戦姫絶唱シンフォギアGinga S&GX    作:ベンジャー

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3Eve 『ウルトラマンマックス参上!』

3Eve 『ウルトラマンマックス参上!』

 

 

数ヶ月前、人気のないある場所、人気のないある場所でそこでは1人の少女「キャロル・マールス・ディーンハイム」とその護衛としてカジノの女性ディーラーのような容姿をした「レイア・ダラーヒム」が薄暗く、人気のない場所にて1人の異星人……「チブル星人エクセラー」と話をしていた。

 

「それで? お前の目的は俺たちの目的と一致すると?」

『その通り、シンフォギア奏者、そしてウルトラマンにかつて倒された我がグランドマスター、ルギエルの敵を討つべく是非ともあなた方と協力したいと思いましてねぇ?』

「フン、貴様等のような胡散臭い連中と手を組むと思うのか?」

『まぁ、私的にはただ人手が欲しいというだけですからね。 しかし、私の申し出を断ると困るのはあなた方だと思うのですが?』

 

それを聞いてキャロルはエクセラーを睨みつけ、レイアは「どういう意味だ?」と問いかけるとエクセラーは「グフフフ」と不適な笑みを浮かべる。

 

『地球の危機となればウルトラマンは必ず戻ってくるでしょう。 その時はあなた方だけで果たして対処できますかねぇ? 私にはウルトラマンに対抗する手段がある。 ですがあなた達にはそれがない筈です。 それになにより、錬金術と宇宙最高の頭脳であるこの私がいれば、計画はもっと早く進められると思うのですが?』

「……一理あるかもな。 だが、今はまだ判断はできない。 少し考えさせろ」

『えぇ、じっくりとお考えください』

 

それだけを言うとエクセラーはその場から消え去り、自分が乗ってきた宇宙船へと戻ったのだった。

 

現在、燃え盛る街を高い場所から見つめる少女……キャロルは昔のことを思い出しながらその炎を見つめていた。

 

『それが神の奇跡でないのなら人の身に過ぎた悪魔の知恵だッ!!』

『裁きを!! 浄罪の炎でイザークの穢れを清めよッ!!』

 

その記憶は自分の父が街の人々によって火炙りにされ、自分は大人たちに取り押さえられ「パパ! パパぁ!!」と父親を呼ぶことしかできないという光景。

 

しかし、彼女の父親は苦しむ様子を見せず笑みを浮かべて「キャロル」と彼女の名を呼んだのだ。

 

『生きて……もっと世界を知るんだ』

『世界を……?』

『それがキャロルの……』

 

そこで父親は炎に包まれ、今現在のキャロルは静かに「パパ……」と呟いて炎を見つめていた。

 

「消えてしまえばいい思い出……」

 

そんな時、「そんなところにいたら危ないよ!!」という誰かの声が聞こえ、ハッとなったキャロルは自分の足元を見降ろすとそこには響が自分に向かって呼びかけていたのだった。

 

「パパとママとはぐれちゃったのかな!? すぐに行くからお姉ちゃんが行くまで……!」

「黙れ」

 

キャロルは響の言葉を遮り、右手を円を囲むように動かすと緑色の紋章のようなものが出現し、そこから竜巻が響に向かって放たれる。

 

しかし、響は間一髪竜巻による攻撃を後ろに下がって回避し……それと同時に響が耳につけたインカムにクリスからの通信が入る。

 

『敵だ! 敵の襲撃だ! そっちはどうなってる!?』

「……敵……?」

「キャロル・マールス・ディーンハイムの錬金術は世界を壊し、万象黙示録を完成させる」

「世界を……壊す?」

 

戸惑う様子を見せる響だが、キャロルはそんなこと気にすることなく左手に先ほどと同じような小さな紋章を浮かび上がらせる、自分の周りに魔法陣のような物が浮かびあがると先ほどと同じ竜巻が6つ同時に響に向かって放たれたのだ。

 

「俺が奇跡を殺すと言っている!!」

 

竜巻は響に直撃することはなかったが風圧により彼女は吹き飛ばされてしまい、彼女は地面に倒れこんだがどうにか立ち上がろうとする。

 

しかしそんな響をキャロルは不思議そうに見降ろす。

 

「なぜシンフォギアを纏わない? 戦おうとしない?」

「戦う……よりも、世界を壊したい理由を聞かせてよ!」

 

そんな風に聞いてくる響に少しムッとした様子を見せるキャロル。

 

するとキャロルは空中に浮かびあがり、ゆっくりと響の元へと降り立つ。

 

「……理由を言えば受け入れるのか?」

「……私は……戦いたくないッ!!」

 

必死にキャロルに対しそう訴える響、それに対しキャロルは「お前と違い、戦ってでも欲しい真実が……俺にはある!!」と言い放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次元の狭間に存在する時空城にて……。

 

そこで「ウルトラマンマックス」と「ウルトラマンゼノン」……2人のウルトラマンとエタルガーによる激闘が繰り広げられていた。

 

『シュアッ!!』

 

マックスの廻し蹴りがエタルガーに繰り出されるがエタルガーはそれを受け流しマックスの頭を掴みあげ勢いよくマックスを床に叩き付けた。

 

『ゼアアアアアア!!!!』

 

そこにエタルガーの頭上からジャンプして右拳を突き出してきたゼノンがいたがエタルガーはゼノンの腕を左手で掴んで受け止め、そのまま左拳によるパンチを何発もゼノンに叩き込んでエタルガーは身体中から発射する赤い光線をゼノンへと喰らわせる。

 

『ウアッ!?』

 

そこで立ち上がったマックスが頭部に収納されてあるブーメラン、「マクシウムソード」をエタルガーに向かって投げつけ……途中で分身させて相手を斬りつける「マクシウムソード分身シュート」を繰り出し、エタルガーを斬りつけるが頑丈なエタルガーのボディには傷1つつく事無くマックスはマクシウムソードを戻す。

 

『フン、その程度か? 最強最速が聞いて呆れるな……ウルトラマンマックス!』

『グッ、シェアッ!!』

『ダアッ!』

 

マックスとゼノンは2人同時にエタルガーへと向かって行き、2人同時にエタルガーの胸部を殴りつけるがやはりエタルガーはビクともせず2人の首を掴みあげると互いをぶつけ合わせて遠くへと投げ飛ばし、マックスとゼノンは倒れこんでしまう。

 

『マックス……こうなれば最後の手段だ。 残されたエネルギーの全てを使い私と君の最大出力のギャラクシーカノンを放つしかない』

『ゼノン……だがそれは我々の命も……』

『これ以上、他のウルトラマン達を奴に封印させないため、その世界に住む人々を巻きこまない為にも……奴をここで食い止めるしかない』

 

ゼノンの言葉に対し、マックスは意を決したかのように頷くとマックスは右手を天に挙げて虹色の光線を手のひらから放ち、空中から召還して右下腕部に装着する武器「マックスギャラクシー」を装着。

 

ゼノンも同じようにマックスギャラクシーに酷似した武器「ゼノンギャラクシー」を装備し、マックスが「行くぞ!!」とゼノンに声をかけるとゼノンは力強く頷き、2人は身体を金色に輝かせ全てのエネルギーをこの一撃に込める。

 

『『ハアアアアア……!! ジュアアアアアアア!!!!!!』』

 

マックスとゼノンは自分たちの全てのエネルギーをマックスギャラクシーとゼノンギャラクシーに送り込み、ゼノンギャラクシーとマックスギャラクシーから放つ必殺光線「ギャラクシーカノン」を合体させた「ダブルギャラクシーカノン」をエタルガーに向けて発射し、エタルガーは「面白い!!」と言って真正面からダブルギャラクシーカノンを受け止めた。

 

『ぬおおおおおおおおおお!!!!』

『『ウオオオオオオオオオオ!!!!!!』』

 

やがて時空城が大きく揺れる程の爆発が起き、エタルガーは軽く吹き飛ばされるがマックスとゼノンはその衝撃で時空城から放り出されてしまい、マックスはその際に出来た時空の穴へと落ちて行ってしまうのだった。

 

『『グアアアアアアアア!!!!?』』

『ぐうう!? おのれ、マックスにゼノンめ……逃がしたか!』

 

エタルガーはマックスとゼノンを探すが2人の姿はどこにもなく、ウルトラマンを封印できなかったことを悔やむが逆に邪魔をする者がいなくなったと考え、エタルガーは急いで次の世界へと向かおうとしたのだが……。

 

『先ほどの爆発で次元移動するための装置がイカれたか……。 これではしばらくは使えないな。 マックスとゼノンめ……! 片方は封印、もう片方はいずれ必ずなぶり殺しにしてくれる……!』

 

そして今現在……マックスは殆どのエネルギーを使い果たし、等身大になってボロボロの状態で草むらに落下……そこで偶然「早橋 カイト」に発見されたところだった。

 

「お、おい大丈夫かアンタ!? 凄い怪我してるじゃないか……ちょ、ちょっと待ってて!! すぐそこにコンビニあるから!!」

『待っ……ぐっ……』

 

そう言うとカイトはそのままコンビニの方へと走って行ってしまい、残されたマックスはというとただでさえ怪我をしている上にエネルギーまで消耗しているため、このままではまずいと感じたマックスは急いで地球人の姿に変身しようとしたのだが……。

 

マックスはそれよりも早くそこで意識が途切れてしまいその場に倒れこんでしまったのだった。

 

だが、数分後にはカイトに叩き起こされて目を覚まし、起き上がったマックスは辺りをキョロキョロと見回す。

 

『ここは……』

「あっ、目が覚めた?」

『君は……いや、それよりも早く地球人の姿にならなければ……』

 

幸い、等身大になっているためエネルギーは少しだけ余裕があった為、エネルギー切れを起こすことはなかったが兎に角マックスは急いで地球人の姿に変身しようとする……のだが……。

 

『……なんだ、これは……』

 

マックスが自分の身体を見ると包帯をグルグルに巻かれており、見た目はまさに「ミイラ」と呼ぶに相応しい恰好になっていた。

 

「いや、すいません! 俺、包帯巻いたことないからどうしていいか分からず……取りあえず全身巻けば良いかなって……! っていうかなんかピコピコ言ってますけど大丈夫なんですか!?」

(少し、パニくってるなこの少年……。 いや、無理もないか)

 

マックスはいきなり自分という「宇宙人」と出会い、その上怪我をしていれば普通は誰だってパニくるだろうと考え、敢えてなにも言わなかった。

 

なのでマックスはその事に関して自分を必死に助けようとしてくれてるのだと理解し、文句を言うつもりはなく、今度こそ地球人……かつて共に戦い、その手で未来を掴み取った青年「トウマ・カイト」の姿へと変身し、それを見たカイトは「おぉ」と驚きの声をあげた。

 

「驚かせてすまない。 私の名はウルトラマンマックス、この姿の時は『トウマ・カイト』だ。 私を助けようとしてくれたこと、礼を言う」

「いやいや。 ってカイト? 俺と同じ名前だね。 俺も早橋 カイトって名前なんだ」

「そうか、君もカイトと言うのか……」

 

彼が同じ「カイト」という名前を聞き、心なしかどこか嬉しそうに笑みを見せるマックス。

 

「色々と私について聞きたいこともあるだろう、だがその前に……」

「んっ?」

「もう少し……この包帯をどうにかしてくれないか……」

 

そしてミイラ状態のマックスはカイトにそう懇願するのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスが響に通信をする数分前のこと……クリスは言われた通り人気のないある場所で1人待機しており、あおいから通信でキングジョーをビクトリーが倒し、人命救助は響のおかげで順調に進んでいるという報告を受けていた。

 

「フン、あいつ等ばかりに良いカッコさせるかよ!」

 

そんな時、「キーン」という金属音のようなものが聞こえ、クリスが慌てて後ろを振り返ると自分を乗せて来てくれたヘリが突如爆発。

 

辺りを見回し、上を見上げるとそこにはレイアが立ってこちらを見降ろしており、クリスは「この仕業はお前か!?」と問いかけるがレイアは何も答えない。

 

レイアは両手にコインを指で挟んで構え……幾つかのコインをクリスに投げつけるが……挑発のつもりなのかコインは彼女に当たることはなかった。

 

「……抜いたな。 だったら貸し借り無しでやらせて貰う。 後で吠え面かくんじゃねえぞ!!」

 

そしてクリスは首のペンダントを取り出し、「歌」を口ずさむとシンフォギア……「イチイバル」をその身に纏い、ボウガンのアームドギアを構えて「歌」を歌いながらレイアとの戦闘を開始する。

 

挿入歌「TRUST HEART」

 

クリスはレイアに幾つものボウガンの矢を放つがレイアは素早い動きでクリスの攻撃を全て回避し、それを見たクリスは瞬時に「この動き、人間離れどころじゃねえ!」とレイアが人間でないことを見抜いた。

 

(この動き……人外そのものだ! つまり、やりやすい!!)

 

クリスは幾つもの矢を連続で発射し、レイアもコインを目にも止まらぬ速さで指で弾いて発射し矢とコインは激しくぶつかり合う。

 

一方、それを物陰から以前カイトが助けた少女がクリスとレイアの戦いを見守っていた。

 

「装者屈指の戦闘力とフォニックゲイン、それでもレイアに通じない! やはり、ドヴェルグ・ダインの遺産を届けないと……!」

 

クリスとレイアは空中で激しくぶつかり合い、クリスは片方のアームドギアをガトリング砲に変形させてレイアを撃つがレイアは壁を走って攻撃を回避し、徐々にクリスとの距離を詰めていくがレイアが跳びあがった瞬間を狙い、腰部アーマーから小型ミサイルを一斉に発射する「MEGA DETH PARTY」を放つ。

 

「なっ……!」

「直撃……!?」

 

ミサイルは全てレイアに直撃、爆発が起こって煙が起こる。

 

またカイトとマックスのいる場所でその爆発が遠目ながらも確認することができ、2人は何事かと思い驚きの表情を見せる。

 

「なんだ……? 今の爆発は?」

「分からないけど……」

 

カイトに一通りの事情を説明し終わったマックスは傷だらけの身体にも関わらずその場を立ち上がり、爆発の起きた場所へと向かおうとするがカイトはそんなマックスを引き止めようとする。

 

「おい! アンタそんな傷でどこに行こうって言うんだよ! 病院に行った方が……」

「心配はない、包帯もちゃんと巻き直して貰えたし、この程度の傷ならばすぐに治る。 何よりも嫌な予感がしてならないんだ」

 

マックスはそう言って爆発の起こった場所へと向かおうとするがマックスはフラつき、今にも倒れそうになるが慌ててカイトがマックスを支える。

 

「言わんこっちゃない。 マックス、アンタ意外と頑固そうだな。 分かった、俺もついて行く」

「いや……だがそれは危険だ。 関係のない君を巻きこむ訳には……」

「だからってアンタを放っておけないよ。 それにこんな風になにかの縁だ、アンタが嫌だと言ってもついて行く」

「……分かった、では偵察のみにしよう」

 

渋々カイトの動向を許可したマックス、そしてそれを聞いたカイトは笑みを浮かべて「よし!」と頷くと爆発のした場所へと2人は向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方でロンドンでは等身大のメカザムに変身したファラがギンガと翼を相手に互角に戦闘を繰り広げており、ギンガはギンガセイバーをしまいギンガスパークを取り出すとそれをトライデント型の槍に変化させた「ギンガスパークランス」を構える。

 

『ショウラ!!』

 

ギンガはギンガスパークランスを振るってメカザムに攻撃を繰り出すがメカザムは右手に装備された剣と左手に持った剣でギンガスパークランスによる攻撃を受け流し続ける。

 

『そろそろ反撃と行こうかしら?』

 

しかしその直後にギンガはギンガスパークランスの尻柄を床に突き立てて身体を浮かびあがらせ、メカザムの腹部に強烈な蹴りを叩き込む。

 

『デアッ!!』

 

さらにそこに翼の振るったアームドギアがメカザムを斬りつけようとするがメカザムは右腕の剣でガードし、押し返すがそこにギンガと翼の蹴りが同時にメカザムに叩き込まれる。

 

『ぐっ……!? 成程、やはり奏者とウルトラマン、手を組めば一筋縄では行かないようね……。 でも申し訳ないけどあなたには用はないの』

 

メカザムはそう言うと足元に風を纏わせてそれによって加速してギンガに向かって接近し、すれ違いざまにギンガを剣で斬りつけるとそのまま剣をギンガの後ろの方にいた翼に向かって突き立てる。

 

だが同じように翼も剣のアームドギアを突きだして2人の刃がぶつかり合うが翼のアームドギアが弾かれてしまう……だがそのアームドギアは翼の意思によって巨大化して変形し、それがメカザムに落下した。

 

「やった……!?」

「この程度、下に叩き落したに過ぎない!」

 

そこでマリアは何かに気づいたかのような表情を浮かべ、翼の腕を掴むとそのまま後ろの方へと走り去って行ってしまう。

 

「退くぞ翼!! 来元コウマ! 私は翼を逃がす!! その間奴を人気のない場所に誘導して足止めしてくれ!!」

『なんか良く分かんねえけど……任されたぜマリアさん!!』

「すまない!」

 

マリアは翼の腕を掴んでそのままその場を離れ、翼は訳が分からず「うえっ!? えぇ!?」と驚きの声をあげていた。

 

(ってかなんで腕掴まれて引っ張られただけで顔赤くしてるんすかねぇ……翼さん)

 

なんてことを思ってる間にメカザムが床から飛び出し、マリアと翼が逃げたことを確認するとギンガを無視して2人を追いかけようとする。

 

しかし、そんなことをギンガが許す筈もなく、ギンガはメカザムに掴み掛ってそのまま壁を突き破り外に出るとメカザムに廻し蹴りを喰らわせる。

 

『あなたに用は無いと言っているのだけれどねぇ……。 まぁいいわ。 少し相手をしてあげましょう』

『へっ! 相手してやんのはこっちだぜ、ショボ女!』

『ショボおん……ッ!?』

 

今まで落ち着いた様子とは違い僅かにギンガの言葉に怒りを見せるメカザム、するとメカザムは両手の剣から竜巻をギンガに放ち、竜巻をギンガを浮かびあがらせるとそのまま動きを拘束して身体の自由を奪ってしまう。

 

そしてメカザムは自らが出した竜巻の中へと入り、術者であるメカザムは竜巻の中を自由に動き廻ってギンガを好きな方向から剣で何回も斬りつける。

 

『ぐああああああ!!?』

 

その衝撃でギンガは竜巻の中から弾きだされて地面へと倒れこみ、竜巻の中から勢いをつけて飛び出したメカザムが2つの剣を突きだしてギンガに直撃させるとギンガは地面を転がって倒れこむ。

 

『ぐっ……あの竜巻……厄介だな! アレをどうにかしねぇと……』

 

そんな時のことだ……突然、コウマの目の前に眩い小さな光が現れ、その光が収まるとそこには1体のスパークドールズが目の前に現れた。

 

そのスパークドールズとは銀色の巨人……「ウルトラマンネクサス」のスパークドールズだったのだ。

 

『これは……スパークドールズ?』

『そうだ、コウマ……。 新たな戦いに勝つために私たちに再び力を貸してくれる者達だ』

『ギンガなのか? 『達』ってことはまだ他にも……』

『そう、今はまだ地球へと到着していない者も多いが……』

 

だが、そこでコウマが不思議に思ったことが1つだけあった。

 

それはランから聞いた話ではネクサスはエタルガーによって封印されている筈、それなのになぜネクサスのスパークドールズがここにあるのか……。

 

『確かに、エタルガーによってティガ、ダイナ、ガイア、コスモス、ネクサス、メビウスは封印されている。 だが彼等は君の知っているスパークドールズのウルトラマン達とは別次元の存在、正確には同一人物ではない。 最も、ネクサスだけは自分の分身としてこれをこの世界に送ったようだが……』

 

ギンガが説明をし終わるとコウマは「成程な」と呟き、今は兎も角、在り難くネクサスのスパークドールズを使わせて貰うことにし、スパークドールズを手に取るとギンガスパークにそれをリードさせる。

 

『ウルトライブ! ウルトラマンネクサス!』

 

ギンガの全身が光輝くと銀色の戦士……「ウルトラマンネクサス アンファンス」に変身し、剣を振るって迫って来たメカザムの攻撃を両腕を交差して高速移動する「マッハムーブ」で回避する。

 

戦闘BGM「ネクサス - Heroic-」

 

『シュアッ!!』

 

右手を胸の前で構え、振り降ろすとネクサスの身体が赤い姿「ジュネッス」へと変化し、メカザムは突然ギンガの姿が変わったことに驚くが構わず先ほどと同じように竜巻をネクサスに向かって放つ。

 

しかしそれに対してネクサスも竜巻を巻き起こす「ネクサスハリケーン」を発動させ、メカザムの放った竜巻を相殺させる。

 

『なんですって!?』

 

そこでネクサスがすかさずメカザムに向かって行き飛び上がって跳び蹴りと廻し蹴りを連続で繰り出す「ジュネッスキック」が炸裂し、メカザムは何とか剣を振るって反撃しようとするがネクサスはバク転をして攻撃を回避する。

 

『デヤァ!!』

 

ネクサスは右腕を空へと突きだすとそこから放つ光線「フェーズシフトウエーブ」を放ち、亜空間「メタフィールド」を形成し、メカザムは周りの景色が突然変わったことに驚く。

 

『これは……!?』

『シュア!!』

 

ネクサスはメカザムに向かって駆け出し、メカザムは向かって来たネクサスに両手の剣を振るうがネクサスはそれを両手で掴んで受け止める。

 

だがメカザムはそれでがら空きになったネクサスの横腹を蹴りつけて自分から引き離し、風を纏わせた斬撃を飛ばすがネクサスは両腕の「アームドネクサス」の刃を光らせて斬撃を弾き、腕を振り、光粒子エネルギーの刃を敵に向かって放つ「パーティクル・フェザー」を放つがメカザムは剣でそれを弾く。

 

(マリアさんに言われた通り、全くの人の来ない所を作ったけど……こいつ強ぇ……!)

 

そこでメカザムが駆け出し左手の剣を振るうがネクサスはそれを右腕のアームドネクサスで受け止め、膝蹴りを叩き込む。

 

『ぐぅ……!?』

『ハアアア!!』

 

怯んだ隙を狙い、ネクサスは光の帯「セービングビュート」を使ってメカザムが左手に持つ剣を奪い取って投げ捨て……それよってさらに生まれた隙を見逃さず、ネクサスは駆け出してスライディングキックでメカザムを蹴り飛ばして倒れこませる。

 

『くあっ!?』

『今だ!!』

 

ネクサスは両腕のアームドネクサスを前方で交差させた後、それをガッツポーズし、そしてV字型に伸ばし、両腕のアームドネクサスをL字型に組んで放つ必殺光線「オーバーレイ・シュトローム」を発射し、メカザムが起き上がったところに光線が直撃し……メカザムは火花を散らして爆発した。

 

『ハアアアアア、シュアアアアアア!!!!』

『くう……くああああああああああ!!!!!?』

 

それと同時にメタフィールドとライブを解除し、コウマはメカザムのスパークドールズを回収してファラの姿を見渡すが彼女の姿はどこにもなかった。

 

「あいつ……まさか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所を戻し日本、爆発の起こった炎を見つめながらクリスは「勿体ぶらねえでさっさと出てきやがれ!!」と言い放つと煙が晴れてそこにはバリアを張り巡らせ、クリスの攻撃を耐えきった無傷のレイアの姿があった。

 

そしてレイアはコインの弾丸をクリスに向かって飛ばし、あおいから「何があったのクリスちゃん!?」と通信入り、彼女は「敵だ! 敵の襲撃だ!! そっちはどうなってる!?」と通信越しに答える。

 

ちなみに同じ頃、響にもこの通信による会話が聞こえていた。

 

「危ない!!」

 

突然聞こえてきた声にクリスは反応し、頭上から幾つものクルーザーが降り注いできたのだ。

 

「なんの冗談だぁ!?」

『ウルトライブ! ウルトラマンビクトリー!!』

 

そんな時、光の球体がクリスを包みこんで空中へと浮かびあがるとクリスに当たることはなかったがクルーザーは地面に激突して爆発、光の球体は巨大化した「ウルトラマンビクトリー」へと変わり、手の平に乗せたクリスをそっと地上へ降ろす。

 

「あっ、サンキュー……ポンコツ」

『お礼を言うか悪口を言うかどっちかにしろ。 って誰がポンコツだよ!?』

「あの2人がお前の事はそう呼べって言ってたんだよ」

『おのれあの切しらコンビ……!』

 

クリスの言う「あの2人」というの間違いなく切歌と調のことだろう……この件が一度落ち着いたらあの2人に説教してやろうと思う零無だった……。

 

「……私に地味は似合わない。 だがこれは、私には派手過ぎる」

 

とか言っているがキングジョーで暴れまわる方が派手過ぎる気はするが……。

 

レイアが見つめる方向にはクルーザーを2つ持った巨大な「影」が潜んでおり、それを確認したビクトリーは戦闘態勢を取るが……。

 

「後は私が……地味にやる」

 

そのレイアの言葉を聞いたからか、「影」は跡形もなくどこかへと消え去った。

 

さらにそれと同時に突然地面が大きく揺れ始め……地面が割れてビクトリウムが出現、それに気付いたビクトリーはビクトリウムがビクトリアンの命の源……同時にこれを全て奪われれば地球も滅びかねないこともあり、ビクトリーは急いでビクトリウムへと向かって駆け出す。

 

『チッ、やはり邪魔をするか! ウルトラマンビクトリー……! だが!! そう易々とは行かんぞ!!』

 

離れた場所でビルの上に立つガッツ星人ボルストがエクセラーから託されたブレスレットの装置でビクトリウムを掘り起こし、後は自動的にビクトリウムがエクセラーの元に転送される為、後のことは放っておきチブルスパークと1体のスパークドールズを取り出すとそれをリードさせてチブルスパークを掲げる。

 

『モンスライブ! ネロンガ!!』

 

するとボルストは「透明怪獣ネロンガ」へとライブし、ビクトリーの目の前に立ち塞がったのだ。

 

『貴様……邪魔をするな!!』

『それはこちらの台詞だ!!』

 

兎に角、ここで戦うのはマズイ……クリスを巻きこんでしまう可能性がある為、ビクトリーはネロンガに掴み掛ってここから離れ、建物もあまり広い場所へと向かって投げ飛ばす。

 

「グオォ!?」

『こいつの相手をしてる暇はないんだがな……』

 

だがネロンガを相手にしなければ周りに被害が及んでしまうかもしれない、それを考慮してビクトリーはジャンプしてネロンガの目の前に降り立つとファイティングポーズを構えてネロンガと対峙する。

 

それと同時に、地中から「地底聖獣シェパードン」が出現し、シェパードンは一度ビクトリーの姿を一度見るが……すぐさまビクトリウムを取り戻そうと空中に浮かんで行くビクトリウムの元へと向かって歩いていく。

 

『おのれ! そうはさせるか!!』

 

するとシェパードンの目の前にボルスト自身の能力で作りだした分身体のネロンガを出現させ、シェパードンは邪魔をするネロンガを右手で殴りつけようとするがネロンガはしゃがみ込んでそれを回避し、角から放つ電撃光線をシェパードンに喰らわせる。

 

「クオオオオオ!!?」

 

さらにネロンガは体当たりをシェパードンへと喰らわせ、右腕を大きく振るってシェパードンの頭を叩きつけ……シェパードンが倒れこんだところにネロンガの蹴りが叩き込まれシェパードンは地面を転がって倒れこむ。

 

『あっ……!』

 

それを見たビクトリーはシェパードンを助けに向かおうとするが本体のネロンガが後頭部の触角2本と鼻先の角を合わせる事で放電して「暴君電撃」を背中を見せたビクトリーへと攻撃を喰らわし、ダメージを受けて膝を突く。

 

『ウグッ!?』

 

次に瞬間移動でネロンガはビクトリーの目の前に現れて足を振りあげてビクトリーを蹴りあげ、ビクトリーは軽く吹き飛ばされるがどうにか体制を立て直して足から放つ矢じり型の光弾「ビクトリウムスラッシュ」をネロンガへと放つ。

 

『ビクトリウムスラッシュ!!』

 

しかしネロンガは身体を透明にすると同時にビクトリウムスラッシュを回避し、ビクトリーは姿をネロンガに驚く様子を見せる。

 

『消えた……!?』

 

一方でクリスは草むらに身を隠してレイアの様子を伺っており、「ハチャメチャしやがる……!」と呟いているとそんな時、「大丈夫ですか?」と誰かからの声が聞こえ、クリスは思わず「あぁ」と返事をして声のした方へと顔を向けるとそこにはあの箱を持った少女がおり、クリスは少女の恰好を見て驚きの声をあげた。

 

「っておま……その恰好!?」

「あなたは……」

「あっ、わ、私は怪傑歌頭巾! 国連とも日本政府とも全然関係なく……!」

「イチイバルのシンフォギア奏者、雪音クリスさんですよね?」

 

するとクリスは先ほど自分に「危ない!」と呼びかけてくれた者とこの少女の声が同じものであることに気付き、少女はフードをあげて「僕の名前はエルフナイン」とクリスに自分の名前を教える。

 

「キャロルの錬金術から世界を守るため、皆さんを探していました」

「……錬金術……だと?」

 

またS.O.N.G.の司令室にてエルフナインやキャロルの姿をモニター越しに確認していた弦十郎達はエルフナインが言う「錬金術」というものについて話しあっていた。

 

「錬金術……科学と魔術が分化する以前のオーバーテクノロジーだったあの錬金術のことなのでしょうか?」

「だとしたら、シンフォギアとは別系統の異端技術が挑んで来ていると……」

 

あおいと朔也の会話を聞き、弦十郎はモニターに映るキャロルを見つめる。

 

「新たな敵……錬金術師か……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそのキャロルと響はというと……。

 

「戦ってでも欲しい真実……?」

「そうだ、お前にもあるだろ? だからその歌で月の破壊を食い止めて見せた。 その歌で! シンフォギアで戦って見せた!!」

 

それに対し、響は「違う!」と否定する。

 

「そうするしかなかっただけで……そうしたかった訳じゃない。 私は! 戦いたかったんじゃない!! シンフォギアで……守りたかったんだッ……!」

「……それでも戦え! お前にできることをやって見せろ!」

 

しかし響は「人助けの力で戦うのは嫌だよ」と彼女は一向に戦う様子を見せず、その様子を見てキャロルは不機嫌そうな表情を浮かべる。

 

「っ、お前も人助けをして殺される口なのか!!」

 

キャロルは右手を掲げてその先に巨大なエネルギーを集める。

 

「だって……さっきのキャロルちゃん、泣いてた……。 だから戦うよりもその訳を聞かないと!」

「っ! 見られた……知られた、踏みこまれた……! 世界ごと、ぶっ飛べええええええええ!!!!」

 

キャロルは響に向かって強烈な衝撃波を放つが……。

 

『ウルトラゼロディフェンサー!!』

 

等身大の「ウルトラマンゼロ」が現れ、巨大な光のバリアーを作り出す防御技「ウルトラゼロディフェンサー」でキャロルの攻撃を防ぎ切り、ゼロはバリアを解除して響の方へと振り返る。

 

『大丈夫か響? コウマと零無が手ぇ離せないみたいだからな、代わりに俺が来たって訳だ』

「ラン……さん……」

 

響はキャロルの方を見つめ、「どうして……世界を……?」と問いかけるとキャロルは肩で息をしながらも答える。

 

「父親に託された命題だ。 お前にだってある筈だ……」

「えっ? お父……さんに?」

『父親……だと?』

 

すると崩れた瓦礫の上に座る青い服の少女、ガリィが突然現れ、ガリィは「めんどくさい奴ですねー」とどこか呆れたような声を出した。

 

「……見ていたのか、性根の腐ったガリィらしい……」

 

ガリィは瓦礫の上からキャロルの元へと降り立つ。

 

「やめて下さいよ~。 そういう風にはしたのはマスターじゃないですか?」

「思い出の採集はどうなってる?」

「順調ですよ? でもミカちゃん大喰らいなので足りてませ~ん!」

 

ガリィは泣くような仕草を見せ、キャロルは「なら急げ、こちらも出直しだ」と言うとガリィは泣くような仕草をやめ「りょーかーい♪ ガリィ頑張りまぁ~す!」と敬礼して水の入った小瓶のようなものを地面に投げ、それが割れると魔法陣のようなものが出現しガリィはそれを使って姿を消す。

 

「……次は戦え、でないと……お前の何もかもを打ち砕けないからな」

 

そしてキャロルも同じようにそこから姿を消し、ゼロは敵が撤退したのを確認するとランの姿に戻る。

 

「なんだあいつ等……? 響……?」

 

響の方に振り返ってみるとどうにも彼女の様子がおかしく、ランは首を傾げた。

 

「託された……私には、お父さんから貰った物なんて……」

「お前……自分の親父となにかあったのか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ビクトリー達はというと……。

 

『モンスライブ! ゲロンガ!!』

 

分身体のボルストがチブルスパークを使い、新たに「牛鬼怪獣 ゲロンガ」にライブするとゲロンガは跳びあがってその巨体を生かしたキック攻撃をシェパードンに繰り出し、キックを顔面に受けたシェパードンは地面に倒れこんでしまう。

 

「ギジャアア!!?」

『ツェア!』

 

さらにビクトリウムは既にエクセラーの元へと転送され

 

また本体のボルストがライブしたネロンガと戦うビクトリーは廻し蹴りをネロンガに喰らわせようとするがネロンガは透明になって回避、ビクトリーは辺りを見回す。

 

『透明になるのは厄介だな……!』

『モンスライブ! ゲロンガ!!』

 

すると本体のボルストもゲロンガへとライブし、背後から突進攻撃をビクトリーへと喰らわせる。

 

『ウオッ!?』

『フハハハハ!! どうしたビクトリー? そんなものかァ!!』

 

ビクトリーはゲロンガに掴み掛ろうとするがゲロンガは素早くネロンガに変化して透明化してビクトリーは相手を捕らえることができず、右方向から放たれたネロンガの暴君電撃による攻撃を喰らってしまう。

 

『くっ……!』

 

またその戦いの様子を少し離れた場所でマックスとカイトは見守っていた。

 

「あれが……この世界のウルトラマン……」

「あんなウルトラマン、俺も初めてみるな」

 

マックスは苦戦している様子のビクトリーを見て自分も助けに行くべきか考えたが……この身体では返って足手まといになってしまう可能性があるため、マックスはどうすればいいか思い悩む。

 

「っていうか苦戦してるじゃないか! どうにかして助けないと……!」

「しかし、今の我々では……」

 

そんな時のことだ、ネロンガの放った電撃が偶然ビルに直撃し、ビルが崩れて瓦礫が降り注ぐ。

 

それを見たカイトは何かに気づき、崩れ去るビルの元へと駆け出して行ってしまった。

 

「カイト!? 危ない!!」

 

カイトが向かった先……そこには、一匹の子犬がおり、カイトはその子犬を抱き抱えて庇うようにすぐに走り去ろうとするがこのままでは間に合わない。

 

するとカイトはマックスに向かって子犬を力いっぱいに投げ飛ばし、マックスは子犬をキャッチし、子犬を助け出すことには成功したのだが……代わりにカイトが瓦礫の下敷きとなってしまった。

 

「っ! カイトォ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロンドンでは……ファラが翼が現れた際に「待ち焦がれていましたわ」という発言から、ファラの狙いが翼であることに気付き、翼のマネージャーの緒川の手助けもあり被害を抑えるためにも車に乗ってファラから逃走している途中だった。

 

だが、既にファラは先回りしてマリア達を待ち構えており、翼はまさかコウマがやられたのかと思ったが……。

 

「いえ、それならばあの姿になってる筈……隙を見てここへ……!」

 

マリアは唇を噛み締めて構わず車のアクセルを踏み込んでファラに突っ込むがファラは横一閃に剣を振るい、マリアと翼は椅子を横倒しにしてどうにか攻撃を回避した。

 

「くっ……!」

 

そして翼は再び「天羽々斬」を纏い、翼はマリアを抱えて車から脱出して地面へと降り立つ。

 

『翼さん!!』

 

そこにメカザムへとウルトライブしたコウマが翼とマリアの元へと降り立ち、メカザムは右手に装備された剣を構える。

 

『すいません、どうやら俺……あいつを逃がしちまったみたいで……』

「気にするな、それより……行くぞ来元!!」

『はい!!』

 

挿入歌「Beyond the BLADE」

 

最初に翼が巨大化させたアームドギアでファラに斬りかかり、ファラはそれを余裕で受け止める。

 

「剣は剣でも私の剣は剣殺し……『ソードブレイカー』」

 

すると翼の剣が破壊されてアームドギアは元の大きさへと戻り、翼は慌ててファラから離れる。

 

そしてファラは小さなガラスのようなものを地面に落とし、それが割れるとそこからなんと……「ノイズ」が複数出現したのだ。

 

「そんな……ノイズ!? どうして!?」

 

また、司令室の方では昨夜確認された反応パターンがこのノイズ達と同じであることが判明し、同じ頃クリスとエルフナインの元にも同じようなノイズが出現していた。

 

翼とメカザムは互いに頷き合うと2人同時にノイズ達に向かって駆け出して行き、2人は剣を振るいながらノイズ達を切り裂く。

 

「来元!!」

 

翼がアームドギアをメカザムに投げ渡すとメカザムは左手でそれを掴み、自分の周りを取り囲んでいるノイズ達を身体を素早く横回転させて切り裂き、同時に翼は逆立ちと同時に横回転し、展開した脚部のブレードで周囲を切り裂く「逆羅刹」でノイズ達を切り裂く。

 

そして立ち上がった翼にメカザムはアームドギアを投げて返すと翼はそれをキャッチすると同時にノイズを縦一線に切り裂いた。

 

「あなたの剣……大人しく殺されてくれると助かります」

「そのような可愛げを……私に求めているとは!! 防人の剣は可愛くないと……友が語って聞かせてくれた!」

 

アームドギアを構えながらそう言い放つ翼に対し、マリアは「こ、こんなところで言うことか……!」と少し照れた様子を見せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺……死んだのか?」

 

同じ頃……子犬を救ったカイトは真っ白な空間に立っていたのだが、そんなカイトの目の前に突然、トウマ・カイトの姿から「ウルトラマンマックス」の姿に変身したマックスが現れる。

 

「マックス!」

『いや、君はまだ死んでいない。 しかし、このままでは君は死ぬ。 今はこの特殊な空間でどうにか生き永らえているだけだ』

「……そう、か……。 あの子犬は?」

『君が救ってくれたおかげで、無事だ』

 

それを聞くとカイトは「良かった」と安心した表情を浮かべて胸を撫で下ろし、それを見たマックスは「なぜ自分の命を顧みずに?」と問いかけるとカイト笑みを浮かべて答えた。

 

「そんなの決まってるだろ、子犬にだって命がある! 目の前で消えそうな命があるなら、俺は迷わず助けに行くよ! 死ぬのは嫌だけど……あのワンコを救えないで死ぬ方がもっと嫌だったし」

『……君の命を救う方法がたった1つだけある。 しかし、それを選んでしまうと君は戦いの中に身を投じることになってしまう』

「……その方法は?」

 

マックスはどこか言い難そうにしつつも「私と一心同体になることだ」と答え、それを聞いたカイトは少し驚いた様子を見せるが……。

 

「それって……俺がウルトラマンになるってこと?」

 

カイトの質問にマックスは静かに頷く。

 

『子犬一匹を救うために命を懸ける君は……私の力を授けても構わないと思った』

「そっか……。 でもさマックス、それってみんなの命を……みんなを助けられるってことだろ? だったら俺は……なるよ、ウルトラマンに……ウルトラマンマックスに!!」

『……本当に、良いんだな?』

 

カイトはマックスの問いかけに力強く頷くと、マックスは金色のアイテム「マックススパーク」をカイトに授ける。

 

『君1人の力では尊い命を守り切れなくなった時、それを使うと良い』

 

カイトはマックススパークを受け取り、それを左手に装着するとカイトはマックススパークから放たれた光に包まれる。

 

そして……ゲロンガとネロンガと戦うビクトリーの元に、赤い巨人……「ウルトラマンマックス」が現れた。

 

『シュア!!』

 

挿入歌「ウルトラマンマックス」

 

『赤い……ウルトラマン……?』

 

マックスはネロンガに向かって駆け出して行くとネロンガに掴み掛って膝蹴りを叩き込み、さらにアッパーカットをネロンガの顎に叩き込む。

 

『フン、誰が来ようが同じことだ!!』

 

すると今度はゲロンガはマックスの背中目掛けて火炎を放つがマックスはジャンプしてそれを避け、空中からの急降下キックをゲロンガの頭部に喰らわせる。

 

「グオォ!?」

『シェア!!』

『おのれ小癪な!』

『モンスライブ! ネロンガ!』

 

ゲロンガはネロンガに姿を変え、2体のネロンガは身体を透明化させるが……。

 

『相手は透明になってるだけで……いなくなってる訳じゃない……。 ということは!』

『ウルトランス! キングジョー!! ランチャー!!』

 

そこで零無がキングジョーのスパークドールズをビクトリーランサーにリードさせ、ビクトリーは右腕をキングジョーの右腕「キングジョー ランチャー」に変えるとランチャーを地面に向かって銃弾を撃ち込み、砂煙をあげさせる。

 

『あの人なにしてるんだ……?』

『そうか! カイト!!』

 

マックスは煙の中で動く影を発見、シェパードンは既にダメージを受けて動けない状態、ビクトリーも一歩も動いていない、となれば煙の中で動くのは……ネロンガのみ。

 

そしてマックスは頭部に収納されてあるブーメラン「マクシウムソード」を投げて分身体のネロンガと本体のネロンガを斬りつける。

 

『グオォ!? おのれぇ~!!』

 

2体のネロンガは瞬間移動を繰り返してマックスを翻弄させるが……その際、ノイズと戦闘を繰り広げていたクリスがミサイルを2発、ビクトリーがランチャーの銃弾を見事にネロンガ2体に撃ち込んで多少なりのダメージを与えた。

 

『ぬおっ!?』

「フン! どんだけ出ようが今更ノイズ!! 援護の余裕が全くないとでも思ったかよ!」

『油断したな』

『あの小娘共め……!」

 

するとネロンガ2体は「暴君電撃」をマックスに向かって放つが超高速で動く「コメットダッシュ」でネロンガ2体の背後に回り込み、本体のネロンガに掴み掛るとそのまま投げ飛ばし、分身ネロンガはゲロンガに姿を変えて尻尾を振るって攻撃して来るがマックスはそれをしゃがみ込んで回避する。

 

『デュア!!』

 

そしてマックスはゲロンガに向かって駆け出し、ゲロンガを何度も殴りつけた後、勢いをつけた蹴りを叩き込む。

 

さらにマックスはゲロンガに掴み掛って持ちあげるとネロンガに向かって投げ飛ばし、ゲロンガとネロンガは激突して倒れこむ。

 

マックスは左手のマックススパークを天高く掲げて光を集中し、腕を逆L字形に組むことで放つ「マクシウムカノン」を丁度立ち上がったゲロンガとネロンガに向かって放ち、ネロンガに直撃させて撃破した後、そのままゲロンガに光線を直撃させて2体は火花を散らして爆発した。

 

『ハアアア、ジュア!!』

「「グギャアアアアアア!!!!!?」」

 

怪獣が倒されたことを確認し、マックスと同化したカイトはホッと一安心し、1つ気になったことをマックスに聞いてみた。

 

『……ところで、マックスも怪我してたのによくこんなに戦えるな』

『君と同化したことで私の傷も回復したんだ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、ノイズと戦闘を繰り広げていた翼達とクリスはというと……。

 

翼は武士のようなノイズとアームドギアをぶつけ合わせるとアームドギアはあっさりと消え去り、そのままノイズは翼に突っ込んで行くが翼はそれを慌てて避ける。

 

(剣が……!?)

 

そしてシンフォギアの中心部分と言える胸部のクリスタルにノイズが傷を入れるとシンフォギアが分解を始める。

 

「なん……だと!?」

 

一方でクリスもノイズの攻撃を防いだのは良かったが、その防いだ物がシンフォギアの装備だったために彼女も同じようにギアが分解をし始めてしまう。

 

「ノイズだと……括った高が、そうさせる」

「フフ、敗北ですまされるなんて……思わないことね?」

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