そして、区切りが分からずだらだらと書くのがいけなかった(反省
では、本編をどうぞ!
「あー、本当はここの学園の蔵書凄く興味があったのに...」朧は荷物を抱え朝早く外に居た。思いっきりテンションは低く、愚痴ってはいたが。
「ま、まあ。帰って来てから読めばいいじゃないか。」才人は朧に苦笑しながら言う。
数秒朧は目を閉じた後「それもそうだな」と言い何とかテンションを上げることに成功。
「それにしても、その荷物を持っていくのか」才人は朧の荷物を指で指しながら聞いた。
「ああ、必要なものだし。PCや器具も入っているから。」
「え?PCがあるのか!」才人は朧のPCと言う言葉に食いついた。
「ん?そりゃ、計算やらに必要だったりするし。」その食いつき様に若干引きつつ答える朧。
「でも電源はないだろ、バッテリーじゃいつか電池切れになるし。」才人は不思議そうに聞く。
「ああ、そのことなら何も問題ない。使っている電源は核融合電源だからな。基本的に充電は必要ないよ」そう言い荷物が入っているケースを叩く。
「ええと、カクユウゴウデンゲン?何それ?」聞きなれない単語に困惑する才人。
「化学反応を使って電気を供給してるんだ。まあ、原理は太陽が燃えているのと同じ原理だよ。」さらっと、とんでも科学の英知の存在を明かす朧。
「は?太陽と同じ原理?え?...爆発しない...?」才人は混乱していたが最終的になぜか適格な質問に至った。朧は笑いながら
「大丈夫さ。それに、今のところ電気に関してはこれが一番効率がいいからな。」
「...余り納得はいかないけどわかった。」才人は今度朧を質問攻めにしてやろうと心に決めたのであった。さて、何故この二名が朝早くこんな所にいると言うとそれは昨日に遡る。
―――――――――
「あ、アンリエッタ姫殿下!?」ユーンは驚きの声を上げた。
すると、ルイズはすぐさまユーンの口を塞ぎ、三人とも部屋に入れ扉を閉め、人がいなかったか確認する。その間まさに1秒。早業である。
「姫様、この3名以外に話を聞かれた様子はありません、ご安心下さい。」そうルイズはアンリエッタに報告をする。アンリエッタは報告を聞き安心した様にため息を吐いた。そこまで見ていた3人は(ギーシュは立ち上がった)ようやく我に返った。
「ちょっと、ルイズ?何であなたとアンリエッタ姫殿下が一緒に居るんですの?」一番最初に口を開いたのはユーンだった。
「え?あんた達話を盗み聞きしていたんじゃないの?」とルイズも聞き返す。
「私たちは部屋に戻る途中、そこのギーシュがあなたの部屋の前で怪しい動きをしていたから声を掛けただけですわ。」そうユーンがギーシュを指しながら言う。
「た、確かに。あんたの使い魔もこいつが立ち聞きしていたって言っていたわね」ルイズもユーン同様ギーシュを指した。相変わらずひどい扱いのギーシュである。
「立ち聞きなんて失敬な!ただ僕は姫殿下の跡をつけて――」
「いや、こいつ立ち聞き以前の問題だったわ。お前ストーカーもやってたのかよ。」朧がギーシュの発言を遮ってバッサリと言った。
「ええい。最後まで聞け!そして、この部屋の様子をを鍵穴から伺えば...平民の馬鹿がキスを――」と怒りに震えながら言った。朧は固まって才人を見て
「え?才人...君、まさかとは思うけど姫殿下に手の方じゃない口づけをしたんじゃないよね?」恐るおそる朧が言うと。
「だ、だって、そんなルール知らなかったし...」と、才人はとぼけて見せる。
「あのさ、よく物語で騎士がお姫様の手に口づけをする描写あるだろ、あれだよ。どうやったらそのままの意味に取るんだよ。つか、お前も不敬罪だそれ。」朧はもう嫌だとばかりに頭を抱える。
「この平民があああああ!決闘だ!」堪忍袋の緒が切れたのかギーシュは薔薇の造花の杖を才人に向け叫ぶ。しかし、才人はすぐさま反応すると、ギーシュを締め上げる。
「で、どうします?こいつ、お姫様の話を立ち聞きしましたが?」そう才人は聞く
「(あれ?俺(私)達はいいのか?)」と朧とユーンは首を傾げた。
「先程の話を聞かれたのは、まずいわね...」ルイズは考え込む。
「姫殿下!その任務、このギーシュ・ド・グラモンにも!」ギーシュはすかさず隙を見てアンリエッタに訴えかけた。
「任務?それも、姫殿下直々の!?」今度はユーンも食いついた。
「あら?あなたは確か...」そう言いユーンを見るアンリエッタ。
「ああ、あなたフェブリの!」
「はい、次女でユーンと申します、アンリエッタ姫殿下」
「フェブリのあなたも力になってくださるの?」
「はい!内容は存じ上げませんが、私の力でよろしければいくらでもお力になります!」ユーンはアンリエッタに返事をする。
「まあ、それはとても助かりますわ!どうかユーン、私に力を貸してください。それに、グラモンと言えばグラモン元帥の――」
「息子にございます。姫殿下。自分もぜひ。」やっと来たとばかりにギーシュは
「ありがとうございます。お父様もご立派ですが、貴方もなのね。どうかお願いしますわ。ギーシュさん。」そうアンリエッタが言うと。ギーシュは感極まったのか、喜びながら失神した。
「(大丈夫かこいつ?)」は全員の共通認識であった。
「して、そちらのお方は?」アンリエッタはユーンの隣に居る朧の方を向いた。
「はっ。私は月影朧と申します、姫殿下。ユーンに召喚された使い魔でございます。以後お見知りおきを。私も微力ながらお力添えをさせていただきます。」そう、お手本の様な自己紹介をした。ユーンや、ルイズ、才人は驚いていた。
「(え?こいつ(朧は)何で、こんなにきちんとした紹介ができるの(できるんですの)?)」と驚愕を3人露わにしていた。
「まあ、あなたも使い魔でしたの!力になって下さるのね、よろしくお願いしますわ。オボロさん」そうアンリエッタは喜びながら言った。
「おほん。では、明日の朝、アルビオンに向かって出発する事にいたします。」
「わかりました。少し待っていてもらいませんか?」そう言うとアンリエッタは机に座り、手紙を書き始めた。書き終わると、一瞬ためらった様に見えたがすぐに封をし、ルイズに手渡した。
「ウェールズ皇太子にお会いしたら、この手紙を渡してください。すぐに件の手紙を返してくれるでしょう。」そして、指にはめていた指輪もルイズに手渡した。
「『水のルビー』です。王家に伝わるものですので、これを見せればすぐにお分かりになると思います。どうか、お願いしますね。」その言葉を聞き、4人は頷いた。
その夜だった。チェルノボーグの監獄からフーケが既に居なくなっていたという連絡が王室に入ったのは。城下町は慌ただしくなっていた。
――――――――
少し時は戻って早朝
「コルベール先生」才人と朧はコルベールの研究室を訪れていた。
「こんな朝早く、どうしたんだい?サイトくんオボロくん」
「才人のやつがルーンについて知っておきたいって言うもので」
「ふむ、そう言うですか...2人は魔法の系統については知っていますか?」
「はい、そのくらいなら。現在存在するのは4系統の『火』『水』『風』『土』が存在し、失われた系統である『虚無』で5つですよね?」そう確認する。
「そうそう、その通り。それで、サイト君のルーンはガンダールヴの伝承にあるルーンに酷似していてね。そして、ガンダールヴと言うのは虚無の守り手の使い魔の一人なんだ。」
「しかし、虚無は今存在しませんよね?」朧が確認する。
「そう、その通り。現在虚無の魔法使いはいない。だからサイト君の紋章がガンダールヴというの、酷似しているというだけで、存在の証明にはならないんだよ。」
「なるほど、そう言う事だったんですか。まあ、主人があれだから、そうとは言えないからな。」と才人はあきれながら笑って言った。
「...何か臭いと思ったら、これは?」才人が薬品の様な物を指して言った。
「おや?これは――」
「ああ、それは竜の血だよ。」
「竜の血...?」
「かつて、ハルケギニアに雄たけびを
「こいつは...ガソリン...か?」朧がボソッと呟いた。
「え?」
「(いや、成分解析をやってみないと何とも言えないな。)何でもない」
「ん?どうかしたのかね?」と疑問に思うコルベール。
「いえ、大丈夫です。ありがとうございました。」そう言い、2人は研究室を後にした。
――――――――
時は戻って現在
「で、移動は馬か...」集まった5人は先に出発の準備をしていた。その時、突然ギーシュが
「お願いがあるんだが...」そう切り出してきた。内容は使い魔を連れて行きたいというものだった。しかし、その使い魔はジャイアントモール、すなわち巨大モグラである。アルビオンは聞くところによると、空中に存在する大陸で地面を進むモグラは無理だと言う話になっていた。すると、ヴェルダンデは急にルイズを押し倒し、鼻で体をまさぐり始めた。
「ちょっと、やめなさい!そして、そこ!助けなさいよ!」そう喚くルイズ。
「おや、指輪...成程、ヴェルダンデは宝石が大好きだから、その指輪に反応したんだね。」そうギーシュが納得顔で手を叩いていた。
「何をやってるんだか。ん?ユーンちょっといいかい。」朧は少し離れた所にユーンを呼んだ。
「どうしたんですの?オボロ――」そう聞こうとしたその時だった。
突風が吹きルイズに抱き付くヴェルダンデ共々ギーシュと才人も吹き飛ばしたのだ。ユーンも先程の場所に居たら吹き飛ばされていたかもしれなかった。
「誰だっ!」ギーシュが風の吹いた方へ薔薇の造花の杖を向ける。すると、朝もやの中から貴族と思われる男が出てきた。
「すまない、私の婚約者が襲われていたように見えたのでね。そして、私は今回姫殿下に今回の護衛を頼まれてね。私はグリフォン隊隊長のワルドだ、よろしく頼むよ。」と貴族の男は言った。
「グリフォン隊の隊長殿でしたか、無礼申し訳ありませんでした。」すかさず、朧は先に謝る事にした。才人は「こいつが...」と呟き、ギーシュは慌てて杖を引っ込め、朧に続き頭を下げた。
「ははは、いいよ。ルイズも無事みたいだし。こちらも、申し訳なかった。」
それから、各自軽く自己紹介をし、遅くなるといけないと言う事で、すぐに出発した。無論、ヴェルダンデはお留守番である。ルイズはワルドが乗っているグリフォンに他のメンバーは馬での移動となった。先頭はワルド中間はユーンと朧、後ろはギーシュと才人という感じの隊列である。
―――――――
「どうか、始祖ブリミルよ、彼女たちをお守りください。」アンリエッタは学院長室から一行を見送っていた。無論、お祈りも忘れていない。
「ふむ、出発しましたか。」オスマンは適当な返事をした。するとそこに、慌ただしくコルベールが入って来たのだ。
「一大事です!大変な事が起きました!」何時にもなく慌てていた。
「どうしたんじゃ?そんなに慌てて。」
「どうしたもこうしたもありません!一大事です。チェルノボーグから土くれのフーケが脱獄したそうです。そして、その脱獄を手引きした貴族がいるらしく...。」
「何と!内部に裏切者が!?」アンリエッタは顔を青くして言った。
「そうか、その件は後で詳しく聞こう。」そう言いコルベールを退出させる。
「いったい、どうすれば...」アンリエッタは次々と起こる問題にため息を吐いた。
「いやはや、まったくその通りですな。」オスマンは何か考えているかのように言った。
「トリステインの未来が掛かっていると言うのに、随分と余裕ですわね。」と若干オスマンを冷めた目で見るアンリエッタ。
「私たちが出来る事は待つことだけ。無意味に騒ぎ立てて何になりますか。それに、彼らならやってくれるはずです。」と笑いながら言った。
「確かに、その通りですが、彼らなら確かに私も大丈夫だとは思いますが。」そう言い思い思い浮かべた人物は貴族だった。
「あー、儂が言っているのは使い魔の少年たちじゃ。」
「え?」予想外の方向の人物が出てきて驚くアンリエッタ。
「しかし、彼らは...」
「まあ、疑念は最もなのじゃろうが、彼らは異世界から来たのです。」
「異世界...?」
「そう、ここハルケギニアではない、どこか別の場所。そんな世界からやって来た彼らならやってくれるとこの老いぼれは信じておりますのでな。」
「そんな世界がどこかに...では、祈りましょう異世界からの吹く風に。」そう言いアンリエッタはまた、祈り始めた。
―――――
「一体、どこに行くつもりなのかしら...?」彼らの跡を付けている者が居た事に今は誰も気づいていなかった。この時点では誰も...
6話へ続く...
さて、どうでしたでしょうか?
前回バトラせたいとか言ってましたが...
よくよく考えたら"まだ原作2巻の内容の半分も行ってねえ"
と言う事に気が付きました。あれ、おかしいな....
さて、次回は多分バトルが発生する?(させる)予定です。
感想、意見等お待ちしております。
それでは、次回にお会いしましょう!
※2016/06/02 誤字に気が付き訂正