モモンガ様の眼窩をねぶりたいだけの話   作:高反発枕

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とっても短い。
主人公視点。


バクさんのお話

俺ことプレイヤーネーム『バク』はユグドラシルでは古参プレイヤーである。

とはいっても登録時期が早かっただけで、仕事の息抜きにと広告に釣られて始めたド素人。名前はよく気持ちよく食べると言われる自分を振り返り適当につけたし、最初の種族なども響きがカッコいいからと適当に決めた。思いきりの良さと適度な緩さが売りの人間だ。

勘で決めたようなアバターだったが幸いにもそう悪いステータスにはならず、また亜人種であることから異形種狩りの対象にもならずで、ソロで自由気ままにゲームを楽しんでいた。

そんな俺がモモンガさんに出会ったのは竜騎士<ドラグーン>のジョブをとるため、ドラゴンを乱獲していた頃だった。

 

 

 

竜騎士<ドラグーン>になるためにはなにがしかのドラゴンをテイムしなければならない。そりゃ竜に乗れなきゃ竜騎士じゃないから当たり前だ。しかし俺はいつまで経ってもテイムできなかった。しかもテイムに時間がかかるせいでギリギリまで弱らせるために使った毒でドラゴンが死んでいく。それを繰り返すせいでそのフィールドのドラゴンを枯らしてしまい、次のフィールドへ。そこでもまたテイムできず、と悪循環に陥っていた。

いっそのこと諦めてしまおうか…。そんな思いを抱きつつ惰性で隣のフィールドへと足を運んでいたそんなとき。亜人種特有の策敵能力の高さで人間種のプレイヤーたちに追いかけられるスケルトンのプレイヤーを発見。むしゃくしゃしていた俺は、多勢に無勢とは卑怯なり!という大義名分のもと、八つ当たりのために人間種のプレイヤーを不意打ちで倒した。もちろん今でも反省はしていないし後悔もしていない。そうして結果として助けることとなったスケルトンのプレイヤー『モモンガ』さんと仲良くなり、そして衝撃の情報を受け取ることとなる。

 

竜騎士<ドラグーン>になるためにはドラゴン種のモンスターの討伐数が30以下でなければならないことを。

ちなみに竜騎士<ドラグーン>になろうと思った時点で俺の討伐数は30を余裕で越えていたため、完璧な無駄足。そしてよくよくステータスを見ればドラゴン・スレイヤーのジョブが獲得できる状況だった。

 

 

しょんぼりアイコンを連打する俺を見て哀れに思ってくれたモモンガさんは、とても親身に対応してくれた。お陰で、龍人が先祖帰りしたという設定の龍王<ロン・ワン>にまでなれた。しかもその過程で異形種になった俺をギルドにも誘ってくれた。そしてアインズ・ウール・ゴウンの皆に出会えた。仕事の息抜きにと始めただけのユグドラシルを、サービス終了まで楽しむことができた。

 

 

つまり何が言いたいかといえば、俺とモモンガさんしか話す者がいない場所で見知らぬ第三者の声が聞こえた時点で、前衛職である俺がモモンガさんを守らなきゃって話だ。




次はおそらくモモンガ様視点。
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