今回も何とか早めに書き上げられました。
しかしながら、区切り方が悪い...どうにかならんものか
グダグダ言っていても仕方ありませんね!
それでは、本編をどうぞ!
魔法学院を出発してから、一行は馬で走り続けていた。
「んー、ちょっとペースが速すぎやしないかい?」朧がボソッと呟いた。
朧が呟くのも無理はないだろうユーン達4人は既に2回も馬を交換していた。
「通常馬が休まずに安全に走破出来るのは40kmで1日だと160kmだからね、今は相当な無理をやって走ってるよ。」と朧は前のワルド見ながらあきれてい言った。
「キロメートル?と言うものはわかりませんが、ラ・ロシェールの港町までは普通早馬でも2日は掛かりますわ。確か、320リーグだったかと...」
「ふむ、と言う事は1日では約160リーグって事になるのかな。」と頭の中で仮の単位計算をした朧。ちらりと後ろを向くと才人は前を見ていた。
「(成程、先頭が気になるのね...)」そう朧は思った。が、声は掛けないでおいた。
――――――
「まあ、馬を乗り換えて行けば早く着くのは当たり前か」港町ラ・ロシェールには夕刻に着いた。馬を交換を重ねることでだ。
「ん?(おかしい、人の気配はするが、通りに人が居なさすぎる)」朧は目を細くした。
「なあ。おかしくないか?」才人たちも不審に思い始めていた。
「ユーン、一端馬を降りて。」朧はユーンに指示を出した。布に包まれた長い得物をいつの間にやら手にし、ユーンを守るような格好をした。才人たちやワルドも警戒に入る。すると、馬に向かい松明が投げられてきた。訓練されていなかった馬は暴れ出し、才人とギーシュは馬から落ちた。そこに大量の矢が降ってくる。
「奇襲だ!!」ワルドは叫んだ。
「奇襲にしては数が多すぎでしょうに。本当は使いたくなかったのに...」朧は愚痴りながらも布から得物を素早く取り出すと構えを取る。無論ユーンを守るために。才人たちは馬から落ちていたので反応が遅くなっている。それを見て朧は咄嗟に
「
「大丈夫か!?」ワルドから声がとんできた。朧はこれに便乗する事にし、
「ええ、大丈夫です。助かりました!」と返した。才人たちは体制を立て直した様子で杖と剣を構え警戒している。しかし、突然上から「うわぁ!」と言う悲鳴が聞こえると弓兵と思われる者たちが崖から落ちてくるのが見えた。おや?と思ったその時だった。
「助けに来てあげたわよ」とタバサの風竜に乗って、ドヤ顔を決めているキュルケといつも通りポーカーフェイスのタバサが居た。
「ハアアアアアア...」全員ため息を吐いた。
「ちょっと!!助けてあげたのに、その反応はないんじゃないのおおおおおおおお!」キュルケの叫びは、日が沈みゆくラ・ロシェールの空に吸い込まれていった。
――――
「(全く、一体何をやっているのやら...緊張感が足りませんわ。先程賊に襲われたばかりだと言うのに。それにしても、オボロはどこに?)」ユーンは周りを確認した。すると、朧は先程襲って来た賊に向かって何やら話している。
「オボロ、どうしましたの?」とユーンは朧に駆け寄り、声を掛ける。
「ひいい、わかった。言う、言うから!」となぜか朧と話していた賊が怯えていた。
「オボロ?」ユーンは後ろから話を聞く事にした。
話を聞くところによると、元々この賊は傭兵でアルビオンの王党派に雇われていたらしい。しかし、戦況が悪化し逃げ帰りたまり場で酒を飲んでいたところ、仮面の男と貴族ではないメイジに再び雇われたと言う。そして、その依頼内容がこれだった。疑問には思ったが何分賃金がよかったらしくためらわず実行したと言う。一通り聞き終えると、
「そうか、わかった。」と朧は背を向け、ユーンに向き直る。
「(へへ、素人が...隙を見せたが最後、痛い目を見るって教えてやらなきゃなあ。)」縛られていた傭兵は懲りもせず隠しナイフで縄を切り、朧に切りかかろうとした。その瞬間、宙に吹き飛んだのだ。正確に言うなら、朧が回し蹴りを叩き込み、吹き飛んだ。
「お、オボロ。大丈夫ですの!?」一瞬悲鳴を上げそうになったユーンだが、突然の出来事に驚いてしまい、声が出せなかったのだ。
「やっぱり、しっかりと縛っておかないとダメみたいだね。」やれやれと言わんばかりに朧は縄を持つとまた縛り直しに行った。
「(オボロが居てくれて、使い魔になってくれているのは心強いですが、何故だか少し危なっかしく見えますわ。だから、主人である私がしっかりしないと!)」とユーンは心に誓うのであった。
「子爵、あいつらはただの物取りだ、と言っています。」とユーン達が戻るとギーシュが報告をしていた。こいつも、尋問していたらしい。それは違うとユーンが口を開きかけると、朧に止められた。ユーンは不満そうにするも、朧に何か考えがあると思い、口を
「そうか、なら捨て置こう。ラ・ロシェールはすぐそこだ!」ワルドが言うと一行は馬に跨り直し、町中に入っていくのであった。
―――――
ラ・ロシェールに着き一行は宿に居た。ちなみに、ワルドとルイズはアルビオンに向かう足の確保のため桟橋に交渉しに行っていた。
「そう言えば才人君は剣を使うんだよね?」と朧は才人に声を掛けた。
「あ、ああ。使うよ...」才人は一応返事をした。語尾に元気がないのは疲れているからだ。
「じゃあさ、稽古つけたり、技とか覚えたくない?」
「え?稽古?技?って誰が教えるんだよ?」と突然の朧の提案に驚いて聞き返す才人。
「勿論、俺が教えるよ~」当然!とばかりに言う朧。
「いやいやいやいや、無理だろ。そもそも、剣なんて扱ったことあるのかよ?」と才人は思いっきり疑いの目を向ける。そのタイミングでワルド達が交渉から帰って来た。
「まあ、検討だけしてみてくれ」そう言うと朧はすぐにワルド達をテーブルに招く。
ワルドは席に着くと「出発はどうも明日以降しか無理だと言われたよ。」そう切り出した。
「ふむ、と言う事は今日の所は休憩と言う事でいいのですか?」朧は聞く。
「そうだね、肝心の船が出ない以上これからに備えた方が賢明だろう。食事でもとりながら話でもしようじゃないか。」そう言い料理を注文し、会話をしながら運ばれてきた料理を食べ始めた。
「ところで、サイト君はギーシュ君と決闘をしたそうじゃないか。」
「うぐっ、ゲホゲホ!」
突然のワルドの話にギーシュは食べ物をのどに詰まらせ、咳き込んだ。話題を振られた才人も少し目を見開いて驚いた。無論この事を知らないユーンや、朧は興味津々と言う様に食いつく。
「ま、まあそうですけど...」才人はぶっきらぼうに答えた。
「(こりゃ、しばらく引きずりそうだな。)」
「いや、何。君の実力が知りたくてね。ぜひ手合わせをと、思ったんだが...」そう言うと才人を覗き込むかのように見るワルド。
「まあ、いいですけど...俺不器用なんで、手加減とかできませんよ?」才人は挑発に乗っていた。睨み付けるかの様にワルドを見ている。
「ちょっと、二人ともやめて!サイトこれは命令よ!ワルド様もどうして...」とルイズの仲裁が入ろうとするが2人とも聞いちゃいない。
「手合わせは良いですけど場所はあるんですか?」才人は聞く。
「ああ、大丈夫だ。その辺りに抜かりは無いよ。」そう答えるワルド。
この空気にギーシュはおろか、キュルケやユーン、ルイズ、タバサも何も言おうとしなかった。(タバサは料理に夢中でそれどころではない)
「はいはい、お二人さん落ち着いて、落ち着いて。」とそこで朧の仲裁が入る。
「けどよ...」才人が口を開こうとした。
「いや、何。男同氏の戦いに口を挟もうなんて野暮な事を言いたい訳じゃない。ただ、これは任務中だろ?だから、決闘は決闘でも、ケガを負うような事になったら元も子もない。任務に支障が出てしまう。だから――」そう一回区切って
「勝敗の審判は俺がします。俺がそこまでと言ったらそこまでです。いいですね?」朧はこればかりは何も言わせないといった威圧感を持ちながら言った。その気迫に
「あ、ああ。いいぜ。」
「ふむ、私もそういう事ならそれで。」2人とも素直に頷いた。
「うん、それならこの話はおしまいだ。さ、料理の続きを」と二人の様子に満足したかのように朧は頷くと固まっていたみんなに食事の続きを促した。因みに決闘は翌日の昼前と言う事になった。
「で、結局部屋割りはこうなるんですねぇ!」朧の叫びは暗闇に溶けていった。
―――――
翌日昼前には決闘があるので、それまでは街を見て回った。ユーンに港町なのになぜ近くに海がないか聞いたところ、アルビオンは空中大陸で船と言うものは空を飛んで航行するらしい。この世界の船は空を飛ぶのかと感心したところで時間が近づいたため、決闘場所に向かう事にした。
「はいはい、お二方準備は...って聞くまでもないようですね。」朧は両者の間に立ち確認をした。無論判定は公平に行うつもりである。
「では、今一度確認をします。両者使用する武器は自由です。ただし、俺が危険と判断した場合は即中止です。そして、止めと言った場合も攻撃途中であってもすぐに決闘を中止してください。もしも、違反を犯した場合は不戦敗とします。いいですね?」と細かく言った。
ギャラリーはルイズとユーンは勿論のこと、ギーシュ、キュルケ、タバサも来ていた。要するにいつものメンツである。
「では、両者...始め!!」朧が開始の合図をする。
先手は才人が行った。ガンダールヴの力が発動している才人は常人よりも素早く動いている。これには朧も驚いたが、切り掛かりの姿勢を見て惜しいと思った。一方のワルドは才人の攻撃に素早く反応すると、
「サイト君確かに君は普通の人よりも早い、でもそれだけだ。構えなどが素人そのものだ。」とワルドは核心を突く言葉を才人に向け放ったのだった。
「うるせえ!」と才人は逆上し更に早く切り掛かる。
その隙をワルドは見逃さなかった。きれいにカウンターを決め、魔法を詠唱しカウンターを決められ体制を崩した才人に向け放とうとした。
「相棒!いけねえ、魔法だ。俺を構えろ!」デルフがそう才人に言った時だった。
「そこまで!!勝負あり!」と朧が止めの合図を出した。
すると、ワルドは詠唱を止め、魔法の発動をキャンセルし、剣を下げた。才人も受け身を取り何とか大きなけがは負っていない。その様子を見て、
「只今の決闘、勝者...ワルド」朧の宣言で才人の敗北が決定した。
「サイト君確かに君は強い、がそれが通用するのは、弱いものだけだ。本物のメイジには到底勝てはしない。君にはルイズを守れない!」そうワルドは言った。才人はワルドを睨み付けたが、すぐに俯いた。その様子を見てルイズは声を掛けようとしたが、掛けられなかった。
「ところで、オボロ君。」と何気なしにワルドは声を掛けた。
「はい、なんですか?」朧は軽く返事をする。
「君がよければでいいのだが
「いやぁ、さっきの見てたら自分じゃ勝てないですよ。おまけに、研究の方が好きですし畑違いですよ」と朧は冗談でしょ、無理無理と言う感じで断っていた。
「そうか...」ワルドは残念そうに言うと、その場を立ち去って行った。ルイズは一瞬迷っていたが、ワルドの跡に付いていった。
才人はその場から動かなかった。周りのみんなは声を掛けるかどうか迷っていた。ギーシュが声を掛けようとしたその時才人が口を開いた。
「朧、昨日の話本当か?」そう唐突に朧に聞く。
「ん?検討してくれたかな?」朧は笑顔のまま聞き返す。
「本当に教えてくれるのか!?」もう一度必死に聞いた。
「君がそう望むなら、教えるよ。その道はとても長く厳しいけれど」そう朧は才人を見て答える。その言葉に才人は、
「朧、俺に剣を教えてくれ!頼む。」そう才人は朧に頭を下げて言った。
「ああ、俺が教えれることは全部教えてやるよ。」そう答えた朧はとても楽しそうな笑顔で返事を返し、才人を立ち上がらせた。
「オボロ、あなたは剣を扱った事があるのですか?」先程のやり取りを聞いて疑問に思ったユーンが聞いてきた。ここにいる彼女以外の全員が朧が戦いの際、剣を使っているのを見たことが無いのだ。(ユーンが見ていたのも、剣ではなく刀であったが)
「俺が得意なのは刀だけど。才人が使っているデルフは片刃のロングソード。でも、剣の事も知ってるから大丈夫。それに、形も似ているしね。」安心してよ、と言う様に言う。
「え、朧お前刀を使うのか?」才人は驚いて聞く。
朧は持って来ていた布に包まれた長い物を持って来た。みんなは何だなんだ、と言う感じで興味津々だった。朧は苦笑しながらも布から得物を取り出した。
「こんな細い剣で切れるのか?」とギーシュが一番に発言した。
「こいつは『
「凄い、こんなにきれいな日本刀初めて見た。」
「まあ、手入れだけは絶対に欠かさなかったからね。」そう言い鞘から刃を出し見せた。これには他のメンツが驚いていた。
「「「「え、片刃の剣?」」」」この世界には基本両刃の剣が主流なので驚くのも無理は無かった。片刃の剣しかも細身の長い刀は見たことが無かったため無理もないだろう。
「『蛍火』の由来はここ、
「きれいな刃ね。すごい」「きれい」など各々始めてみる刀の感想を述べていた。
「まあ、始めにやるのは基本だけどね。剣とかの技術は基本が無いと何もできないから。凄く地道な物から始めるけど大丈夫か?」そうもう一度聞いた。
「ああ、大丈夫。やってやるさ!」そう才人は返事をした。
「いい返事だね。じゃあ、やっていこう!」そう言い朧による才人の剣技習得の稽古が人知れず(知られてはいるが)始まるのであった。
7話へ続く...
さて、如何でしたでしょうか?
あれ、才人君がバトルってる(と言うか)決闘場面はありましたが
朧がほぼ戦ってねぇ...orz
と言うか朧さん万能ですね。チートですね。
じ、次回では必ず戦わせますので!(3度目の正直)
相変わらず原作2巻からの脱出が出来ない。
まだまだ先は長そうです。
さて、次回はアルビオン大陸に上陸出来る...はずです(笑)
予定は未定、いい言葉ですね!←オイ
質問、感想等お待ちしております!
それでは、次回にまたお会いしましょう!