最近雨やら、地震やら、熱くなって来たわで大変ですね。
皆さんも体調管理には気を付けましょう。
それでは、本編をどうぞ!
「なあ、本当にこれは特訓なのか?」才人は朧に聞く。
「そりゃ、特訓に決まってるじゃないか。」朧は、さも当然!とばかりに返す。
才人は朧の特訓で板の上に乗っていた。何故か一点で支えられている板の上に。
「いや、でも...お、うわぁ!」バランスを崩し才人は地面に叩き付けられた。
「集中してやらないと、どんどん次の段階に行くのが遅くなるよ。それとも、もう諦めるのかい?」朧は才人に続けるように言った。
「これをやる意味くらい教えてくれてもいいじゃねえか。」と才人は愚痴る。
「あれ?教えて無かったっけ?」朧は首を傾げ――
「言ってねぇよ!」あ、キレた。
「ごめんごめん。これは、バランス感覚と体幹を鍛えるためにやっていたんだよ。」
「バランス感覚はわかるけど体幹?」聞きなれない言葉に首を傾げる才人。
「才人は剣を使う時無駄な動きが多い、まあ素人だからって言うのもあるけれど、まずそれを改善しないと基礎を教えても意味がないからね。そこで、バランス感覚と体幹だ。」
「???」更にわからないと言う風に首を傾げられた。
「剣を振るときに軸がぶれてるとスピードや威力が落ちる。それを無くすために今回のこの特訓だ。」と強めに朧は言う。
「お、おう。そう言う事か...でもよ、こう、もっとすごい技とかすぐに教えてくれてもいいじゃねえか。簡単に強くなれる様な。」と才人は文句を言った。
「才人、お前は剣技を覚え、使ったらどうなるかわかるか?」真剣に聞いた。
「強い奴にも負けない。」才人はぶっきらぼうに答える。
「はあ...まあ、それもあるが。一番は
「あ...」才人は今まで気が付かなかった、と言う様に声を漏らした。
「強くなりたいや、強さを求めるのは悪い事ではないよ。だけど、それと同時に大きな力を持っていくと言う事は、自分が知らずとも気が付かないうちに、本来守るべき人や大切な人を傷つけると言う事に繋がる。でも、きちんと正しく使えば大きな脅威から逆に大切な人を守る事だって出来る。それを一番に頭に置いていて欲しい。」そう朧は念を押して言った。
「わ、わかった。覚えておくよ...」才人は頷いた。
「相棒、重要な事だからきちんと覚えておけよ、この兄ちゃん、ただ者じゃねえ。俺も昔...いや、何でもねぇ。」そうデルフは才人にだけ聞こえるように言った。
「お、おう。でも、何だよ。昔って、気になるじゃねえかよ。」
「ただの独り言だ忘れてくれ。」と、デルフはそれ以上は何も語らなかった。
「とりあえず、これは基礎の基礎だから怠らない様に。これが出来ないと、どんな技を覚えても中途半端にしかならないし、意味がないから。」朧はこれがどのくらい大切かを言った。
「とりあえず、続きをやろう。時間が許す限りね。」
「おう、わかった。」そう才人が返事をして特訓を続けるのであった。
―――――
それから、しばらく経ち
「そろそろ、終わりにしないと効率悪いし、これからアルビオンに行かないといけないから、切り上げるよ才人。」そう才人に言った。その時だ
「あんた達、私に
「誰だい?あ「フーケ!」――フーケ?」と才人が叫んだ。
「は、きちんと覚えてくれてたみたいだね!」フーケはゴーレムの肩の上から見下ろして言った。
「お前、捕まって牢屋に入っていたはずじゃ...」
「親切なお方が居てね、私の様な美人はまだやる事があるって出してくれたのさ!」
「はた迷惑な方も居るんですね。」と朧がすかさず茶化した。
「あんた、見ない顔だね、まあいい。」と朧見ながら言う。
「で、やっちまっていいのかい?」フーケはいつの間にか現れた白い仮面を着けた男に話しかける。
「かまわん、最悪足止めさえしてくれればいい」仮面の男はすぐに消えた。
「そうかい、じゃ、始めるとするかね!」フーケはゴーレムを操り攻撃してきた。ゴーレムの腕が二人を襲った。
「あらよっと、危ないな」普通に才人と朧はその攻撃を避ける。ドカンと派手な音がしてゴーレムが攻撃をした個所は大きく
「あら、今のでおわりかと思ったけど楽しませてくれそうじゃない。」ニヤリと笑うフーケ
「はあ、何かすごくめんどくさそうですね。と言う訳で才人みんなと共にアルビオンに向かってくれないか?後、こっちにはアルビオンへの行き方をわかっている人が居てくれたらいいなって言っておいてくれ。」そう才人に指示を出す。
「だ、だけど。」
「多分、こいつの目的は足止めだ。こんな足止めを食らう人間は少ない方がいいだろ、頼んだよ。時間はたっぷり稼ぐ、大丈夫さ。」そう言い才人を先にみんなの所に向かわせる。
「絶対やられるなよ!」そう言い才人は向かった。
「行かせないよ!」ゴーレムで攻撃しようとした。が届くことは無かった。才人に届く前にゴーレムの腕が吹き飛んだのだ。
「何!?」フーケは朧の方へ向き直る。しかし、朧は特に武器を持って居るようには見えなかった。手のひらをこちらに向けてはいたが。
「あんた、メイジかい?」警戒をより一層強め朧に問う。
「ん?(魔法と勘違いしている?)」
「あくまでとぼける気かい...まあいい吐かせるだけさ!」すぐにゴーレムを治すと
朧とフーケの戦闘が始まった。
――――――
時を少し遡ってユーン達は
宿に帰っていたユーン達は朧と才人を待っていた。出発まで時間が迫っていたのだ。
「そろそろ、帰って来ないとアルビオン行きの船に間に合わなくなるね。まあ、まだ差し迫って急がなければならないと言う事は無いけれど。」とワルドは言った。
「まあ、早めに帰って来るようにとは言ってありますから」
「あの二人が遅れるなんてことは無いでしょう。」
「まあ、そう思いたいね。」とワルドは苦笑する。
「そう言えば、あの二人何をするって言っていたの?」とキュルケが聞いてきた。
「それは、わかりません。」とユーンは困ったように言った。
「わからない?」
「ええ、ただサイトと大事な話があるから、先に帰っていてくれと。そう言われました。」
「ふうん、なんか怪しいわね。まあいいわ。」とキュルケは不思議そうだったが、ユーンがこれ以上知らないと踏んでそこで会話をやめた。
「ルイズ、あの二人が帰って来ないのが心配かい?」ワルドは不安そうにしているルイズに言う。
「い、いいえ!違います」ルイズは強い口調で言い返す。
「おや?そうかい、でも心配そうに見えたよ。」
「いいえ、違います。ただ...」
「ただ?」
「この任務が上手くいくか心配で。」とルイズはそう言った。
「なあに、心配は要らないさ、何せ僕が居るからね。」安心させるようにワルドは言った。
「は、はい。」そうルイズは答えるも、どこかぎこちなさが残っていた。
「そろそろ、呼びに行った方がいい気がする」と急にタバサが言葉を発する。
「それもそうですわね」
とそろそろ、遅れるとまずいので呼びに行こうと話がついた時だ
ドゴォォォォォォォォンと言う派手な音がしたと思ったら、土煙が上がったのだ。それも、ついさっき呼びに行こうとした場所で
「あの場所は!」
「さっきのは何?」
「爆発...?」
「ちょっと、タバサ何でこっちを見るのよ!」
「な、何だ!?」
「...」
「ちょっと、そっぽ向かないでよ!」
約二名ほど緊張感の欠片もないが、ユーンは飛び出そうとドアを開けた。が、
「待ちたまえ、ユーン君どこに行くんだ!」とワルドが引き留める。
「ですが、あそこにはオボロ達が...」
「何が起きているかわからないのに、出ては危険だ。焦る気持ちはわかるが、何もわかっていない以上リスクが多い。」とユーンを諭す。
「で、ですが...」
「しかし、外に出ないとここでは状況がわからない、一端外に出よう。一応出発の準備をして出よう。いいね?」とワルドは全員に指示を出した。
準備に時間は掛からなかった。元々二人が来たらすぐに出発だったからである。
さあ、それでは行こうとした時
「おーい、待ってくれ」と先程派手な音がした方角の道から誰かが走ってくる。
「あ、あれは。サイト、サイトが帰って来たぞ!」
「でもおかしいわ、オボロが居ないじゃない。」
才人はすぐに近くまで来た。そして、呼吸を整えるとこう捲くし立てた。
「何故だかわかんねえけど、フーケが現れた。そして突然襲って来たんだ。朧が言うには多分、今回の任務の足止めって考えたらしい。時間は稼ぐから先にアルビオンへ向かってくれって。後、アルビオンへの行き方をわかる人間が居たら助かるって言っていた。」
「成程、オボロ君は囮になって時間を稼いでくれると言う訳だね」ワルドは確認した。
「はい、それで後で追いかけるからとも言っていました。」
「そうか...だが、誰が残「私が残ります。」...いいのかい?」ユーンが遮った。
「はい。それに、使い魔を置いて行くなんて、メイジ失格ですから。」
「...わかった。では諸君、オボロ君が時間を稼いでいる間に急ごう。ここで止まっては、彼の行動が無駄になる。」そう言いワルドは駆けだして桟橋へ向かった。
「ユーン...」とタバサがユーンに声を掛ける。
「なんですの?早く行かないと置いて行かれますわよ。」ユーンは首を傾げ訊ねた。
「私の使い魔シルフィード貸してあげる。」そう言うと口笛を吹きシルフィードを呼んだ。
「助かりますわ、ありがとう。タバサ」
「タバサどうしたの?早く行くわよ!」キュルケから声が掛かる。
「...ん、じゃあ、後で。」そう言うと、みんなの元へタバサは行った。
「ええ、また後で合流いたしましょう。...さて、私も朧の所に行きましょう。シルフィードよろしくお願いしますね。」そうユーンはシルフィードに言うと、シルフィードは背を屈めてユーンを乗せると「キュイ!」と鳴き飛び立った。
――――――
桟橋に着いたルイズ達はすぐさま階段を上り巨大な木の枝に停泊している船に向かう。
「こっちの世界の港って、こんな山奥にあるんだな、驚いた。」と才人は言った。
「君の居た世界じゃ、こんなのは無かったのかい?」
「ああ、桟橋も港も全部海や川さ。」
「そうか、こっちは海に浮かぶ船もあれば、空に浮かぶ船もあるのさ。」
と、ギーシュと才人は会話をしていた。才人としては、ルイズと今は会話したくなかったのである。少しだけギーシュに感謝をする才人であった。
「船長は居るか?」ワルドはすぐに出発するように交渉しようと、船長を呼ぶ。
「俺がそうだが。」すると、すぐに出てきて、ワルドと交渉を始めた。
「...毎度あり!おい野郎ども!出港だ!ぐずぐずするんじゃねえ急げ!」どうやら交渉は上手くいったらしく、船長の男が船員に指示を出していた。
「ひとまず、明け方にはアルビオンに着くらしい。それと、ウエールズ皇太子の所在はわからないらしい。まだ、生きてはいる様だが。」そうみんなにワルドは告げた。
「そうですか...」とルイズは下を向いた。タバサとキュルケは首を傾げている。
「先の事は着いてからにしよう、さあ部屋に行こう。」そう言い各自部屋で休むのであった。
――――――
未だに派手な音が続いている上空にユーンが着くとユーンは驚いていた。ゴーレムの上に乗って、操っているのがフーケと言う輩なのだろう。しかし、驚きの対象はフーケではなく朧だった。
平然と涼しい顔で対峙していたのである。それに比べ、フーケは焦っているように見えた。
ユーンが首を傾げていると、ゴーレムの拳が朧に向かって行く。ユーンはその光景に息をのんだ。そして、また派手な音が起こり、土煙が上がる。土煙が晴れると、朧は先程と変わらずに居た。
「一体、何がどうなって?」ユーンはその様子を呆然と見ていた。朧はメイジではなく、平民のはずである。その証拠に杖を持っていない。しかし、我に返ると
「シルフィード、オボロの所へ」そう言い杖を握りしめ、朧の隣に降り立ったのであった。
8話へ続く...
如何でしたでしょうか?
朧さんの戦闘シーンはありましたね!(すっとぼけ)
...すいません、次回で必ず描写しますのでご勘弁を!
そして、このペースで行くと今年中に原作2巻の内容が
終わるのか不安になって来ました。何とかガンバリマス...
さて、次回こそはアルビオン大陸上陸です!
そして、朧さんが言っていた使い魔お披露目会で使っていた
謎の物も登場です。フーケのゴーレムをあしらっていた物とは!?
質問、感想等お待ちしております!
答えられる範囲で返信をしていこうと思います。
それでは、次回にまたお会いしましょう!