ヤミ子ちゃんは微笑まない   作:黒神06

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第二話です。
まだ少し短いかもです・・・
(;・∀・)ドウナンダロ?


第二話「ヤミ子ちゃんと幼馴染」

?「楓ちゃんどうしたの?」

 

教室で1人自分の席に座る私に声をかけてきたのは、私の幼馴染の1人、天野美咲(あまのみさき)だった。

 

まぁ、私に話しかけてくる奴なんて美咲とあと二人くらいしかいないけどね。

 

楓「なんでもないよ、どうしたの天使ちゃん」

 

天野「はうっ、楓ちゃん!その呼び方やめてよぉ!」

 

最初のはうっが何だったのか気になるところだが、今はそんなことはどうでもいい。

 

この子、天使ちゃんこと天野美咲は簡単に言えば善人、てか悪意がない珍しい人間なのだ。

 

なぜ彼女が天使と呼ばれるようになったのかは簡単な理由だ。

 

この私と一緒にいるからだ。

 

私は嫌われものだ、それゆえに私と一緒にいる人は例外なく避けられるのだが、彼女はそんなこと気にせず私と付き合い続けた結果。

 

天野さん変な人・・・

天野さんいい人?

天野さんいい人!

天野さん優しい

天野さん優しすぎ

天野さんまじ天使

 

という感じに彼女は日頃のおこないの良さから、いい人から天使と呼ばれるようになったのだった。(最近女神に昇格したらしい)

 

彼女は勉強ができ、スポーツも得意とまではいかないまでも、常人よりはできる。

 

更には掃除、洗濯、料理などあらゆることをそつなくこなすハイスペックなのだが、

 

そんな完璧系女子の彼女にもダメなところがある。

 

それは、見知らぬ人とのコミニケーション力が皆無に等しいのだ。

 

初めてあった人と話している(しゃべっているのは相手だけ)と顔を真っ赤にして半泣きで逃げ出してしまうのだ。

 

一度なれてしまえばなんとかなるらしいのだが、そこに至るまでがなかなか大変らしい。

 

天野「う~~~~!」

 

彼女はさっきから両腕上下にふり、天使ちゃん、というアダ名の撤回を求めているようだが私がつけたわけではないので無駄である。

 

楓「・・・」

 

自己主張の苦手な本人の意思に反し、彼女の胸囲あたりについている脂肪の塊がさっきから自己主張しまくっている。

 

楓「鬱陶しい」

 

私は脂肪の塊に一撃叩きこむと、一度考えるのをやめた・・・

 

 

 

天野「酷いよ楓ちゃん・・・」

 

脂肪の塊に一撃叩きこんだあと、私達は隣の教室に来ていた。

 

天野「あ、あの、黒瀬さんはいますか?」

 

美咲がおどおどしながらも教室にいた生徒にたずねる。

 

男子生徒「黒瀬さん?いるよ」

 

男子生徒は教室のすみにある席へ小走りで走って行き、座っていた席の主に話しかける。

 

席の主はゆっくりと立ち上がり、こちらへ歩いてくる。

 

黒瀬「どうしたの?美咲・・・と、楓」

 

黒瀬凛(くろせりん)、私の幼馴染の一人である。

 

黒瀬「美咲はいいとしてなんでアンタまでいるの?」

 

彼女は腰までのびた黒髪を後ろにはらい、鋭い瞳を更に鋭くし、心底嫌そうな視線をこちらへ向けてくる。

 

楓「私だって来たくてきたわけじゃないわよ」

 

黒瀬「じゃあなんできたのよ」

 

楓「美咲に無理矢理連れて来られたのよ」

 

黒瀬「あっそ、まぁいいわ、なんの用なの?」

 

黒瀬が私から視線を外し、美咲へむける。

 

天野「えっとね、実は二人に勉強教えてもらいたくて」

 

楓「勉強?あんたなら私達に教わらなくたって十分問題ないでしょ」

 

黒瀬「あ、そういえば美咲、あそこの中学校受けるんだっけ」

 

楓「?」

 

黒瀬「ほら、あの全国屈指の難関校の・・・」

 

楓「ああ、あのバカみたいに難しいとこ受けるんだっけ」

 

天野「うん、あそこに行けば将来なんの問題もなく生きていけるってお母さんが言ってて・・・」

 

無理だな

 

人生をなんの問題もなく生きていける人間なんてこの世に存在しない。

 

もしなんの問題もなく生きているという人間がいたらそいつはよほどの楽天家か、ただのバカだ。

 

黒瀬「大変だね」

 

天野「うん」

 

黒瀬「用事ってそれだけ?」

 

天野「うん、ごめんね、時間取らせちゃって」

 

美咲は申し訳無さそうに両手を顔の前であわせる。

 

黒瀬「いや、別にいいけど美咲、あなた・・・」

 

黒瀬が何かを言い終わる前に、

 

天野「あ!美術の先生に備品の整理頼まれてたんだった!ごめん、私行くね!」

 

美咲はそう言うと小走りで行ってしまった。

 

黒瀬「なにかしなくていいの?」

 

黒瀬は私を見ずに尋ねる。

 

楓「なにかって?」

 

黒瀬「『あの子』の時みたいに助けなくていいの?」

 

楓「助けるも何も『あの子』に私は何もしていないわ、それに美咲が決めたことなら私達が口出しできることはないわ」

 

黒瀬「ふーん」

 

黒瀬は心底つまらな瞳を私に向けてくる。

 

楓「なによ」

 

黒瀬「別に、なんでもないわ」

 

楓「あっそ」

 

私は自身の教室へ戻るために黒瀬に背を向け歩き出す。

 

結局のところどうするかを決めるのは美咲自身だ。

 

たとえそれが他人に決められた選択であったとしても。

 

私はふと窓の外を見た。

 

外は雪が降っていた。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます
m( _ _ )m
第三話はすでに完成しているので、明日上げると思います。
それでは(・ω・*)ノシ
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