響達がガリィに襲われる少し前のこと、S.O.N.G.本部の訓練場にて・・・・・・そこでは5台ほどのピッチングマシーンのような物が幾つか並べられており、その場には零無とラン、それと零無の様子を見に来ていた切歌と調がいた。
零無はなぜランがこんなところに・・・・・・しかもなぜピッチングマシーンなんて物を用意しているのか分からず首を傾げ、ランにこれから何をするのかと問いかけるとランは黒い布のようなものを零無に渡し、それを使って目を隠すように指示する。
「あの・・・・・・何するんですか隊長?」
「これからお前に目を隠した状態でピッチングマシーンから出てくるボールを受け止める特訓をして貰う。 ちなみにこのピッチングマシーン、左右に動いたりするからボールがどこから飛んでくるかは予測不能になってる。 まぁ、少なくとも零距離からボール撃って来ることはないから安心しろ」
とランに零無は言われるが正直、ランが何を言っているのか零無はよく分からず、切歌や調の方を見ると彼女らもランの言葉の意味を理解していない様子であり、ランもそれに気づいたのか「少し言葉が足りなかったな」と言った後、どういう訳なのかを説明しだした。
「あのボルストとか言う奴・・・・・・ガッツ星人は分身による攻撃が得意、俺やマックス、ギンガには対抗策はあるがビクトリーには対抗策が少ない。 対抗できるスパークドールズも今のところないしな。 そこでお前には俺の師匠が昔やった特訓をやって貰う」
「師匠・・・・・・デスか?」
「あぁ、俺の師匠も昔、分身する相手に勝つために『心眼』を手に入れるための特訓を行ったんだ。 若干アレンジはしてあるがこれはそれと同じ修行だよ」
それを聞いて一同は成程・・・・・・と納得し、調は「つまり、分身するボルストの本体を見分ける特訓ってこと?」と問いかけるとランは「あぁ」と頷いた。
「俺達は上の階の窓から様子を見させて貰う。 一応言っておくが、球は物凄いスピードでお前に襲いかかってくるし正直、かなり危険な特訓だ」
「ちょ、ちょっと待つデス! それホントに危なくないデスか!? それに、ギンガやマックス、それにランさんは分身する相手への対策があるんデスよね!? それなら別にそんな危険な行為をワザワザ零無にさせるのは・・・・・・」
切歌は零無の身を案じ、ランにそう言い放ってくるがランは少しばかり溜め息を吐いた後、切歌に向かって少し睨み・・・・・・「甘ったれるな」と厳しく言い返したのだ。
「っ・・・・・・」
それに対して切歌は少しばかりたじろくが・・・・・・それでも「でも!」とランに反論しようとする。
「この世界は・・・・・・この星は零無やコウマ、お前達が守らなくちゃいけない星だ。 他人の力を頼りにしないこと。 だから俺は最低限のことしかしない。 戦う時も必要な時にしかしない。 別にこれを受けるか受けないかは零無、お前次第だ。 だけど、この特訓を終えた時、お前は今よりも今までよりも強くなってる。 どうする?」
「決まってます。 俺はビクトリーに誓った。 自分の罪を償い、平和を守ると・・・・・・。 何よりも大事なものを守ると・・・・・・そのためなら、どんなに危険なことでやります!」
零無の返事を聞き、ランは彼の肩を軽く叩き「よく言った!!」と自然と笑みを浮かべた。
そして一同は零無の特訓を見守るために上の階へと行こうと移動しようとするのだが・・・・・・切歌が「まだ少しだけ2人で話したいことがあるから」と言ってランと調だけを先に行かせた。
「んっ? どうした切歌?」
「ホントに・・・・・・大丈夫デスか?」
心配そうな表情を浮かべて自分にそう問いかける切歌に零無は少しだけ笑みを零し、それに対し切歌は「なにがおかしいんデスか!?」と頬を膨らませて怒り出す。
「いや、嬉しいんだよ。 お前に心配されてるのがさ。 大丈夫大丈夫、絶対にニュー零無にパワーアップして見せるからさ」
「・・・・・・ダサッ。 なんデスかニュー零無って。 めっちゃダサいデス、ダサダサデース」
「えっ? めっちゃカッコイイと思ったのになぁ・・・・・・」
「カッコイイと本気で思ってたんデスか!?」
どうやら本当に零無は「ニュー零無」という響きがカッコイイと思っていたらしく、切歌は呆れた顔を浮かべ、「感性がズレてんのはこっちもデスか」なんて呟いていた。
「ほら、そろそろ行かないと」
「頑張ってデス、零無」
「あぁ。 でもその前に・・・・・・」
零無はまだランと調が上の階に到着していないことを確認すると切歌の頬にそっと手を添えると彼は彼女と唇を重ね合わせ、すぐに離すと切歌は突然のことに顔を真っ赤にし、零無は「してやったり」とでも言いたげな顔を見せていた。
「い、いきなり何するデスか!?」
「やる気チャージ」
「も、もう! それじゃ行きますデスけど・・・・・・頑張ってデス、零無」
「おう、お前のおかげでやる気は1万%になったからな!」
「バカ!!」
そして切歌が部屋から出て行ったことを確認すると零無は目隠しをして準備が整い、特訓を開始した。
先ず1つ目のボールがピッチングマシーンがそれぞれ動き回りながら様々な箇所からボールを発射し、零無に容赦なく襲いかかる。
「ぐあ!?」
どこから来るかも分からず・・・・・・顔や頭、胸や肩、足に容赦なくボールが当たり、零無は倒れ込んでも容赦なくボールは零無へと降り注ぐ。
「ぐうぅ・・・・・・!!」
身体中にボールを当てられながらも必死に耐える零無・・・・・・、零無はどうにかボールを掴もうと手を伸ばすが丁度そこにボールが中指の指先に当たり、零無は痛みのあまり悲痛な声をあげた。
「ぐああああああ!!!!?」
「ちょっと、ランさん! 今の零無の指の骨折れたんじゃ・・・・・・!」
上の階から見守っていた調が心配そうにランにそう話しかけるが・・・・・・ランは「この程度で根をあげる奴じゃねえよ」と調にそう返し、調は首を傾げながら零無の様子を再び伺うと零無は指を押さえながらもどうにか立ち上がろうとしていた。
それでも尚、零無はピッチングマシーンによるボール攻撃を耐え続け・・・・・・どうにかボールを掴もうと必死に踏ん張る。
(クソ、耐えるだけじゃダメだ! どこから来るのか、ちゃんと分からなくちゃ・・・・・・!!)
「零無・・・・・・」
そしてそんな様子を切歌は心配そうに見つめているが・・・・・・ランの言ったように、切歌も零無がこの程度で諦めるような男ではないことを知っているため、心配ではあるが・・・・・・零無を信じて自分は手を出さず彼を見守るのであった・・・・・・。
するとその時、アルカノイズが出現した時に発生する警報が鳴り響き、ランは側にあったマイクを使って零無にアルカノイズが出現したが特訓を続けるように指示し、彼は切歌と調もついて来るように指示する。
「できればここに残らせて零無を見守らせてやりたいところだが、お前等目を離すとなにやらかすか分からないからな」
「ぐっ・・・・・・あんまり否定できないデス・・・・・・」
それからランは切歌達を司令部に預けた後、自分も現場へと急行した。
*
同じ頃、ガングニールを使おうと歌を歌おうとした響だったが・・・・・・なぜか、彼女は歌が歌えず、胸に何時も浮かぶはずの歌「聖詠」が浮かび上がらず、よってギアを纏うことができなかった。
『ガングニールを纏えないのか・・・・・・? 響!! みんな!!』
ゼットン(二代目)とゴルゴスを倒したギンガは即座に響達を助けるため、等身大になろうとしたが・・・・・・次の瞬間、ギンガの背中に火球が直撃し、ギンガは前のめりに倒れ込んでしまう。
『ぐああああ!!?』
『ふぅ~。 いやぁ、危ない危ない。 光線を使う直前にもう1個のこのスパークドールズを使ってなかったら危なかったよ』
そこには先ほどのブヨブヨしたゼットンとは違い、初代ゼットンにも酷似した普通の「宇宙恐竜ゼットン」の姿となったベルメと・・・・・・「中心核」が破壊されていなかったため、再生を果たした「岩石怪獣 ゴルゴス」の姿があった。
『こいつ等・・・・・・まだ倒されてなかったのか!』
『流石に舐めプしすぎたねぇ、僕の真の実力はここからさ☆』
『リア充を皆殺しにするまでは俺はやられねえ!!』
ギンガは「しつこいな!」と悪態をつきながらも向かって来るゴルゴスの突進を足を振り上げて蹴り飛ばし、ギンガはゼットンよりも先に攻撃を仕掛けようとジャンプして跳び蹴りを繰り出すがゼットンは瞬間移動で攻撃を回避し、ギンガの背後に回り込むと火球をギンガの背中に向かって放ち、直撃を受けてギンガは吹き飛ばされてしまう。
『シュア!!?』
さらに10万トンの重量を誇るゴルゴスがジャンプしてギンガの背中へとのし掛かろうとするがギンガは慌ててそれを回避し、立ち上がるのだが気づいた時には目の前にゼットンが立っており、ゼットンはギンガを強烈なパワーで殴りつけて吹き飛ばす。
『ウアッ!?』
一方、ギアが纏えないことが分かったガリィはというと・・・・・・。
(ギアを纏ったこいつと戦っても意味は無い。 ここは一つ仲良しこよしを粉と挽いてみるべきか?)
ガリィがそう思ったその直後、今まで黙っていた詩織が突然一歩前へと「あー、もうまどろっこしいなぁ!」と言いながら踏み出すとガリィに向かって「アンタと立花がどういう関係か知らんけど、だらだらやるんならあたし等巻き込んでくれる!?」と啖呵を切ったのだ。
(アレ? あの人ってあんなにちょっと怖い感じの人だったっけ? あんまり知らないけ人だけど、もっとおっとりなイメージが・・・・・・)
マックススパークを拾い上げたカイトがそう疑問に思っているとガリィは詩織に「お前、こいつの仲間じゃないのか?」と問いかける。
「冗談! たまたま帰り道が同じだけ、ほら、道を開けな」
ガリィは少しだけ苛立った様子を見せると彼女は言われた通りアルカノイズ達を下がらせて道を開けさせる。
(性根腐ってそうな見た目してるのに親切に道開けてくれるんだな・・・・・・)
「行くよ!」
創世のかけ声を合図に、一同はできた一瞬の隙を突きアルカノイズの包囲から脱出することに成功、先ほどの詩織の啖呵は響を助けるための芝居であり、ガリィはしばらくぼーっとした表情を浮かべていたが・・・・・・。
「と見せかけてここで希望をばっさり摘み取るのよねぇ!」
ガリィはアルカノイズ達に指示を出し、響達を追いかけるようにするが・・・・・・その瞬間、カイトはマックススパークを装着して等身大の「ウルトラマンマックス」へと変身し、マックスは頭部に収納されているブーメラン、マクシウムソードを投げてアルカノイズ達を切り裂く。
『シェア!!』
「チッ、邪魔くっさいなぁ・・・・・・!」
『いやぁ、空気になっておいて正解だったな。 こっちに全然アルカノイズ仕向けないんだから。 アンタの相手をしたいとこだけど・・・・・・響達を先ずは助けないと!』
マックスは響達を助けに行こうとするがガリィはそうはさせまいと右手に氷の剣を作り出し、それを使ってマックスに斬りかかるが・・・・・・マックスはそれをマクシウムソードで受け止める。
『ハァ!!』
しかし・・・・・・流石にパワーではマックスが圧倒的に上であるためかガリィの氷の剣をあっさりと砕け散り、彼女は後方へと飛んでスパークドールズを使おうかと一瞬悩むが・・・・・・。
(くそ、何体かのアルカノイズは逃してしまった・・・・・・。 こいつさえ邪魔しなければ助けに行けるんだけどな・・・・・・)
するとそこには突然、新たな乱入者・・・・・・「ガッツ星人 ボルスト」がガリィの元へと現れ、ガリィは少し怪訝そうな表情を浮かべて「何の用?」と尋ねるとボルストは「ここは俺に任せろ」と言ってきたのだ。
『奴には少し借りがあるのでな! お前はさっさと奴等を追え』
「ふん」
少し癪ではあるがガリィはボルストに言われた通り、この場をボルストに任せて響達を追いかけ、マックスはガリィを追いかけようとするがボルストの放った光の鞭のようなものに拘束されて動きを封じられてしまう。
そのままボルストは電撃のようなものをマックスの身体へと流し込み、マックスは身体中から火花を散らす。
『ぐあああああ!!!?』
だがマックスはどうにかして力づくで打ち破り、マックスはボルストに向かって殴りかかるがボルストはテレポートで攻撃を回避し、後ろに回り込んで両手から光線を放つがマックスはマクシウムソードで光線を切り裂いてかき消す。
『お前のような奴に構ってる暇ないんだよ!』
マックスは立ち塞がるボルストを無視して響達を追いかけようとするがボルストは2体に分身してマックスを挟み撃ちにし、2体のボルストは光線をマックスに向かって放つがマックスは高速移動能力である「コメットダッシュ」で攻撃を回避し、ボルストの放った光線は相殺される。
『シェア!!』
コメットダッシュに乗せた勢いのつけた拳をボルストに素早く繰り出し、ボルストは顔を殴りつけられるがもう1体のボルストが背後からマックスに掴みかかり、動きを封じる。
その隙を突いてもう1体のボルストが両手から光線をマックスに向かって放ち、マックスを押さえていたボルストはそれと同時に瞬間移動で姿を消し、光線はマックスへと直撃する。
『シュア!?』
『今度こそ、宇宙最強のこの俺様がウルトラマンを始末してやろう』
『古典的な悪役の台詞どうも』
一方で響達はというと・・・・・・必死にガリィとアルカノイズ達から逃げているのだがアルカノイズの放った腕の鞭による攻撃のせいで響の履いていた靴が炭化してしまい、その際、彼女はバランスを崩して地面に倒れ込んだ上に、首にぶら下げていた待機状態のガングニールが放り出されてしまったのだ。
「しまった! ギアが・・・・・・!!」
だが、その時、丁度緒川が運転している車が到着し、それと同時に中からマリアが飛び出し・・・・・・空中のガングニールを掴み取ると「歌」を口ずさむ。
すると・・・・・・マリアはかつて纏っていた黒いガングニールをその身に纏い、槍のアームドギアを取り出してそれを掴み取ると一気にアルカノイズ達へと向かって行く。
挿入歌「烈槍・ガングニール」
しかし、その身体からバチバチと火花のようなものが散っており、切歌や調同様に無理矢理ギアを纏っていることが窺える。
だがそれでもマリアは止まることなく駆け出し、アームドギアの刀身を展開し、砲身部から高出力のエネルギー砲撃を「HORIZON†SPEAR」を放ち、アルカノイズ達を消滅させる。
(戦える・・・・・・この力さえあれば!)
「黒い・・・・・・ガングニール・・・・・・」
そしてマリアは通信により弦十郎からアルカノイズの発光している部分こそがギアを分解する器官であることを聞かされ、マリアは頷いて言われた通り、アルカノイズの発光部分を避けながらアルカノイズ達をアームドギアで切り裂いていく。
それを見たガリィはさらにアルカノイズ達を呼び出し、マリアに差し向けるが・・・・・・。
『デヤアアアアアア!!!!』
ガリィの頭上から右足に炎を纏って相手に叩き込む跳び蹴り・・・・・・「ウルトラゼロキック」を放ちながら等身大の「ウルトラマンゼロ」が現れ、ガリィはゼロの登場に少し驚いた表情を見せたが・・・・・・すぐさま障壁を張り巡らせてゼロの攻撃を受け止める。
『へっ! 今のを冷静に受け止めるたぁ、やるじゃねえかよ!』
「想定外による想定外。 捨てておいたポンコツが意外なくらいにやってくれるじゃない・・・・・・。 あぁ、ポンコツってあなたのことじゃないわよ」
『ポンコツ・・・・・・零無のことか!』
同じ頃、訓練場で零無がくしゃみしていたとか・・・・・・ついでにその間にボールが顔面に直撃したとか。
マリアはアルカノイズの1体にアームドギアを投げつけて突き刺し、拳や蹴りでアルカノイズを何体か吹き飛ばした後、アームドギアを回収しゼロの隣へと並び立つ。
「ゼロ、ここは私に任せてギンガの方へ行きなさい。 苦戦してるみたい」
『だが・・・・・・』
「少なくともあの娘達は守り抜いて見せるわ」
ゼロはギアを今は無理矢理纏っている状態の彼女が心配だったが・・・・・・マリアの真剣な目を見てゼロは頷き、「任せた」と言い残してギンガの方へと向かう。
そして一通りのアルカノイズを倒し終えたマリアはガリィに向かってアームドギアを振りかざすがガリィは氷の障壁で攻撃を防いでしまう。
「っ! それでも!!」
マリアはアームドギアの先を2つに分離させ、ガリィの障壁を無理矢理こじ開け・・・・・・さらに両手を開かせたことで隙が生まれ、彼女はアームドギア本体にはまだ刃があるため、それをガリィの胸に突き刺そうと振るったのだが・・・・・・。
「なっ!?」
彼女は胸にも氷の障壁を張り巡らせ攻撃を防いでおり、ガリィは「頭でも冷やせやぁ~!!」と叫びながら氷をトゲのよう溢れ出させるが寸前のところでマリアは後ろに後退して回避する。
「決めた! ガリィの相手はアンタよ・・・・・・」
そう言うとガリィは高速でマリアの元に接近し、右手に氷の剣を作り出してマリアのギアのコアを破壊しようとするのだが・・・・・・その瞬間、マリアの纏っていたガングニールが強制的に解除され、ガリィはその手を突然止めたのだ。
「ぐっ・・・・・・! うぅ!? はぁ、はぁ・・・・・・」
マリアは膝と両手を突いて肩で息をし、さらに口や目元からは血が流れ出るという状態となり、ガリィは「それでもこの程度・・・・・・」とどこか不満そうに呟くと小さなガラスの瓶を取り出す。
それを地面に落として割らせると魔方陣のようなものが出現し、ガリィは退却したのだった。
「なによこれ? まともに歌える奴が1人もいないなんて・・・・・・聞いてないんだけどぉ?」
それだけを言い残すと、それを地面に落として割らせると魔方陣のようなものが出現し、ガリィは退却したのだ。
同じ頃・・・・・・ゼロはゼットンとゴルゴス、ギンガの間に割って入り、ゼロは頭部にある二本のブーメラン「ゼロスラッガー」をゼットンに投げつけるが・・・・・・ゼットンはバリアを張ってゼロスラッガーによる攻撃を防ぐ。
『大丈夫か? コウマ?』
『はい、大丈夫です。 でも、あいつ別のゼットンのスパークドールズ使った途端に急に強くなりやがって・・・・・・』
『ゼットンだからな、そりゃ苦戦はするだろ。 しかも2対1だし。 ゼットンの相手は俺に任せな』
ゼロの言葉にギンガは頷き、ゼロはゼットン、ギンガはゴルゴスへと向かって行く。
挿入歌「すすめ! ウルトラマンゼロ」
『ルナミラクルゼロ!!』
ゼロは青き姿・・・・・・「ルナミラクルゼロ」となり、無数に分裂する光のゼロスラッガーで全方向から敵を攻撃する「ミラクルゼロスラッガー」をゼットンに向かって放つがゼットンはテレポートで攻撃を防ぎ、ゼロの背後に回り込んで火球をゼロに向かって放つがゼロもテレポートで攻撃を回避。
ゼロは目の前にゼットンに現れ、両手に持った槍型の武器「ウルトラゼロランス」を振るうがゼットンは右腕でウルトラゼロランスを受け止め、押し返すとゼットンは火球をゼロに向かって放つ。
しかしゼロは即座にテレポートでそれを回避するのだが・・・・・・それと同時にゼットンもテレポートを使って姿を消し、ゼロとゼットンはそれぞれ互いに少しだけ距離を置いた別の場所に出現し、ゼットンは火球を、ゼロは右手を出して「レボリウムスマッシュ」という衝撃波でゼットンの火球をかき消す。
『レボリウムスマッシュ!』
『くっ、流石はウルトラマンゼロだね! しっかーし! 所詮君は僕の噛ませ犬でしかないんだよ!』
『へっ、噛ませ犬がどっちか、教えてやるぜ!!』
ゼットンとゼロは互いにテレポートを使って空中で互いに目の前まで来ると互いに拳を叩き込み、ゼロとゼットンは地面へと倒れ込む。
『ぐっ! シュア!!』
だがゼロはゼットンよりもすぐさま起き上がってテレポートで立ち上がった直後のゼットンの背後に回り込み、ゼットンはそれに気づいて後ろに腕を振りかざすが・・・・・・ゼロはその姿を赤き姿「ストロングコロナゼロ」へと変化させて受け止める。
『ストロングコロナゼロ!』
『なにぃ!?』
『捕まえたぜ! ウルトラハリケーン!!』
『おわあああああ!!!!? 目が廻るぅ~!?』
竜巻のように高速回転させながら相手を放り投げて空中で磔にするように拘束する「ウルトラハリケーン」をゼロは繰り出し、ゼットンの動きを封じたところで右拳を突き上げて放つ炎状の強力光線「ガルネイドバスター」をゼットンに放ち、目を廻しているベルメはゼットンの能力を使えず、そのままゼットンはゼロの技を喰らい爆発した。
『ガルネイドォ!! バスタァー!!』
『まさか、この僕があああああああああああ!!!!!?』
戦闘BGM「ウルトラマンギンガのテーマ」
またギンガは突進してくるゴルゴスにすかさず顔面に蹴りを叩き込み、その際ゴルゴスの身体が起き上がりそこにギンガは回転するように何発も蹴りを叩き込み、ゴルゴスは蹴り飛ばされる。
さらに倒れ込んだゴルゴスにギンガは掴みかかり、ゴルゴスの身体を持ち上げてゴルゴスを投げ飛ばす。
『ショウラ!!』
「グオオオオオ!?」
そして身体のクリスタルを紫色に輝かせ、頭部のクリスタルから放つ光刃「ギンガスラッシュ」を放ち、直撃を受けたゴルゴスは耐えきれず身体を粉々にされてしまう。
『ぐああああ!? ふん、バカめ! ゴルゴスは何度でも復活するんだ!!』
『ギンガセイバー!』
ギンガは今度はクリスタルを白く発光させ、右手のクリスタルから光の剣「ギンガセイバー」を作り出し、ギンガセイバーでゴルゴスの光る中心核と思われる部分を見つけ出し、ギンガはそれを素早く切り裂くと中心核は爆発し、ライブしていたキューバは爆発に巻き込まれて空の彼方に吹き飛ばされてしまった。
『あんな風に光ってたらあれが弱点だって言ってるようなもんじゃねえか』
『覚えてろぉ~!!』
そして場所をマリア達の元へと戻し、マリアは膝を突き・・・・・・目や口から血を流しながら待機状態へと戻ったガングニールを握りしめる。
(もし私が、ガングニールを手放していなかったら・・・・・・。 いや、それは未練だ・・・・・・)
彼女はフラつきながらもどうにか立ち上がり、そこに等身大へとなったギンガとゼロ、ボルストをどうにか退けたマックスが駆けつける。
『マリアさん血が・・・・・・!』
『ギンガコンフォートとフルムーンレクトで・・・・・・』
「私のことは、後回しで良いわ」
そう言うとマリアは響達の元へと向かい、残り時間がもう少ないため、一度変身を解除するコウマ、ラン、カイト。
「怪我はない?」
マリアは響達にそう問いかけると創世がみんなを代表する形で「はい、大丈夫です」と答える。
「だけど、マリアさんも傷だらけで・・・・・・」
「歌って戦ってボロボロになって、大丈夫なんですか!?」
創世と弓美がマリアを心配し、マリアはくすりと笑みを浮かべると響にガングニールを差し出す。
「君のガングニールの「私のガングニールです!!」」
すると響はすぐさまマリアの手にあるガングニールを取ると「これは誰かを助けるために使う力!! 私が貰った、私のガングニールなんです!!」と強く言い放つ。
「おい、響!! 助けて貰ってその言い草はないだろ!」
コウマにそう言われて響はハッとなり、彼女は顔を俯かせつつも「ごめんなさい・・・・・・」とマリアに謝り、そんな姿を見たマリアは「人助けの力で誰かを傷つけることが凄く嫌なんです」と言っていた時のことを思い出す。
「っ、そうだ! ガングニールはお前の力だ! だから、目を背けるな・・・・・・!」
「目を・・・・・・背けるな・・・・・・?」
*
その後・・・・・・現場検証などはラン達に任せ、コウマとカイトは響達を寮まで何事もなく無事に送り届け、先に響達の友人の3人組が別れの挨拶を響達に済ませた後、それぞれの部屋へと戻っていった。
響と未来も自分たちの部屋へと戻ろうとしたのだが・・・・・・。
「響」
「・・・・・・なに? コウマくん?」
突然、コウマが響を呼び止め、響はコウマの方へと顔を向けるが・・・・・・その表情はどこか、元気が無く暗かった。
「もうちょっと・・・・・・お前と俺、カイトと未来でもう少し、何か話していかないか? 少しは・・・・・・気持ちがスッキリするかもしれないし」
コウマのその提案に対して未来は手をあげて「私は賛成」とコウマに同意し、コウマは「カイトも良いかな?」と問いかけるとカイトは自分まで参加して良いのかと少し戸惑いつつも頷く。
「もしかして、コウマくん・・・・・・。 私が落ち込んでるのに気を使って・・・・・・? ごめん」
「なに謝ってるんだよ。 人間は落ち込む生き物だし、そんな落ち込んでる奴に力になってなりたいって思うのも人間だろ?」
響は苦笑しながらも「ありがとう」とコウマにお礼を述べるが・・・・・・すぐにまた暗い表情へと戻り、彼女は自分の右手を見つめる。
「・・・・・・戦えないんだ。 歌を歌って・・・・・・この手で誰かを傷つけることがとても怖くて・・・・・・私の弱さがみんなを危険に巻き込んだ・・・・・・。 なのに・・・・・・!」
響はどこか悔しそうに拳を握りしめる。
「『力』について悩んでるっていうのは、俺も一緒だね・・・・・。 一体何なんだろうな・・・・・・。 マックスやランさんの言葉の意味が、俺には分からない・・・・・・。 響さんは戦って誰かを傷つけるのが嫌なんだよね? だったら尚更、ウルトラマンが悪い奴を倒さないといけないんじゃないのかな・・・・・・?」
「確かにな。 でも2人とも、『力』っていうのは確かに一般的には大切なものを守り、敵を倒さないといけないものだとは思う。 だけど・・・・・・力っていうのは・・・・・それだけじゃない。 響だったら、きっと分かると思う。 その答えが」
コウマにそう言われる響だが・・・・・・それでも響の表情は変わっておらず、未だに悩んでいる様子だったのだが・・・・・・そんな彼女の拳を未来がそっと両手で握りしめる。
「私は知ってるよ、響の歌が・・・・・・誰かを傷つける歌じゃないことを・・・・・・」
「っ・・・・・・」
そう言われて響は少しだけ笑みを浮かべ、それを見てコウマは「やっぱり響立ち直らせるには未来が1番かな・・・・・・」と小さく呟くのだった。
「カイトもさ。 もう1度、よく考えてくれ・・・・・・。 マックスがどうしてお前に力を貸してくれたのかを」
「・・・・・・はい・・・・・・」
*
その頃、響と未来は学校が終わり一緒に帰宅しており、少し離れた位置では念のためにカイトが響達の護衛のために付き添っていたのだが・・・・・・響が「カイトくんもそんな離れたとこにいないでこっち来てなにか話そうよ」と気を利かせてくれたため、カイトもその提案を受け入れて響達と並んで歩くことに。
「ごめん、今日コウマの方は零無の様子なんかを見たいからってS.O.N.G.の方に行ってるらしくて・・・・・・。 でも正直、話し相手いなくって心細かったんだ」
「あはは・・・・・・そうなんだ?」
それから3人は話ながら寮へと向かって歩くのだが・・・・・・響の表情に未だに曇りがあることに未来は気づき、「やっぱりまだ歌うのは怖い?」と問いかけてきたのだ。
「あ・・・・・・、うん。 誰かを傷つけちゃうんじゃ無いかって思うと・・・・・・ねっ」
「・・・・・・響は、初めてシンフォギアを身に纏った時のことって覚えてる?」
それに対して響は「どうだったかな? 無我夢中だったし」と少し苦笑しながら答える。
「その時の響は、誰かを傷つけたいと思って歌を歌ったのかな?」
「へっ・・・・・・?」
「えっと・・・・・・響さんが初めてシンフォギアを纏った時って?」
そこでカイトが少し戸惑い気味ではあるが、その話が気になったカイトは思わず響に尋ね、響はカイトに自分がシンフォギアを纏った時のことを話し始めた。
それは翼の新曲のCDを買うために出かけた時、そこでノイズと・・・・・・ノイズに襲われている少女に出くわし、響は必死で襲われていた少女を無我夢中で助け出し、ノイズから必死に逃げながらも守り抜こうとした。
そしてもうダメだと思われた時にシンフォギアの力が目覚め、自分はガングニールを纏ったのだと響はカイトへと説明した。
「まだシンフォギアを纏えていなかったのに・・・・・・ノイズから女の子を助けたのか? 生身で無茶するなぁ・・・・・・」
『・・・・・・君がそれを言うのか?』
「んっ? なんか言ったかなマックス?」
『いや・・・・・・』
*
その頃、零無はというと・・・・・・彼は未だにランが用意してくれた訓練を続けており、身体中に痣が出来てしまっているが・・・・・・尚も零無は止めず、特訓を続けていた。
だが、そこに切歌達がどうしても零無を誘わないといけない用事が出来たため、ランに頼んで一時特訓を中断することになった。
「ぐぅ・・・・・・ぅ・・・・・・」
「零無! 大丈夫デスか!?」
苦痛に歪んだ表情を見せながらフラフラと歩く零無に、切歌や調、マリアが今にも倒れそうな彼を支える。
「ちょっと! 少しやり過ぎじゃないの!?」
零無のボロボロな姿を見てマリアはランを睨み付けながらそう言い放つが零無に「やめろ」と彼女を止める。
「これは俺がやると決めたことなんだ・・・・・・。 ラン隊長を責めるのは筋違いだ・・・・・・」
「でも!」
「それより、早く行こうぜ。 マムに会いにさ・・・・・・」
この日、零無達はナスターシャのお墓参りをする予定であり、彼等は一通りの準備を済ませるとそのままナスターシャが眠る墓地へと向かった。
「ところで切歌、なんでお前醤油なんて持ってるんだ?」
「マムの大好きな日本の味だからデス!」
「私は止めたんだけど、常識人の切ちゃんがどうしてもって・・・・・・」
とそれを聞いて「成程!」となぜか納得してしまう零無・・・・・・。
「いやツッコめよ!! 『常識人ってなんだっけ・・・・・・』ってツッコめよ!!」
そこで偶然近くで話を聞いていたランがいても立ってもいられずに代わりにツッコミ入れるのだった。
同じ頃・・・・・・オートスコアラー達についての説明をエルフナインがS.O.N.G.のメンバー達に説明しており、今は翼やクリス、響に襲いかかったファラとレイア、ガリィ・・・・・・そして未だに姿を見せていない戦闘特化の最後のオートスコアラーの1体、ミカについて説明されていた。
「人形遊びに付き合わされてこの体たらくかよ!」
「その機械人形は、お姫様を取り巻く護衛の騎士・・・・・・と言ったところでしょうか?」
クリスが苛立ち気味に言葉を吐いた後、緒川の言葉に対しエルフナインは「スペックに関する詳細なデータは僕には記載されていません。 ですが・・・・・・」と答えるとそれに続けて翼が「シンフォギアを凌駕する戦闘力から見て、間違いないだろう」とオートスコアラー達の戦闘力は遙かに高いことは明らかだった。
「この現状を打開するため、エルフナインくんに計画の立案があった・・・・・・。 プロジェクト『イグナイト』だ」
その時、突然警報・・・・・・アルカノイズやオートスコアラーが出現した時に発生する警報が鳴り響き、モニターが映るとそこにはアルカノイズと・・・・・・アルカノイズを引き連れたミカが響達を追いかけ回していたのだ。
「響!! 未来!!」
「遂に・・・・・・ミカまでも・・・・・・」
「クリス、俺ちょっと行ってくる!」
コウマはクリスにそう言うとクリスは「あぁ! あいつ等をブチのめしてこい!」とだけ伝えてコウマは頷くとすぐさま司令部から出て行き、走りながらギンガスパークを取り出し、スパークドールズを取り出してSDをギンガスパークの先端に押し当ててそれを掲げ、「ウルトラマンギンガ」へと変身する。
『ウルトライブ! ウルトラマンギンガ!』
「ギンガアアアアアアアアア!!!!」
*
「逃げないで歌ってほしいゾ! あっ、それとも・・・・・・歌いやすいところに誘ってるのか・・・・・・? うーん、おぉ! それならそうと言って欲しいゾ!」
「違ーよバカ! 全然そんなんじゃないよ!! ったくもう!」
カイトはマックススパークを取り出してマックスに変身しようと突然、なにか「素早い」ものがカイトを突き飛ばし、カイトは軽く吹き飛ばされてしまった。
「ぐあああああ!!?」
『おっとぉ? 大事なものはちゃんとしっかり持っていなくちゃいけませんねぇ?』
そこに現れたのは・・・・・・1体の宇宙人・・・・・・その手にはカイトが先ほどまで握っていたマックススパークが握られていた。
恐らく、先ほどカイトと衝突した際に奪ったのだろう。
「お前・・・・・・何者だ!? それを返せ!!」
『私の名は『スラン星人 クワイラ』。 我がかつての同胞の仇であるウルトラマンマックスに復讐するために参りました』
そこに現れた宇宙人は「高速宇宙人スラン星人 クワイラ」という名の宇宙人であり、カイトは「マックススパークを返せ!」とカイトに挑もうとするが・・・・・・周囲にアルカノイズがいるため、響に腕を掴まれて「今は無理だよ!」と彼女に引っ張られて行ってしまう。
『ふぅむ、このマックススパークを破壊できればマックスをあっさり倒すことができますが・・・・・・それでは詰まりませんねぇ。 ここは彼が同化している地球人とその友人達、彼等を苦しめることでマックス、あなたを精神的に苦しめることができるかもしれませんねぇ』
クワイラはそう言うとミカと共にカイト達を追いかけ始め、カイト達は廃墟に逃げ込み、階段を駆け上がるのだが・・・・・・未来は最後まで登り着きることが出来たが響とカイトの前に目にも止まらぬ速さでクワイラが2人の目の前に現れて道を遮ったのだ。
さらには2人とクワイラの間にアルカノイズの放った鞭が階段に触れて階段が消滅、クワイラは空中を飛べるのが可能なので落ちなかったが、響とカイトは2人とも階段から落ちてしまう。
『ってちょっとあなた! 今のは私も少しビックリしましたよ! 幾ら空を飛べるからっていきなり足場を消されたら私でもビビります!』
「おぉ~。 それは申し訳ないことをしたゾ」
落下したカイトと響は背中を打ち付け、苦痛の声を漏らす。
「ぐあああ!!?」
「ぐううう!!? 未来・・・・・・!」
響は上にいる未来を見つめるが・・・・・・そこに目の前にミカが現れ、未来を指差しながら「いい加減戦ってくれないと君の大切なもの解剖しちゃうゾ? それでもダメなら街の人間みんなバラバラにしちゃうゾ?」と言い出してきたのだ。
「ぐっ、お前仲間から今、響さんが戦えないって聞いてないのか!」
「そんなの知らないゾ」
『あっはっは! 良いですねぇ! 笑えますねぇ。 私から見れば・・・・・・ですが苦しめるべき相手を苦しめることで、マックスにさらなる苦痛を与えられる! どうですかマックス! あなたがいながらなにもできず、守るべき地球人達がこのように苦しんでいく姿! 悔しいでしょうねぇ・・・・・・』
響は待機状態のガングニールを取り出し、歌を口ずさもうとするが・・・・・・咳き込んでしまいやはりシンフォギアを纏うことができなかった。
それを見てミカは「自分が本気で言ってる訳じゃ無いとでも思ってるのか」とでも考えたのか、ミカは未来を見上げ、アルカノイズ達に襲わせようとする。
「おい! 待て、やるなら、俺からやってくれ・・・・・・!」
「・・・・・・ハァ? お前なに言ってるんだ?」
カイトはせめて未来が逃げる時間を稼ごうと思い、未来よりも先に自分から殺せと言いだし、ミカは訳が分からないといった顔をしていた。
『あっはっは! これまた笑えますねぇ! マックスに変身できない癖にヒーロー気取りですか!』
「だけど! 変身できなくても・・・・・・俺は、2人を守る! どんなことをしてでも!!」
カイトはクワイラに対してそう言い放つが・・・・・・それを聞いたクワイラは「フン」と鼻で笑い、ミカの方へと顔を向ける。
『ですが残念でした。 ミカさん、マックスと同化しているそいつは最後に始末します! 散々痛めつけてボロ雑巾のようになるまでね!! という訳で先ずはあの小娘からです』
「うーん、まぁ、別に順番なんてどうでもいいから分かったゾ」
「待て! やめろ!! 逃げろ未来さん!!」
「未来逃げて!!」
カイトと響がそう叫ぶが・・・・・・未来は逃げず、響に声をかけたのだ。
「あのね響!! 響の歌は、誰かを傷つけるためにある歌じゃないよ! 伸ばしたその手も・・・・・・誰かを傷つける手じゃないって私は知ってる!! 私だから知ってる! だって私は・・・・・・響と戦って、救われたんだよ!?」
それを聞いた響は「ハッ」とした表情を見せる。
「戦って・・・・・・救われた・・・・・・?」
そして未来の言葉を聞いたカイトは小さくそう呟いた。
「私だけじゃない! 響の歌に救われて響の手で今日に繋がってる人、沢山いるよ! だから怖がらないで!!」
そこでミカがアルカノイズ達に指示を出し、アルカノイズ達は先ずは未来の立つ足場を破壊・・・・・・それを見た響は・・・・・・未来の言葉を聞いた彼女は、未来の元へと駆け出す・・・・・・「歌」を、口ずさんで。
「私の大好きな・・・・・・響の歌を、みんなのために、歌って・・・・・・」
挿入歌「限界突破 G-beat」
死を覚悟し、落ちる身体は・・・・・・彼女が、響が抱きかかえて受け止めたのだ。
「あっ!」
そして地面へと未来を抱きかかえたまま着地する響、その際の衝撃のせいか、彼女の後ろの方にあった天井が崩れて水が大量に流れ込むが・・・・・・その水は雨が止み、差し込んだ日差しのおかげで美しく反射し輝きを放っていた。
「・・・・・・ごめん、私、この力と責任から逃げ出してた。 だから聞いて! 私の歌を!」
また、それを見ていたカイトとクワイラは・・・・・・。
「・・・・・・かっけぇ・・・・・・」
『なんですかアレ。 ちょっとカッコイイじゃないですか・・・・・・』
なんて感想を漏らしていたりした。
その時、突然誰かがクワイラの肩を「つんつん」と叩き、クワイラが「誰ですか!」と苛立ち気味に振り返るとそこには等身大の「ウルトラマンギンガ」が立っており、振り返った直後にクワイラは顔面パンチを喰らった。
『ぐはぁ!!?』
その際にギンガはマックススパークを取り返し、カイトの元へと行くとそれをカイトへと渡す。
「ありがとうコウマ」
『あぁ』
「マックス! 大丈夫だったか?」
カイトはマックスがなにもされてないかと心配し、マックスは「大丈夫だ」と答える。
『それよりも、ちゃんと分かっているじゃないか』
「えっ?」
『例えウルトラマンになれなくても・・・・・・力が無くても君は2人をなんとしてでも守ろうとした。 力があるから誰かを守るんじゃ無い、ただ純粋に力が無くても守りたいという意思、それこそが本当の強さだ』
マックスに言われ、カイトは少しだけ笑みを浮かべると「確かに、そうだったよ」とマックスに返す。
「だけど、それだけじゃない。 さっき未来さんが響さんと戦って救われたって言った。 俺はその話はよく知らないけど・・・・・・それはきっと、時には戦う相手を救わないといけないんだって言うのも分かった。 マックス、俺ももう迷いは無い! 行くぞ!」
『あぁ!』
カイトはマックススパークを自分の左腕に押し当てるとそこから眩い光が放たれ、カイトは等身大の「ウルトラマンマックス」へと変身した。
「行ってくる!」
「待っている」
響と未来がそんなやり取りをした後、響はマックスとギンガの隣に並び立つ。
『こうなれば実力行使です! ですがギンガ! あなたは邪魔です! こいつが相手をしますよ!』
するとクワイラはチブルスパークとスパークドールズを取り出し、チブルスパークの先端にSDを押し当てる。
『モンスライブ! エレキング!』
そしてクワイラは光に包まれるとその光は廃墟の外へと飛び出し、そこでクワイラは「宇宙怪獣エレキング」となって出現し、クワイラはテレポートを使ってエレキングと分離し、元の場所に戻ってくる。
『あいつはお前をご氏名みたいだし、怪獣は俺に任せろ!』
『頼んだよ』
ギンガはエレキングの方へと向かい、マックスは響と共にクワイラ、ミカへと戦いを挑む。
ミカはアルカノイズを大量に召喚するが響とマックスはアルカノイズ達をあっさりと撃破し、マックスはミカに向かって拳を叩き込もうとするが・・・・・・ミカは手から剣を出してその拳を受け止める。
『シュア!!』
しかし、そのままパワーで押し切ってミカを吹き飛ばし、ミカは「お前と戦いたいんじゃないゾ!!」と文句を言い放つ・・・・・・。
一方で響はクワイラに殴りかかるがクワイラは自慢の高速移動で攻撃をあっさり回避し、腕から光線を放つが即座に反応して響は上に飛んで回避し、地面に落下すると同時に地面を殴りつけて土煙を巻き上げて煙幕を作る。
『くっ!? これは・・・・・・!?』
すると突然目の前にできた煙幕にクワイラは戸惑うが・・・・・・。
『ですが姿が見えないのは相手も同じ! っていうか私もマックスと戦いたいんですよ!』
そう言った直後、煙の中から突然響の拳が現れてクワイラの顔面にその拳が叩き込まれる。
『ぐはあああ!!? な、なぜ私の位置が!?』
「・・・・・・声がしたから!」
『・・・・・・確かに!』
そしてマックスと響はハイタッチして対戦相手を交換し、マックスはクワイラ、響はミカに向かって行く。
挿入歌「ウルトラマンマックス」
『シュア!!』
クワイラは高速移動を使って分身し、マックスの周囲を取り巻き、全方向からの光線をマックスに喰らわせようとするが・・・・・・マックスはジャンプして攻撃を回避し、頭部に収納してある「マクシウムソード」を横一線に飛ばし、クワイラを切り裂く。
『ぐあああ!?』
ダメージを喰らったところでマクシウムソードを戻し、マックスはクワイラに向かって殴りかかるがクワイラはしゃがみ込んで回避し、腹部にほぼ零距離からの光線を両手から放つ。
『ジュア!?』
光線を喰らったマックスは吹き飛ばされてしまい、地面を転がり、クワイラはマックスを起き上がらせまいと高速移動してマックスを蹴り飛ばし、マックスが地面を再び転がった際に再び高速移動してクワイラは倒れ込んだマックスを踏みつける。
『フハハハハ! これで終わりです!』
クワイラはエネルギーをチャージして強力な一発をマックスにぶつけようとし、マックスは必死にもがく。
『さぁ! トドメです!』
『ハア!!』
しかしマックスが右手を掲げるとそこから光の波のようなものが放たれ、空中からマックスの今のサイズに合わせて小型化した「マックスギャラクシー」が現れ、マックスギャラクシーはすれ違いざまにその翼でクワイラを切り裂き押し退かす。
『ぐおお!!?』
そしてマックスは起き上がると変形したマックスギャラクシーを右腕に装着し、マックスギャラクシーから放つ必殺光線「ギャラクシーカノン」をクワイラに撃ち込み、クワイラは火花を散らして爆発した。
『ぐあああああああああ!!!!?』
一方で響の方もミカ相手に優勢に戦っており、響の放った拳を剣でガードし、一度響は離れて距離を取ると足部ユニットを使って地面を蹴って加速し、身体を回転させて遠心力を利用したパンチをミカに喰らわせて大ダメージを与える。
「がああああああああ!!!!?」
さらに追撃しようと響はさらに拳をミカに叩き込んだのだが・・・・・・そのミカはなんと・・・・・・水となって弾け飛んだのだ。
「なっ・・・・・・!?」
「ざーんねん、それは水に映った幻」
響が先ほど殴ったミカは・・・・・・本物ではなく、いつの間にかガリィの作った水で出来た偽物だったのだ。
尚、本物は・・・・・・響の真下におり、ミカの放った剣が響の胸部にあったガングニールのコア部分に直撃した。
「がっ・・・・・・ああああああああああああ!!!!?」
ビルの外にまで放り出された響はコアが破壊され・・・・・・彼女はそのまま、地面へと落下し、それを見た未来とマックスはすぐさま彼女の元へと駆け寄る。
『なっ・・・・・・響さん!!』
「響!! しっかりして響!! いや! しっかり響! 響! 響ぃ~!!」
そして・・・・・・空は再び曇り、今にも雨が降り出しそうな天気となっていた・・・・・・。
エクこれの方でクワイラは出せそうにないのでギンガの方でせめてと思い出しました。
と言ってもギンガの方ではエックス本編ほど手間暇かかる作戦は展開できないので普通に戦闘員的な役割として登場です。