ヤミ子ちゃんは微笑まない   作:黒神06

3 / 5
第三話です。
長さはこれくらいがいいのかもう少し長いほうがいいのかよくわからない(;・∀・)


第三話「ヤミ子ちゃんと事件」

キーンコーンカーンコーン

 

放課後のチャイムがなり、学校を終えた生徒たちが帰っていく。

 

次々と生徒たちが下校していくなか、私は校舎裏に来ていた。

 

楓「あ、あった」

 

校舎裏にはごみ捨て場があり、ごみ捨て当番になった時はここに捨てに来る。

 

そんなごみ捨て場に私の筆箱は捨てられていた。

 

楓「そろそろ新しいの買おうかな・・・」

 

私の筆箱はカッターによる切り傷がいくつもついていた。

 

楓「毎回毎回よく飽きないものね」

 

私は筆箱をカバンにしまい、家に帰るために歩き出す。

 

「あら?楓さん?」

 

楓「あ、舞先生」

 

2つのゴミ袋を両手に下げているこの人は、私のクラスの副担任の人吉舞(ひとよしまい)先生だ。

 

舞先生「今から帰りですか?気おつけて帰ってくださいね」

 

楓「はーい」

 

舞先生「あの、楓さん・・・」

 

少し歩いたところで先生に呼び止められる。

 

舞先生「あの、もし間違っていたらごめんなさい」

 

舞先生「楓さん・・・もしかして"また"イジメられてる?」

 

楓「・・・」

 

この先生はいい人だと思う、生徒の事を第一に考え、一人一人をしっかり見ている。

 

だからこそ少し前にこの人は私がイジメられていることを見抜き、主犯の女子数名を呼び出し説教をしたのだが、

 

主犯の女子数名は私が先生に告げ口したと思い込み、イジメは前よりも激しく、そしてよりばれにくくなった。

 

楓「いえ、そんなことはないですけど」

 

ここでイジメられていると言うのは簡単だろうが、先生一人の力ではイジメが終わることはない。

 

逆に更には激しさを増すだろう。

 

舞先生「そう、ならいいんですけど・・・」

 

先生は心配そうに笑った。

 

・・・・・

 

楓「ただいま・・・」

 

返事は返ってこない。

 

楓(仕事か・・・)

 

私の両親(血はつながってない)は夜遅くまで仕事をしているので、私が帰ってくる時間に家にいることはほとんど無い。

 

カチッ

私は自室のパソコンに電源を入れる。

 

楓「む・・・」

 

メールが一通届いている。

 

私はマウスを操作し、メールを開く。

 

楓「?」

 

メールの中身はめちゃくちゃな文だった。

 

〈あらなをたこをろいしじてめあてげるるやよつ〉

 

楓「ああ、理解した」

 

楓「やめとけアホっと」

 

私はメールの返事を送り、メールを閉じた。

 

楓「・・・お風呂はいろ」

 

私は自室を出ようとする。

 

ピロリン

 

ドアノブに手をかけ、扉を開けようとした瞬間、軽快な電子音が鳴った。

 

楓「ん?」

 

思いのほか早く帰ってきたメールに違和感を感じつつ、

 

私はパソコンに再び届いたメールを開く。

 

わこたんしどははあわなたたしにがたあすなけたらをれたたすだけかるら

 

楓「・・・」

 

楓「余計なことはしなくていいよ」

 

私はメールを返し、今度こそ部屋を出た。

 

 

 

三日後の朝、学校へ行くと私は職員室へ呼びだされた。

 

舞先生「朝早くからごめんなさい楓さん・・・」

 

楓「どうしたんですか?」

 

舞先生「・・・」

 

先生は顔を伏せている、その表情はとても苦しそうだった。

 

舞先生「とても言い難いのだけれど・・・」

 

先生の話では、昨日女子生徒が下校中に何者かに襲われたらしい、幸いにも軽傷ですんだらしいのだが、

 

舞先生「その子の話では、後ろから突然頭を殴られたらしいの、それでその子は自分を殴った犯人を・・・」

 

楓「私だって言ったんですね」

 

舞先生「・・・ええ」

 

・・・厄介な事になってしまった。

 

楓「私ではないですね」

 

舞先生「もちろん、先生もそう思うんだけど襲われた子の親御さんがあなたと直接話をさせろって聞かなくて・・・」

 

楓「今日来てるんですか?」

 

先生「いえ、あなたに家に来るようにさせろって言ってるんだけど・・・」

 

楓「・・・」

 

本当に面倒な事になった、襲われた女子生徒が私と関わり合いのない人ならなんとか出来ただろうが・・・

 

楓(あの京子じゃなぁ・・・)

 

山上京子、私をイジメている女子生徒の中心人物だ。

 

舞先生「あと、楓さんのお母さんに電話しんだけど・・・」

 

楓「あの人につながったんですか?」

 

舞先生「お仕事が休憩中だったらしくて偶然つながったの、それで今回のことを話したら私がなんとかしますって言ってたわ」

 

楓「そうですか、ありがとうございました」

 

舞先生「あと、今日は、早退してもいいですよ」

 

先生は最後に申し訳なさそうにそういった。

 

・・・・・

 

先生の言葉に甘え、今日は早退することにした。

 

帰りの支度をしていると人殺しとか聞こえたがあいつはすでに死んだことになっているのだろうか。

 

そんな声は無視して、とっとと帰路につく。

 

美咲がなにか言いたげだったが、また明日、と言って教室を出た。

 

 

 

家につくと、

 

「あ、おかえり~」

 

いつもはいない母の姿があった。

 

母「お母さんですよ~あんまり会えないから忘れちゃいました~?」

 

ゆったりとした口調、腰まで届く長い薄茶色の髪、何を考えているのかわからない目、間違いなく私の母親、影宮真理(かげみやまり)だ。

 

楓「別に、珍しいのがいると思っただけ」

 

真理「そうですか~それじゃあ、でかけますよ」

 

楓「?」

 

真理「先生にお話はきいてますよね~今から行くんですよ~」

 

本当にこの人は何を考えているのかわからない、"あの時"はなにもしなかったのになぜ今回はこんなにも速く動いているのだろう。

 

真理「娘を守るのは母親の勤めですよ~」

 

楓「心を読むな」

 

真理「うふふふ~」

 

私はこの人が苦手だ、そう確認して私達は家を出た。




最後まで読んでいただきありごとうございます。
m( _ _ )m
第四話は製作中ですのでいつ更新するかは不明です。
ゆっくりまっていただけたら幸いです。
では(*・ω・)ノシ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。