バカとアホのハーモニー ~とりまハーモニーとかいっとけばそれっぽいよね~ 作:グレッグル
オカルトと科学技術が奇跡的に混じり合い、教育世界に革命を起こした。
日本にある優良高校の一つ、文月学園ではこのシステムを使い『試験召喚システム』を使い学生同士で切磋琢磨しながら、勉学に励みながら『試験召喚戦争』といういわばイベントをも存在する。
二年生になればクラス分けがあるが、その分けるのはただのくじ引きやそういうもんではない。
差別である。
頭がいいものは上のクラスにいき、逆に頭がパーな奴は最底辺のクラスに分けられるのである。
時代は競争社会でありながらも、高校という学生身分ながらこのような荒波に揉まれるのもどうかと思う。
揉まれるっていいかたエロいよな。
さてと…………もうすぐで学校につくな。
天気は快晴、学園に生えている桜が花びらが気持ちいいくらいに散っている。
今日は二年生のクラス分けの日である。
ぶっちゃけこんな説明誰にしているのか、俺もいまいち理解していないがこうしなきゃいけないような気がするので、可哀想なやつと思わないでほしい。
目の前に180は超えているであろう大柄な男性が仁王立ちで校門の前に立っている。スーツが似合ってそうだが、俺はこの人のことを良く知っているため、スーツではなくレスリングの恰好がきっと一番着こなせると思う。
「ほぅ、お前にしては朝早く登校するとは思わなかったな」
「俺も一瞬、如来像の一つが京都から脱走したと錯覚しましたぜ、叔父貴」
「いま褒めようとした俺を褒めてやりたい…………ハハハハハハハハハ!!!」
「叔父貴、拳から煙が出てるけどそれをどうするんですかい? アハハハハハハハハ!!!」
お互い高笑いしている最中にもかかわらず、叔父貴は俺の目では負えないスピードで拳を溝に叩き込みやがった
『ドン!!』
「す、すんません!!?」
そのまま地面に倒れこみそうになったが、なにぶん鉄拳制裁はもう慣れたもんだから踏ん張り片膝をつく。
叔父貴はネクタイを締めなおし、深くため息をついた。
「まったく、お前はなんでこう人をおちょくるのか意味がわからん。子供の時から言っているであろう、性格はひん曲げるなと」
またも深いため息をし、頭を片手て多い残念そうな態度を俺に見せてくる。ぶっちゃけ、そういうのって傷つくんですが?
この人の名前は西村 宗一。
俺の親父殿の弟であり、叔父さんという立場である。趣味はトライアスロンという、趣味にしてはアカンのを趣味と言い張っている体の構造が可笑しい人である。
俺はそんな叔父貴とは長い付き合いであり、この学校に入るために動いてくれたのもあったそうだ。
しかし、この叔父貴は人間性としてはかなり正常であり、真面目である。
でも、肉体がマジで見たことないけどフランケンかと思われる改造人間なみに可笑しいから、普通の人間の扱いがあまりできない。
そんなことで、俺は愛称をこめて小学生から叔父貴以外に呼ぶときの名前は『鉄人』と愛情を込めて言っている。
「つか、なんで叔父貴が校門でスタンバッてんですかい? 今日はクラス分け発表なのに」
「あぁ、そのクラス分けで俺はここにいるんだ」
「…………叔父貴」
俺はそのまま叔父貴の肩に手をおき、そっと心の中で思ったことは声にだした
「いまさらそんな歳では、学生になれませんよ?」
――――――――そして、俺は心臓に初めて拳の感触があったのを、一生忘れなかった
西村SIDE
全く、こいつとは様々な時を過ごしたがやはり殴っても反省の余地がないとは………。
俺の甥の名前は黒中 両兵衛。
リョウという愛称で呼ばわれている。こいつの性格は今から始まったわけではなく、小学生の時から屈折になっているから、今更あきれても仕方ない。
リョウは昔から才能溢れる子で、いろんな人たちから注目の的であった………が、やはりこうなってしまうとはな
やはり、最近ため息がよくでる。原因はコイツのせいであるがな
まだ気絶しており、深く決まったのか先ほどまで耐えていたのに、今回は完全に顔から地面に倒れこんだので当分は起き上がらないであろう。
俺の責任もあるが、理不尽なコイツを見ると腹立たしい。
「………はぁー、子をもつとこれほどまで苦労するのか」
兄さんも自由奔放の性格であったが、義姉さん厳格でまさに社会に必要とされる性格であったから、それを足して二で割った様な子かと思えば、これほどまでにクソガキに成長しおって。
リョウを肩に担ぎ、携帯で一時的に俺のかわりに生徒たちにクラス分け発表してくれる先生の手配をすまし、コイツがこれからいくであろうあるクラスに連れてってやろう………と、思っていたが。
「あ、鉄人。おはようなのじゃ」
「こら、西村先生でしょ! おはようございます、西村先生」
校門を入るであろう一歩手前に、この学園の生徒でそれも有名である双子が挨拶をしてきたため、足を止めた。
顔がよく似ており、最初は見分けがつかなかったが性別が違ったおかげでなんとか初めて会った半年ぐらいで、どれがどれなのか判別できるようになった。
どちらも美少女ながら、やはり弟のほうは男性。しかし、一部の変質な生徒の間では男性という認めず、こいつを恋愛範囲に入っているという情報もある。
姉の方はまるで優等生を絵に書いたような子だが、俺は昔からの知り合いであるためその本質を見極めている。
「おはよう。お前らも早く来たんだな、木下姉弟」
「なに、リョウのやつが朝早く起きてな、それに連れられてのう」
「というか西村先生、その肩に担いている頭ハッピー野郎が、何気絶してるんでしょうか」
また頭が痛くなりそうだ………。
秀吉が言うにはこいつのことだ、きっとクラス分けをワクワクして朝早く起きてこの姉弟を起こしたんだろうな。人様にあまり迷惑かけるなと、いつも言い聞かせてるんだが……!
優子が若干、リョウに向ける殺意の波動がきっと物的証拠なんだろうな。
「こいつが余りに俺を不愉快の絶頂にさせるほどの発言をしたもんでな、限界点突破した拳を叩き込んだだけだ」
「そうなんですか。まぁ、頭ハッピーなやつですから、仕方ないですね」
「あぁ、仕方ない。頭がハッピーでイカレてるからな」
「リョウが聞いたら絶対閉じこもるぞ、この会話」
こいつをクラスに放り込む前に、先にコイツ等だけにでもクラス分け発表の紙でも渡しておくか。
この文月学園は番号で振られてそれでクラス発表で照らしわせるのではなく、一人一人にこのように中身が見えないよう折られている一つの紙を渡すのが規則になっている。
単純に、学園長の趣味なのだと思うがな。
秀吉や優子の分だけは俺の懐に持っていたので、すぐさま渡す準備を整える。
「そうだ、これが木下弟のクラスと、姉のクラスだ。ちゃんと確認し、自分らのクラスで待機していてくれ」
「クラス分けといっても、ワシは完全にFクラスじゃからな。劇も忙しかったが、リョウとの付き合いもありあまり勉学に励んでおらんかったからのう」
「………私はAクラスだったわ。今回は得意な問題があったからね、あんたはやっぱFだったの?」
「うっ、やっぱFであったか。まぁ、明久たちもそうじゃろうから、あまり悪い気せんからいいが………」
「そうね………」
そういいながら、二人は俺の肩に担いでいる頭ハッピーアンチクソガキを見つめている。
この三人は家族ぐるみでも仲が良く、赤ん坊のころから一緒にいる珍しい関係の奴らなのは俺も知っている。実際、俺も教師になる前から木下さんの家に何回もお邪魔させてもらい、こいつらの面倒をみたもんだ。
木下秀吉、木下優子。随分、このリョウと比べれば可愛いもんに育ったもんだ。秀吉は少々、学はないが演劇という超高校級の才能をもっており、優子は完璧の優等生であり、頭もいい。
そんな昔からのこの姉弟を知っているおかげで、だいたい何を考えているのか表情でわかるようになった。
いまだにわからない。
この姉弟はモテる部類なのに、何故こいつを…………。
「………はぁ~。このアホがFクラスだ」
「ッ!!!!!!! やった……のじゃっ!!!」
「ハアアアアアアアア!? え、ウソですよね西村先生!!! リョウがFクラスなんて…! ありえるかもしれないですけど、理由を聞かせください!」
「その気持ちよくわかるぞ、木下。たしかにこのアホは本来ならもっと上のクラスなんだろうが……いや、たしかにありえたんだな、このアホの場合は」
「冗談じゃないですよ、おじ……西村先生! よりにもよって、秀吉のクラスなんてズルいですよ!! じゃなくて、学園の品行っぽいのとかにかかわるんじゃないでしょうか!?」
「姉上、そんな無理を押し付けても決まったもんは仕方ないであろう。たまにワシらのクラスに遊びにくればいいじゃろ、Aクラスは学力とかの向上のため忙しいのじゃろうが」
「殺すわよ、アンタ」
優子のドスのきいた声があたりを不穏な空気へと誘っている。秀吉も多少調子にのっていたが、いまのおかげで平常へと心を取り戻しているようだ。
「いいか、理由の一つは話してやろう」
「正当な理由じゃなきゃ、どうなるかわかっていますよね」
「ちょ、姉上落ち着くのじゃ!」
俺はこの快晴である大空を眺め、一言だけこの姉弟に告げた。
このクラス分けまで、どれだけリョウの件で尻拭いをしたか……自然と心がシンミリしだしているが、これで少しは俺のストレスも減るだろう。
いわば愚痴みたいなもんだ。
「歴史のテストでは、全部の解答にエヴ○ネタを書きやがったんだ、こいつ」
「先生、後始末は東京湾にしましょうか。あそこ最近オプションで鮫が出没するらしいですよ」
両兵衛SIDE
おいおい、なんだいハニー。そんなに俺のイチモツをバキュー○でくわえて、どんだけ飢えているんだい?
冗談だよハニー笑 え? 俺がこんなにカチコチになっているのが悪いって? それはあれだ。俺も飢え……あれ? 動けない、ハニー俺動けないよ! なにこれ!? ちょ、やばい! やばいって何がやばいっていうと――――
「………んん」
「おぉ、目覚めたようじゃなリョウ。心配しておったんじゃぞ」
「秀吉…………そうか、俺は叔父貴にグーパンされて気を失っていたんだな」
目が覚めればすごい和って感じをの教室であったのだが、腐敗というか樹海というか畳や机もボロボロであり窓もガムテープで補強されている跡も目に付く。
ハニーどうやら、僕は最底辺のクラスになったっぽいや。
「ということは、俺はFクラスでお前もいるならやっぱ……」
「ワシもFじゃ。これからもよろしくな、リョウ」
屈託もない、純度100の笑顔を俺に向ける秀吉マジカワユス。優子もこれぐらいの可愛げがあればなぁ……まぁ、あれもあれでキャラとしてありだがな。
しかし、先ほどから俺は身動きが取れない。まさかと思い体を見渡す。
「……ふっ、簀巻きにされているかと思えば現代で言うコンクリート詰めか…………本気ドがわかるなぁ、そして誰がやったかもわかるなぁ」
窓から見える快晴の空を見つめ、己の残り少ない時を数える俺であった
第1問
調理の為に火にかける鍋を制作する際、重量が軽いのでマグネシウムを材料に選んだのだが、調理を始めると問題が発生した。
この時の問題点とマグネシウムの代わりに用いられるべき金属合金の例を一つ上げなさい。
姫路瑞希の答え
『問題点……マグネシウムは炎にかけると、激しく酸素と反応するため危険であるという点
合金の例……ジュラルミン』
教師のコメント
正解です。合金なので鉄ではダメと言うひっかけ問題なのですが、姫路さんは引っかかりませんでしたね。
土屋康太の答え
『問題点……ガス代を払ってなかったこと』
教師のコメント
そこは問題じゃありません。
黒中両兵衛の答え
『問題点……天空の血を引いていなかったため
解決点……ロトの○を探しましょう』
教師のコメント
なにも問題になっていませんし、何を解決しようとしているんでしょうか。
吉井明久の答え
『合金の例……未来合金(←すごく強い)』
教師のコメント
すごく強いと言われても。