真理「ここが山上京子さんのお家ですか〜」
楓(高そうな家)
私と母は山上京子、イジメグループの中心人物の家に来ていた。
本来ならこんなところに来たくはなかったのだが、私を襲撃の犯人にしようとしている京子からの呼び出しなので
来ないわけには行かない。
真理「では、いきますよ〜」
母がインターホンを押す。
「はいはいどちらさま?」
真理「影宮楓の母、影宮真理です〜娘と一緒にきました〜」
母が名乗る、が、相手からの返事はない。
数秒後にガチャリ、と玄関から聞こえる。
扉が開くと、高そうな服に身を包んだオb・・・、女性が現れた。
山上「あ〜らわざわざごめんなさいねぇ〜」
まったく似合ってないブランド物に身を包んだこのバb・・・、ご婦人は山上京子の母親だ。
長く伸ばされた後ろ髪が巻かれすぎて髪と髪の間に隙間がなくなり、でかいコロネがいくつもぶら下がっているように見える。
山上「後ろにいる目つきの悪いのがうちの京子ちゃんを襲ったってやつねぇ」
京子「そうよママ、こいつよ」
コロネの妖怪の後ろから現れたのは、限界ギリギリで美少女につま先がかすってる位の山上京子だった。
京子「アンタ今すごい失礼なこと考えてたでしょ」
楓「しらんな」
山上「まぁ、立ち話もなんですしぃどうぞうちへあがってくださるぅ?」
猛烈な不快感をいだきつつ、私達は山上家の玄関をくぐる。
無駄にでかいリビングの、これまた無駄にでかいテーブルを挟んで私達は話し始めた。
真理「まず、今回のことについて詳しく・・・」
山上「その必要はありませぇんわぁ」
母が最後まで喋りきる前に、山上は言葉を遮った。
山上「今回のことはぁもう解決してるんですよぉ」
母の顔から笑みが消えた、さすがにこのBB・・・、このおば様が相手ではこの人も笑みを保つのは無理なようだ。
真理「と、いいますと?」
山上「だぁってぇうちの子がそれに襲われたっていってるんですからぁ、それが最大の証拠じゃないですかぁ」
それは証拠ではなく証言だ、てゆーかまともに喋れんのかこの妖怪。
真理「この人は自分の子は絶対に正しいと思ってるめんどくさい人ですね〜」
山上「あらぁ、うちの子が間違ったこと言うはずありませんわぁ」
そういいながら京子の母親は体に何かを吹きかけている。
楓(臭っ)
どうやら吹きかけていたのは香水らしい、しかも香りが強いものを何回も何回も吹きかけているのでかなり臭い。
真横に座っている京子はもろに香水を浴びているが、顔色一つ変えず悠々と足を組んでいる。
真理「ところで、なぜこの娘が呼び出されたんですか〜」
妖怪は香水を浴びるのをやめ、まっすぐに私を見てくる。
山上「そんなもの決まっているでしょぉう?」
山上「土下座よ!土下座ぁ!!うちの大事な可愛い可愛い娘を傷つけてお咎め無しなんてあるわけないでしょぉう!!!床に頭擦りつけて謝りなさぁい!そんでもって娘がうけた心の傷が治るまで一生奴隷として働くのが筋ってもんでしょぉぉう!?」
突然叫びだした妖怪に私達だけでなく京子までも驚いて固まっている。
真理「まぁ、悪いことをしたら謝らないといけませんからねぇ」
母は私の方を見る。
真理「で、結局貴方はあの子を襲ったんですか?」
楓「そんなつまらない事はしない」
私の答えに満足したのか母はにっこりと笑った。
真理「ですよね〜」
母はゆっくりと立ち上がる。
真理「少し、大人だけで話しませんか?」
山上「・・・いいでしょう、別に何かが変わるなんてことはありませんしねぇ」
妖怪は乱れた髪を直しながらたちあがり、母を連れてリビングを出て行った。
リビングには私と京子だけが残された。
京子は勝ち誇った顔をして、見下すような目を私に向けている。
私は出されていた紅茶を一口飲む。
楓(・・・うまい)
インスタントだが、高級品と言っているだけあって美味しい。
京子「よく味わって飲みなさい、あんたみたいなのが今後一生飲むことなんてないものなんだから」
嫌味をはいてくる京子を無視しつつ紅茶を飲む。
まぁ確かに一生飲まないだろうね、高級品なんて買わなくても安いので満足できるし。
京子の嫌味を無視し続け、紅茶が飲み終わった頃、母が戻ってきた。
楓「随分とスッキリした顔してるけど」
真理「あら〜そう見えますかねぇ〜」
母より少し遅れて京子の母親が戻ってくる。
京子「ママ・・・?」
京子の母親は先程とはうってかわって静かになっている、というよりほとんど別人になっている。
整えられた髪はボサボサに、厚く塗りこまれたメイクは汗で流れ落ち、高そうな服は自分で破いたのかボロボロだ。
京子「ママ!ママ!!」
京子に呼ばれても、なにかぶつぶつつぶやいているだけで反応はない。
京子は私の母を睨みつける。
京子「あんたいったいママになにをしたのよ!返答しだいではただじゃおかないからね!!」
真理「なにを、と言われてもただ少しお話をしただけですよ〜」
京子「なっ・・・」
真理「さぁ、帰りますよ〜」
京子がなにかを言う前に言葉を遮り、リビングを出て行く。
母の後を追って、私もリビングをでる。
玄関で母がまっていた。
・・・・・
京子の家からの帰り道、私は母に聴いた。
楓「なんで今回に限って、私を助けたの?」
真理「・・・そういえば前に、なぜ私を拾ったの?と質問してきましたね〜」
楓「それは今は関係ないはず・・・」
母は私の言葉を遮るように手をふる。
真理「その質問の答えが、今回助けた理由になりますよ〜」
私は黙って母の次の言葉をまつ、母はニッコリと笑った。
真理「あなたをひきとったのは単なる好奇心です、あなたがどう成長し、どう絶望し、どう壊れていくのか、興味が湧いたんです」
真理「この前はあなた一人でどうにかなると思い、何もしませんでした、でも今回はあなた一人では荷が重そうだったので少し、お手伝いをしたまでです」
母がゆったりと近づいてくる。
母が腕を伸ばし、私の顔に触れる。
真理(やっぱり、あの娘にそっくりですね〜お母さん似ですかね〜)
真理「あなたがどんな面白い壊れ方をしてくれるのか私は楽しみです、ですから」
母は顔を近づけてくる、額が触れた。
真理「つまらない壊れ方だけは、しないでくださいね〜」
私の頬をひとすじの汗が流れ、地面に落ちる。
恐ろしく冷たい目だった。
真理「さぁ、帰りましょう」
母は私に背を向け、歩き出す。
私はいつか知ることになる、私の本当の両親について、この人と本当の両親の関係、そして・・・
いずれにせよ私は準備をしなければならない。
全てを知った時、私はどうするのだろう。
まぁ、そんなことはその時に考えるようにしよう。
どんな結末がまっていようと、私は私の思ったとおりに動くだけだ。
そう思い、私は自宅へと急いだ。
楓「もうすぐクリスマスか・・・」
最後までお疲れ様です。m( _ _ )m 真理さんのキャラが地味に安定しなくて辛い(´;ω;`) 次回は4月中にはだせたらいいなぁと思っています。
ダレカサシエカイテクレナイカナー|ω・)チラッTwitterデマッテマス
それでは( ・ω・ )ノシ