今回のでやります。グダグダで申し訳ない
それでは本編をお楽しみください!
「今から話せるようにする、魔法を掛ける?」
朧の第一声はそれだった。無論フィクションの本も趣味で読む程度で魔法と言うものが何たるかは知っている朧ではあるが、彼の世界にはもちろん魔法は存在しない。空想の物だ。
「ああ、と言っても信じられないだろうが...」と申し訳なさそうに話す才人
「でも、彼女たちが話していた言葉は聞いたことのない言語だった。その魔法を掛ければ話せるようになるし、魔法の事も証明できるじゃないか。一石二鳥だ。」と、ルイズの魔法がどんなものかを知らない朧はお気楽に言う。
「え、本当にいいのか?爆発するぞ!」と才人は自身に起きた出来事を話す。
「爆発するのか!?」と【爆発】と言う単語に目を輝かせる朧。
ここで、才人はあれ?と思う。自分が危険な目に合うかもしれないのだ。ましてや、爆発に巻き込まれるのである。そこで、ふと朧の恰好を見る。白衣にどこかの学校の制服だろうかブレザーの様な物を着ていた。それに――
「
「ああ、丁寧にありがとう。名前はこの名札に書いてある通り月影 朧だ、歳は18で同じ日本人だ。NAISTに所属していた。基本的に座学はトップだったし、こう見えて運動は得意だ。よろしく才人。」と、握手を交わした。
「で、その翻訳の魔法とやらをすぐに掛けてくれるように頼んでくれ。」早速才人に頼んだ。
「分かった、ちょっと待ってろ。」と言ってすぐにルイズの元に向かった。
才人が向かってルイズに話した後、すぐにルイズがやって来た。そして、才人に「準備はいいか?」と聞かれ頷き返すと、ルイズが朧の前に立ち詠唱を開始した。詠唱が終わると杖を朧に向け、振るった。すると案の定と言うか、お約束と言うか。爆発した。そりゃもう見事なまでにドカン!とやってしまった。
「おい!朧大丈夫か?」
「ちょっと、何で私の使い魔を爆破しようとしているのですか!?」
「ち、違うわよ。前もこんな感じだったんだから!」
と口々に別の事を言い朧に駆け寄って行った。因みに、魔法を直に受けた本人は倒れたままである。
「朧!平気か?起きろ!」と近くで声を掛ける。
すると、ピクリと動いたと思うと、
「うう、結構びっくりしたな。まさか、ここまですごいものだとは思わなかった。」とすぐに目を開けて、立ち上がりルイズとユーンに向き直る。
「ええっと、あのー、言葉がわかりますか?」と二人に向かって声を掛けた。
「「しゃべった!!」」言葉が通じた時の二人の第一声はそれだった。全く同じタイミングとは実に仲のいいことである。(本人たちは否定するだろうが)
「ああ、通じたみたいですね、よかった。俺は月影 朧 18歳だ。前は国の研究所にいた。そして、そこにいる平賀 才人と同じ日本からやって来たみたいだ。使い魔として召喚されたみたいだけど、どちらが召喚してくれたんだい?」と、簡潔に事実確認と自己紹介をした。
二人は一通り聞いた後、しばらく呆けていたがすぐにユーンが
「ツキカゲ オボロでしたね...えっと、貴方を使い魔として召喚したのはこの私ですわ。私は、ユーン・ヘスティア・ジ・ノーツ・レ・フェブリ 17歳、呼び方はユーンで結構ですわ。家は公爵家で次女よ。これから、よろしくお願いいたしますわ、オボロ。」といい、握手した。
「ああ、こちらこそ。感謝しているよ。で、才人のご主人のお嬢さんは?」そう言いルイズの方を向き聞いた。
「私は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 16歳、ルイズでいいわ。ユーンと同じ公爵家で三女よ。で、サイトは使い魔じゃないわ、犬よ、い ぬ!」と迫力ある自己紹介をしてきた。
「あ、ああ。よろしくオネガイシマス。」と固まっていると。「ゴホン」と咳払いが4人の後ろから聞こえてきた。振り返ると、これまでの展開に着いていけずに黙っていたコルベールが居たのである。
「えー、ミスユーン、それで話はまとまったかい?一応まだ儀式の途中だよ。それにこれから授業もある。」と言う。すると、ユーンは慌てたように
「すいません、ミスターコルベール。すぐに続きを行いますわ。サモン・サーバントが終わったので、次は...」コントラクト・サーヴァントですわねと、言いかけた。そう、次に行わないといけないのはコントラクト・サーヴァントである。即ち使い魔との契約、キスをしなくてはいけないのである。モンスターや、ドラゴンならば気に掛けなかっただろうが、人間である。おまけに異性。その事実に気が付き、固まってしまったのだ。ルイズと、才人も固まった。
「あー、ミスユーン。大丈夫かね?」先日のルイズと才人の時のことがあり声を掛ける。
「すいません、ええと、ミスターコルベール。」と朧が声を掛けた。
「おや、どうしたんだい?ミスユーンの使い魔...オボロ君だったかな?」
「いえ、この儀式って召喚で終わりではないんですか?」と核心を突いた。
「この使い魔召喚の儀は契約までが儀式だ。それで、契約と言うのが――」
「先生!...その先はいいですわ。自分でやります。」と先の契約に重要な事をコルベールが言おうとした時、ユーンが遮った。そして、朧の前に立つ。
「オボロ、私はこの契約に何も不満はありませんわ、これだけは先に言っておきます。」そう言い朧の顔を真剣に見た。その表情を見て朧は
「あ、ああ...うん。君は俺を救ってくれたようなものだし、わかったよ。」と朧は覚悟を決めるが、予想だにしていない事が彼を襲った。ユーンは杖を朧に向け呪文を唱え始めた。
「我が名はユーン・ヘスティア・ジ・ノーツ・レ・フェブリ。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我使い魔となせ。」唱えた後、杖を朧の額に持っていき、引っ込めると顔を近づけてきた。
「お、おい。まさか、契約って――」朧の戸惑いは最後まで発せられる事はなかった。朧の口ははユーンの口で塞がれてしまった。そして、数秒も経たない内に顔を離した。ユーンの顔は真っ赤である。
「契約ってこういう事だったのか...
「ん?左右の手のひらに何かが刻まれているみたいに文字が...」そう朧が言うと
「コントラクト・サーヴァント成功しましたわ。そのルーンが使い魔の証です。」
「ミスユーン、おめでとう。これで、使い魔召喚の儀は終わりです。それにしても、サイト君のルーンも珍しかったのですが、オボロ君のは見たことがありませんね。後で調べておきますね。」
「おめでとう、ユーン。」とルイズが声を掛けた。
「ええ、実家から呼び出されたときは一時どうなる事やらと思いましたが。」
「ゴホン!えー、二人とも授業がすぐに行われる。すぐに向かいたまえ。」
「「あ。」」二人とも忘れていたと言わんばかりの表情をした後
「ほらサイト!急ぐわよ!」とルイズは才人を引張って行ってしまった。
「オボロ、部屋へは後で案内しますから、今はついて来て下さい。では、ミスターコルベール、ありがとうございました。」朧も荷物を拾うとユーンについって行った。一人残されたコルベールは苦笑すると
「まるで、嵐の様でしたね...一応ミスユーンの使い魔の事を学院長に報告しておかなければ。」
そう言い広場を去って行った。
3話へ続く...
読んで下さりありがとうございます!
色々考えてやると時間が掛かりますね^^;
途中でやめることはしない様に頑張ります
では、また次回で!
※NAIST→National Advanced Institute of Science and Technologyの略称
※16/3/11 誤字に気がつき訂正
※16/4/20 国立高度科学技術研究所の略称をHISTからNAISTに変更