ゼロの使い魔~月の使者~   作:不知火 椛

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大幅に投稿が遅れてしまい申し訳ないです。
その分少し分量が多めです。
それで勘弁してください。

それでは、本編をどうぞ!


4話 使い魔お披露目会

「オボロ、オボロ!聞いていますの?」とユーンが朧に声を掛けた。

 

「あ、ああ。どうしたのかな?」

 

「さっきから、呆けているようですが、大丈夫ですの?」

 

「大丈夫だよ。えっと、使い魔お披露目会のことだよね?」

 

「そう、それですの!明日までに何か――」と話しているユーンをよそに

 

朧の思考は明日の事ではなく、先程の事を考えていた。

 

 

―――――――

 

「失礼します。ユーン・ヘスティア・ジ・ノーツ・レ・フェブリです。学院長に呼ばれて来ました。」とユーンは学院長室の扉をノックした。すると、扉が開き部屋に通された。学院長室にはオスマン、コルベール、ユーン、朧...そして、何故かルイズと才人もいた。

 

「えー、わしはミス・ユーンとその使い魔だけを呼んだつもりだったのだが?」とオスマンが困惑した。

 

「いいえ、学院長、今回私とユーンは使い魔が人間でした。これは、何か関係あるのでは?」ともっともな事をルイズが言った。その、正論にオスマンも口をつぐむ。

 

「はあ、まあよいじゃろ。で、話なんだが――」とコルベールの方へ視線を向ける。

 

「はい、実はオボロくんのルーンについてなのですが...」と言いずらそうに切り出した。4人とも緊張した面持ちでコルベールを見ている。

 

「実は、全ての資料を見て確認したのですがどれも記載が無かったのです。そもそも、両手にルーンが存在すること自体が聞いた事がありません。」とそう言った。

 

「え?どの資料にも記載が無かったのですか?」とユーンが言った。

 

「はい、念のためサイトくんと同じ様な感じかと思い書庫の方も確認したのですが、全く記載が無いのです。しかし、ルーンの意味が分からないと言う訳ではないのです。左手に刻まれているのはとある神様の名前と思われるもの。右手に刻まれているのは中心を表すルーンが刻まれていた。」

 

「...え?とある神様ですか!?」とユーンが食いついた。

 

「え、ええ。まあ、そうは言っても神話やら、お伽話(とぎばなし)によく出て来るような神様ですが。他にルーンを探しましたがそれを指し示す言葉は見つかりませんでした。」と若干ユーンの反応に困りながらもコルベールは答えた。

 

「おほん。まあ、その事は良いのじゃ。問題なのはお主達が人間の使い魔を2人召喚した事が問題じゃ。」えらいことをやってくれたもんじゃと、オスマンはぼやきつつ言った。

 

「あれこれ言っていても仕方がない。それでじゃ、お嬢さん方は少し席を外してはくれんかの?ああ、サイト君は残ってくれて構わん。今後の事をちと話したいのじゃ。」急に真剣な表情をしたオスマンに、ユーンとルイズの2人は「は、はい。」と返事をして退出した。

 

しかし、退出した直後「って、今回の関係性について何も話せてないじゃない!」と扉の向こう側から聞こえた。残った者たちはお互い苦笑した。

 

「で、じゃ。回りくどいのは無しじゃ。オボロ君。これが何か君は知っているかね?」と箱から布に包まれた筒状の物体を取り出した。そして、中身を見せると朧は「え?」と困惑した。

 

「な、何故、こんな所にM72対戦車ロケットランチャーが...?」

 

「ふむ、その言葉の意味する事は部分的にしかわからないが、サイト君よりも君は詳しそうじゃの。」と、オスマンは目を鋭くする。

 

その様子に朧はたじろいだ。しかし、オスマンは笑うと

 

「まあ、サイト君と同じ所から来たようじゃしの。オボロ君も元の世界に帰ると言うのが最終的な目的になるのかの?」と確認するように朧に問いかけた。才人もうんうんと頷いていた。が、

 

「いえ、俺は元の世界に帰ろうとは思いません。」と朧は言い切った。

 

そこに居たオスマンや才人、コルベールの3人とも固まった。

 

「な、――「どうしてだ?帰りたく無いのかよ!」お、落ち着くんじゃサイト君。オボロ君どうしてじゃ?普通なら不本意に連れてこられた場所から帰りたくなるのが普通だと思うのじゃが?」興奮気味の才人を嗜めつつ、朧に尋ねた。

 

「俺は国立高度科学技術研究所(NAIST)と言う国の研究所に所属をしていたんです。」

 

「国の研究所とな!?その若さで!?」と説明を始めた朧に驚くオスマン。

 

「はい。ですが、最近急に開発や研究が回って来ることが少なくなってきたんです。元々幼少の頃は学校に通わせて貰っていたのですが、年を重ねて行くにつれて学校に行ける事も少なくなりました。今では名前だけ学校にある状況です。そんな中で所長...上司にこれが最後だと、終わったら自由の身(・・・・)だと、そう言われました。」

 

「それって。要するに――」と才人が口を開いた所に

 

「――処分。()()()()。と言う事ですね。」口に出すことを(はばか)られる言葉をさらりと言った。

 

「なんと...」思っていたより深刻な朧の状況にその場に居た全員が口を(つぐ)んだ。それを意にも介さず、朧は明るい口調で言った。

 

「いやー、助かりましたよ。なんにせこれから何処で生きていこうかなと考えていた所でしたから。実際、そのまま向こう側に居ても、指名手配されて、逃亡生活になっていたでしょうしね...」と、目を伏せつつ朧は力なく笑いながら言った。

 

「...その様な事情が...」と掛ける言葉を失ってしまった。朧はあっさり話したが他人からすると壮絶と言える出来事が次々と明らかになってゆく。

 

「才人、君は日本に帰りたいんだろ?」と、朧は才人に声を掛けた。

 

その朧の言葉に「ああ」と才人は首を縦に振った。

 

「俺は一緒に日本へは帰ることは出来ないけれど、外に帰る方法を探す事は協力するよ。俺は一緒には帰れないけれどな...。」少し残念そうに言った。

 

「...ごめん。」才人から出たのは謝罪の言葉だった。

 

「どうして、謝るんだ?才人は何も悪くない。」不思議そうに朧は言った。

 

「いや、でも――」

 

「でもとかじゃない。才人は知らなかった。仕方ないじゃないか。だから、俺が聞きたいのは謝罪の言葉じゃないよ。」と優し気に言った。

 

「ま、まあ。サイト君、オボロ君。とりあえず話も一度区切りを付けて...外に待たせている者も居るじゃろ?」と良い所で会話を区切った。

 

「それもそうですね。何時口喧嘩を初めて魔法を使う事態になりかねませんし。」とそこに居る全員が笑った。

 

その後ユーン達に色々と詮索されたのは言うまでもない。

 

―――

 

 

時は戻ってその夜

 

「それで、結局使い魔お披露目会はどうするんだい?明日...だよね?聞くところによると使い魔が何かをして評価を受けるみたいだね。品評会も兼ねているのかな?」と朧は事前に耳に挟んだ情報を交えながら言った。

 

「ええ、その通りですわ。基本的に使い魔が技や芸をしてどの使い魔が優れているかを評価しますの。しかも、今回姫殿下がいらしゃるので、評価されればとても栄誉ある事ですわ。」とうっとりしながらユーンは言った。

 

「なるほど...やるからにはベストを尽くせか。」と呟く。

 

「それにしても、常識で考えて一日では厳しいですわ。オボロが何か特技等を持っていると言うなら別なのですが...」そう言って、朧に目を向ける。

 

「うーん、静止していたり、動いている的を正確に道具や魔法等を使わずに射貫(いぬ)くって言うのはこの世界ではすごい事になるのかな?」と、一つ思いついたかのように朧は言った。

 

「え?道具や、魔法を使わずに...ですの?そ、それは、とても凄い事ですわ!そんな事が可能なんですの?」とユーンは目を輝かせて言った。

 

「ああ、出来る。ただ、的が無いのと、どうやって的を動かすか、だけど。」とちょっと困った風に言う。

 

「物はすぐにでも用意しますわ。的を動かす...ですが、ガーゴイルの人形を使えば大丈夫だと思いますわ。」と自信たっぷりに言った。

 

「そうか、なら大丈夫だ。明日もある事だし、今日の所はもう寝た方が良さそうだな。で、俺の寝床は何処になるんだい?」そう、軽い調子で聞くととんでもない回答が帰って来た。

 

「え、何を言っていますの?この部屋ですわ。」とさも当たり前の様にユーンが言った。

 

そこで、朧の思考はフリーズし、現状の確認を始める。

 

(え?この部屋?この部屋って事は...だ、ユーンと同じ部屋で寝ると言う事だ。ユーンは女の子、しかも年頃の娘だ。そんな娘が男である俺と同じ部屋で―――)

 

「オボロ?どうかしたんですの?」と朧をユーンが見た瞬間

 

「だめだ!いけない!」と大きな声で朧は叫んだ。

 

「きゃっ、急に叫んでどうしたんですの?」

 

「俺は、外で、寝る!」そう朧は宣言した。

 

「えっ?え?どうして片言になってますの?そして、部屋があるのにも関わらず急に外で寝るなんて。」と不思議そうに朧を見る。

 

「いや、どう考えても常識からずれてるよね!?」と今までに無い慌てぶりを見せた。

 

そこで、ユーンは一瞬ニヤリとして(朧は取り乱していて気付かなかった)

 

「一緒の部屋で寝ないのであれば、私も外で寝ますわ!」とユーンが宣言すると。

 

「いやいやいやいや!考え直そう、ね?」おもいっきり焦りだした。

 

「いいえ、オボロがここで寝てくれると言うまで引きません!」

 

この問答は最終的に朧が折れて床で寝ると言う事で落ち着いた。

 

―――

 

 

翌朝~使い魔お披露目会当日~

 

朧は朝早い時間に目が覚めた。ユーンは無防備に寝ている。そんな様子に朧は静かに笑い、起こさない様にそっと部屋を出た。

 

寮を出た朧は水汲み場に向かった。無論顔を洗うためである。そこで、才人に出くわした。才人は何故か桶を持っていて汲みおわった後に顔を洗っていたのだ。どうしたのかと聞くと

 

「朝早く起きないと朝食を抜きにされる。そして、貴族だから召使いにやらせるんだと。だから、こうして水汲みに来ているんだ。」そう才人は不満そうに言う。

 

「成程な、この世界は見た感じは中世のヨーロッパ、実際に貴族階級やらが存在した時と同じくらいの文化レベルと考えて大丈夫だろう。ただ、俺たちの世界と違う(ことわり)、法則が存在すると言う点が一番違うな。」と朧は見ただけの分析を才人に言った。

 

「ああ、後はこの世界、ドラゴンやら、グリフォンとか伝承の生き物も居るんだぜ!あれは驚いたな~」と才人が懐かしい物を思い出したかのようにしみじみと言う。

 

「え?伝説上でしか存在しない生き物が居るのか!!それは、またこの世界に来た甲斐がある!あ、だが一先ずこの世界の言語を覚えない事には何にもならないな。言葉は通じても文字が読めない事には何も学べないからな!」と思いっきり意気込んでいた。そんな様子に才人は苦笑しつつ

 

「そろそろ行くよ、あんまり遅くなると朝食が無くなっちまう。」そう言い、才人は水が入った桶を持つと水汲み場を後にした。

 

才人が居なくなった後、朧も一通り終わらせて、部屋に戻る事にした。部屋に戻るとユーンは起きており、帰って来た朧を見るなり

 

「どこに行っていたんですの?」と少々怒り気味で聞いてきた。

 

「ああ、いや。朝早くに目が覚めたから、顔を洗いに...」

 

「そうですか...まあ、いいですわ。さ、朝食に行きましょう。」そう言い、二人は部屋を後にし、食事に向かった。

 

―――――

 

 

「まあ、貴族と何の地位も持って居ない人間だと、こんな待遇になるわな。」と朧は一人呟いていた。食堂の外で、そう、食堂の外でである。

 

どうして、こうなったかと言えば経緯は簡単である。そもそも、使い魔は人ではない。

なので、平民を使い魔と想定した物では無かったのである。おまけに、朧や才人たちは他人からすると平民である。平民と同じテーブルに着き食事をすると何を言われるかわからないのである。

よって、朧は入口で止められてしまったのである。仕方なく朧は後にするよと言いユーンを先に行かせた。

 

「さあ、どうしようかな。お、あれは...」そう言うと朧はその人物に駆け寄る

 

「よっ、才人どうしたんだ?こんな所でさ。」そう声を才人に掛ける。

 

「あ、ああ。朧か。さっき言い忘れてたけど朝食は後の方がいいぞ、後で俺が紹介してやるよ。」

 

その後は、ユーン達が出て来るまで待ち、その後事情を説明してユーン達を先に行かせ後で合流することにしたのだ。

 

「どうしたんだ?急に紹介してやるだなんて。」と朧は不思議そうに言う。

 

しかし、先程から才人はこそこそとしていいからいいからと言って詳しい事は何も教えてくれなかったのだ。そのため朧は、気になって仕方がなかったのだ。

 

「そう急かすなって。すいません~」そう言い二人がやって来たのは食堂の裏口と思われる場所だった。少し経つと、扉が開いて「入っていいぞ。」と料理長らしき人物が手招きした。

才人が入ると朧もそれに続いた。中に入ると給仕らしき黒髪の女の子がテーブルに料理を準備している所だった。その他にも数人給仕と料理人がいた。それぞれ才人を歓迎している様子だった。

そして才人はみんなに朧の事を話している様だ。一通り話し終えると、ほらっと朧を促した。

 

「どうも、朧です。才人と同じく使い魔をやっています。」とそう当り障りのない挨拶をした。

 

「おう、よろしくな!オボロ!俺はここの料理長をやってるマルトーってんだ。我らの剣の友とありゃ、俺らの友よ!そうだな...白衣を着ているから、我らが博士だ!いいだろ?今度からは遠慮せずにここに食いに来ていいぜ!」そう気前よくマルトーは朧に声を掛けた。

 

「は、はあ、ありがとうございます。」そう言うとマルトーは

 

「おい、見たかお前ら。我らが博士は剣と同じく謙虚だ。これを貴族共にも見習って欲しいもんだぜ!」と大げさに感動して見せた。朧はその様子に一瞬たじろいだが、こんなノリもいいかと思い、笑顔になった。その後才人と共に朝食をごちそうになり、控室を後にした。

 

――――――

 

「それでは、これより使い魔お披露目会を始める。各々の使い魔の力存分に見せるチャンスじゃ、頑張りたまえ。」その開会の挨拶と共に使い魔お披露目会が始まった。

 

中でも注目を集めていたのはタバサの竜である。竜が使い魔なのは珍しく、その竜が現れると会場は一気に沸き立った。今回順番的にはタバサ→ルイズ→ユーンの順番である。

次はルイズ、才人の番である。才人がステージに出た途端笑いが起きた。

会場は人間しかも、平民の使い魔とはと言う空気である。

しかし、才人はそれを意に介さず、剣を使った演舞を舞った。舞いきると会場からはちらほらとまばらながらも、拍手が送られた。それを見てルイズは胸をなで下ろしたのであった。

 

「さて、最後はユーン・ヘスティア・ジ・ノーツ・レ・フェブリ...おや?フェブリ家のお嬢様の使い魔が登場だ!」そう、ノリのいい司会がそう言うと会場は一気に沸いた。

 

この沸き具合に流石の朧もどうしたものかとユーンを見る。するとユーンは苦笑いを朧に向け

「家がルイズと同じ公爵家ですの、少々両親が変わっていまして。結果こうなっていますの。」

 

「そ、そうなんだ。ま、まあ行って来るよ。」そう言うと朧はステージに出る。

 

始めの観客の反応は『?』だった。まさか、ヴァリエールと同じくフェブリも使い魔が人間だとは思っていなかったのである。しかし、朧は才人同様にそんな事など気にも留めず、優雅に一礼すると両手を宙に広げた。するとガーゴイルの人形が現れた。その数はざっと35体一体一体がバラバラに動き、並の人間なら混乱する状況である。掴みは上々である。

 

「では、ご覧あれ。」そう言い朧は真剣な表情になる。そして、人形に指を刺すように素早く手を動かす。すると、指先の方向にいた人形は弾け飛んだ。まるで風船が割れるかの様に。観客は大いに驚いた。それもそのはず、ただの平民が杖も使わず人形を破壊したのだ。朧は観客の反応を見て満足げにすると、次々と破壊していく。最後まで撃破し終わると、またもや優雅に一礼しステージを去った。会場が呆気に取られる中、司会が我に返り

 

「い、以上を持ちまして使い魔お披露目は終了となります!それでは、審査に入って下さい。」そう言われ、会場は元の活気を取り戻し、学生たちは結果発表を待つのであった。

 

「朧、お前さっきのは一体何なんだ...?」ステージから降りると才人が一番に聞いてきた。

 

「うーん、まあ教えても良いけど後でな」朧は一瞬考えたが結局後回しにする事にした。

 

「え~、今教えてくれてもいいじゃねえか。」と才人は不満そうである。

 

「オボロ、お疲れ様でした。観客の反応はとてもいい感じでしたわ。」そうユーンは笑顔で言った。

 

「ああ、ありがとう。でも、反応は良かったけど...いや、何でもない」少し含みのある言い方だったがユーンは特に問い詰める事もなく「さあ、行きましょう」そう言い結果を聞くために客席へ移動した。

 

しばらく時間が経ち、審査が終わった様で学生たちはまたざわつき始める。司会がまたステージに上がって来た。すると、みんなは待ちきれないのか「早くしろ」だの「誰が一位なんだ」と思いっきり司会を急かしていた。結果には教師一同興味は尽きなかったが、「はしたない」、「これでは、王室に教育の程度が知れてしまう」等王室の事を気にしている教員が多かった。そんな中、司会は咳ばらいをすると、

 

「皆さま、大変長らくお待たせいたしました!それでは、使い魔お披露目会の結果発表に参りたいと思います。」そう言った途端静かになる。

 

「えー、皆さんの使い魔達は素晴らしい物でした。その中でも今回一番優秀だったのは...」そう司会が溜めると会場の結果を待っている学生たちは固唾(かたず)を呑んで結果を待つ。

 

「優秀だったのは...ミス・タバサの使い魔でした!おめでとうございます!」そう司会が言うと会場からは歓声と同時に、落胆のため息を吐く者も居た。

 

「ま、まあ残念だったね。今回は時間も無かったし、次またこう言う機会があればもっと驚く物でも考えるさ。」そう明るく言った。

 

「え、あ、そ、そうですわね。次また機会があれば。」ユーンは一拍遅れながらも返事を返した。その様子に朧は「?」を浮かべたがステージに向き直り、表彰を見ていた。

 

―――――――――

 

その夜パーティーが行われ、豪勢な夕食にもありつける事が出来、朧は満足していた。満足したままユーンと部屋に帰ろうとしていたのだが他の部屋のドアの前で明らかに不審な動きをしている奴が居たのだ。首を傾げつつも二人は近くに行くと、そこはルイズ達の部屋だった。

 

「おい、お前何を――」と朧がその人物に声を掛けたその途端

 

「うわっ!」そう言い不審者もとおい扉の前で聞き耳を立てていたギーシュが扉を開けてしまったのだ。

 

「おいおい、大丈夫かよ。なあ才人、こいつが何か聞き耳を立てていたみたいだが――」朧の言葉は続ける事が出来なかった。

 

「あ、アンリエッタ姫殿下!?」ユーンは驚いて声を上げた。

 

そう、何故かルイズの部屋には才人、ルイズ、アンリエッタの三人が居たのだ。

 

5話へ続く...




如何でしたでしょうか?
いい加減朧さんをバトらせたい作者です。はい。

さて、次はようやく2巻の中間と言うか本題に入れる。orz

アンリエッタ姫殿下は何故ルイズの部屋に居たのか、そしてその目的とは!?

感想や、意見もお持ちしております。

それでは、また次回でお会いしましょう!
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