と二章に入るその前に怪しい伏線を張っておきましょう(笑)
そして、後半にお気に入り件数50突破記念かつUA6000突破を記念して(ありがとうございます!)
ある日の日常編を投稿したいと思います。
それでは、章間をお楽しみください。
章間 零れ話1
―――朧達がトリステインに帰り着いて少し経った頃のお話―――
「...で、挙句簡単にセキュリティを切られて、まんまと外に逃げられた...と?」薄暗い部屋で真ん中の大きい机に座るいかにも責任者と思われる男が言った。
応接室だろうか?その机とは対面にテーブルを挟み、ソファーがある。
「は、はい。申し訳ありません。」部下と思われる男は深々と頭を下げた。
「いえいえ、別に構いませんよ。こうなる事は予想できていましたし。」
男の発言に首を傾げた。それもそうだろうその男は失態を
「こうなったのは我々にも責任がありますから。人件費を削りすぎたのが仇となりましたね。まあ、想定内の事ではありましたが。」と自嘲気味に笑う。
「は、はあ。」部下の男は曖昧に頷く。
「ですが、あなたは細かな異変に気付いていたのではないのですか?多少なりとも変化はあったはずですよ。それを察知できないとは...いけませんねぇ?」嫌味ったらしい顔を浮かべる。
「そ、それは、責任を取って――」と部下の男は言葉を続けようとした。
「いやはや、関心関心。自ら責任を取る?...と。」と手を叩いて笑い出した。
「は、はい。責任を取り、辞職を申し出ます。」と部下の男はまた頭を下げる。
「いえいえ、その気持ちだけで十分ですよ。あなたにはあれをしてもらうだけで、今回の失態は不問といたしましょう。それ以上の要求は、ありません。」と男はそう言った。
「は、はい。ありがとうございます。で、ですが...あれ、とは?」と部下の男は頭を下げ、しかし、ふと疑問に思った事に首を傾げた。
「何、簡単な事ですよ。誰にでも出来る簡単なね...」
「は、はあ。して、具体的には一体私は、何をすれば良いのでしょうか...?」男が不自然に曖昧な言い回しだったので、聞き返した部下の男。
「この研究所は我が国の未来を創る事に置いて常に最先端を行く研究所、この国の未来を
「そ、それは存じております。」と部下の男は
「しかしながら、その最先端を行くこの研究所も万年人員不足が否めなくてね。このままではこの国の未来が危ない。ここで君の出番だ。」と急にこちらの肩を持って来た。
「は、はあ。ですが私は、研究員ではありませんし、成績もそこまでいいとは...。」と部下である男は沸いた疑問に首をまたまた傾げる。
それもそのはず、この男は学生時代飛びぬけて優秀と言う訳でもなく、真ん中くらいと言ってもいいだろう。さして運動神経が良い訳でもなかった。そして、就活で条件の良かった
そう、
そこまでたどり着いた部下の男は戦慄した、分かりやすいくらいに顔を青ざめさせていた。
「おや、どうしたんだい?」それを意に返さず、男は続ける。
「いやー、君は実に運がいい。そう、とても運がいい。」そこで一端言葉を区切り。
「
それを聞いた部下の男の行動は早かった。すぐさま出口に走り部屋を出ようとした。今までに無かった全速力で。研究所内の構図は把握している、どこに行けば出られるかもわかっていた。しかし、無情にもこの部屋の扉は硬く閉ざされ、開くことは無かった。
「嫌だ、出しくれ!俺は帰る、帰るんだ!開けろ、開けてくれ!」男は力ある限り叫び、何とか扉を開けようとした。しかし、開かない。
「おやおや、急に走り出してどうしたんですか?」と悪魔の声が背後から掛かる。
「ひっ!」男は振り返り悲鳴を上げる。
「何、安心したまえ、別に命を取ろうって訳じゃない。...多分ね。」と笑顔でこの男は
「嫌だ、まだ死にたくない!所長、他の事は何でもしますから!どうか、どうか第8研送りだけは!所長お願いします、所長!」と部下の男は所長に
「連れていけ。」と所長と呼ばれた男は扉に向かって言った。
「はい、了解しました。」と今まで固く閉ざされた扉が開き、スーツにサングラスと言った、いかにもな男たちが部屋に入って来た。
「所長、お願いします!所長!」と部下の男は未だに張り付いていた。
「ほら、離れろ!」と
「嫌だ、嫌だ...嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」研究所内に絶叫がこだまする。
そして、所長室の扉が閉じられ、その絶叫も聞こえなくなった。
「やれやれ、研究室に
そう言うと所長は机に備え付けられた椅子に座りなおした。直後に電話が鳴る。コール名はunknownと表示されている。所長はそれを意に返さずそのまま電話を取った。
「はい、こちら所長室~おや、あなたからでしたか、これはこれは珍しい。あなたがここに掛けて来るなんて、明日あたりに槍でも降るんですかねぇ?」とさも面白いと言う様におどける所長。
「は?いやいや、ふざけてなどいませんよ。私は至って真面目ですよ、はい。」
「え、ちょっと待ちなさい、すいませんでした。謝るから、切らないでくれ。」
所長は電話主と親しそうに冗談を挟みながら会話をしている。
「はいはい、そちらもお忙しいのでしょう?要件は一体何なんです、
「ああ、例のアレの件でしたか。こちらとしても第1研の主任を失うのは痛手でしたよ。それに、もう一人の人員も...ね」とそう言い先程まで男が居たソファーに目を向ける。
「あ、はい。前置きはいいからさっさと話せと。あなたもせっかちですねぇ。え?そっちが急かしたって?ああ、すいません。」とまたもやふざける所長。
「で、結果はどうだったんです?」と説明を聞く。
「...なるほど、そうでましたか。となると、観測が必要ですね。
「ええ、そのように上には伝えておきましょう。ええ、それも手配しておきます。え、予算ですか?そんなものは気にしないで下さい。
「はい、そちらでは、引き続きお願いしますよ。何かあったらまた電話をください。これから忙しくなりますがね。いい報告を期待していますよ。」とそう言い電話を切る。
しばらくの間所長室に沈黙が流れる。
「ふふふ、あははははは。ああ、面白い、面白いですよ。いいですねぇ、こんなにも心躍らせる事があったのは久しぶりですよ。ええ。」と興奮気味に言った。
「いやはや、君を追っていたら面白い収穫があるとは、まだまだ彼も楽しませてくれますねぇ。――月影朧君。あれまで持ち出して...こうなる事を見越していたんですかねぇ?まあここでも彼にしか扱えませんでしたし、流失にはならないでしょうが。」とそう言った所長は笑っていた。
――――――
所変わってトリステインでは
「忙しい中よく来てくれたね、ツキカゲ オボロ君。それに、フェブリのお嬢さん」とウェールズは2人に挨拶した。
「え、ええ。お久しぶりです。ウェールズ皇太子。」とユーンは挨拶をした。
ここは、トリステインの王宮の中の一室である。
「はあ、まあ呼び出された要件は想像つきますけど、今日は一体何の御用で俺を呼び出したんですか?」と朧は対面に座っているウェールズに向き合い問いかける。
「うーん、そうだな...あの日の事と言えばわかってくれるかな?」とウェールズは笑顔で言う。
「はあ、やはりその事ですか。別に話すのは構いませんが、こっちの世界の人には滑稽な話を聞くことになりますけどいいですか?」ウェールズの目を見て言った。
「ん?それはどういう意味だい?難しすぎて理解が出来ないのか、それとも到底信じられない事を今から言うって事かい?」とウェールズはさも興味ありげに聞いてきた。
「そのどちらも当てはまる事です。」とため息を吐いた。
「ウェールズ皇太子は科学と言う物をご存知ですか?」と朧は問いかけた。
「カガク?一体何だいそれは?」とウェールズは首を傾げた。ユーンも同様にしている。
「簡単に言えば、この世の中に起きている現象等の何故と言う部分を考えその答えを求める学問の事です。その現象が起こる原因を探し、検証して結果を求めます。」と言った。
「世の中に起きている現象...?」とウェールズは首を傾げる。
「そうですね。例えばですが、何故木は燃えるのかとか、上に投げた物体は何故下に落ちるのかとかですかね。」と朧はわかりやすい例を挙げて言った。
「上に投げた物体が何で下に落ちるのか...」とウェールズとユーンは首を傾げていた。
「当たり前の事なのに、なぜそうなっているかは考えたことは無かった、そうは思い到りませんか?」と朧は問いかけた。
「た、確かに言われてみれば、どうしてそうなっているか考えた事がありませんわ。」とユーンが確かに!と言わんばかりの勢いで言った。
「木が燃える理由は主に炭素と言う物質が木に含まれているから、この炭素って言う物質が含まれている物は大抵燃える。逆にその物質が含まれていない金属や塩等は燃えないんだ。」と言った。
「成程、そのタンソと言う物質が含まれていると物は燃えるのか。じゃあ、上に投げた物が下に落ちる理由は何だい?」とウェールズは言った。
「それはですね重力と言うものが働いているからなんですが、その説明をする前にこの星が回転していると言うのはご存知ですか?」と朧は聞いた。
「この星が回っている?」と疑問を口にするウェールズ。
「では、まずそこから話が必要ですね。」と朧は言った。
――― 説明中 ―――
「――とまあ、星の回転によるこの星の遠心力と万有引力、重力場という時空の
「な、成程それが物が下に落ちる原理なんだね。まさかその話を聞くのに一刻を費やしてしまうとは。それに、それが科学と言う学問の一部分なんだろう?」とウェールズ言った。
「まあ、もっと詳しく説明しようとすると一月くらいは軽く費やすと思いますけどね。」と朧は学校の授業の事などを思い出しながら言った。
「え?軽く一月かい...」と顔を青くするウェールズ。
「まあ、本格的に勉強するなら一生とも言えなくは無いですが。」と追い打ちを掛けた。
「いや、結構だ。」即行で拒否された。
「まあ、こんな感じです。それらを考察し、応用して創り上げた物の一つが
すると、部屋に突然一つの物体が現れた。
「な、何だい?これは!」ウェールズは驚いた。が、ユーンはそうでもなかった。
「超電磁物投射砲核防御ユニットと言うものです。これがこの間の船を守っていた物の正体です。詳しい説明は
「成程これが...」と突然の出来事に理解が追い付いていないのか黙ってしまった。
「これで、説明を終えたいのですが、いいですか?」と朧は話を切り上げようとした。
「あ、ああ。今回は呼び出してすまなかったね。2人ともわざわざ出向いてくれた事に感謝するよ。」とそう言い今回の説明は終わった。
――――
「そう言えば、オボロはどうして最後、足早に詳しい説明もせずに切り上げたのですか?」とユーンは城から学院に帰る道中に聞いた。
「ん?ああ、一度に多くの情報が頭の中にあったら、混乱するだろうし、判断に困ると思ったからね。」と朧スラスラと答えた。
「まあ、確かに驚きの連続ではありましたが...本当にそれだけですの?」と聞いてくる。
「それに、この後は戦争を控えているんだろう、
「はあ、そうですか。それにしても、カガク...とても興味深い物ですわね。時間がある時に是非教えて下さい。少し興味が出てきました。」と目を輝かせてユーンが聞いてきた。
「じゃあ、代わりに俺は魔法について教えてもらおうかな?」と笑顔で返した。
「ええ、私でよければお教えしますわ。」と得意げにユーンは言い切った。
「(まあ、本当は
「――、オボロ!聞いていますか!」とユーンの呼ぶ声に我に返る。
「ごめん、考え事していて聞いてなかった。」と苦笑い。
「はあ、まあいいですわ。今日は帰ってゆっくり休みましょう。」とユーンは話を切り上げた。
「そうだね、今日は慣れない事ばかりで疲れたよ。」そう言うとまた思考の海に潜る。
「(それに、あれの制御には秘密があるんだから、配備はほぼ不可能なんだよな。だって――)」
「(
第二章へ続く...
―――――― 番外編 朧とユーンの日常 ――――――
朧がハルケギニアに来て少し経った頃の話
月影 朧の朝は早い
理由はユーンの身の回りの世話をするためである。
何故そんな事をしているのかと言うと何となくである。
(この間の才人の様子を見たからというのが主な理由ではあったが)
「ふわー、ふう。今日も良い朝だ」そう言うと朧はすぐに起きる。
すると、音をたてずに部屋から出て行き、水場で顔を洗い歯を磨く。
そうして部屋に戻ると着替えを済ませ、すぐに支度に掛かる。
ユーンの着替えの準備である。着替えの準備と言っても、下着等には触れない。
これは、絶対のルールだった。そして、着替えの準備が終わるとユーンを起こしに掛かる。
(何故だか最近起こすのに時間が掛かっている。)
「ユーン、ユーン起きて、授業に遅れるよ。」と朧は言った。
「オボロ...今日は...虚無の休日でお休み...ですわ。だから、...もう少し...zzz」とそう言い再び夢の世界へ旅立ってしまった。何とも幸せそうな寝顔で。
「やれやれ、うちの
だが、いかに休日とはいえ、起床時間が遅くなるのは頂けなかった。
「ほら、ユーン早く起きなければ休日の時間が無くなってしまうよ。今日は街に二人で出かけるんだろう?」と朧は未だ寝続けるユーンに声を掛ける。すると、
「ん...休日...街...二人で...」と言ったかと思うと。
「ほわー!わ、忘れていましたわ!今日は朧と街に出かける約束が!」と飛び起きた。
これには、朧も驚きひっくり返った。
「あら?オボロ、そんな所でひっくり返ってどうしましたの?」と驚かした上にひっくり返る原因になったユーンが朧に問い掛けた。
「はあ、覚えていないのか。まあいいや。ユーンおはよう。」
「え、ええ。おはようですわ。オボロ。」とユーンは返事を返した。
「さてと、ユーン早く着替えて。今日は出かけるんだろう?」と言った。
「そうですわ。早くしないと、時間が無くなってしまいますわ!」そう言い着替えだそうとした。
「オボロ...着替えたいので、外で待っていてもらえますか。」とまだ部屋に朧が居る事に気がついたユーンは顔を赤くしつつ言った。(朧は既に扉の方に向かっていた。)
「はいはい、じゃあ外で待っているよ。」そう言うと出て行った。
「さて、外に出たわいいが、どうするかねえ。ん?あれは才人にルイズ?こんな朝早くから一体どこに?」と朧は窓の外を見やる。
才人とルイズは街の方に行った様だ。
「(あー、今日は何もなきゃいいけど)」とため息を吐く、(ルイズと才人この二人のペアと遭遇して騒がしく無かったことが無い)」と同時に
「オボロ、準備はいいですか?さあ、街に行きますわよ!」とユーンが扉を開け言った。
「そうだね。じゃあ行こうか、ユーン」そう言い外に出る。
今日もハルケギニアはいつも通りの日常が過ぎる。はずだ...
如何でしたでしょうか?
あ、重力云々の話は突っ込まないで下さい。答えられる自信がありません(笑)
(wikiとか教科書見て書いたので)
さて、次章からはオリジナル展開で進んでいきます。
(話的には原作に沿う様にとしていますが)
そして、日常編の駄文感がすごく拭えない...すいません。
もし、誤字脱字等ありましたらビシバシご指摘お願いします。
次章投稿は気長に待っていただけると嬉しいです。
それでは、次章でまたお会いしましょう。
質問、感想等お待ちしております!
答えられる範囲で返信をしていこうと思います。