星で誕生させた怪獣使い達のことである。
最もそのレイオニクスバトルは随分と昔に「地球のレイオニクス」がその主催者であるレイブラッド星人ごと叩きつぶした為に今は終結しているのだが、カネゴンはその「レイオニクス」達の生き残りの1人であるというのだ。
『君がこれを使いこなせる可能性は限りなく低いけど、もしかしたらってあるかもしれない。 君にその素質があるのなら、怪獣の僕を分け隔て無く助けてくれた君なら、ガギや『彼』も、君の言うことを聞いてくれるかもしれない。 だから、これを・・・・・・試すだけ、試してみて?』
カネゴンにそう言われながら、戸惑いつつもカイトはバトルナイザーを受け取ると、バトルナイザーを手に持った瞬間・・・・・・バトルナイザーが眩い光を放ったのだ。
『おぉ~、おめでとう。 君にもレイオニクスの素質はあったみたいだね~』
「俺に・・・・・・、俺が、レイオニクス・・・・・・?」
『さぁ、ガギを助けよう! 『彼』を呼び出して!』
カネゴンにそう声をかけられたカイトは、力強く頷くとバトルナイザーを天高く掲げる。
「行け!! 『アルギュロス』!!」
*
「ガアアア!!!?」
メルバの右腕のスラッシュクローによる斬撃を受けて、火花を散らしながら倒れ込むガギ。
そんなガギにトドメを刺そうと、剣を構えたアパテーが近づくが・・・・・・。
それを阻止するかのように、銀色の拳がアパテーの顔面に直撃し、殴り飛ばしたのだ。
「クオオオオ!!?」
「・・・・・・」
アパテーを殴ったのは、アパテーとはまた違う西洋の騎士のような姿をした銀色の人型の怪獣・・・・・・「金属生命体 アルギュロス」だったのだ。
「!!? !!?」
自身と同じ、「金属生命体」に殴られたことでアパテーはそのことに困惑するが、カイトはその隙を見逃さない。
「動揺してる隙を見逃すな!! 行け!! アルギュロス!!」
カイトの指示を受けて、アルギュロスが「コクリ」と頷くとアルギュロスは一気にアパテーに詰めより、拳をアパテーの胸部に叩き込む。
「クオオオ!!?」
「ガギももう少しだけ頑張ってくれ!! 立て!! ガギ!!」
カイトがバトルナイザーをかざしながらそう叫ぶと、一瞬ガギの目がギラリと輝き、起き上がると同時にこちらに迫って来ていたメルバとグランゴンを爪で斬りつけ、2体を引き離し、アルギュロスと並び立つ。
「グルアアアアア!!!!」
挿入歌「エターナル・トラベラー」
一方で最初こそ同族のアルギュロスに攻撃されたことで動揺していたアパテーはそこでようやくアルギュロスが自身の敵だということを認識したのか、アパテーは身体を6本の槍に変形すると4本の槍はアルギュロスとガギに向かって飛んでいく。
「ガギ!! アルギュロス!! 槍を撃ち落とせ!!」
だが、カイトの指示を受けたガギは角から放つ破壊光線で、アルギュロスは右腕をキャノン砲に変形させて砲弾を放ち、槍を全て撃ち落とす。
「クオオオオ!!!!?」
撃ち落とされた槍は地面に落下するとすぐにアパテーの姿に戻り、右腕を元の状態に戻すとアルギュロスが倒れ込んだ状態のアパテーに容赦なく跳び蹴りを繰り出す。
しかし、アパテーはそれを地面を転がることで回避し、立ち上がると左手に槍を作り出し、それをアルギュロスに投げるが、アルギュロスはそれを腕を振るって叩き落とす。
「!!?」
だが、直後にアパテーのドロップキックがアルギュロスに炸裂し、アルギュロス大きく後退ると背後からメルバが羽交い締めにしてきたのだ。
「キュアアアア!!!!」
「!?」
動きを止めたところにアパテーがアルギュロスの胸部に拳を叩き込んで行くが、そこへグランゴンと戦っていたガギがグランゴンを蹴り飛ばし、触手を振るってアパテーの首を拘束すると触手を振るってグランゴンの方へと投げ飛ばし、2体は激突。
「グルアアアア!!!!」
アルギュロスは肘打ちをメルバの腹部に叩きこむことでメルバの拘束を抜け出し、離れると右腕を再びキャノン砲に変形させ、砲弾を振り返りざまにメルバに何度も撃ち込み、それらの直撃を受けたメルバは火花を散らしながら倒れ、爆発。
「キュアアアアア!!!!?」
またグランゴンは大ジャンプを繰り出してガギに突撃して来たのだが、ガギは触手を振るってグランゴンを叩き落とすと、触手を仕舞って鋭く伸ばした爪を使い、すれ違いざまにグランゴンを切り裂く。
「ガアアアア!!!!」
「グウウウ・・・・・・ガアアアアア!!!!?」
切り裂かれたグランゴンは断末魔をあげながら倒れ、爆発四散。
残されたアパテーは右腕を剣に変形させ、ガギとアルギュロスに向かって駈け出して行くが、ガギが角から破壊光線を撃ち込むとアパテーは一瞬動きを止め、その瞬間を狙って左腕を剣に変形させたアルギュロスがアパテーに向かってジャンプし、剣を振りかざすとアパテーは真っ二つに切り裂かれ、爆発を起こして倒されたのだった。
「クオオオオオオオン!!!!?」
そして、残りはブルトンだとアルギュロスとガギはブルトンの方へと顔を向けるのだが・・・・・・。
形勢が不利と判断したのか、ブルトンは上空にワームホールのようなものを出現させるとその中へと逃げ込んでいき、それにガギとアルギュロスが吸い込まれそうになると、カイトは慌ててガギとアルギュロスの2体をバトルナイザーに呼び戻す。
「マズい!! 戻れ!! 2体とも!!」
アルギュロスとガギが小さな光になると2体はバトルナイザーを吸い込まれるようにして戻り、ブルトンはワームホールに逃げ込んでそれを閉じると、その場からいなくなってしまったのだった。
「逃がしたか・・・・・・」
ブルトンには逃げられたが、それでも再び戦う力を手にしたカイトは、これでまたコウマ達と共に戦えることを喜び、バトルナイザーを渡してくれたカネゴンにお礼を述べようとするのだが・・・・・・。
「ありがとう、カネゴン。 君のおかげで・・・・・・って、アレ?」
しかし、先ほどまで確かに隣にいた筈のカネゴンがいつの間にかいなくなっており、カイトは辺りを見回すのだが・・・・・・カネゴンの姿はどこにも見当たらなかった。
「まさか、アイツ・・・・・・」
一瞬、カイトはブルトンの作ったワームホールに吸い込まれてしまったのだろうかと考えたが、だとしたら傍にいた自分も吸い込まれていた可能性もあった為、それは無いかと考え、同時にカネゴンの性格上、またお金でも探しに行ったのだろうと彼は思うのだった。
「また生き倒れたりしなければいいけど・・・・・・ちょっとこの辺探してみるか」
*
『あっれ~? ここどこ~?』
先ほどのカイトのカネゴンへの予想だが、実は半分正解で半分は不正解。
カネゴンは「お腹が空いたのでまたお金を探しに行った」という部分は間違い無くカイトの予想通りだった。
しかし、アルギュロスやガギが戦ってるにも関わらず、我慢できなかったカネゴンは戦いを最後まで見届けずにお金を探しに行ってしまい、その結果カネゴンは運悪くブルトンの作り出したワームホールに吸い込まれる位置にいてしまった為、カネゴンはそれに吸い込まれてしまったのだ。
結果、カネゴンはまた見知らぬ地に放り出されることとなってしまった。
『まぁ、いっか~。 それよりもお金お金~』
しかし、マイペースな性格のカネゴンはそれよりも先ずはお腹を満たすことの方が優先だった為、再びどこかにお金でも落ちてないかと探し始めるのだった。
「虹ヶ咲学園」と書かれた場所に、フラフラと歩きながら侵入して。
このガギ、部分的にバリアを展開したり、触手を任意で仕舞ったり、触手から電撃流れたりします。
当初は一応カイトが戦う相手だからグランゴンとラゴラスにしようと思ったんですけど、こいつ等同士討ちするじゃんと思い同じく「1話に2体登場した怪獣」繋がりでメルバに出て貰いました。
ラゴラス没にしたのはもうエヴォが出てるので。
尚、アパテーは当初出す予定は無く、「あれ? これアパテーVSアルギュロスって面白くない?」と思ったから出しました。
カイトが使う怪獣ならマックスからじゃないの? って思うかもしれませんが、思いつきの方にも説明してましたが、レイがQ、マン、セブンの怪獣を使っているのでこちらはTDGから選出。
ぶっちゃけると自分の好みの怪獣選んだとも言います。
異論は認めない。
あと、思いつきのやつ見たらネタバレしてますけど、カイトの操る怪獣3体目はガイガレード予定です。