Eyes of Heaven 心にキズを負った艦娘達と透提督   作:東方 上助

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 遅くなってすみません!!


第四話 補給

透「う~む。荷物がどこにも見当たらない」

 

 透は自室に戻り、先に届いたはずの荷物を探していた。

 しかし、その荷物はどこにも見当たらない。どこに行ったのだろうか……

 

透「あの荷物には、着替えも入っているのになぁ……」

 

透「この部屋のリフォームは後から考えるか」

 

透「ふぅ、あとから金剛に聞いてみるか。それにしても、腹減ったな……食堂はどこにあるかな……」

 

 

☆★☆★☆★☆

 

 ~艦娘達の寮~

 

  コンコン

 

鳳翔「陸奥ちゃん」

 

陸奥「……」

 

鳳翔「……ご飯、置いて置くからね。私の手作りよ。弾丸や燃料じゃないわよ」

 

陸奥「……」

 

鳳翔「今日……新しい提督が着任したわよ」

 

陸奥「……ッ!」

 

鳳翔「なんか……前の提督とは、違う人だった。若いせいだと思うけど」

 

陸奥「……」

 

鳳翔「それじゃあ、私は行くね?ご飯ちゃんと食べるのよ」

 

陸奥「……」

 

 

 

金剛「鳳翔さーん」

 

鳳翔「何ですか?」

 

金剛「陸奥の様子はどうでしたカ?」

 

鳳翔「相変わらず。引きこもってるわ」

 

金剛「そうですか……」

 

鳳翔「ふぅ……新しい長門さんが来ましたけど、受け入れてくれるかしらね」

 

金剛「さぁ……」

 

鳳翔「さてと……食堂に行きましょうか」

 

金剛「ええ。そうですネ」

 

 

★☆★★☆★★

 

透「あそこか」

 

 透は食堂を見つけ、食堂の中の様子に目が入った。

 

 やっぱり、普通にグループで作ったりして、食べているのか。俺がいた所と変わっていないな。

 艦娘だから、何か違うのかなぁ~とは思ったけど、普通に人間らしい事するね。いや、人間か?

 

 でも……何か……ひっかかるな……何かが……

 

 透は立ち止まって、考える

 

長門「何をしているのだ?」

 

透「あ、長門。お前こそ、何をしているんだ?」

 

長門「おっと、会話が成り立たないアホが一人登場~~。質問文に対して質問文で答えるとテストで0点なの知ってるか? マヌケ!」

 

長門「……はぁ、私は食事をしに来たんだ」

 

透「そっか。俺も」

 

長門「さっきの台詞のはスルーか……それで、何を見ていたんだ?」

 

透「ああ。食堂にいる、艦娘達を見てた」

 

長門「ふ~ん」

 

透「どうした?」

 

長門「なんにも。早く入るぞ」

 

透「ああ」  

 

 透と長門は、食堂の中に入って行った

 

 

☆★☆★☆★☆★

 

 

透「……」

 

 俺が食堂に入った瞬間、艦娘達は静かになり、こちらを睨みつけられた。

 

 この娘達が、食べている食事は……何だ?弾丸か?あの黒い弾は。

 それと……スープか? スープの色とは、思えないが……

 

雷「何見てんのよ」

 

透「あ、いや、すまない」

 

雷「ふん」

 

 とにかく、食事を頼むか……

 

透「えっと…」

 

間宮「……」

 

 多分、この娘に頼めばいいんだよな? 名前は……間宮か

 

透「あの」

 

間宮「はい、長門さん」

 

長門「え?」

 

 間宮は、透を無視して長門に『食事』を差し出す

 

長門「これは……」

 

間宮「ここの食事です。新しい長門さんも今日からこの食事です。いや……『補給』ですね」

 

透「ちょっと…」

 

長門「補給?」

 

間宮「ええ。補給です。それが私達の食事です」

 

透「おい!」

 

間宮「あ、すみません。何ですか?」

 

透「えっとだな」

 

間宮「ありませんよ」

 

透「私にも食事……って、え?」

 

間宮「アナタに出される食事はありません」

 

透「無い?」  

 

間宮「はい」

 

透「ナッシング?」

 

間宮「はい」

 

透「え、でも、長門達にはあるじゃないか」

 

間宮「それじゃあ、アナタも『補給』しますか? 弾丸を食べて、燃料を飲みますか?」

 

透「一発芸の為ならやるけど……」

 

間宮「……」

 

 間宮はブスッとし、透を睨みつける

 

透「さっきのはジョークだ」

 

透「それじゃあ、食材が無いのか?」

 

間宮「無いわけではありません」

 

透「へ? じゃあ、食器が無いのか?」

 

間宮「食器は資材に変えられました」

 

透「変えられた?」

 

間宮「……」

 

透「どういうことなんだ?」

 

間宮「はぁ。とにかく、アナタに出せる食事はありません。ここより外食をなされた方が、美味しい食事が食べれますよ」

 

 気のせいだろうか。間宮という艦娘……一瞬だけ、怒りの表情になったような気がする。 

 今の喋り方も、怒りを我慢してるような喋り方だ

 

透「……長門はどうする?」

 

長門「私は勿論、お前と…」

 

金剛「駄目でース」

 

長門「え?」

 

透「ん?」

 

金剛「はぁい。長門さん、私達のような兵器が外出しちゃあ、Noでース」

 

透「……」

 

長門「そ、そうか」

 

金剛「それじゃあ長門さん。私と一緒に『補給』しましょーウ」

 

長門「あ、ああ……」

 

透「あ……」

 

 金剛は長門の背中を押し、小さな声で金剛は呟いた

 

金剛「サッサと一人だけ美味しい食事を食いに行けヨ。人間ガ」ボソッ

 

透「え……」

 

長門「何か言ったか?」

 

金剛「何でもありませーン」

 

透「……」

 

 透は食堂から出ようと後ろを振り返ったら、膝に何がぶつかり、ガシャーンと皿を落とす音が聞こえた

 

透「誰かにぶつかった?」

 

雪風「あ……あ……」

 

艦娘達「!!」ガタッ

 

 何だ? 皆がこっちを一斉に見たが……中には、席を立ってる娘がいるかけど……

 

透「大丈夫か? ぶつかったせいで、皿を落としたか? 怪我していなか?」

 

雪風「ご、ごめんなさい……」

 

透「ん?」

 

雪風「ごめんなさい。しれぇ……ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい」

 

透「分かった。分かった」

 

雪風「ごめんなさい ごめんなさい。しれぇ……ぶたないで……ぶたないで……!」ガタガタ

 

透「お、おい? 何もしないから。ほら」

 

 透は雪風を立たせようと、手を差し伸ばす

 

雪風「ひっ!」ビクッ!

 

透「何もしないから。立たせるだけだから」

 

雪風「……」ガタガタ

 

透「な?」

 

雪風「…………うん」

 

透「よし」

 

 透は雪風を立たせようとした時、誰かが走って来て、雪風を庇うように、抱きついた

 

鳳翔「っ!」

 

透「お前は……鳳翔?」

 

鳳翔「雪風がぶつかってしまい申し訳ありません!! でもどうか、この娘を許してやって下さい!! 代わりに私が殴られるので、どうか! どうか! この娘を殴らないで下さい!!」

 

透「え?え?」

 

雪風「鳳翔さん……」

 

鳳翔「どうか……どうか……!」

 

透「え、いや、何もしないって……」

 

 まずいな……周りの視線が……

 

長門「お前……何かやったのか?」

 

透「何もやってない!」

 

雷「うあーー。最低ーー」

 

島風「鳳翔さんにまで、手をかけるの?」

 

天龍「ヤッパリ、クズかよ」

 

龍田「今、殺しちゃう?」

 

透「え、ちょ、まって!」

 

 ヤバいな。早くここを出た方がいいかもしれん。後で、雪風が怪我していないか聞くか。

 

 透は、急いで食堂を出ていった

 

金剛「行きましたか……街の方達にも、連絡しておきましょう……」

 

    

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